汚泥の中で   作:アカネイアの雑兵

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指が、指が動いたから書けてしまった!


なので、素直に投下しますです、はい


これはlawルートだからね
なんでこんな形になりました
許して?


 幕間 陽だまり

私はゲレタに想いを告げた

 

ゲレタは暫くの間動かなかったが

 

「え、ゲレタ?」

 

私の手を優しく(ほど)くと

 

「…俺はこう見えて、独占欲の強い面倒な奴だ

知らねぇぞ、こんなのに捕まるんだからよ」

 

そう私を正面から抱きしめてくれた

 

 

嬉しかった

彼が想いに応えてくれて

 

「ゲレタ

私貴方を愛してる。まだ出逢ったばかりだけど、一緒にいたい」

 

「…リンダ

俺はお前を離さない。…何があろうと、誰が相手でもな?」

 

そうやって私とゲレタは抱き合ったまま、眠りについたの

 

 

 

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「…俺のキャラじゃねぇだろ」

 

朝私が起きたら、ゲレタはそう項垂れていた

…なんというか、少しだけ可愛かったわ

 

「おはよう、ゲレタ」

 

「おう、起きたかリンダ

…あと、前を隠せ前を

はだけてるぞ?」

 

私の方を少し見て、ゲレタは慌てて視線を逸らす

…別に見られたって良いのに

 

その為にこんな薄着で寝たんだから

 

そう少し不満に思いながらも、彼なりに私の事を思ってくれているのだと考えると優しい気持ちになれた

 

服を直してから

 

 

「私ゲレタの恋人になれたのよね?」

昨日の事がまるで夢の様な出来事だったから、思わず私はそう口にしていた

 

「言ったろ?俺は独占欲の強い奴だからな

今更嫌って言っても離さないつもりだ」

 

そのいつもの様なぶっきらぼうな言い方に私はやっと実感が持てて

 

「ふふっ、ゲーレタ」

そう彼に抱き着いたの

 

「…あのなぁ」

そう苦笑いしながらも彼は私の背中に手を回して軽く抱きしめてくれる

 

 

…ここまで来たなら、あと一歩踏み出しても良い、わよね?

そう私は決意し、目を閉じゲレタに顔を寄せた

 

 

 

 

…しかし、どうにも私は運がないらしい

 

 

「山賊だー!」

そんな声が外から聞こえたのだから

 

 

 

----

 

 

この村も大陸全土にある村と同じく山賊が襲ってくる事がある

 

 

村人達はその度に犠牲を出しながらも山賊達を退けてきた

 

 

「女衆と子供達は家の中に!俺達はアイツらを追い払うぞ!」

村のリーダー格の青年が声をかける

 

幸いにも昨日の旅人が持ってきてくれた斧や弓が沢山あるので、武器には困らない

が、あまりそれらの武器に長けた者が居ないのもまた事実

 

 

しかも、いつもより山賊の数が多い

 

 

青年はどれだけ犠牲を減らせるのか?を必死に考えながら、山賊達を迎え討とうとしていた

 

 

 

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「行くぞ」

 

「…ええ」

せっかく良い雰囲気だったのに、その雰囲気は一瞬で壊された

 

あのゲレタが私を抱きしめてくれて、多分あのままいけばもう少し先にもいけた筈なのに

 

 

本当に山賊には振り回されてばかりだ

 

 

…大丈夫。私は冷静よ

冷静になりすぎて、山賊達をどうしてやろうか?と考えている程に

 

 

 

 

 

「お、お客人!今山賊が」

 

「聞こえた。手伝わせてもらおう

…いや、すまんが村人達を退げてくれないか?

すぐに終わる」

村長の元に向かったゲレタとリンダ

ゲレタは村長に会うなり、その様な事を口にし

 

「…いや、しかし

相手は5人もいると」

 

「たったの5人なら、直ぐ終わる

ついでだ。禍根の根元から断ち切っておくとしよう

その時に人手が欲しい」

そう淡々と告げるゲレタに村長は言い知れない何かを感じ取り

 

「…分かりました。宜しくお頼みしますぞ」

そう深々と頭を下げたのである

 

 

 

 

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「アンタ達がやってくれるのか!?」

 

「ああ、昨晩泊めてもらった恩もある

これくらいしか出来なくて申し訳ないが」

 

「そりゃあ、ありがたいが」

青年は村長からの話を聞き、ゲレタを見て話しかける

 

リンダについて触れないのかって?

 

 

 

 

「…鬼だ

鬼がおる」

村人達の視線の先には

彼等にすら見えるほどの魔力を纏ったリンダの姿があった

 

 

 

----

 

 

 

リンダにとって、昨晩は本当に夢の様な甘美な時間だった

 

そして、他ならぬゲレタから恋人であると

お前を離す気はないと言われたのだ

 

 

ならば、もう少し恋人らしい事をしようと勇気を出したと言うのに、この有様

 

リンダにとってある意味、山賊というものは自分とゲレタを繋ぐものでもある

…しかし

 

 

ああ、だがしかしである

 

 

「乙女の一世一代の覚悟を邪魔した罪は軽くないのよ?」

この胸の中にある激情はどうにも止められそうにもなかった

 

 

 

まぁ、それも

 

「落ち着けって」

ゲレタ(愛する人)の言葉ひとつで雲散霧消するものであったのだが

 

 

----

 

 

 

「すげぇ」

 

「なんだ、あれ?」

 

「生きてんのか、アイツら」

 

いつもの様にゲレタにより狩り取り(命名者リンダ)はあっさり終わった

何せソシアルナイト10名相手でも完勝出来、つい最近だと、2人でホースメン部隊を全滅させているのだ

今更山賊5人程度ならば、あっさり終わるのであった

 

魔道士というものを知らない村人達からすれば、ゲレタのソレがどれだけ異質で非常識極まるものか知らぬが故に素直にその手際を称賛出来るのだ

 

 

彼等にとって、手早く終わらせる

というのは尊敬に値するものなのだから

 

 

----

 

 

 

 

「よ、よろしいので?」

 

「流石に此処で手に入ったもの(意味深)を他所で売ろうなんて気にはならんさ」

 

「そうね。それに村長さんには良くして貰いましたから」

山賊達を始末したゲレタとリンダは山賊達の持っていた武器などについて全て村に譲ると言ったのだ

 

まだ懐には余裕があるし、最悪の場合はリンダと2人で傭兵でもやれば良い

そう考えていたが故の判断だった

 

それに加えて、昨晩はゲレタにとってもリンダにとっても人生における大事な転機を迎える

そのきっかけとなった村長に対して2人とも感謝していたと言うのもあるだろう

 

 

更に

「どうやら奴等のアジトがあるらしい。この際後腐れなく終わらせるべきだと思うんでな?人手を借りたい

恐らくそれなりに溜め込んでいるだろうからな」

何せこの男元山賊である

故に彼等の考えそうな事ややりそうな事は大抵想像出来る

 

敵対する山賊達にとってゲレタは正しく死神そのものに映るだろう

残念ながら、彼等振り下ろされる死神の鎌に気づく事は出来ないのだが

 

 

 

----

 

 

 

「すまないな」

 

「何言ってんだよ、(あん)ちゃん!

今回山賊の根城を叩くってんだろ?なら俺達がやらねぇでどうするってんだ!」

 

「そうだ。兄ちゃんありがとよ!」

 

山賊の根城を攻撃する担当はゲレタ

村で守るのはリンダと今回二手に分かれている

 

 

とは言え、村には山賊達を迎撃するリーダーの青年もいる

村中にリンダとゲレタが恋人である事は知れ渡っているのだ。村人達も山賊を倒した自分達に敵意や害意はないだろう

 

そう判断し、この様な事になったのだ

 

 

村側からは日を改めた方が良いのではないか?との意見もあったのだが

 

「こちらを襲った連中が翌日になっても戻らないとなると警戒される可能性がある」

とゲレタはその提案を却下した

 

 

そして

 

「…じゃ、始めてくれ」

 

「応さ!」

ゲレタは山賊の根城となっている洞窟の前で火を起こして貰い、その煙を魔力によって引き起こした風で洞窟内に導く

 

勿論洞窟前にいた見張りは無音で始末(サイレント・キル)しているのは最早いうまでもないだろう

 

村を襲った山賊の1人からこのアジトに攫った者はいないと聴いている。…ならば幾らでも小賢しい手も取れるというもの

 

 

そして彼等は慌てて

或いは怒りの形相で出てくるだろう

 

 

出てくるタイミングと敵が来ると分かっていれば

そして逃げ場のない洞窟という狭い場所ならば

 

「よし、撃て」

 

弓の腕のあるなしは関係ない

回避しようにも狭い通路がそれを妨げ、奪われた視界が満足な抵抗を許さないのだ

 

目を奪い、逃げ場を無くし、感情を煽れば

人は容易く狩られるだけの獲物と成り果てるのだから

 

 

 

 

 

「しっかし、すげえなあんちゃんは!」

 

「ホントだぜ!山賊達を俺達が倒したんだからな!」

 

「オイオイ、兄ちゃんが全部用意してくれたんだぜ?あんまり調子に乗るなよ」

 

山賊の根城を強襲した村人達は誰一人犠牲者を出す事なく帰路についていた

 

「なぁ、あんちゃん

これからアンタと恋人さん。村で住まないか?」

1人の村人がそう提案すると

 

「そうだぜ、アンタ達がいれば俺達も農作業が捗るってもんだ」

 

「ばかやろう。んな簡単な事じゃねぇだろうが」

 

そんな会話がされていた

 

 

(帰る場所、か)

もう二度と戻る事の出来ぬ場所を思い浮かべて、ゲレタは少しだけ感傷に耽る事とした

 

 

----

 

 

 

「という訳で、ほら出来たよ」

 

「…わぁ」

ゲレタ達が村へ戻っている時、リンダは村の中で料理を教わっていた

 

勿論教わっている相手は村の女衆

彼女達は家庭を持つ者、或いは不幸にも主人に先立たれた未亡人だ

 

当然料理の腕には覚えがある

 

そして、料理について素人である彼女は一生懸命教わっていた

 

 

 

若いわねぇ、私にもあんな時があったもんさ

 

恋人の為に料理を教えて欲しいなんて、いじらしいねぇ

 

少し怖そうな人だけど、これだけ愛されているなら案外良い人なのかもね

 

 

と料理を必死に教わるリンダの姿を見ながら彼女達はそんな事を考えている

 

 

 

何せきっかけは少しアレだが、ゲレタと晴れて恋人同士になったのだ

となれば、少し前に自分が口にした

 

ゲレタ(愛する人)に手料理を食べてもらう」

という事が出来るのだ

 

そして、此処には経験豊富な人達がいる

多少人間不信であるリンダであっても、ここで奮起しない選択肢はなかったのだ

 

そんな彼女を皆微笑ましそうに見つめていた

 

 

 

----

 

 

 

 

「村長、どうした?」

 

「実はのう」

 

リンダが奮起していた頃、村長はある人物のところを訪れていた

 

「…なるほどなぁ

それなら明日の昼ぐらいにはどうにかするぜ」

 

「うむ。せっかくの良い子達なのじゃ

もし良ければ、と思っての」

 

「確かに腕は立つし、2人とも人が良いからなぁ

こんなご時世貴重だろうよ」

 

「勿論、2人の選択を儂等がとやかく言う訳にはいかぬがのぅ」

 

そう村長と男は笑う

 

 

若い2人のこれからの事を思い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

父を殺され、復讐を誓った少女がいた

仲間に裏切られ、恩人を殺された男がいた

 

少女は復讐を求め彷徨い歩いた

男は復讐の為に牙を研いだ

 

 

少女と男は出会い

互いに惹かれ合う

 

そしてお互いの気持ちは通じ合った

 

少女は明日(未来)

男は過去(もう戻らない景色)を想う

 

 

その先に何があるのだろうか?

 

 

 

 




という訳でめでたく2人は恋人同士(支援S)になりました

今後、ゲレタとリンダが近いところで戦闘すると必殺率に+10%の補正がかかります




あと、アンケートでチキの人気が高すぎて草ぁ!

何を読者の方は求めておられるのだろうか?雑兵にはわからんとです


なお本日の0時をもって締め切らせて貰い、作品の今後の方向性に活用させていただきます
アンケート自体は継続して行なう事として、そのキャラクター視点の話を書く予定です。ご了承下さい

キャラクター

  • エリス
  • マリーシア
  • サムトー
  • シーマ
  • チキ
  • チェイニー
  • その他
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