汚泥の中で 作:アカネイアの雑兵
「此処がラーマン神殿」
マルスはその荘厳な雰囲気に息をのむ。
「話には聞いていたが、俺も初めて見るわ」
ゲレタも少し雰囲気にあてられたのか、呆然としていた。
「此処にこれを返すのね」
マルスを乗せてきたシーダはそう確認し
「原罪の地、か」
ゲレタを乗せて、この地に来たミシェイルは言葉を噛み締める様に呟いた
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ゲレタはラーマン神殿を原罪の地、そう称した。
この地へ来るまでの間、幸運にもミシェイルは様々な事をゲレタの口から聞く事が出来ている。
この際、何故知っているか?と言う事は些細なこと。
重要なのは、それを正しく認識し、解決策を示し実行する事。
国王として様々な問題と向き合わねばならないミシェイルはそれを痛感していた。
「人にはそれぞれ立ち位置があり、当然物の見え方も変わってきます。
時には権力や武力で解決するのも必要でしょう。それは私とて否定しませんよ」
「しかし、その後こそ肝要ではないか?
私はそう思うのです。認識の不一致、利害の相違。様々なものが負の感情となって人の中に積み上げられる。
そして行き場を失った感情はいつしか噴出するでしょう。些細な事と思うのは受け手ではない。
言葉や行為といったものを相手に向ければ、その相手がそれを受け取るのです。
…言った者、した者が判断するのではなく」
ゲレタとの会話は実に実りのあるものであった。ミシェイルはそう思っている。
だからこそ、出来る限りこの男との関わりを増やしていた。
「…お前が望むなら、ミネルバかマリアのどちらかを託すのだがな」
「それはご容赦願いたいですな。私の妻はあれで結構いじらしい性格をしております。
掌中に宝石を幾つも抱え込める程、私は器用ではありませんので」
そう穏やかな声で断られたが、不思議と不快ではなかった。
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「ヒトがこの地をその様に語るとは。
…なるほど、貴殿がゲレタとやらか」
神殿の奥からひとつの影が姿を現す。
「我等がナーガの遺産。その返却。
てっきりメディウスが憎悪のあまり狂ったのではないかとも思っていたが、妙な人間もいたものよな」
姿を見せた者は皮肉そうに笑う。
「…確かにメリクルとグラディウス。
どうやら本気の様だな」
近くから現れた竜人族にメリクルとグラディウスを渡した光景を見て、感慨深そうにその者はこぼす。
「…それと、これもお返しします。
兄から聞きました。これは封印の鍵であると」
マルスは
「……ほう?」
そのマルスの姿に目を細めるのだった。
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「マルスと言ったか。アンリの血を継ぎし者よ」
「はい」
「この意味を知っておる。そう言うのだな?」
「全てとは言えませんが」
静かなやり取りが続く。
「確かにこれは我等の憎悪と悲劇の証。
だが、メディウスやガトーですら遂に取り戻す事は叶わなかったこれを返すと言う。
実に不思議なものよ。ファルシオンとて、お主の国の宝として扱われていただろうに」
「確かにそうです。
しかし、私は兄から教わり、そして実感しました。
制御出来ない感情は全てをおかしくする、と」
マルスははっきりと言いきった。
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サムシアンや山賊、盗賊や海賊は力に溺れた。
あのメディウスですら過去の憎悪に囚われていた。
そしてマルスは見た。タリスで、ガルダで、オレルアンやワーレン、アカネイア。
そして
日々を過ごしながらも、その瞳の奥に命への恐怖や怯えを宿していた人達を。
だから、私達は強くなければならない。
心の強さを持ち続け、助け合わねばならないと。
誰かが言った。
自分達のした事ではない、と
確かにそうだろう。
でも、嘆きや悲しみに暮れる人達を間近で見て、自分で育てたものが枯れたのを見て、感じた事は
それが正しいのか?
そう私に問いかける。
「戦争はどれだけ言い繕っても、殺し合いだ。
その根底に憎悪がある限り、騎士が思う様なものになりはしない。
マルス、その根底にある憎悪こそが倒すべきものと知れ」
理想と兄は知った上でそう言った。
「理想とは
届かぬもの。常に変わり続けるものと俺は思っている。だが、その理想に近づく事は出来るだろう。
その為なら、俺はあらゆる努力と協力を惜しむつもりはない」
周りを見ろ。独りではないと。
だから、私は
…私達は歩き続ける。
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これが今のヒトか。
余りにも眩しく、思わず目を閉じてしまう程の熱。
確かにこれなれば、メディウスやモーゼスが理性を取り戻したとしても無理ではない。
そう感じた。
そしてナーガの遺産を返すと言うことは
「ヒトとして、メディウス等に挑むか。気高き者よ」
永く生きた甲斐があったと言うもの。
アレらの出した答えとはまるで違う。しかし、確かな答えなのだろう。
彼は心の内で笑った。
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「ヒトとして、メディウス等に挑むか。気高き者よ」
「ええ。ヒトとして、あなた方が授けてくれたものを使って」
マルス王子の言葉に
「ナーガの遺産ではなく、ヒトの世にあるものを駆使して戦う、か。
……そなた等が望むのであれば、力を貸そうとも思ったが。それは無用の様だな」
竜人族の男は笑い、
「なれば、メディウス等に勝って見せるが良い。
宝玉については我等が集めよう。他の事に気を取られて戦える程にアレ等は弱くはないぞ?」
そう告げたのだ。
「大したものだな、マルス王子は」
「自慢の弟だからな」
アリティアへの帰路、俺はゲレタと話をしている。
「心の強さ、か」
「それがなければ、ただの暴力に成り下がるだろうさ」
「耳の痛くなる話だ」
お互いに軽口をかわす。
「アリティア宰相殿。
我等マケドニア。その全てを預けよう。
誇りの為に、大陸の明日の為に、我等を存分に使って貰いたい」
「マケドニア王の言葉、確かに受け取った。
マケドニアには期待する所が多い。しっかりと働いて貰うとしよう」
此処に契約は成された。
「我等の求めた闘争に手を出そうとするのであれば、容赦はせぬ。
全て滅び、世界の糧となるが良い」
ドルーアの奥地で炎が上がる。
それは狼煙。
彼等の準備が整った事の証。
「ククク、まさかヒトとこうして戦う事になろうとは。いつでも掛かってくると良い」
暗黒竜はその時を待つ。
その時は近い
マルスは英雄王として知られております。
ですが、盗賊王とも一部で呼ばれていたそうです。
これはファイアーエムブレムというアイテムにより、マルスも宝箱を回収できた為でしょうが。
私はこれを敢えてこう考えます。
アンリの血脈であるマルスがアカネイア王族つまり、建国王にして盗賊アドラの末裔の操るままに本来忌むべき行為に手を染めた。
それに対する竜人族達からの嘲笑ではなかったのか?と
勿論こじつけが過ぎると割れながら思いますが
作者のメモ書きがある。
読みますか?(読む場合スクロール)
闇の化身ゲレタ(仮称メディウスルート版のゲレタ)
スキル
闇へ還れ。
自軍竜族、竜人族に対してステータス補正+20%
神器装備者へのデバフ 回避命中-15%
(ファルシオン、オーラ、スターライト含む)
なお此方のゲレタは戦闘キャラではないので、特定のマップクリアで死亡する(説得不可)
なお両ルートのゲレタ成分を含むため、あらゆる手段を用いて優先的にガトーとマルスを殺しにかかる
こんな感じで実は考えてた。
明らかに壊れキャラなので没としたのは残当
エリスルート完結記念の外伝
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いる
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いらない
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そろそろリンダルート書いて、どうぞ?
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そんなことよりチキを出せ
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その他