汚泥の中で   作:アカネイアの雑兵

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プロローグ的なもの

次回から暗黒戦争編になるかも


これから

マルスの一言から始まった騒動はひとまずの決着を見た

 

 

 

婚約者

それがエリスとゲレタの関係となる

主催のタリス王がその立ち会い人となり、事実上エリスとゲレタは夫婦と言ってもよくなる

 

ジェイガンとしても、エリスが幸せならば異を唱える理由はなく、アベル、カイン、ドーガ、ゴードンもそれを祝した

 

 

「と言う事は僕にとってゲレタさんは義理の兄になるのですね

宜しくお願いします」

 

「お、おう

何やら恐ろしい勢いで変化してるから、少しついていけないんだが」

 

「そうなると、マルス様と婚約する私にとってもお兄様になるのですね」

 

「」

 

ゲレタは絶句した

 

(後の英雄王とその妻が義理の弟と妹?

なんだこれは、たまげたなぁ)

 

 

が、時間は貴重であり無為に過ごした時とて戻る事はない

 

 

 

 

----

 

 

「さて、ゲレタ殿

話を聞きたいのだが」

 

「当然でしょうね

勿論答えられる範囲ならば」

 

タリス王はアリティアからこのタリスまでドルーアの魔の手を潜り抜けてきた目の前の人物を高く評価している

 

 

加えて

 

「私の想像になるが

貴殿がオレルアンで利用した商人

最初から生きて返すつもりはなかった、そうであろう?

 

タリス王の言葉にゲレタは口角を上げる事で答えた

 

 

 

 

 

----

 

 

 

タリス王の指摘通り、ゲレタは真っ当な商人ならいざ知らず

明らかにアレな人物であったあの商人やその一味を生かすつもりは更々なかった

 

何せ、自分の利益の為なら山賊とも組めるならば

 

 

 

どうして、エリスの事を黙っていられようか?

 

 

生きてオレルアンに戻れば、間違いなくエリスの事を売るだろう

それにより、マケドニアやドルーアが動けばタリスにとっての脅威となるのは明白

 

 

 

そして相手はこう言った

 

「そろそろ仕入れの時期」と

 

 

つまりは、サムシアンに対して何らかの支援を行なう可能性は決して低くない

支援でなかったとしても、取引はあるのではないか?

 

 

 

 

そこで

相手を動かしておきながら、自分達の勝手な都合で振り回したら?

 

 

山賊とはヤクザの様なもの

侮られたら、それで終わりなのだ

 

 

だからこそ、ゲレタはあの時見張っていた

あの時、商人自ら向かったならばまだ相手も溜飲を下げただろうが

 

そうではなかったのだ

 

 

 

----

 

 

「⋅⋅⋅⋅うむ」

タリス王はゲレタの話を聞き、マルスの慧眼に感謝した

 

この人物は自らの手を汚す事を厭わない

それは全て守るべきものを守る為だと分かったのだから

 

 

 

「率直に聞きたいのだが、ゲレタ殿

我等のすべき事は何だと思うか?」

 

「⋅⋅⋅⋅戦力の増強

特に沿岸部の守りを固めるべきかと

国内においては農地の拡大と生産性の向上

これが第一かと」

 

「⋅⋅⋅理由を聞いても?」

 

「敵はドルーアを頂点とした連合軍

しかし、アリティアから逃れてきた時思ったのですが」

 

「続けてくれるか?」

 

タリス王はゲレタに続きを促す

 

「グラ王国軍がエリスの捕縛に動いたにしては、少々動きが鈍いのではないか?とは感じましたね

ドルーアもそれ以降動きは低調とか

となると、問題になるのはマケドニアですが」

 

「グルニアは構わぬのか?」

 

「マケドニアの主力は飛兵。竜騎士と天馬騎士

しかし、早々その戦力を此方まで展開するのは難しいのではないか、と」

 

「理由を」

 

「これは騎馬にも言える事ですが、やはり生き物である以上疲弊するのは避けられませぬ

となれば、拠点を構築してそこを中心に活動するのが最良ではないか?と

されど、飛竜や天馬は騎馬に比べて扱いやすいとは考えにくいと思いますが?」

 

「⋅⋅⋅確かに

シーダも天馬騎士ではあるが、天馬の管理には気を遣うと聞いたことはある」

 

「何せ双方ともに天を駆けまする。少しの異常が文字通り命取りになるかと

加えて、マケドニアの産業構造を考えまするに」

 

「下手に兵を失えぬ、か」

 

「となれば、目下最大の脅威足り得るのはグルニア

しかしこのタリスを攻略するとなると」

 

「船による輸送、じゃな?」

 

「はい。如何に軍馬として育てたとしても、馬とは本来臆病な生き物

環境の変化にも敏感とも聞きまする。到底船による輸送に耐え得るとは

更に彼等がどれだけ大軍を擁したとしても、結局上陸させなければ」

 

「⋅⋅⋅⋅故にこその沿岸部の守りの強化、か

船ごと沈めれば、じゃの?」

 

「更にグルニアは補給線が伸びる事になります

果たしてドルーアがどれだけ補給に明るいか、甚だ疑問ではないかと」

タリス王は愉快でならなかった

 

「マルス王子とエリス王女は得難いものを手に入れた様だな」

 

「タリスに滞在している間は叶う限りお手伝いしますよ、タリス王」

 

「うむ、宜しく頼むぞ」

 

 

 

 

----

 

 

 

「と言うわけで、戦術の勉強です」

 

「戦術、ですか?」

 

「それはありがたいのですが」

 

ゲレタの言葉に戸惑うカインとアベル

 

「特に展開力と攻防力に優れる君達の動き次第で戦況は良くも悪くもなるからね

ま、そこまで難しい訳ではないと思う」

 

早朝から昼間では若い騎士達と

 

 

 

 

 

「うむ、となるとハンター部隊の編成は急務か?」

 

「可能性は高くありませんが、マケドニアが動くとなると沿岸部の防御は無効化されます

大規模にする必要はありませんが」

 

「やってみるか」

 

「あとは平時の際には狩猟部隊として活躍できるのではないか?と」

 

「うむうむ」

 

昼から夕刻まではタリス王やタリス王国と

 

 

 

 

 

 

「では、今日は政治と経済の話をば」

 

「いつもありがとうございます、兄さん」

 

「私も勉強になってます」

 

「この歳になってもまだまだ知らぬ事は多いと実感しますなぁ」

 

夕刻からはマルス、シーダにジェイガンと勉強会を

 

 

 

 

 

「おやすみなさい、ゲレタさん」

 

「おやすみ、エリス

良い夢を」

 

そして夜はエリスと同じ部屋で寝る

 

 

 

 

 

 

時は進む

 

悩める者

進む者

全てを平等に




本編よりも書くのが早いって?

ある程度書いてましたからね
反響がなかったら、全部肥やしに鳴っていたのですが
こうして日の目を見られた事、本当に有り難く思います

エリスルートのイチャイチャ(努力目標)

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