汚泥の中で 作:アカネイアの雑兵
それはそれとして、エリス様の蹴りに反応する読者多くない?
そのうちレナやマリア。そして○○○まで加わるかもしれないのに
「…そろそろ出撃するべきだと思うが」
「いま少し!あと少しばかりオレルアンに留まって頂きたく、ハーディン殿」
ハーディンは何度目になるかわからないやり取りをしながら、内心ため息を吐きたくなった。
本来ならば、オレルアンからマケドニア軍を退けた時点で反ドルーアを掲げて動かねばならなかった。
…ところが、オレルアンの文官達はゲレタの農政に対する知識とタリス王の信任のもとで行なった実績を知った。そこで彼等は少しでも戦火により荒廃したオレルアンを建て直すべくゲレタに協力を求めたのである。
実際問題として、マケドニアとの戦闘で領内は少なからぬ被害を受けていた。食料問題こそタリスとの交易にて賄える目処がついてはいる。
が、いつまでもそれに頼りきるのが好ましくないのも事実であった。
タリスよりの使者が訪れ、タリスとの準同盟関係が成立するに及び、オレルアン国内の建て直しも喫緊の課題となった。何せ両国を繋ぐ生命線はサムスーフを越えるルート。サムシアンこそ壊滅したものの、まだ少数ではあるが山賊がいないとも限らないのだ。
タリスとオレルアンはサムスーフ山を境界として治安維持の責務を負う事が交易の際の前提条件。となれば、それらに対応する為の戦力の再編も必要。
その辺の知識に詳しいであろう
と言うのが文官達の主張であった。
流石にオレルアンにとって都合が良すぎるのではないか?とハーディンは苦い表情を隠しきれなかったのだが
「まぁ考え方を変えましょう。
此処でオレルアンとタリスを磐石にしておけば、後方を脅かされる事なく我々は戦える、と」
と当の本人から窘められる始末だった。
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「今後、今回の様に拠点内での戦闘が行なわれる可能性は決して少なくありません。
なので、ある程度の規模の部隊を帯同させるべきではないかと」
「それは戦力を増やす。と言うことですかな?」
アリティア軍の今後についての話し合いの席でゲレタは発言し、それについてジェイガンが訊ねる。
「正確には、騎馬やペガサスの世話をする予備部隊でしょうか?それと共に輸送隊の編成も急務かと」
「…確かに今回はオレルアン公がそれを担ってくれたけど、これからはそう上手くいかない、かな」
ゲレタの言葉を心の中で反芻しながら、マルスはそう呟いた。
「これからはドルーアを始めとした敵側の勢力内に踏み込んでの戦闘となるだろう。
ある程度の現地購入は避けられぬとしても、手元に物資を持つ事は今後アカネイアやアリティアの再興を考えると好ましいのではないだろうか?」
ゲレタの言葉に力強く頷くマルスとエリス。そして、アリティアの騎士達とタリスの戦士達にカシム。
彼等はゲレタの発案で『ものを育てる』事の難しさを知っているから。
ドルーアのアカネイア侵攻から始まった大陸全土を巻き込む戦乱。当然だが、それの影響を色濃く受けているのはアカネイア貴族や王族でもアリティアの王族でもない。日々を生きる民なのだ。
タリス王やオレルアン公とは既にアリティアを取り戻した暁には、両国に援助の話を通している。
特にタリスでは育ちの早い作物の種を中心とした支援の確約を貰っており、オレルアンとタリスの準同盟や大規模な交易ルートの確立はその対価とゲレタはした。
オレルアンで出会った行商人アンナ。
彼女にこの話を仄めかすと、彼女はそれに商機を見たのか輸送隊についても任せて欲しい。
そう自身をゲレタに売り込んだ。
まぁ、その結果可愛らしい婚約者の機嫌を損ねてしまい、義妹からも
「お兄様?」
と詰められもしたが、それはそれであまり見せない婚約者の一面が見れたとゲレタとマルスは笑いあったものだ。
そうして、貴重な時間をマルス達は未来の為に使うのであった。
望む
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アカネイアの王女ニーナは孤独であった。
祖国アカネイアを取り戻して欲しい。その思いから唯一アカネイアから持ち出せたファイアーエムブレムをアリティアのマルス王子に渡している。
しかし、マルス王子は多くの頼りになる仲間達に支えられて此処まで来たと聞く。
彼の故郷アリティアの解放の為に国を問わぬ者が彼に協力しているのだ。
…それに比べて自分はなんと弱いのだろうか?
力ではない。心が弱いのだと彼女自身が自覚している。
アカネイアの王女ニーナはあの時死んだ。
今となって、ニーナはそう思えてならない。
でも、あの方はそうではなかった。
私にアカネイアの王女として生きろと。
「ニーナ様、少し宜しいでしょうか?」
そんな私に声をかけてくれる方がいたのです。
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「なるほど、その様な事が」
「…はい」
私は訪ねて来て下さった方、ゲレタ様に自分の気持ちを話してしまいました。
この方はアリティアの王女エリス様の婚約者。あの方を倒さねばならないと言うのに。
それでも私は話してしまった。
あのままでは、私がおかしくなりそうだったから。
「ニーナ様もこ存じと思いますが、私はアリティアの王女の伴侶。その様な事情があろうとも、私個人でどうにか出来るものではありませぬ」
「…そう、ですね」
いっそ清々しいと思える位にゲレタ様はそう私に言われました。
「ですが、ニーナ様がかの御仁を守りたいと願うならばやり方はございます」
「っ!」
続く言葉に思わずゲレタ様の顔を見つめてしまいました。
「しかしそれはかの御仁の今までの生き方を捨てさせる行為となるかと。
勿論、必ずしもニーナ様のお心が通じ合う。
……いいえ、正確に申し上げるならば、ほぼ間違いなくその想いか叶う事はありません。
命は助かるやも知れませんが」
「それでも、私はあの方に生きていて欲しいのです。……死んで欲しくありません」
私は震える声で、冷たい瞳で私を見据えるゲレタ様に答えました。
「であれば、先ずはアカネイアの再興からでしょうな。酷な事を申しますが、貴女は見なければなりませぬ。
アカネイアの王女として、この大陸の行く先を左右する立場となるのならば」
少しだけ表情を緩めて、それでも強い目で私にそう告げました。
「わかりました」
その時、私とゲレタ様の間で約束は交わされたのです。
「それはそうと、ニーナ様も鉢植えを育てましょう」
「……え?」
私は知らない事ばかりなのだと、これから思い知らされる事となるのでしょうね。
世間を知らぬなら教えてしんぜよう。
新しい恋に生きる為には失恋しないとね?(黒い笑顔)
ある人は言いました。
「憧れとは理解から最も遠い感情」と
うーん、至言。
エリスルートのイチャイチャ(努力目標)
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いる
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いらない