汚泥の中で 作:アカネイアの雑兵
ゲレタによる暗躍フェイズも含みます。
教会総本山は嘗てない緊張の中にあった。
「此方から送られた書状。その内容をニーナ様は重要視されております。
その為、此度私ミニディ侯爵ノアが参った次第」
「これは、御足労をおかけします」
アカネイア王家から返書ではなく、使者が派遣されてきたのだから。
が、教会側はそれに緊張していた訳ではない。
「アリティア軍軍師、ゲレタと申します。
我が主マルスの命により、ミニディ侯爵の手伝いをせよとの事で同席させて頂く」
そう、この場にはボアとミディアが処分を受けた理由となった人物が同席していたのだから。その従者を連れて
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「此度の教会からの陳情について、ニーナ様は「個人の感情によって動かれるならば、王国として必要とせず」と仰られております」
ノアの言葉に同席しているミディアは唇を噛み締める。
「お言葉ながら、勇者アストリアは神より賜りし神器メリクルを与えられております。そのアストリア殿を罪に問うなれば、それは神の御心に反する事ではありませぬかな?」
「勘違いして貰っては困る。
メリクルはアカネイアの神器であり、アストリアには『貸し与えられた』だけ。
既に聞き及んでいると思われるが、パルティアはニーナ様の御意向により、宝物庫へしまわれている。神が与えもうしたなれば、誰に与えるか?それを誰が決めると申されるか?」
「されど、勇者アストリアは国王がその勇を認められた人物。故にこそメリクルを与えられた。
それを否定するは、アカネイアの権威を否定するものとなりせぬか?」
教会の代表とノアは議論をぶつけ合う。
ミディアはそれに一喜一憂し、ボアは黙して語らぬゲレタの方を時折伺う素振りを見せていた。
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「ゲレタ殿はどう思われる?」
議論の中、ノアはそうゲレタに言葉をかける。
そもそも、ノアとしては立場が逆の方が良かったとすら思っており、実際使者の任を受けた席でニーナへと発言していた。
「ひとつ、お尋ねしたい」
「…なんなりと」
ゲレタの言葉に警戒の色を強めて、代表は応じる。
「なにぶん不勉強なものでして。
宜しければ、『建国王アドラ一世』について教えて頂けませぬか?」
代表は気付かなかった。ゲレタの言葉に従者が身動ぎをした事に
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代表は語った。アドラ一世の成した功績を、高らかに謳う様に。
「成る程。ありがとうございました」
「いえいえ、我等が神への信仰を広める為ならばなんの事はありません」
笑みを深めて代表は返す。
しかし、彼は気付いていない。
ノアが冷や汗を流しつつある事を。
「では、お伺いしましょう」
「勿論、構いません」
ゲレタの言葉にも軽く応じた。
既に代表はゲレタなど意にも介していなかったのだから。
「おかしな事もあったものですな。
私が聞いた話と、今貴殿から聞いた話には大きな齟齬があるのですが」
ゲレタの言葉に表情が凍りつくまでは。
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「パルティアとメリクルにグラディウスを返還する!?」
それはノアがハーディンの私室へ招かれた時の話。
ノアが教会への使者に任命され、ゲレタが副使として同行する旨が伝えられた後、彼はハーディンに誘われた。
「今後のアカネイアについて話があります」
と
オレルアン公の弟であり、優秀な騎士でも名の知られているハーディン。
その人物がニーナの近衛兵長としてアカネイアに仕える。それは破格の意味を持っている。
そうノアは考えていた。
そのハーディンからの誘いともなれば、そこらの貴族や騎士との話よりも遥かに重要なものである事は明らか。
断る理由はなかったのである。
そこでノアは知らされたのだ。
三つの神器。その全てを
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「……まさか、その様な事が」
ノア殿が驚愕しているが、無理もないだろう。
ニーナ様やエリス王女は受け入れただろうが私とて最初は驚き、疑ったものだ。
「真実が歴史になるのではないのさ、ハーディン。
歴史は勝者が都合良く創るもの。真実などどうでも良い。そう考える者はいつの世にもいるものだ。
が、幸か不幸かこの大陸には長命種がいよう?」
「…竜人族、か」
ゲレタ殿の言葉に思わず唸った。
「私達が何故そう呼ぶか、疑問に思った事はあるだろう?」
「うむ」
「蔑称なのさ、マムクートとは彼等にとっての」
「確かに我々はドルーアを暗黒竜メディウスを倒さねばならない。
が、今は戦争。単なる殺し合いとなっている。
価値観が共有されていないから、互いに事情を知らぬからだ。
それはこの大陸においておかしな事。
ならば、それを正せば良い」
「……なんと」
ハーディンの部屋に待っていたゲレタの言葉にノアは言葉を失う。
「彼等がアカネイアを憎悪する理由。
その理由全てを解決するのは叶わないが、出来る事もあろう。その上で
戦争をしよう。互いの誇りをかけた戦いを」
「その為にアドラ一世がナーガの神殿から奪った三つの神器。これをラーマン神殿へと戻す。
共通の敵を打ち倒そう」
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「クククク、人間よ貴様正気か?」
「おや?正気に見えませんか」
時は少し遡り、まだマルス達がオレルアンにいた頃。
ゲレタはオレルアンの郊外にて、1つの策に取り掛かっていた。
「しかし驚いたわ。まさか人の口からアレの名が出るとは」
「信用されないのは分かりきっていましたからね。ならばそちらに信用されないまでも、話を聞いて貰えるだけの興味をひかないと」
「道理よな。
何故知っておるのかは問わぬ。が、このモーゼスの前にあっても退かぬ胆力は認めねばなるまい」
「…もう少し小粒な相手が来ると思っていたんですけどねぇ。魔竜族の長自らとか、勘弁ですわ」
「吠えおるわ。いざとなれば、その斧で儂を殺す事を躊躇っておるまいに」
その言葉とは裏腹にモーゼスは笑う。
「神器の返還を以て、アレの排除のみ共に行なう。
その上で
「やるなら遺恨なくやるべきでしょう?
強いものが生き残り、世界を創る。原初からのならいかと」
「…惜しいものよ。そなたがドルーアに与しておれば、我が手勢全てを預けても構わぬというに」
「実力が圧倒的に足りませんが?」
「笑えぬ話よ。力とは全て。
そなたの力はその精神にこそあろう。
「酷い事を仰る。
まぁ事実ですが」
ゲレタとモーゼスを繋ぐ言葉、ロプトウス。
地竜族の一員であり、よその大陸から来た人物に力を与え、やがてその大陸で地獄を作り上げた大罪人。
ゲレタはロプトウスとガレの名を流す事により、ドルーアとの。
いや、メディウスとの繋がりを密かに作り上げた。
目的はただひとつ。
「アレは逃げ足が早い」
「しかし遠からず此方に接触するでしょうね」
裏切り者、ガトー
その命を奪う為に
ガトーくぅん、どこにいるのかなぁ?(漆黒の笑顔)
と言うわけで本ルートにおける最大目標。
戦争とは?
に対するゲレタの答えが出ました。
余計なことをしでかす者を排除して、全力で戦おう。
この大陸の未来と自らの誇りをかけて
ね?アカネイア大陸の流儀に合わせられたでしょ
エリスルート完結記念の外伝
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いる
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いらない
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そろそろリンダルート書いて、どうぞ?
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そんなことよりチキを出せ
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その他