汚泥の中で 作:アカネイアの雑兵
原作に比べ、かなり辛辣になります
悪しからず
「兄さん、本当に来るのですか?」
「当たり前だろ?
可愛い弟とその婚約者が命を張ってるのに、俺とエリスが大人しく出来るかって」
「そうよ、マルス
私もゲレタさんも一緒に戦うわ」
「まぁ戦力的には全くの役立たずなんだけどね、俺は」
タリス城近くの小さな港でマルスは姉エリスとその夫ゲレタを何とか説得しようとしていた
が、兄であるゲレタは基本的に揺らがない人物であり、姉エリスもまたそんな兄の影響を最も近くで受けている
確かにマルスとしても政治や軍略、交渉ごとにも力を発揮する兄。癒しの杖の使い手にして、話のうまい姉を連れて行けばどれだけ助かるのかは理解している
しかし
戦場には絶対に安全な所なんてありはしないのだ
それは他ならぬ兄がいつも口にしていた事
「大丈夫です。マルス様
ゲレタ様とエリス様は私が必ずお守りします」
「⋅⋅⋅カシム
うん、ありがとう」
そんなマルスにガルダの元猟師であるカシムが力強く声をかける
「そうですな
それに失礼ながら、ゲレタ殿も護身程度は余裕でこなせると思います。戦力は多いに越した事はないかと」
「オグマ」
それでも迷うマルスに声をかけるのはタリスの護衛隊長であるオグマ
タリス王からマルスにつけられた援軍の指揮官とも言える人物だ
「流石に持ち上げ過ぎだろう、オグマ」
「いえ、それはないかと
ガルダでの遭遇戦の時の戦い方。正道ではありませんが、敵を倒すという点において見本にしても良いかと思いますが」
「寧ろお上品過ぎんのよ
あるものは何でも使う。それで構わんだろうに」
「割りきってますなぁ」
仮にもアリティアの王女の伴侶でありながら、この在り方。オグマ達からすれば良い人物ではあるが
「⋅⋅⋅⋅分かりました
でも決して無理はしない。約束して下さい」
「無論」
「勿論よ、マルス」
流石にオグマからも認められたとなるとマルスとしても断りにくい
マルスとしても、やはり兄ゲレタの考え方は頼れるので本心では嬉しかったりするが
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マルス達がガルダの港町に到着した時、グルニアの遠征軍が我が物顔で闊歩していた
マルスは早速軍議を開く事に
「正直に申しますと、今の我々ならばさしたる苦戦もなく撃退出来るかと」
ジェイガンはそう発言する
「⋅⋅⋅⋅良く見ておけよ?
国や民の縛りがなければ、かのグルニア騎士団もあのザマだ
己をしっかり律する理由が分かるだろう?」
ゲレタは不快そうにそう発言する
グルニア遠征軍はガルダにて徴発を行なっているとの話を彼等は聞いていた
「どれだけ綺麗事で飾り付けようとも、食糧がなければこうなる
彼等は購入する道もあった。にも関わらず、だ」
「酷いもんです」
サジはそうため息をつく
「奴らを騎士と思うな
装備の整っただけの賊徒と思え。情けも慈悲もかけるな。此処で手心を加えれば、それはタリス王の評判を貶めると考えろ」
ゲレタはそう皆に告げる
その後の戦闘は語るべき事はない
カインは騎士を弓兵から囮となって引き離し、ドーガは弓兵の攻撃を引き受け
突出した騎士は各個に撃破。ゲレタとエリスは被害状況を確認するためにガルダの町を回る事になった
仮にもゲレタはタリスにおいて王の補佐を勤めていたのだから
当然、被害状況をまとめてタリス王に報告する立場にある
そして町でシスターレナの話を2人は耳にした
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「騎士とは何なのでしょうか?」
アベルの力ない言葉にジェイガン達アリティア騎士は顔を伏せる
「それを自身に常に問い続けろ
立場が人を成長させる。騎士となったから騎士ではない。騎士として相応しい心の強さを身に付けろ
いつかお前達も部下を率いる立場になるのだから」
「はっ」
ゲレタの冷たい様な物言いに彼等は応えた
「それはそうとして、サムシアンに何を頼むつもりなのでしょう?」
「⋅⋅⋅⋅世間知らずの世迷い言にしか思えんな
サムシアンの噂は聞いているだろうに」
エリスの言葉にゲレタは
(やれやれ
当時は好きなキャラだったが、こうして考えるとミシェイルとの話を断るのも理解出来るな
現実が見えているとは到底思えん。マケドニアから遠く離れたガルダに何故自分が送られたのか?すら分かっているとも思えんが)
と内心レナの評価を下方修正する
「村の者は助けて欲しいと言っていたが」
「サムスーフを越えるのであれば、助けても良いのではないかと」
「そうだね
でも、私達は全てを救える訳ではない
無理と判断したら、その時は諦めよう」
マルスはそう決定した
グルニア騎士団は遠征軍故にこうなりました
敵地の略奪は嗜みだった時代もあるらしいからね?
エリスルートのイチャイチャ(努力目標)
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いる
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いらない