汚泥の中で   作:アカネイアの雑兵

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リハビリがてらに書いていたのに、こっちが先に完結するとかマ?(無計画の極み)


だか、私は後悔しない。
きっと、恐らく。


闇の中の光

世界の命運を賭けた戦いに向けて、各国が動き出す。

 

 

 

主力となるのはマルス率いるアリティア軍。

間接的な支援を担当するオレルアンとタリス。

 

物資の支援と竜人族の名誉回復に動くアカネイア。

己の未来の為に共に戦うことを選んだマケドニア。

 

誰もがまだ見ぬ明日の為に戦わんとしていた。

 

 

 

 

----

 

 

 

「動いたか」

暗黒竜メディウスはその大規模な動きを察しても動かない。

 

先手を取るのも問題ではないだろう。

しかし、メディウスはそれを選ばない。

 

 

メディウスだけではない。魔竜族の王モーゼス達も待っていた。

 

そう、彼等は心の何処かでヒトと雌雄を決する事を待ち望んでいたのだろう。

 

 

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メディウスはナーガや神竜族と共にヒトを守る為に戦った。

何故か?

 

この大陸の担い手がヒトであると信じたから

戦ったメディウスも静観していたモーゼス達も分かっていたのだ。

自分達はいずれ消えねばならぬ存在であると。

それでも良かった。

 

自分達の後を継ぐ者達が新たな未来(明日)を創り出してくれると、自分達の存在もまた無意味ではなかった事を示してくれるならば、と。

 

 

 

しかし、そうはならなかった。

ナーガの墓を暴くかの様な行為。その墓守を手にかけ、遺産を奪い、国を興した。

 

そこまでならば、我慢できよう。

 

 

だが、彼等は自分達をマムクートと蔑み、虐げようとした。静かに眠る筈の彼等にとって唯一の誇りを汚した。

 

ならば、ヒトはこの大陸を託すに能わず。

その全てを滅ぼし、新たな(希望)が育つのを待つ事にしただけ。

 

 

永い時の中でいつしかメディウス達も憎悪の炎に身を焼かれていた。

 

 

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だが、彼等は目を醒ました。

叩き起こされたも言っても良い。

 

 

それは非力な男。知る筈のない事を知り、この大陸にない筈の知識を拡げた。

勝てる見込みなど無いに等しい中でも、必死に足掻き抗う。

 

それはさながら、旧き世のヒトを思わせるもの。

 

 

男は言った。

神器(憎悪の元)を返す。

と。

 

 

モーゼスが男と会う事にしたのは、興味もあった。

だが、それとは別の理由も存在する。

 

他の者ではヒトへの憎悪が深すぎるが故に、男を殺す可能性もあったから。

確かに男は武器(デビルアクス)を持っていた。

 

だが、それだけだ。

殺そうと思えば、殺せただろう。

 

それでも男は意地を見せた。

 

 

そして、男は

ゲレタと名乗る人物はやり遂げた。

 

メディウスにもガトーにもなし得なかった事を。

今更ゲレタを疑う理由はない。

 

故に待つ。

我等が倒すべき好敵手を

 

 

 

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「待ってましたぜ、ゲレタの旦那!」

 

「…いや、親方。来ないでくれって言いましたよね?」

ドルーア付近の海岸に上陸したマルス達を待っていたのは

 

「シューター?」

タリスからアリティア軍に加わっている者達とミネルバ達にとっては見慣れたものがそこに鎮座していた。

しかも、複数。

 

マルスはゲレタに事情を聞こうとするが、ゲレタはタリスの職人の親方との話でそれどころではないらしい。

 

 

「…これはストーンヘッジ。

まぁ投石機だ。些か以上に原始的ではあるが、敵は頑丈な身体を持つとなれば、な。

マケドニアのルーメル将軍から人を出して貰っている」

ゲレタの説明を真剣な面持ちで皆が聞く。

 

「最も近いマケドニアからは攻撃に使う石の補給。そして射撃の観測を担当して貰う。

合図の方法については、既に将軍から聞いていると思うが」

ゲレタの言葉に頷くマケドニアの竜騎士と天馬騎士。

 

「…大丈夫そうだな。

射撃部隊の指揮はゴードンに任せる。補佐にジョルジュ」

 

「…本来調整は此方から出した人員でするつもりだったが」

 

「仮にもこれの開発に携わったんだ。任せてくれねぇか?」

苦い表情のゲレタに親方と弟子達は真剣な視線を向ける。

 

「…必ず守って貰う事がある。

考えにくいが、敵が此方を攻撃してきた場合。何を置いても逃げる事。これが守れないなら、気絶させてでも船に放り込む」

 

「おうさ!」

 

「ゴードン、ジョルジュ。聞いての通りだ。

面倒をかけるが頼む」

 

 

 

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「竜人族、か。

まさか伝承に残る者達と戦おうとは、不思議なものだ」

 

「…兄上」

ミシェイルの近くを飛行するミネルバが声をかける。

 

「今は余計な事を考えるな。

戦いが終われば話をする暇もあろう」

 

「分かりました」

 

「ミネルバ、死ぬなよ」

 

 

 

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「エリス」

 

「はい」

 

「今更とやかく言うつもりはない。

自分に出来る事をする。それで良い」

 

「ゲレタ」

 

「……死なないで」

 

「努力はするさ」

 

 

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ドルーア城から少し離れた所に彼等はいた。

 

 

魔竜族の王、バジリスクと異名を持つモーゼス。そして、彼に従うゼムセルを初めとした魔竜族。

 

紅く染まった大地。

それは闇の部族や地竜の亡骸によるものだった。

 

 

「良くぞ

…良く此処まで来た。

我は魔竜モーゼス。旧き時代より今なお生き続ける者。

理性()無き者にこの戦いを汚す事は許さぬ。

人の子らよ。

ナーガやメディウスが夢を見た者達よ。

我等を踏み越え、明日を得るか?それとも過去となるか?我等に示して見せよ!

モーゼスの檄から戦いは始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒトを信じ、裏切られたモノがいた。

己の選択を嘆き、憎悪の中に沈む。

 

 

闇の中に不思議なものを見た。

愚かなものと、成せる筈はないと嗤う。

 

 

それでも、その者の手は届いた。

 

 

さぁ、我は暗黒竜メディウス。

若き、気高き者達よ。

 

抗って見せよ。

 

 

 

 

 

 

 

次回

 

汚泥の中でも

 

 

 

 




本日中に完結させたかった(嘆き)

でも間に合わなかったんだ、すまない。









感想は書いてくれると嬉しいのよ?
いつも感想は楽しく読ませて貰ってます。

展開のアイデアにもなって、ありがたい限り



エリスルート完結記念の外伝

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