思いついた学マス短編集   作:ハト

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ことね好き


好きな人のこと知りたいじゃないですか。

廊下を駆ける。途中あさり先生から注意されるが「はーい!」と言葉だけ返して速度はちっとも緩めない。今日は少し良いことがあるのだ。高鳴る気持ちを抑えることもせず。ある教室の前で止まりスマホの画面で前髪確認、服の乱れも確認、少しでもよく見えるように薄めにリップを塗る。そして乱れた呼吸を整えて飛び切りの笑顔でいざ出陣。

「おはようございま~す!可愛い担当アイドルが来ましたよぉ~!」

勢いよく開けたドアと元気な挨拶で点数を稼ぐ。

しかし目当ての獲物はいなく教室はもぬけの殻だった。

「いねーじゃん!」

せっかく朝一番に可愛く準備してきたのに不発で終わったことにムカッとする。さっきまでの胸の高鳴りがまるで嘘のように沈んでしまった。「なんだよ~」と思いつつも教室の中を観察するもさっきまでいた感じもしない

「でも珍しいな~プロデューサーがこの時間もいないなんて」

彼はすごい真面目だ。十分前にはいつもいる。あたしとの予定がある日はもっと早く来てはいろいろと準備しているのが彼だ。しょうがないので大人しくプロデューサーを待とうとしてソファに座ろうとした時なんだかふとそれも違う感じがしたのでプロデューサーを探すことにした。待ち合わせまで三十分前それまでに見つかなければ教室に戻ってくればいいかと思い、とりあえずプロデューサーが行きそうな所を頭に思い浮かべてみるがあまり浮かんでこない。

「そういえばあたしあんまりプロデューサーの事知らないな」

いつもこちらに付き合わせているので彼自身の事を話したことがない。そう思うとなんだか座りが悪いようなちょっと嫌な気分になった。

「今日はプロデューサーの好きな所に行こ!」

そう思ったら居ても立っても居られない。さっさと探して二人で出掛けよう。

「まずはいろいろ聞いてみますか~!」

あたしは元気よく教室を飛び出した。

 

────────────

 

「ということであたしのプロデューサー知らない?」

とりあえずまずは大きい所でロビーに来てみたがプロデューサーの姿はない。まあ最初はねぇと思ったがそこで代わりに見つけたのは咲季と手毬だった。

「あなたのプロデューサー?わからないわね」

「知らないわ」

なにか有力な情報を持っていないかほんの少しマジで少しだけ期待したがまあそうだろうなと思い「おっけー」とそのまま移動しようとした時咲季が待ったとかけたと思ったらいかにも自身ありげな顔で「一緒に探してあげるわ!お姉ちゃんに任せない!」と胸を張る。どうやら咲季のお姉ちゃんスイッチを押してしまったようで早速探そうと走り出そうとしていた。

「まてまてまて!大丈夫だから別に急ぎの用でも無いし!」

と言っても聞く気がないのかあえて無視しているのかわからないがすでにスタートを切っている背中を無理やり押さえつける。正直ここまでしなくてもよかったし放置でもよかったのだが面倒ごとになるのも嫌だったし事が大きくなるのも嫌だった。咲季を止める為になにかいい手はないかと模索する。手毬の方は特に何も思っていないのか無視してどこかに行こうとしている。流石のフィジカルに抑えている腕が痛くなってくる。こうなればと思い、手毬の方を見ながら叫ぶ。

「なんか手毬が小腹が空いただって!咲季お姉ちゃんのご飯が食べたいって言ってるよ!」

と言えばそちらに気が向いたのか咲季は「そうなの?!」とぴったと止まる。力を込めていたのでいきなり止まられると勢いよく尻もちをついてしまった。急いで戻って来た手毬が流石に聞き捨てならないのか「そんなこと言ってない!」と言おうとしたところで無理矢理起き上がり口を押える。「もごもご」となにかを訴えてくる手毬に咲季に見えないようバイト先で貰ったラーメンのクーポン券を見せればそっちに気が向いたのか一瞬、表情が緩まった。

「じゃああとよろしく!」

とその隙を逃さずクーポン握らせた手毬を勢いよく空中に投げれば咲季は「任せなさい!」とエレガントにキャッチしそのまま小脇に抱えると食堂の方は走って行ってしまった。

「はぁ~」

なんだか今の一瞬で随分体力を使った気がする。重々しい溜息は身体にまとわりつくように感じ余計に疲労感が増した。

 

────────────

 

さっきのことから学習しここは安心できる人に頼ろうと思い麻央ちゃん先輩を訪ねることにした。

「先輩なにか知りませんか?」

「だいぶ疲れてるようだけどなにかあったかい?」

「聞かないでください……」

前のことを水に流して改めて麻央ちゃん先輩に聞いてみれば「そうだね」と一瞬考え「そういえば屋上の方に行くのをみたよ」とようやく有力な情報が手に入った。

「マジですか!ありがとうございます!やっぱり持つべきものは先輩ですね~!」

「そんなに褒めないでもいいよ」

困ったように笑う、麻央ちゃん先輩に手を振り早速屋上に向かおうと走り出す時、「ことね」と呼び止められた。

「どうしたんですか?」

麻央ちゃん先輩の方に向くとなにか眩しそうな嬉しそうな顔だ。

「いや、特に言うことはないんだけど」

少し言い淀んでから改めて聞いてくる。

「ことねは今楽しいかい?」

そんなこと聞いてきた。

「はい楽しいです!すごく!」

そう宣言してからさっきより力強く駆けていく。

「青春だね……」

眩しそうにつぶやく麻央の声はことねには聞こえなかった。

 

────────────

 

階段を駆け上がる。ようやく屋上のドアが見えてきた。待ち合わせまで十分前。

「流石に疲れた……」

麻央ちゃん先輩の所から屋上までは結構距離があった。アイドルとして体力作りはしているが今日は朝からそれなり走り回ったこともあって疲れた。

可愛い担当アイドルにこんなことさせやがって文句言ってやるなんて思いながらも身体は自然に乱れた服装や髪を直していた。

そんな無意識の動きに改めて自分がプロデューサーにどう思って欲しいのかがわかって変にドキドキする。

一度呼吸を落ち着かせてから思いっきりドアを開けた。

「プロデューサー!!」

ドアの重い音を鳴らしながらの登場に流石に驚いたのか、目当ての獲物は目をぱちくりとさせて固まってしまっている。プロデューサーはフェンスに寄りかかりながらのんきにタバコを吸っていた。プロデューサーがタバコを吸っていたことにあたし自身も面くらってしまうがここで弱ってはいけないとプロデューサーに近づいていく。そんなあたしに慌てたのかプロデューサーは急いでタバコの火を消すと灰皿に捨てこちらにこさせないよう「少し待ってください」なんて慌てて言うのでいつもと違う彼の様子につい意地悪をしたくなってしまう。きっとプロデューサーがあたしを拒むのはあたしに煙を吸わせないためだろう。ここまでずっと一緒にいたせいで少しくらいならプロデューサーの考えていることを当てられるようになっていると思う。プロデューサーの静止をどこ吹く風と聞き流し、無理やり抱き着く。いつもの彼の匂いとそこに混ざるタバコの匂いがなんだか心をホッとさせた。

「どうしましたか藤田さん?」

プロデューサーの困ったような顔が頭に浮かぶ、もう少しプロデューサーの胸に埋まっていたかったがあんまり困らせるのもあれなので顔だけを上げ上目使いでプロデューサーを見る。少し頬が赤いようなきがする。それだけでなぜかあたしも顔が熱くなってしまう。

「可愛い担当アイドルが探してたのにここで一人タバコ吸ってた罰で~す♡大人しく受け入れてください♪」

また顔を埋め直す。今度はもっといっぱいプロデューサーを感じられるように深呼吸する。流石に恥ずかしいのかプロデューサーも「藤田さん?」と困ったように語りかけてくる。結局観念したのかゆっくりと頭の撫でてくれた。

 

────────────

 

プロデューサーを吸収し終えたので改めて向き直る。二人でフェンスに身体を預けながら、

「タバコ吸うんですね」

そう聞いてみれば、「まあ秘密にしてましたからね」なんて返ってくる。

「タバコって勿体なくないですか?」

「確かに結構勿体なくはありますね」

なんて少し笑いながら答えるプロデューサー、その様子に余計に聞いてみたくなった。

「じゃあなんで吸ってるんでか?」

「そうですね……」

そう言って少し思い耽ったあとまるで懐かしむように話してくれた。

「若い時の習慣といいますか、俺は昔ちょっと荒れてた時期がありまして、その時からですかね。どうしても吸いたくなってしまう時があるんです」

なんだか知らないプロデューサーを知るのは楽しい気分になる。

「それよりも藤田さん、どうしたんですか?予定の時間までまだ少しありますよね」

「そうですけどちょっと早く会いたくなって……」

改めて考えるとなんだか恥ずかしくなる。だが実際そうなのだ。自分自身にも言わなかった事実。今日の朝あの教室にプロデューサーがいなかった。それだけでとても寂しくなってしまいさっきまで探していたのだ。赤くなった頬を隠すようにそっぽを向く、プロデューサーはそれ以上聞いてくることはなく「そうですか」と一言いってそのまま黙ってしまった。プロデューサーがふと腕時計を見れば約束時間より少し過ぎてしまったことに気づく。今日は二人で出掛けようとしたのだ。このままではいけないと、気持ちを切り替え。

「藤田さん、約束時間よりすぎているのでそろそろいきましょうか今日はどこにいくんですか?」

と聞いてくる。今日はプロデューサーの好きな所に連れて行ってもらおうと考えていたのだが今日はもう疲れてしまった。思えば結構短時間とはいえ濃い時間を過ごした気がする。

「今日はぁ~おうちデートじゃだめですかぁ~♡?」

「おうちデートですか?」

不思議そうにするプロデューサーに「ダメですか♡」と首をこてんと傾けて可愛く聞いてみる。

「流石に担当アイドルを自室に上げるのはちょっと……」

流石にガードが堅いのかそのままいい感じにうやむやにしようと無理やり話しを変えようとする。しかしこの藤田ことね、もうやると決めたからには負けられない。

「大丈夫ですよ~、それに聞いた話だと利波先輩はプロデューサーの部屋で一日過ごしたことあるみたいですよ~」

もちろん嘘である。正直こんなことに先輩を使うのは気が引けたが、これは勝つためにしょうがないと先輩とそのプロデューサーに謝りながらも犠牲と割り切る。

「そうなんですか?前例があるのならいいのか……?」

揺れ動いているプロデューサーに畳みかけるように言い訳を続けていく。

「それにいろいろ知りたいんです!プロデューサーのこと!」

フェンスに預けていた身体を戻しプロデューサーに向き直す。ずっと悩んでいたプロデューサーだったが納得してくれたのか小さく息を吐くと「一日だけですよ、それと十八時には寮に帰します」とこちらに釘を刺す。しかし認めてくれたことは変わらない。

「はーい!」

と今日一の声で返事をした。

 

────────────

 

「あまり綺麗にはしてないので」

そう言って先に行くプロデューサーについていき部屋の中に入る。初めて男の人の部屋に入るということでなにか新しい一面が見れると思いドキドキしていたがあたしが考えていた男の人の部屋とは結構違っていた。思ったより綺麗だった。というかそもそもあまり私物が無いようだ。

「なんか……あんまり物がないですね」

思わずそのまま感想を言ってしまう。正直言うなら余り面白味の無い部屋だと思う。ワンルームにソファとテレビ、仕事用だろう机とパソコン。こうもう少しなにか男の人っぽいものやあたしのグッズなんかがあると思っていたがなんだか期待はずれな感じがしてならない。プロデューサーも否定しないのか「そうですね余り私物と言えるものは少ないですね」と言いながら着ていたブレザーを脱ぎ、楽な恰好になっていく。なんだかその姿にいつもとは違う色気のようなものを感じて思わずじっと見たまま眉唾を飲んでしまう。

「どうしましたか?」

じっと見たまま止まっていたあたしに不思議そうにするプロデューサー、慌てて「なんでもないです!」と否定するも余り納得いってないのかじっと見てくるプロデューサー。その視線にいたたまれなくなって「あたしも楽な恰好になりますね!」と上着を脱ぎ渡されたハンガーラックにかけおく。プロデューサーは不思議に思いつつも特に気にしないことにしたのかそのまま洗面台に行った。

二人とも手洗いうがいを済ませ、さてどうしようかという所でプロデューサーから「ちょうどいい時間ですしなにか食べますか藤田さん?」と声を掛けてくる。プロデューサーはなにか作るつもりなのかシャツの上からエプロンを着ける。時刻は十二時頃ご飯を食べるには丁度いい時間だ。

「じゃあ一緒に作りましょう!」

そう言ってあたしも腕を捲る。

プロデューサーから貸してもらったエプロンを着ける。成人男性用なのかあたしには大きくぶかぶかになってしまう。それを見たプロデューサーから「なんだか可愛いですね」といきなりの不意打ちにドキッとする。

「えへへぇ~♡そうですかぁ~♪もっと褒めてもいいんですよぉ~♪」

「すごく可愛いくて可憐です。まるで新婚みたいですね」

「えへぇ~!!♡」

さらなる褒め殺しに一層胸が高鳴る。まだ最初だけなら致命傷で済んだがいきなりの新婚という単語に身体が異常に反応してしまった。流石にこれ以上は耐えれそうにないので無理やり切り上げ。「ほら早く作りましょ!」とプロデューサーを急かす。

二人並んで料理を作る。今回は簡単に和風パスタらしい。私がパスタを茹でプロデューサーは横でパスタ用のソースを作っていた。

「そういえば、なんでプロデューサーは料理できるんですか?」

そういえばと思い聞いてみればプロデューサーは料理の手を止めることなく話してくれた。

「特にこれと言った理由はありませんが強いて言うならやはりプロデューサーとして志した時ですかね」

テキパキと作業をこなしながら話す。

「やはり担当のアイドルを支える為にはまずは自分が自立しなくてはと思い、家事はあらかた学びましたね」

「へぇ~ストイック~」

だんだんとプロデューサーのことを知れて嬉しくなる。実際プロデューサーの作るお弁当に助けられたことは何度もあった。

「ゆで上がりましたよぉ~」

「こっちも終わりました」

そのままパスタをお皿に盛りソースをかける、最後に刻んだ海苔を乗せれば完成だ。冷蔵庫にある余り物で作った割には結構いい物が作れた気がする。パスタが盛られた二枚の皿をリビングの机に置く。飲み物に冷蔵庫から麦茶を出せば、今日の昼ごはんの完成だ。向かい合って座り、手を合わせる。

「「いただきます」」

フォークで綺麗にパスタを巻いて口に運ぶ、焦がし醤油のソースがよくパスタと絡んでいておいしい。それにいつもよりおいしく感じるのは二人で作ったものだからかもしれない。いやきっとそうだ。

「おいしいですね!サクッと作れて簡単だし!」

「よく作っていたんですよ」

またプロデューサーを知れたことに嬉しくなる。知れば知るほどこの人の事がもっと知りたくなる。そうして他愛もない話をしながら食事を続ける。そんないつもと変わらないような光景がいつもよりキラキラと輝いているように感じた。いつの間にかパスタも無くなっており、いい感じにお腹がいっぱいになった。

「皿片付けますね」

「ありがとうございま~す!」

立ち上がるプロデューサーにお皿を渡せばそのままキッチンの方に行ってしまう。

おうちデートもいいかもしれない。外に出て二人で出掛けるのも楽しいがこうやって二人だけでゆっくり過ごすのもいいものだ。癖になってしまうかもしれない。さてこれからどうしようかと思い、考えてみるも特にすることも思いつかない。本当はいろいろとあると思うのだがあたしが余り友達の家などで遊んだことが無いせいか、なにも思いつかなかった。でもそれでもいいかとすら思ってしまう。このまま二人で適当にダラダラと喋るのも乙なものだろう。そんなことを思っている所にプロデューサーが帰ってくる。

「藤田さん特にしたいことが無かったら良かったら映画でも見ませんか?」

「いいですよぉ~♪」

珍しいプロデューサーからの提案に嬉しくなる。なんだか少し距離感が縮まったようであった。

二人でテレビ前のソファに座る。あまり大きくないサイズのソファで二人で結構ギリギリだ。お互いの肩がぶつかりそうでなんか意識してしまう。無理矢理に意識をテレビに向け余り考えないようにするために映画の話をすることにした。

「映画、結構見るんですか?」

プロデューサーがテレビを点け、慣れた操作で映像サブスクサイトを開き何がいいか選んでいる。

「そうですね、アイドルは歌って踊る以外にも番組や映画などに出演するでしょう、だから担当に少しでもアドバイスできるように勉強してます」

画面の中でタイトルが何回か移動し、ある作品の前で止まる。

「これにしましょうか」

「あ、これ知ってます。結構有名な子が出演してましたよね?」

それは少し前に話題になった作品だ、なんでもある有名アイドルが出演しその演技がとてもよかったと取り上げられていたのを見たことがある。

「きっと藤田さんにも役立つはずです」

「ほんとにプロデューサーさんはなんというか真面目ですよねぇ~」

「誉め言葉として受け取っておきます」

映画が始まる。楽しげなプロローグが流れている。

ふと横を見てしまう。真剣に映像を見ている目がとてもきれいなものに見えた。きっとこのまっすぐさがこの人の本質なのだろう。誰よりもまっすぐに担当アイドルをプロデュースする。この人の行動はきっと全部が担当アイドルの為なんだろう。

「よかったなぁ~……この人で」

思わず漏れてしまった言葉は多分映画の音声にかき消されたのだろう。

あたしもがんばらなくてはこの人の期待に応えられるようにそう思い、映画に意識を向けた。

 

────────────

 

時間は既に夕暮れだ。空は暗くなっている。

「藤田さん、藤田さん」

横で眠る彼女に声を掛ける。しかし起きる様子はない。

「どうしますかね」

時計に目を向ければ時刻はとっくに十八時を過ぎている。すでに何度か起こそうとしたのだが結局効果は無かった。顔を見れば疲れが見え、目には少し隈がある。バイトの時間を減らしたと言ってもハードワークなことには変わらない。

頭を撫でる。フワフワとし柔らかでまばゆい金色の髪はとても綺麗だ。

「ぷろでゅ~さ~」

いい夢を見ているのか顔はほころんでいる。

『よかったなぁ~……この人で』

確かに聞こえた声は今でも耳に残っている。

「俺も貴方が担当アイドルで良かった」

きっとこれはいけないことなのだろう。

まだ未成年、それも現役アイドルの少女の額にゆっくりと口づけを交わす。

願うなら彼女と、

静かに願った思いは、丁寧に胸の中に仕舞い込んだ。

 

────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

「ことね朝帰りってどうゆうことおおおぉぉぉぉ!!!!」

「うるせぇーー!!」

翌日、朝に帰ってきたことねに咲季や清夏が押し掛ける。

「プロデューサー!!!」

朝から叫んだ少女の声はどこまでも空高く響いた。




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