───事件は終わった。あの子の中で燃え続けた黒い炎は完全に消えた。これからは、全てを焼き尽くす怨念と失望とは無縁の、年頃の女の子としての未来が待っている。そう願わずにいられない。俺も、フィリップも、亜樹子も照井だってそうだ。あんなドス黒い炎を抱えるには、あの子はまだ幼すぎる。どんなに酷い親でも、無神経な信者だったとしても、この街に生きる命には変わりなかった。あの子は命を奪ったという罪を数えた。街の涙を拭う二色のハンカチとして、あの子のこれからを見守って───
「翔太郎くん!」
「んだよ!せっかく良い感じに締めてたのに!」
「竜くんから!あの子が!」
「あぁ?落ち着けって……っと、ちょうど電話だ。本人から聞く。もしもし?」
『左!彼女が……灰咲 灯が消えた!』
「……何だと!?」
▽▲▽▲▽▲
「ここでメモリに囲まれて次回!かね」
「……?」
「あぁ、いやこっちの話。で、ハイザキ……?アカリで合ってるか?」
「うん……」
「おっけ、じゃあ一旦帰るかー」
とある建物の屋上。やたらファンシーなペイントが施された「鳴海探偵事務所」という看板が掛かったビル、その内部の様子を窺っているケンタウロスのような怪人。馬の部分に少女を乗せ、会話しながら人差し指と親指を丸めて作った「窓」で遠くの鳴海探偵事務所を覗き見ているようだ。
「あな、た……は……?」
「あー、自己紹介まだだっけ?オレは結咲 真。お前をスカウトしに来た人攫いだよ」
「人攫い……?」
「お前とお前に適合したメモリが欲しいって女が居るんだよ。で、オレがその欲しい奴を連れてくる使いっ走りってワケ」
「私が……欲しい……私、なんかを……?」
「なんか、じゃねぇ」
指の窓から視線を外し、騎士の兜を想起させる頭を少女へと向ける真。無機質な印象を抱かせるウォーホースドーパントの瞳とは裏腹に、その視線には人間らしい熱意が込められている。
「その女……九十九 光の、人を見る眼と直感は本物だ。アイツが欲しいって言ったんなら、お前にはそれだけの価値がある。力がある。だから自分の事を、なんかとか言うんじゃねぇ」
「ありがたい、です……でも、私はもう戦えない……メモリが……あの炎は、もう……」
「回収してある。これだろ?」
真がどこからともなく取り出したのは小さなプラスチックバッグ。刑事ドラマなどでよく見る、証拠品を入れる小型プラ袋に近い───どころか、それそのもの。その中には砕けたドーパントメモリが入っていた。
「メモリ……!ど、どうやって、刑事の仮面ライダーに押収されたはず……」
「超常犯罪捜査課っつっても母体は普通の警察だからな。コイツ使って潜り込んで一発よ」
【INVISIBLE】
驚愕する破壊されたメモリの持ち主───灰咲 灯への返答と種明かしとして、もう一方の手に握った物を見せる真。使用者を透明にするインビジブルメモリだ。これをガイアドライバーrexでレイズ使用し風都警察署に侵入、証拠品として押収されていた灯のメモリを盗み出したらしい。
「正面から強行突破でも良かった……てか、個人的にはそっちの方が楽だったんだけどな。お前の復讐って線が強くなると、今度はお前を病院から連れ出すのが面倒になるからな。穏便に済ませてやったってワケよ」
ちなみに灯の身柄を優先させたのは光である。意気揚々とウォーホースドーパントの脚力に物を言わせて突撃しようとしていた真を大慌てで止め、もう少し考えて動いたらどうだい?と小言混じりに策とインビジブルメモリを送ってきたのだが、わざわざ灯に言う事でもないので伏せておく。わざわざ言う事ではないからであって、真のプライドがあるからではない。決して。
「メモリを二つも使えるんですか……?まるで、あの二色の仮面ライダーみたい……」
「時間制限ありだけどな。このガイアドライバーは別のメモリを入れて能力を追加できる次世代型なんだぜ?アイツに頼めばお前のも作ってくれると思うぜ?」
「私の……」
◇◆◇
「へっ……くしっ!」
「風邪でもひいた……?」
「どこかの誰かさんが私の天才的頭脳を褒め称えているのだろうさ。でも、この悪寒は悪巧みでもされているのかもしれないねぇ……」
◆◇◆
「じゃあ、その指の双眼鏡みたいなのも……」
「正解、ウィンドウメモリをレイズしてる。窓の記憶って聞くと大した力なんざ無いように思えるだろ?ところがどっこい、この通り」
数あるガイアメモリの一つであるウィンドウメモリ。窓と窓を繋ぎ、相手側の窓に映った景色を自分側の窓にも映して盗み見る、という戦闘には役立たない能力を持つメモリだが、自前で戦闘能力を用意した上で諜報に特化させる事ができれば真がやっているように万能の窓となる。風都を含めて、現代社会に窓が無い建物はほぼ存在しない。それこそ「窓一つ無い機密区画」等だろう。そして覗き見用の窓も簡単に用意できる。指で作った幼稚な物でも立派な「窓という概念」になるのだ。
「ガイアメモリは使い方が大事ってね……っと、動き出したか」
ほれこの通り、と灯にも指窓を見せていた真。繋いだ先の探偵事務所が慌ただしくなり、数秒と経たずに男と女が一人ずつ出てきた。
「左 翔太郎に鳴海 亜樹子。となると、さっきの電話相手は照井 竜か?さすがの早さだな……」
探偵事務所から近い別の建物の窓に切り替え、二人の動きを察知した真。左 翔太郎の持ち物の中にカメラのようなガジェットを確認した真は、完全撤収を決めたようだ。
「バットショットだったか?アレに撮られると面倒だな……この高さまで普通に上がってくるし、叩き壊しても逆にバレるし。さっさと帰る───」
偵察や情報収集に長けたメモリガジェットを警戒し、オーロラカーテンを出現させた所で窓が繋がったままという事に気付いた。チャンネルが乱れた結果、探偵事務所の面々とは全く関係の無い窓に繋がったようだ。ウィンドウメモリをドライバーから排出しようとしたその時、更なるリスクを背負う事が確定する景色が映ってしまった。
「……はぁぁぁぁ……なぁんで、こういう時に限って連鎖すんのかねぇ……それともメモリ同士が引かれあってるってか……?」
「……?」
「とりあえずお前が先だ。頼むから面倒なエンカしないでくれよぉ……?」
今度こそウィンドウメモリを排出してレイズを解除。それと同時に現れたオーロラカーテンを潜り、どうか拗れませんようにと願いながら光のラボへと帰還していく。
真が見た景色とは───
▲▽▲▽▲▽
「ハァッ!ハァッ!ハッ!くっ……!」
「っとぉ!悪い、急いで───」
「お前……仮面、ライダー……!」
「テメェ……!」
「福大 天路!今度は何を企んでやがる!まさか……あの子が消えたのもお前らの仕業か!」
「あの子だと……?何の話だ!えぇい、退け!貴様に構っている暇は───」
「おやおや、裏切り者に仮面ライダーがお揃いとは」
「っ!もう追い付かれたのか!」
「ウェザーだと?何でここに!」
「その裏切り者を始末する為よ。邪魔をしないでもらえるかしら、仮面ライダー?」
「あぁクソッ!やっぱ面倒な事になってやがる!」
▽▲▽▲▽▲
人気の無い道路で向かい合っている二人と二体。ウェザードーパントとタブードーパントに挟まれる形になっているのは、探偵の片割れにして仮面ライダーWの半身である左 翔太郎。その後ろでウェザーとタブーに警戒心を露にしている男こそ真のスカウト対象なのだが、願い届かず強力なドーパント二体に挟まれ、更にはこの世界の仮面ライダーも一緒という拗れに拗れた状況となってしまったようだ。
「おいおい次から次へと何なんだ!?」
「あなたみたいなドーパントは記憶に無いわね。私の把握していないメモリ……何者?」
「オレの目的はそこのフクダイ……?テン、ジ……で良いのかこれ……ンンッ、なんでね。どうせ始末するつもりならこっちで引き取ってやるよ」
新たな謎のドーパント出現に困惑しつつドライバーに手を掛ける翔太郎。ミュージアムが販売した物でも、幹部の何れかが使っている訳でもない未知のメモリに対して危険度を引き上げるタブー───園咲 冴子。さらっと告げられた真ことウォーホースの言葉と、その目的に少なからず驚く両者と当事者である福大 天路。唯一、ウェザードーパント───井坂 深紅郎のリアクションだけが異なっていた。
「……素晴らしい」
「あ?」
「機械の前脚は別のメモリを取り込んだのでしょうか?ケンタウロスのメモリ……?聞いた事は無いがあっても不思議ではない!だとすればその銃火器は!?もしやアームズメモリの力を抽出した結果か!あぁ、実に興味深い!君の身体にはいったいどんな秘密が隠されているのか!」
臨戦態勢を整えて乱入してきたウォーホースドーパントをじっくり観察するなり、気になる箇所をピックアップしながら徐々に言葉に熱が乗っていくウェザー。美女の肢体よりもドーパントの肉体に興奮する変態にして、多くのメモリを研究してはそれを人の命で試すマッドサイエンティスト。それがウェザーメモリのユーザー井坂 深紅郎なのである。
「ですが……そのドライバーだけは残念ですねぇ」
「あー、直挿し主義なんだっけか」
「どうです?私にその身を委ねてはいただけませんか?今の貴女よりも、もっと強大で輝かしい存在になれる事をお約束しますよ?」
「お断りだ」
ウェザーの提案を即座に、食い気味に断る真。その言葉には、事情を飲み込めていない翔太郎やタブー、天路にも感じ取れる程の怒りが込められていた。
「オレを好きにしていいのは一人だけなんだよ。それにこのドライバーは、その一人から貰ったモンだ。それをテメェのくっだらねぇ性癖だけで残念だの何だの言われて……大人しく付いてく思うか?あぁ?」
「ふぅ……本当に、残念です!」
ウォーホースが飛び出したのとウェザーが雷雲を生み出したのは同時だった。雷が放たれたと思えば、それらは急に方向を変えてウォーホースの背後に着弾した。
「避雷針?いつの間に……」
「テメェとの戦い方は頭に叩き込んであんだよ!」
「ならば、これはどうです?」
物資・武装生成能力によって避雷針を二つ作り出してウェザーの雷を無力化、左手に握ったアサルトライフルから弾丸を連射しつつウェザーとの距離を詰めていく。ウェザーの次なる一手は雹の生成。一発も違えず弾丸に雹を合わせて相殺、跳躍で一息に距離を潰したウォーホースとの接近戦に備える。
「どうなってんだ……!クソッ、やるしかねぇか!フィリップ!」
『あぁ!』
【CYCLONE】
【JOKER】
「『変身!」』
【CYCLONE JOKER】
「オラァッ!」
「チッ……邪魔よ、仮面ライダー!」
基本形態となるサイクロンジョーカーへと変身した翔太郎。天路に迫っていた破壊光弾を二連続蹴りで弾き飛ばし、浮遊するタブーに意識を集中しつつ背後で戦っているウォーホースとウェザーにも気を配る。
『翔太郎、あのウェザーと互角に渡り合っているドーパントは……』
「俺にも分からねぇ。今はコイツらをどうにかするぞ!」
『了解だ!』
「想像以上だ……やはり惜しい!」
「いい加減その口閉じろ変態野郎」
日照りと思われる強烈な光を発して真の視界を奪い、背後に回ると同時に立っていた場所から竜巻を発生させる。肉弾戦と搦め手を両立させた見事な手際。一筋縄ではいかない相手だが、真もまたその若さに見合わない修羅場をいくつも潜り抜けてきた歴戦のドーパントだ。竜巻にはタワーシールドを二枚生成してぶつけ、本体へは振り向く事なく後脚による蹴りを見舞う。ウェザーが足下に風を起こして制動を掛けた為に蹴りは命中しなかったが、それすらも真の予測の範疇。
「見くびり過ぎなんだよォ!」
「なに……!」
ホースボディに拳を叩き付けようとしていたウェザーだったが、突如として剣が襲い掛かってきた為に攻撃を中断し受けの構えを取る。
「腕が増えた……?」
「ハッ、脚が四本あんなら腕も四本だろうが」
「その理屈は理解できませんが、更なる進化を見せてくれた事には感謝します」
人体で言う所の肩甲骨、そこからもう一対の腕が生えていたのだ。それに能力で生成した直剣を持たせ、ドーパント特有の人間離れした可動域で奇襲を仕掛けたらしい。
「未練がましくもう一度だけお聞きします。私にその身を委ねてはいただけませんか?」
「何度でも断ってやるよクソ野郎」
「これも何度目でしょうねぇ……残念です。本当に!」
(そろそろか)
ウェザーへの敵意を剥き出しにしながら、意外にも思考はクリアな真。何かを待っていたらしく、その時が来たとばかりに剣を投げ付け、四本腕全てにアサルトライフルを生成し装備させる。
「如何にドーパントの能力と言えど、人間が用いる武器では私を倒せませんよ?」
「知ってるよ。だから時間稼ぎに徹してんだろうが」
「何だと……?」
時間稼ぎ。そう真が発した瞬間、突如として辺り一帯を濃霧が覆った。自然発生した現象としては不可解な程に早く霧に包まれる仮面ライダーとドーパント達。
「なっ、何だ!?急に霧が!」
『まさか……!翔太郎!マキシマムで霧を吹き飛ばすんだ!早く!』
「お、おう!」
【METAL MAXIMUM DRIVE】
「『メタルツイスター!」』
タブーとの戦いの中でサイクロンメタルにチェンジしていたダブル。困惑する翔太郎をよそに、何かに気付いたフィリップがマキシマムの使用を要求した。メタルシャフトの先端に緑の暴風を纏わせ、回転する事によって敵を殴打するメタルツイスターだが、今回はその突風で霧を晴らす事に使われた。
「これはウェザーの霧ではない……別のドーパントですか。フンッ!」
更にウェザーも竜巻を発生させ霧を吹き飛ばす。各々の視界が確保された時、その場に立っていたのは仮面ライダーダブルとタブードーパント、そしてウェザードーパントの三体だけだった。
ウォーホースドーパントと福大 天路は、最初からそこに居なかったかのように消えていたのだ。
「なっ」
「あの男は!?くっ……!」
「本気で戦っていた訳ではなかった、と。時間稼ぎとはこれの事でしたか」
───お前を倒すのはオレじゃねぇよ
「ん?」
「井坂ァッ!」
【ACCEL】
▲▽▲▽▲▽
「おかえり。ご苦労様だ」
「ただいま。っんとに苦労したよ」
オーロラカーテンの先はハンドレッドの個人ラボ。帰還した真に視線を送る事なく、目の前に座らせた灰咲 灯の診察に夢中になっている光が居た。
「キミが戦闘ではなく適合者の回収を優先するとは、少し意外だったよ」
「見てたなら手伝えよ……途中でコイツを見付けたんでな。能力のテストがてら使わせてもらった」
真に続いてオーロラカーテンから出てきたのは、霧に乗じて回収したボロボロのタキシードを着た福大 天路。だけでなく、影に溶け込むような黒い衣類で纏めた長身の男。顔だけでなく、上着の襟辺りから痛々しい火傷痕が覗いている男の名は霧崎 刃。彼もまた光がスカウト対象としたガイアメモリ適合者である。
「あのウェザーでさえ操作できない固有の霧を生む幻影の記憶……私としては、あの場に残ってダブルのルナ形態とやり合ってみてほしかった所だけれどねぇ。幻想vs幻影!実に面白いカードだと思わないかい!?」
「えっ、と……はい」
「コイツのテンションが急にバクアゲするのはいつもの事だから、今のうちに慣れといた方が良いぞ。フクダイとキリサキ、お前らもな」
「あ、あぁ……」
「ふん……」
霧崎 刃が握っているのは「幻影の記憶」を宿したファントムメモリ。分身を生み出したり、先ほどのように自分にしか制御権の無い濃霧を発生させたりと、トリッキーな能力にそれなりの戦闘力を兼ね備えたドーパントメモリだ。光はそれを使って「幻想の記憶」であるルナメモリを用いる仮面ライダーダブルと戦い、何やかんやでシナジーが生まれピーをパーする事でポーがペーする事を望んでいたらしい。研究欲がマキシマムドライブしてきた上司を諌めるべく、その後頭部にチョップを叩き込みながら新人となる三名に言葉を掛ける真。一応先輩としての自覚はあるようだ。
「まぁ何はともあれ!これでリストアップしたメモリ適合者は全員揃った訳だ!さぁさぁ始めようじゃないか!何が出るか分からないパンドラの箱をノックしてぶち壊すドッキドキワックワクの大検証会をッ!!!」
「な?定期的にこうなるから、コイツ。お前ら全員メモリは持ってるよな。ハイザキは修理済んだか?」
「はい。この通り」
「全く状況が読めないが……あそこで始末されるよりはマシか……」
「果たすべき復讐は終わっている。必要だというのなら好きに使え」
【IGNIS】
【DRIVER】
【PHANTOM】
終わってないんだなぁこれが。
【灰咲 灯】(原案:やみーね 様)
イグニスメモリの適合者。
女性 17歳。
カルト教団の教祖である父に日常的に暴力を振るわれ、監禁されていた少女。妄信的に救いを求め思考停止する信者や、信者を騙して搾取し金に溺れる父親に嫌気が差し、失望の暗い炎が心に灯った時、信者が供物として捧げていたイグニスメモリに適合。教団ごと全てを焼き尽くし、力の暴走のままに風都を炎の渦に沈めようとしていた所を、教団の調査にあたっていた仮面ライダーダブルとアクセルに阻止されメモリブレイクされた。
本来はここで彼女の物語は終わり、普通の女の子としての未来が待っているはずだったが、九十九 光という悪魔に目を付けられた事でその運命は大きく歪んだ。
【福大 天路】(原案:黒崎 好太郎 様)
ドライバーメモリの適合者。
男性 26歳。
ミュージアムのメモリセールスマンであり、本編における「園咲霧彦」のポジションに居た男。霧彦と同じく冴子と結婚し園咲家に迎えられたが、ドライバーメモリの実験体としてしか見られていない事に気付き逃走。ウェザードーパントこと井坂深紅郎までもがドライバーメモリの回収と彼の抹殺に加わり、本来の歴史では彼はそこで退場となる。
次元すら超える悪魔が笑った事で、その歴史は改変されてしまったのだが。
余談だが、冴子に始末されかけた事で若干の女性恐怖症気味。
【霧崎 刃】(原案:ヒロアキ141 様)
ファントムメモリの適合者。
男性 38歳。
全身の火傷痕が痛々しい姿をしており、この火傷は過去の放火事件によるもの。元々は実直で優しい青年だったが、自身から全てを奪った犯人への殺意が抑えきれず復讐を決意。それと同時に優しさから程遠い人物になってしまったらしい。
彼もまた、同じ復讐の連鎖に囚われている照井 竜こと仮面ライダーアクセルに討たれる運命にあった。だが、彼のような逸材を悪魔が見逃すはずもなく。
それどころか、悪魔は彼の運命を利用した。彼の全てを奪ったイグニスメモリをとあるカルト教団に流し、新たな逸材を育てる為の種火としたのだ。