汚泥の中で 作:アカネイアの雑兵
アカネイアにおいて、マケドニア征伐やカダイン誅伐の準備が将軍や騎士団が主導して行なわれていた。
とは言え、それなりの数の軍船が必要となるマケドニア征伐と道案内さえあれば不可能でないカダイン誅伐。
両者を比較すれば後者の方が手早く実行出来るのは明らかだ。
ましてや、一度試験艦の建造において
それは功を焦る将軍にも理解出来、故にこそカダイン誅伐の準備を進める事に比重を置くのは決して(将軍や騎士団の都合としては)間違いではなかった。
遠征となれば、歩兵隊や弓兵隊の帯同は時間と物資の浪費に繋がり、将軍は騎兵のみの編成による遠征を企図する。
⋯ところが、これに待ったをかけた者達がいた。
現アカネイア王の息子
つまり、アカネイア王子達である。
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アカネイア王は跡目を自身の嫡男としており、それはもう少し王子が大きくなれば公表される手筈となっていた。
彼は寵姫を溺愛している事からも分かる様に王の責務たる『後継者を残す』という意味においてならば、その責を果たしている。
結果として王子や王女の数はそれなりにおり、第一王子以外の王子は後継者の立場を争う姿勢を見せていた。
アカネイア王と王弟では出来る事に雲泥の差があるのは明白。更に王子に付けられた者達もまた己の立身出世の為にも自らの主君。つまり王子達が次期国王となる事を望んでいた。
王女達も自身の伴侶予定の者や側仕えの者から、ある程度の
唯一それから距離を取ったのが、国王から厳しく叱責された末妹ニーナのみ。
王子や王女はカダイン誅伐に際し、自身の手の者も従軍させるべき。
そう将軍に主張し、また教会の総本山もまた
将軍としてはカダイン誅伐の功を騎士団、つまり己の大功としたかっただけにこの提案に内心腹を立て
しかし、教会は兎も角として
が、そんな将軍をして心底恐怖に震える事態が起きる事となった。
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将軍はアカネイア王に呼び出され、ひとつの命を授かる。
国内の不穏分子の抹殺
それが彼の将軍として初めて受けた王命だった。
なお、この場合の不穏分子とは『外征において騒ぎ立てる王族』
つまり、王子や王女。それを唆した者達も当然含まれる。
正当性は国王から示された。
後は男の覚悟のみ
彼はマケドニア征伐やカダイン誅伐等よりも遥かに容易く
しかし悍ましい命を遂行せねばならなくなった。
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アカネイア王は苛立っていた。
己が生きており、跡目は既に決まっている。
にも関わらず、踊り狂う息子や娘。それを唆した者達に対して
後に言われる『大粛清』
アカネイアの歴史において、最も短く
そして血に彩られた時が迫ろうとしていた。
「謀略とは万事揃える必要はない。
最後の一押し。それだけで事は済む。」
海を隔てた地で男は嗤う。
暫く引っ越しなどの関係で更新出来ないと思われます。
気長にお待ちください。
地震には気をつけよう
エリスルート完結記念の外伝
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そろそろリンダルート書いて、どうぞ?
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そんなことよりチキを出せ
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