すべてを喰らう、その日まで 作:アズライト
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原作死亡キャラ生存タグのお仕事の時間です。
あと、あらすじ少し変えました。ヒロイン未定だったのに気付いたら圧倒的強者がダイナミックエントリーしてたんで……キャラって本当に勝手に動くんやなぁ。
都市オラリオの地下に広がる
現在発見されている
一方で、ギルドや冒険者が把握していない
把握しきれていない理由は幾つかあるが、ダンジョンが広大であり各階層の端から端まで調べるなんて奇特な冒険者がいないことと、
金にも名誉にもならないことをする暇があるなら、一体でも多くのモンスターを狩って魔石を手に入れ、一階でも先に進み換金出来る物を探すのが冒険者という生き物である。
そんな長年多くの冒険者に探索されているはずのダンジョンだが、時折未開拓領域と呼ばれる場所が発見されることがある。
未開拓領域とはその名の通り初めて見つかった場所のことで、モンスターとの戦闘の余波などで偶然ダンジョンの壁が破壊され、その破壊された壁の先に誰も知らなかった通路や空間が見つかることがあるのだ。
まぁ、未開拓領域といっても特に珍しい物が落ちていたりする訳ではないので、こちらも冒険者が積極的に探したりはしない訳だが。
だが、そんな未開拓領域をあえて利用する集団もいる。
いまから約16年程前に
そのモンスターは何故か人に対する敵意を持たず、同族であるモンスターからは敵対される存在であった。
知性を宿し言葉を話すモンスターの存在など地上に混乱をもたらすだけだと情報は統制され、幸いな事にその情報は地上に広まる事はなかった。
だが、ギルドの主神であるウラヌスはそのモンスターの存在にある希望を抱き、秘密裏に保護する事を決めた。
ウラヌスは彼らを『
その甲斐もあって保護された
ソラは、そんな
オラリオでは本日『怪物祭』が行われており、純粋に祭りを楽しむ一般市民に刹那的な生き方をする者が多い冒険者、享楽的な日々を求める神々で賑わっている。
そんな日にわざわざダンジョンに潜る冒険者は少ないので、大量の荷物を持って移動したが他の冒険者を見る事なくここまで移動出来た。
昨日、ベルにはこの『怪物祭』はガネーシャ・ファミリアが中心となってモンスターへの理解を深めて貰う為に行っていると説明したが、それは表向きの理由だ。
ガネーシャ・ファミリアは
むろん、ファミリアの団員全員が知っている訳ではなく、主神のガネーシャから教えられているのは幹部などの一部の団員のみになるが。
そんなガネーシャ・ファミリアが主催となっている怪物祭の真の目的は、モンスターという存在を一般民衆に理解させ、いずれ
ウラヌスの真意は共存の先にある地上の改革らしいが、
ソラ自身はよっぽどの事がない限りは
1000年以上殺し合って来たのに、知性や感情があろうが殺し合って来た連中と同じ姿をしているのに、今日から仲良くしましょうと言っても無理だろう。
まぁ、前世の日本からケモナーとモン娘が性癖に入るオタクが100人くらい転生してくれば余裕で共存圏が築かれそうだが。
タコやエイなどの海産物にまでエロスを感じてきた民族の末裔共だ、転生した程度で性癖が正されるような連中ではないだろうし、何なら当たり前のようにエロ同人を描き始めて布教するだろう。
たぶん、気付いた時にはオラリオでコミケを開かれていて、神がコスプレして売り子をやってる。
それくらいの奇跡が起きないと、この世界でヒトとモンスターが共存する考えなど広がらないだろう。
そう考えると、歓楽街でちょっとケモ度を増やした店員がいる店でも開いた方が共存の可能性は高まるんじゃないか?いや、ダメか……
レイとフィアとか見た目はエロいのによく抱きついて来るけど、あいつらはエロい事がしたいんじゃなくて親愛の表現として抱きつきに来るだけだし。
キャバクラやホストみたいに酒飲んで話をする店ならヒトと関わりたいとか触れ合いたいっていう
そんな事を考えながらフェルズから教えられた隠れ里のすぐ近くまで移動して来たソラだが、ふと違和感を感じ……その場から飛び退いた。
ほんの一瞬前まで自分がいた場所に銀の線が走り、地面を斬り裂いた。
すぐさま抱えていた荷物を投げ捨て腰にある刀を抜き、眼前に現れた襲撃者に向け構える。
襲撃して来たのはフードを被りソラと同じく刀を構えた人物、フードのせいで男か女かもわからないが、Lv.7の自分が攻撃されるまで気付かなかった辺りは実力者であることには違いない。
刀を使う実力者など珍しいを通り越してほとんど見ないので襲撃者が誰なのかは直ぐに予想は着いたが、襲撃された理由が思い付かない……もしや、最近顔を見せなかったから八つ当たりか?
まぁ、先程の一撃に殺意はなかったようなのでこの襲撃は戯れのような物であろうから付き合うのは構わない。
むしろ、この程度で彼女の機嫌が良くなるなら安い物だ。
内心で結論を出してソラは襲撃者の様子を見る、自分から仕掛けてもよいのだが……襲撃者が彼女であれば、こういう悪ふざけに彼女以外の2人が乗らないはずがないのでそちらにも警戒をしておく。
「
と、警戒していた矢先に頭上から詠唱とともに炎の付与魔法を纏った剣を振り下ろされる。
刀を使う襲撃者と同様にフード付きのマントで全身を隠しているが、詠唱のせいで正体がバレバレである。
詠唱の直前まで気配を感じなかったということは、気配を消して天井に張り付いていたのだろうか?相変わらず、よくわからない事に全力を出す人だ。
頭上からの剣を避け、僅かに時間をズラして攻めに来た襲撃者の刀を受け流すと横からナイフが数本飛んで来たのでそちらも弾く。
飛んできたナイフは一本だけ刀身が黒塗りで視認が難しい物だったが、ナイフを投げたであろう3人目の襲撃者から散々やられて慣れたので問題はなかった。
その後はソラからは攻めず襲撃者たちの刀と剣を避けたり弾き返したりして、時々飛んでくるナイフにも対処していく。
しばらくするとナイフを投げ切ったのか、フードを被った小柄な人物が短刀で切り掛かってくるようになったが、他の2人と同様に対処していく。
3人で連携を取りながら攻めてくる姿に、相変わらず連携が上手いなと関心するソラ。
互いに真剣を使っているとはいえ、模擬戦のような様相になってきてはいるが、これが本気での殺し合いであったなら……最終的にはスキルで治癒が出来るソラが勝利し生き残るだろうが、それでも相応の消耗は防ぎきれないだろう。
「そろそろ満足したか?いい加減終わらないと戦闘の音でモンスターが寄ってくるぞ」
少し強めに襲撃者の剣や刀を弾いて距離を取らせ、この戯れを終わらせる。
荒く息を吐きながら被ったフードが外され、襲撃者3人の素顔があらわになる。
「久しぶり、アリーゼ、輝夜、ライラ」
フードの下から出て来た顔は、ソラが予想していた通りの人物であった。
「出迎えてくれた事は嬉しいけど、出来ればもう少し穏便に出迎えて欲しかったな」
投げ捨てた荷物から水の入った容器を取り出し3人に渡しながら、ソラは呆れたように笑った。
如何にしてこの3人が生存したのか、何故に異端児と一緒にいるのかは次回で……。
ちなみに、3人のレベルはLv.6、Lv.6、Lv.5となります。