汚泥の中で   作:アカネイアの雑兵

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構成が甘い上に割と記憶違いと誤字の多い小説があるらしい

これなんですけどね!


ホント、申し訳ない
誤字脱字や指摘、感謝です



今回はマルス達やゲレタ以外の視点をお楽しみください


 外伝 背く者

時は遡り、まだマルス達がワーレンで激戦を繰り広げる少し前

 

 

「…レフカンディが落ちた?

……ミネルバめ」

 

レフカンディにおける戦闘の敗北

その報はマケドニア王国国王ミシェイルの耳にも届いていた

 

仮にも主力であるドラゴンナイトを10騎、ミネルバも合わせたならば11騎も一つの戦場に投入するなどマケドニア王国軍にとっては稀な事。それだけドルーアからの圧力が強まっていると言うのに

 

 

オレルアンでの敗北に続き、レフカンディの失陥

しかも報告によれば、ミネルバやその配下の白騎士団は一切戦闘に参加する事なく離脱したとの事だ

 

「…忌々しくはあるが、これでマリアを人質として差し出さねばならなくなったか」

 

ドルーアはオレルアンの失態と今回の一件

…そして、あの女(ニーナ)がアカネイア・パレスから逃げおおせた事に対して疑念を抱いている

 

ドルーアのみならず、マケドニアとグルニアによる警戒網をくぐり抜けてただの小娘、しかもマトモに外で活動したことすらない者が

果たして無事、逃れられる訳がない

 

そしてドルーアとの同盟に対して不満を隠そうともしないミネルバとカミュ子飼いの部隊が当時警戒にあたっていたのだ

疑われぬ理由はない

それ故にマケドニアは

…そしてミネルバはレフカンディにて身の潔白を示さねばならなかったのだ

 

 

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マケドニア王国はドルーア帝国に対して戦力的に劣っている

それは仕方のない事と言えるだろう

 

何せドルーアの戦力はマムクートであり、更に未確認ながらに竜すらもいるとまで言われているのだ

現在はカダインを飲み込んだ事により、魔道士も戦力化している

 

 

これらとマケドニアの主力としているドラゴンナイトの相性は良くない。ミシェイルとて、一流のドラゴンナイトではあるが、仮にメディウス或いはガーネフ率いるドルーア軍と戦って勝てるとは思えない

 

故にドルーアと同盟という名の臣従をしなければならないのだ

 

 

それがどうにも妹であるミネルバには我慢ならないらしい

 

 

「ならば、この国を焼け野原にでもしろというつもりか、馬鹿馬鹿しい」

確かにこのマケドニアの地は攻め手にとってかなり苦戦を強いる地形と環境だろう

 

アカネイアやグルニア程度ならば幾らでも相手をしてやろう

…だが、如何に努力したとしてもどうにもならない戦力差というものは存在するのだ

 

 

「ふん、あの男の教育方針が間違っていたと言う訳か」

ミシェイルは自身が殺した前王、つまり自分やミネルバ、マリアの父を思い出し苦い表情を浮かべる

 

 

「なんとかせねばならん、か」

ミシェイルは必死に模索する

 

マケドニアという国を残す為の道を

 

 

 

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「何故アリティア軍の討伐をなさらぬのか、カミュ殿!」

 

「…今国内を空ければ最悪の場合、ドルーアやマケドニアが攻めてくる可能性もある」

 

「それは軍がアリティアの残党を何度も取り逃しているからではないか!」

 

同じ頃、グルニア王国では王の目の前で今後の事について話し合いが行われていた

…まぁ、話し合いと言ってもこれまでのカミュやグルニア軍のやり方に反発する者達とカミュを始めとした軍部との激論の場にしかなっていなかったが

 

「信頼出来ぬと貴殿は仰るが、ではドルーアと一戦交えて勝てると言われるのか?」

 

「…難しいだろうな」

 

激昂する人物を抑えてある人物がカミュに問いかける

 

「やってみねば分からない

無論戦場である以上、その様なものだと言うのは私にも分かるつもりです。…ですが、それで負けてしまえばどうなるかお考えか?」

 

「む」

 

カミュを始めとした軍部の者達から不満そうな声が挙がるが

 

「一度戦端を開いたとなれば、我々はドルーアにとって明確な敵となりまする

此方の戦力が払底したとして、我等が降伏を申し入れて彼奴等が耳を傾けるとお考えか?」

発言している人物とてドルーアに対して良い感情は持っていない

…だが、自分のくだらない感情の為に祖国グルニアを滅ぼす訳にはいかぬのだ

そう思っているからこそ、今の中途半端とも言える目の前の人物の在り方に不満を持っている

 

「…思わぬな」

そうため息と共に話すのはロレンス

 

このグルニアにおいて国の守りを任されているグルニア屈指の名将だ

 

 

「確かに貴殿らの懸念は理解出来る

我等グルニア軍の失態の結果、今の様な状況にある事も認めねばなりますまい」

ロレンスは軍の者達に語りかける

 

「しかし、ドルーアのやり方が正しいとは思っておられますまい?」

カミュを声高に批判していた者達をロレンスは見つめる

 

「無論、これが好ましいとは誰ひとりとして思っておらぬと私は考えます

…陛下、この上で申し上げたく思います

我等グルニアは積極的に動くべきではないかと」

 

「…うむ

皆には苦労をかけるとは思うが、これ以上の戦争は我が愛する民の生活を壊しかねぬ

それを自覚し、各々励んでもらいたい」

ロレンスの言葉を受けてグルニア王はそう皆に告げたのである

 

 

 

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「ロレンス将軍」

 

「…カミュ殿か」

 

会議が終わり、それぞれがすべき事に取り掛かるべく散会する中、カミュはロレンスに声をかける

 

「申し訳ない。本来ならば」

 

「それ以上言わぬ方が良い

貴殿は貴殿の信念に従ったのだろう?」

 

「…はい」

頭を下げようとするカミュをロレンスは制止し

 

「だが、私とて貴殿のパレス付近でした事

これは許し難い裏切りではないか?そう思う気持ちはある」

そう強い目でカミュを射抜いた

 

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貴殿にとってはあれが最善だと思えたのだろうが、結果として今のグルニアは窮地にあるのだ

ドルーアが強大な勢力を持っている今ならば

などと考えているならば、今すぐそんな甘い考えは捨てよ

 

ドルーアの力が衰えるという事は、アカネイアが勢力を盛り返したという可能性が高い

ニーナ王女個人はそなたに恩を感じるやも知れぬ

 

 

…だが、ドルーアにより犠牲となったアカネイア軍やアカネイアの多くの貴族達の身内はそなたを許すまい

ニーナ王女を助けておきながら、貴殿はアカネイアに剣を向けたのだ

 

仮にニーナ王女が女王になったとしても、その権力基盤は脆弱なものとなろう

その中でニーナ殿がどれだけそなたに恩を感じていたとしても、そなたがグルニア王国の一員である限り、多くのアカネイアの者から恨まれる理由となる

 

我等騎士は誇りを守らねばならぬ

しかし、間違えてはならぬのだ

 

時に誇りを

命を捨ててでも、守らねばならぬものがあるという事を

 

 

 

「心します」

ロレンスの言葉にカミュは神妙な面持ちで頷くのだった

 

 

 

 

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グラ王国は窮地にあった

 

それもマケドニアやグルニアより、遥かに状況は悪い

 

 

確かにドルーアにとって危険要素となり得るアリティアのファルシオンをドルーアへと差し出した事により、ドルーアの保護下に入る事は出来た

 

…しかし、その代償は余りにも大きなものとなる

 

 

アリティアがドルーア討伐の為の兵を挙げた時、間違いなくグラ王国はアリティアの同盟国

にも関わらず、それを背後から斬りつけ、そして最終的にはアリティアを滅ぼす手助けまでしたのだ

 

 

当然国際的なグラの信用は地の底にまで落ち込む事となり、今まで行なえていた交易にすら支障が出ていた

…更にアリティアの姫であるエリス王女の確保にも失敗

彼女はアリティアで死んだとも

どこかへ逃れたとも言われている始末

 

対外的にはエリス王女は死んだとしているが、ドルーアからすれば信用ならない者達と判断されたのだろう

 

 

ドルーアによるアカネイアへの攻撃にも参加は許されず、アリティアとの激戦により多くの兵を失った為、グラは軍組織を維持する為に農民の徴用に踏み切るしかなかったのである

 

 

騎士の誇りも

人としての理性すらない国家

 

それが今のグラ王国に対する多くの者の評価なのだ

 

 

その為、国内において少しずつだが食糧が不足し始めており、それに対してグラ王家は何とかしようと解決策を模索していた

…残念ながら、1番捨ててはならない信用を打ち捨てたグラに協力しようという奇矯な国家や組織は存在しなかったが

 

 

結果グラは真綿で首を絞められるかの様に緩やかに破滅への坂を転がり落ちていたのである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドルーアとアカネイアの戦争は大陸全土を巻き込み

アリティアによるアカネイア復興の動きもまた世界を動かさんとしていた

 

それぞれの立場

それぞれの思い

 

全てを巻き込みながら、戦いは続く

 

 




という訳でドルーアの同盟諸国は割とバラバラだという話


本作において、メインヒロインはリンダです
これは確定しております

ですが、少しキャラが欲しいので誰を出そうか迷っております
アンケートしますので、宜しければ協力してもらえると幸いです

キャラクター

  • エリス
  • マリーシア
  • サムトー
  • シーマ
  • チキ
  • チェイニー
  • その他
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