汚泥の中で   作:アカネイアの雑兵

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IFルートの後日談的なもの

練りが甘いのは仕様なので許しね欲しい(命乞い)


異章 届かぬ空

マルス達と共にドルーアを打破したミネルバ達。

 

 

アカネイアのニーナ王女やアリティアのマルス王子等各国のトップと連携して、ミネルバはマケドニアの女王としてマケドニアを治める事となった。

 

 

 

しかし、アカネイアの支配から脱したミシェイル。マケドニアの経済を何とか整えようとしたゲレタ。

この両輪を失った⋯いや、自らの手で破壊したミネルバ達に対して好意を向ける者は決して多くない。

⋯寧ろミネルバ達を支持する者の方が少数派とさえ言える始末だった。

 

 

特にマケドニアの危機的食糧事情を理解し、その解決に奔走していたゲレタの姿を見ていた者達。

彼等はミネルバが女王となる直前に姿を消した。

 

 

ミネルバのマケドニア統治は彼女達が思うよりも遥かに順調に進んでいった。

ミネルバの騎士である三姉妹の末妹エスト。彼女はアリティアの騎士アベルと恋仲となり、マケドニアから離れる事を選ぶ。

 

ミネルバやパオラ、カチュア、マリアにレナ。マチスにジュリアンは喜んで祝福し送り出した。

 

 

あまりに順調だったミネルバによるマケドニア統治。

だが、その治世は呆気なく崩れ落ちた。

 

 

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食糧事情の悪化。

 

正確には備蓄食糧の枯渇である。

 

 

ミネルバは先ず己のやる事に理解を求めねばならなかった。

何せ、ミシェイル・ゲレタ体制を否定し、親アカネイアへと舵を切ったのだから。

更に先の暗黒戦争と呼ばれた戦いにおいて、マケドニアも多くの命を失っている。

 

仮にミネルバが開き直ってゲレタにその責を全て押し付けれたならば或いはマケドニアの民の気持ちも収まったかも知れない。

 

だが、ミネルバやマリア。パオラ達はそうしたくなかった。

 

 

故にマケドニアの民がミネルバの治世を受け入れるには、それなりの時間をかける他にない。

少なくとも、彼女達はそう判断した。

 

 

 

更に大陸各国は決して先の戦争から立ち直ったとは言えず、結果としてミネルバは各国に対して食糧の輸入を言い出せない状況に陥った。

まぁ仮にミネルバが動いたとしても、アリティアを除く各国からのマケドニアへの感情は好ましいものではない。アリティアとて、マルスの一存で全てが動かせる訳でもなく、上手くいかなかった公算は高かっただろうが。

 

 

そもそもミネルバを受け入れた者達はミシェイルやゲレタから遠ざけられた者達。

つまり、能力が足らない。或いは人格面に問題のある者達だ。

 

特にマケドニアの命綱たる経済再建を目指していたゲレタはあっさり我欲に流れる様な者を決して使うつもりはない。

 

 

その様な者達とミネルバ達は知らず、重用した結果

 

 

 

ゲレタが備蓄していた食糧は僅か数年で底を尽く。

 

これはマケドニアの人口が大きく戦争で減少した為であり、本来ならば天馬騎士という職を廃止してでも人口増加の為の施策を取らねばならない事態。それこそマケドニアという国家の存続すら危うく成りかねないもの。

 

しかし、政治にまるで明るくないミネルバやマリア、パオラ達にそれが分かる筈もなかったが。

 

 

 

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更にマケドニアが外貨を得る手段であった傭兵業。

傭兵しかも飛行兵ともなれば、信用がなければ雇えるものではない。

 

 

事情はどうあれ、ミネルバ達はミシェイルやゲレタを説得するでもなく力を以て排除した。

 

結果的にはアカネイア再興に繋がったとは言え、ドルーアに従っていたマケドニアの人間。しかも王族がドルーアを裏切りニーナを逃がした事も問題視される。

 

 

結果、ミネルバはミシェイルとゲレタの遺したものを食い潰す事でしか延命出来なかったとさえ言えた。

 

 

トドメはミシェイルと共にマケドニアを立て直そうとしたゲレタを討っておきながら、エストは知らぬとばかりに国外へ逃れた。⋯少なくとも、多くの者にはそう見える行動をとったのだ。

 

 

 

故に、ミネルバ達に対する怒りが爆発するのにそこまでの時間はかからない。

 

 

 

カチュア、パオラ、ミネルバ、マチスにジュリアンはマケドニアを追われグルニアを解放した(・・・・)マルス達に合流する他に道はなかった。

 

更にミネルバへの反発はマケドニアの国内の分断を招き、結果マリアとレナを攫われる事にも繋がる。

 

 

 

 

 

「⋯マリアが、か。」

 

ミシェイルはその報を聞き、暫し思考にふける。

 

 

そして、彼は決断した。

 

「ルーメル、マリアを取り戻すぞ。」

 

 

 

紅き竜騎士は今一度舞い上がる。

 

 

 

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結論から言えば、マルス達はメディウスを倒す事は叶わなかった。それどころか、攫われた4人のシスター。そのうち取り返せたのはマリアただひとり。

 

 

ミシェイルはマリアを救出するとマケドニアへ戻り、先の戦争で亡くなったゲレタを始めとした者達を改めて弔った。

 

勿論遺体はおろか、何もないただの墓石でしか無かったが。

マリアもまたゲレタの死を悼み、その魂にせめてもの救いがある事を祈る。

 

 

 

 

 

 

彼等は知らない。

 

異界の者ゲレタ。彼はこの大陸のものではない。

その為、輪廻に還る事も叶わぬ事を




とりあえずIfのバッドエンド。

エリスルート完結記念の外伝

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