汚泥の中で 作:アカネイアの雑兵
向き合わねばならぬ現実がそこにある。
現実を直視せずして、未来はない
僅か1年足らずの間にアカネイア騎士団をまとめるべき将軍が3度も変わる。
しかも罷免された人物ならばともかく、将軍の地位にありながらその上平時のアカネイア国内で暗殺された。
となれば、アカネイアの権威を傷付ける事に他ならず、更に新たに将軍となった人物は
「大陸秩序を乱さんとするマケドニア、そしてカダイン。
それを許すべきではない。」
と方針を180度転換。
マケドニア征伐の為の建艦を進めながら、その準備の間にカダインを攻め潰すべし。と発言したのである。
但し、軍船の建造は一度失敗している事もあり、船大工としっかり話し合いその上で試験艦を建造する事とした。
その一方で将軍は大陸各国に檄文を送り、マケドニア征伐とカダイン誅伐への理解と協力を求める。
如何に多数の魔道士を擁するカダインとて、マケドニア以外の大陸各国を敵に回せば勝ち目はない。
将軍はカダインを孤立させ、大陸各国の協力という圧力を用いてカダインを屈服させるべし。としたのである。
勿論二転三転するアカネイアの
そもそもアカネイアを中心とする大陸秩序はあくまでもカルタス王の時代に創られたもの。
その後はその実績を誇るだけであり、既にアカネイアという国家に対する信用という貯金は底をついていた。
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更に新しく将軍となった人物は実力や実績から選ばれたのではなく、貴族達の
だからこそ、将軍は急ぎ目に見える功績を挙げねばならず、前将軍の様に国内の治安維持などという大した功績にもならないものに拘泥するつもりはなかった。
将軍は自分がすべき役割を理解しており、それを果たせなければ自身も地位を追われる。それどころか、命さえも
更に言えば、アカネイアが今一度大陸秩序の中心としての存在を明らかとする為にも、他国の征伐は避けては通れない道と考えていた。
マーロンがオレルアンを興した様に
オードウィンがグルニアを興した様に
唯一無二の大功を挙げれば、アカネイア騎士団の存在を大陸中に高らかに掲げられよう。
その為には
と言うのが、マケドニア征伐やカダイン誅伐を主張する者達の論だった。
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マケドニアは軍船の建造。しかも纏まった数の確保が必要だ。
それに比べ、カダインはアリティアの近くと言う。
陸路であれば、進軍はそこまで難しくなく、しかもアリティア近くとなればアカネイアが兵を送る頃にはグルニアも兵を向かわせられよう。
つまり、大陸各国の戦力を上手く動かせる好立地と言える。
勿論これは各国の内情や兵站などを全て無視した自分勝手極まる事でしかない。
⋯まぁ、彼等が精神的支えとする偉大なる建国王アドラ一世が盗賊なので、ある意味ではこれ以上ない程にアカネイアの精神的後継者と言えるだろう。
壊し、奪い。のし上がる。
実に蛮族的ではあるまいか?
これにはアドラ一世も己の過去の行状を思い出させる事から渋面となるだろう。
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とは言え、アドリア伯を始めとした現実が見えている貴族達。彼等はこの軽挙妄動に対して協力する姿勢を見せなかった。
更にアカネイア最大の港を領する貴族は
「陛下よりの裁可あれば従おう。」
としたが、港内での進水式は如何なる理由があろうと認めない。更に木材の切り出しについて制限をかける事を公言。そして、港町における治安維持の戦力をアカネイア騎士団に出す事を求めた。
仮に此等の条件を受け入れぬのであれば、自身が領主である限り自領での軍船の建造は認められない。
と強い口調で将軍に告げている。
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アカネイアにおいて最大派閥とも言えるのは、マケドニア征伐に対して賛同する者達でも、反対する者達でもない。
態度を保留する者達だ。
彼等は状況を見て、どちらにでも力を貸す。
と言えば聞こえは良いが、要するに多数に迎合する芯のない者達。
建艦の失敗により、マケドニア征伐は現実的ではない。
そう彼等は判断しマケドニア征伐に反対の立場を選んだ。
だが、準備に時間のかかるマケドニア征伐ではなく陸路で話が出来るカダイン誅伐ともなると、話は変わってくる。
更に教会も各国にカダイン誅伐を働きかけ、大陸各国によるカダイン誅伐を企図している。となれば、彼等はカダイン誅伐にも一定の理があるのてはないか?と揺れた。
更に言えば、大陸各国によるカダイン誅伐ともなれば、カダインは戦わずして膝を折る可能性も考えられる。
⋯ならば、カダイン誅伐も良いのではないか?
彼等の中でその様な考えが拡がり始める。
エリスルート完結記念の外伝
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そろそろリンダルート書いて、どうぞ?
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そんなことよりチキを出せ
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