汚泥の中で   作:アカネイアの雑兵

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低評価を頂きました

ま、仕方ないですね



切り替えていきましょう


 出逢い

困りました

 

バヌトゥと離れ離れになり、心細いです

 

 

あまりヒトと関わらない方がバヌトゥは良いと言っていたので、何とかなっているのですが

 

 

やっぱり辛いです

 

 

 

「…アレか?」

 

「旦那!見つけやしたぜ!」

 

ぴいっ!

な、何ですかこの人達は!

 

 

「…まさか、こんなところに居るとは思わなんだ」

 

こ、この人は

もしかして?

 

 

----

 

 

 

 

「…ねえ、ゲレタ」

 

「言うな」

 

「…でも、アレ」

 

「だからさぁ」

 

「…どう見ても穏やかじゃないと思うんだけど」

 

「……………だよなぁ」

 

明らかに何処かでみた様な幼女(なお年齢)が数人の男達に囲まれていた

 

…事案かな?

恐らく元いた世界ならばポリスメンの出番だろうが

 

 

「…リンダ、準備しろ」

 

「ゲレタ?」

 

 

----

 

 

「…リンダ、準備しろ」

私はその少しの緊張が混じったゲレタの言葉に疑問を持った

 

勿論、それでも準備はするけど

 

 

「ゲレタ?」

 

「多分フードの奴

…あれは竜人族だ」

 

「…嘘でしょ?」

ゲレタの言葉でなければ到底信じられない事

 

竜人族

 

それはこのアカネイア大陸に住む竜がヒトの形をとったもの

 

 

ゲレタが言うには父の師であるガトー様も元は竜人族だったとか

…今更疑う気なんてないけど、どうしてそんな事を知っているのかしら?

今度寝床で聞いてみても良いと思う

 

 

でも今は集中しないと

 

「…そうなると

オーラが1番かしら?」

 

「いや、火竜ならブリザー

氷竜ならファイアー。…それ以外ならオーラで頼む

俺は何とか隙をつくる」

 

ゲレタの言葉に

 

「死なないでよ?

まだ貴方との子供も愛も育んでないのだから」

 

「こんな可愛い恋人を残して死んだら、化けて出るぞ俺は」

私はそう応じて、ゲレタの動きを見つめていた

 

 

 

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「だ、旦那?」

 

「…ふん、薄汚いニンゲンどもが」

少女チキを探す協力をしていたはずの男達はみな死んでいた

 

フードの人物が彼等を殺したのだ

もう、用済みだから

 

 

そして

 

「これがナーガの娘だと?

…ふん、メディウスの奴への良い手土産になるか」

 

そうチキに手を伸ばす

 

彼女は突然の凶行に動く事が出来ず、怯えた表情で相手を見つめていた

 

 

「ガキ相手にそこまでやるか

竜人族と言っても俺達と然程に変わらねぇじゃねぇかよ」

 

その人物のフードが切り裂かれる

 

 

「…ジャマスルカ、ニンゲンフゼイガ」

 

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流石に不意打ちワンパンは無理か

 

ゲレタは内心舌打ちしながら、フードの人物と幼女(仮)の間に割って入る

 

「あ、危ないです」

 

「知るか。こんな所に出くわしておいて放置とか寝覚めが悪い」

 

何やら幼女(竜)が言っているが、取り敢えず無視する

 

 

何せ、竜人族とは初の戦闘なのだ

 

 

…さて、どれくらいやれるやら

 

そう思いながら、ゲレタは魔力を解き放った

 

 

 

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ゲレタの行使する暗殺術の様なもの

当然、これにもキチンとした原理がある

 

 

微少の魔力を構成し、それを対象の体内へと叩き込み

体内へと侵入させた魔力を使い、炎や氷、雷に風などの現象を発生させるのだ

 

言うまでもなく内臓系は非常に柔らかいものであり、皮膚や骨などにより保護されているからこそある程度の衝撃などに耐え得るのだ

 

 

つまり

魔力を使った内部破壊なのだ

ゲレタの魔法とは

 

 

…ところが、これにも弱点がある

まずゲレタの魔力で突破出来ない魔法障壁を持つ者に対しては効果が無い事

 

そしてもうひとつ

 

その体の内部の構成がわからないものに対しては、意味を成さない

という事

 

 

 

とは言え、やりようはある

 

 

ゲレタは不敵に笑うと魔法を放った

 

 

 

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「グヌッ!」

既に竜石により火竜へと変じた者は目の前の邪魔者に苦戦していた

 

理解出来ぬ

己よりも遥かに弱い虫ケラ程度の存在が

 

己をこうも手こずらせるなど

 

 

あまつさえ

「ガハッ!」

 

負けそうになるなど

認められる訳がない

 

 

 

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幼女(失礼)チキは目の前の光景が信じられなかった

 

走りながら手を振る男と、もがき苦しむ火竜

 

 

「人間風情にやられて、どんな気分だ?

…ああ?竜人族さんよぉ!!」

 

自分を攫おうとした火竜

しかし、その片眼は潰れ牙は折れている

 

多分眼は魔法で撃ち抜いたのだろう

そして、強靭な筈の竜の牙が折れているのは

 

 

ブレスを吐こうとした瞬間、男の魔法がそれに炸裂し制御を一瞬失ったそれが自身に牙を剥いたからだ

 

決して普通にやれば勝てる筈のない戦い

なのに

 

 

「リンダ!」

 

「ナニッ!」

 

「待たせたわね!ゲレタ

くらいなさい、ブリザー!!」

 

そして男に注意を完全に向けていた火竜は背後をとっていた女の人の魔法をマトモに喰らってしまった

 

 

 

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「私はチキと言います!

ありがとうございました」

 

「私はリンダよ。怪我はない?」

 

「大丈夫です!」

 

「ゲレタだ。怪我がねぇなら何よりだ

…しかし(予想よりも)ちんまいなぁ」

 

「…むぅ。私は竜族です

貴方達よりずっと長生きなんですよ!」

男の人、ゲレタさんの言葉に私は怒ります

 

「…そうなんだ」

女の人、リンダさんも私の言葉に目を丸くします

 

「…まぁそうだろうな

でも中身がお子様じゃないか?」

 

「…それを言われると」

うう、痛いところを平気で突いてきますね、この人

 

「んで、なんでこんなところに居るんだ?チキ」

 

「…実は知り合いとはぐれてしまいまして」

 

 

「…なぁ、リンダ?

この広い大陸で何の手がかりもなく彷徨って知り合いと再会出来ると思うか?」

 

「無理、かしら?」

…やっぱりそうですよね

分かってはいたのですが、改めて他の人から言われると結構苦しくなります

 

 

 

「お、おい!」

 

「泣いちゃったわよ、ゲレタ」

やっぱり寂しいです

それに何で私は狙われたんですか?

 

私はただ、お外で生活したかっただけなのに

そんな事を思うと涙が出てきてしまいます

 

「ったく」

ギュッ

 

 

…え?

 

「泣きたい時は泣け

怒りたい時は怒れ。……抱え込むな

独りで抱えられる荷物(感情)なんてたかが知れてる」

そう言って男の人、ゲレタは私を抱きしめてくれます

 

…良いんでしょうか?

私は

誰かに甘えても

 

 

ギュッ

そう私が戸惑っていると、女の人リンダさんも私を抱きしめていました

 

「そうよね

独りは寂しくて辛いものね

…良いのよ、チキ。今は私達がいるから、泣いたって」

 

…私は2人の温もりに

 

 

初めて感じたその温もりに

 

 

声を上げて初めて泣きました

 

 

 

 

 

 

詳しい事は話しませんよ?

恥ずかしいですし

 

それにゲレタとリンダとの秘密ですから!

 

 

 

----

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本当に私にとって、強烈な色だったわ

お父さんとお母さんは」

 

「…そう、だったんですか」

 

「ええ

血のつながらない

しかも同じ種族ですらない私を2人は娘として愛してくれたわ

〇〇。貴方は私が知る限り、初めてヒトと竜人族の間に生まれた

…両親を大切になさい

いつか悲しい別れがあるとしても、貴女にとって両親との温かい記憶は貴女の支えになるのだから」

そうチキは微笑む

 

「世界は変わっても、ヒトが変わろうとも

変わらないものはあるわ

…そうでしょう?」

そのチキの表情は〇〇達が見た事のない程綺麗だったという




という訳でゲレタにもやり辛い相手はいます(倒せないとは言っていない)

因みにこの男、自分で倒せないと悟るとあっさり時間稼ぎに思考を回します
…なので、無茶苦茶厄介ですね(なお積極的に部位破壊を狙う模様)

こんなのがゲームにいたら、バランスブレイカーなんだろうなぁ
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