汚泥の中で 作:アカネイアの雑兵
つまり海外産やね!(錯乱)
チキは知らぬ場所にいた。
そこは少し前に見た何処か空っぽな景色とは異なり、とある山深い村。
そこでチキが良く知る命の炎が消えようとしていた。
見知らぬ島で
荒れ果てた大地で
理解出来なかった。
⋯いや、理解したくない。
その炎は
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「⋯どうした、チキ。」
まだ日が昇るどころか、星々が空で輝く時間
目を覚ましたチキは隣にいるゲレタに少し力を込めて抱き着いていた。
眠っていたゲレタはそれで目を開き、チキに小さな
でも、優しい声で問いかける。
チキはその言葉に答える事なく、ただゲレタの身体を抱きしめ続けた。
ゲレタは気が付く、彼女の身体が震えている事を。
「チキ。
大丈夫だ、俺は此処にいる。
大丈夫だ。」
そう自由になっていた手で彼女の頭を優しく撫でる。
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死。
それは生きとし生ける者にとって、逃れられぬ
ヒトは竜族や竜人族と比べ短命である。
ガトーにより外界から隔離され、更に長い間封印されていたチキ。彼女は後にバヌトゥによって彼の地から連れ出され、世を知った。
だが、バヌトゥは彼女の精神がまだ幼い事から常に周囲から受ける影響を減らす事を意識して生活していた。
故に彼女は世の中を知らず、純真無垢なままに時を重ねるのだと思われた。
しかし、そうならなかった。
メディウス曰く『異郷よりの水』によって。
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チキを助けるきっかけを作った人物ゲレタ。
彼はチキが神竜族の長ナーガの娘である事を知りながら、だからと言って
知らぬ事が多いのは仕方ないと
だから、少しずつ知っていけば良い。出来る事も増やしていけばそれでいい。とチキの手を引いて歩いた。
失敗する事は沢山あった。
若芽を枯らした事もあった。
落ち込むチキを慰めるだけでなく、どうすれば良いのか?それを教える。
だが、ゲレタは出来る限り答えを教えようとしない。
失敗から学ぶ事もある
そう言っていた。
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ゲレタはマケドニアの大臣であり、ミシェイルと共に『マケドニアの両輪』とも言うべき存在だ。
更にマケドニア、ドルーア双方にとって欠かす事の出来ない人物。
ドルーアからはメディウスにも進言出来るだけの実力と影響力を有している魔竜族の長、モーゼスがゲレタの元に派遣されている。
これはドルーア本国にいるメディウスとゲレタの連絡を円滑にする為のものであり、ゲレタの竜人族関係についての相談役という役割も果たしていた。
マケドニア竜騎士団長ルーメルはゲレタの側にマケドニアの竜騎士を控えさせるべきではないか?
と提案した事がある。
本来マケドニアの大臣てあるゲレタがマケドニア城の外。しかも自宅で活動するのは、あまり好ましいものではない。
マケドニアの政務の全権を預かる大臣であれば、本来ミシェイルの側を離れるべきではないか?
との理由からだった。
それが叶わぬのであれば、せめて連絡役として人を置くべきであると。
ゲレタはそのルーメルの提案に理がある事を認め、その提案をしてくれた事に謝意を示した。が、その為にマケドニアの竜騎士を拘束するに及ばない。と提案に対しては受け入れなかった。
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ゲレタはアカネイアの内情をガーネフから聞くに及び、今まで通り徹底的な専守防衛に徹するべき、とミシェイルとメディウスに進言。
寸土の土地であろうとも、大陸側に得てしまえばそれを守らねばならず、アカネイア以外の大陸各国と誼を通じれば最悪そちらへ援軍を出さねばならぬ。
当然、防衛に成功したとしても攻められた側は禍根を断つ為に攻勢に転じなければならなくなる。
つまり、大陸側の情勢に否応なしに引きずり込まれ、振り回される事になろう。
マケドニアは友好国の為に血を流さねばならす、その上大陸側がマケドニアと関係を深めようにも、その為にはマケドニアの竜騎士か天馬騎士による誘導が望まれよう。
大陸各国と結んだところで、マケドニアが得る物に比べ労力や失うであろうものの方が多いのだ。
それより両国の国力増強、国内整備などに時間や労力を使った方が遥かに有意義なのは明らか。
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チキが眠ったのを確認すると、ゲレタは目を閉じ考える。
彼女が夢で何を見たのか?それは分からない。
自分がそれを知るとすれば、彼女が話をした時だけだろう。
⋯⋯疲れるものだ。
チキとの生活は苦にならない。マリアとレナが加わってもどうにかなっている。
だが
内心の苛立ちを押し隠すのは本当に疲れるのだ。
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夜も明ける頃、突然娘からの急報を受けた男はその中身に目を通すと頭を抱えた。
「⋯何を考えているのだ。」
男の娘、レナからの書状にはマケドニア城における重要な話し合いが行なわれている最中、兄マチスが自分を訪ねてきた。
そこで危うく、大臣殿に対する不満を口にしようとした。
とあった。
娘は王妹であるマリア様の侍女として取り立てられ、マリア様が大臣殿の元に行く際、侍女として同行を認められていた。
男や男の妻はこれがレナや自分達に配慮したものであると理解しており、これまで以上に国王陛下や大臣殿の方針に従い、マケドニアの為に奮励努力する事を改めて心に定めている。
何せ、大臣殿はドルーアの姫との婚約が成ったとは言え、その立場から側室を持たねばならぬ事は明らか。
本来、国王陛下こそ伴侶を定めるべきところだったが、その国王陛下自ら話を持って行ったにも関わらず、それを断られていたのだから。
勿論、陛下の話については進めねばならないだろうが、現状マケドニア王家の後継を残せる可能性が最も高いのは末妹であるマリア様となっている。
他国人であっても、大臣殿の国王陛下やマケドニアに対する貢献は疑いようのないものであり、その働きに対してどの様な褒美を与えねばならないのか?
と言うのは、マケドニアの貴族や有力者達にとって注目せざるを得ない話だったのだから。
故にマリア様の伴侶として、マケドニア王家の一員となる事はこれ以上ないものであった。
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ミシェイル陛下が王子であった時には従者として仕えている為、大臣殿は身の回りの事は一通り出来る。それはそれなりに知られている話。
となれば、マリア様が大臣殿の所で過ごすとして、娘がどれだけ働きを示せるのか?怪しいものだ。
それでもマリア様の元から離さなかった。それは偏に陛下と大臣殿の気遣いでしかない。
特に大臣殿は自身の周りに無用に人を置く事を好ましく思っていない節がある。
それを曲げて受け入れた。
にも関わらず、息子はそれに対して不満を持っていると言うのだ。
アレは勘違いしている。
大臣殿は可能な限り、人を動かそうとするだろう。
だが、決して甘くはない事を。
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マケドニアの貴族達は先王陛下を討って王位を簒奪した陛下に対して、必ずしも好意的ではない。
だが、その不平不満を口にする事はおろか、態度に表す事も出来ない状況にある。
マケドニア各地で行なわれている国土改造。
現在のところ、王国直轄領で行なわれているソレ。
その効果は確かなものであり、可能な限り早く自領にもして欲しい。誰もがそう願っていた。
だが、
「優先すべきはマケドニアの食糧事情の改善。そして居住可能な地域の拡大。
勿論、
大臣殿はそう言って、貴族達や有力者を動かした。
彼等は現在、争うように自領で度量衡の普及や武器や資材の生産に明け暮れている。
アレは騎士となりはしたが、際立った活躍をしている訳でもない。
「⋯一度呼び戻して話をせねばならぬか。」
エリスルート完結記念の外伝
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いる
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いらない
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そろそろリンダルート書いて、どうぞ?
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そんなことよりチキを出せ
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その他