汚泥の中で   作:アカネイアの雑兵

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難産でした(n敗)

少し方向性を間違えた気がするので、完結させたら改稿版を上げる事になるかもしれません(白目)


ノリと勢いだけで書いてはいけませんね(戒め)


 間章 交差する道

ゲレタ達の前に現れたサムトーとアンナ

 

 

サムトーはともかくとして、大陸を巡っていたアンナとの出会いは新たな変化を引き起こす事になる

 

 

 

それが彼等にとって、望むものかどうかは分からないが

 

 

 

 

 

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アンナはゲレタの側にいるカチュアが天馬騎士であり、マケドニアの者ではないか?そう考えた

 

 

で、あるならば現在マルス王子の軍にいると聞くマケドニアのミネルバ王女に引き合わせてはどうかと考える

 

何せアンナはまだ無名と言える行商人だ

王子に会う事が出来れば、ある程度話を出来るとは思っているが、肝心要の王子と会う人脈(つて)が彼女には無い

 

 

となれば、マケドニアの天馬騎士であろう彼女を連れて行く事が出来ればマルス王子に会う事は出来ずとも、ミネルバ王女に会う事は出来るのでは無いか?そう考えたとしてもおかしくは無い

 

 

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…しかし

 

 

「会って間もない人物に頼りたいと言うのなら、俺は別に止めはせんが」

 

「…いえ。私はまだ貴方に恩を返していません

山賊討伐に同行したと言うのに、私は貴方が山賊を倒すのを見てるだけとなりましたから」

 

アンナは自己紹介して、その上で彼女の思惑も含めて話をしたのだが、ゲレタは微妙な顔を

カチュアはきっぱりと断った

 

 

「…え?

ゲレタさん、だったわよね

貴方ってそんなに強いの?」

 

カチュアの言葉にアンナは少し唖然とした様な表情で訊ねた

 

「兄貴は強いんだぜ!

山賊なんて相手にならないんだ!」

 

「…マジか

いや、確かにゲレタさんと初めて会った時嫌な気配はしたんだが」

レイの言葉にサムトーは納得顔

しかし、アンナとしては

 

「なんというか、失礼だとは思うけど意外ね」

と言うしかない

 

 

 

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アンナは商人だ

 

故にものを見る目というものは自然と培われている

…その彼女から見てもゲレタは異質そのものだ

 

 

 

 

 

抗う意志のある者と

抗う事を諦めた者

 

 

アンナは数多くの人物を見てきたが、おおよそその2種類の人間に分けられると思っている

 

 

ところが、目の前の男ゲレタはどちらでもない

 

温厚そうな表情の奥底にある、冷たい目

 

 

恐らく、目の前の人物は必要と見れば皆殺しすら厭わないのではないか?

そう感じさせるナニカがあった

 

 

敵にしてはいけない

 

 

彼女の勘がそう全力で警鐘を鳴らしている

 

しかし、彼女の商人としての勘はこう言っている

 

 

この機会だけにすべきではない

 

 

 

アンナはこの自身の商人としての勘によって難を逃れた事は幾らでもあった

 

疑うつもりなど、ない

 

 

しかし、明らかに向こうに対する交渉の札(カード)が少ない

その上、仮に関係を悪くした場合は村との今後の取引にも影響する可能性も考えなくてはならないだろう

 

 

 

「なぁ、ゲレタさん。アンタ、オグマって傭兵を知ってるか?」

思考に沈む彼女にそんな声が聞こえた

 

 

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「…オグマ?タリスの護衛隊長か?」

 

「…いや、タリスの人ではなかった気がするが」

ゲレタの言葉にサムトーは同じ名前の人物では無いかと考えた

 

「…確かガルダの港町の話だと、元奴隷だったと言う話だが」

しかし、ゲレタのその一言でサムトーは自身の恩人をゲレタが知っている事を知る事となる

 

「何処にいるのか、知ってるのか!」

 

「知ってるも何も、少し前まで付け狙っていた奴がいる所に居たんでな。最悪の場合、皆殺しにせにゃならんかと考えていた」

 

「…あの、それはマルス王子のアリティア軍ではないのでしょうか?」

淡々とそう告げるゲレタにサムトーとアンナにレイは彼なりの冗談だろうと思いたかったが、カチュアは明らかにその口調が敵を殺す前のソレに近いと感じた

 

「生憎だが、俺のやり方は明確な防御手段を講じない限りほぼ確実に相手を殺せる方法なんでな

敵の数、居場所。ついでに各々のある程度の実力まで分かれば勝率はかなり向上するんだよ」

 

 

…事実、マルス達が妨害してきた場合、最悪2、3人始末する事で足を止めようか?

とすら考えていたくらいだ

 

まぁ、結果としてリンダに絆された形となってしまったが

 

 

 

「…あはは

すごい冗談ね」

アンナも目の前の男の中にある狂気の一端を見てしまった為に、とりあえずこの話題を止める事にした

 

 

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「…実はこの村で買い付けた食糧をアリティアのマルス王子に売ろうと思っているの

でも、思ったよりも大荷物になったから私とサムトーだけだと少しね?」

 

「…それで私達に、ですか?」

 

アンナは下手に隠し事をする必要はないとして、ゲレタとカチュアに話をする事にした

 

「…どうしますか?ゲレタさん」

あくまでもカチュアは自身の意思よりも自分と姉の恩人であるゲレタの意思を確認する

 

まだ自分と姉のペガサスも本調子とは言えない

姉は言うまでもなく

 

 

命を助けて貰い、怪我を治すまで世話になって、その上その間の生活の面倒を見てもらっているのだ

 

 

これで恩を感じない程にカチュアは恩知らずにはなれなかった

 

 

「別にお前が決めたら良いだろうよ

パオラの様子が少しおかしいのはお前も気付いているんだろ?

事情はどうあれ、一度ミネルバ王女と会わなきゃならんのだろうし、個人的にはアリティアのマルス王子ならパオラの治療を頼むのもアリっちゃアリだとは思うがな

王子さんなら、頼めば人を回してくれるかも知れんしな」

 

「…その言い方だと王子に会った事があるのかしら?」

あまりの言い方に文句を言いそうになったアンナだったが、どうにもマルス王子の事を知っている様な言い方が気になった

 

「…ま、色々とな」

その辺についてゲレタはアンナに語る気はなかった様だ

アンナはもう少しゲレタと話をしてみようと思ったのだが

 

 

 

「お父さん!」

そこに1人の少女が現れた

 

 

 

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何やら面倒ごとの気配を感じたレイはゲレタの家に行き、チキにその話をする事にした

 

レイにせよチキ(精神年齢的に)にせよ、子供と言うのは大人の仮面の下(本音)を朧げながらに察する事が出来るもの

その為、レイは余り仲の良くない(比較的穏当な表現)チキに連絡する事としたのである

 

そして、チキはその話を聞くなりゲレタの元へと急いで向かった

 

 

リンダとパオラもそれを止めない

 

ゲレタという人物は、ああ見えて人の良いところがある

それを利用されるのは妻であるリンダにせよ、ゲレタに恩を感じているパオラにとって気持ちの良いものではないのだから

 

 

 

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「お父さん!?

アンタ子持ちなのかよ!?」

チキの言葉に驚くサムトーに

 

「サムトー

そういう事は言わない方が良いわよ」

サムトーを嗜めるアンナ

 

「チキか

悪いな、少し色々あって」

そう言いながら、チキの頭を撫でるゲレタ

 

 

その姿に内心胸を撫で下ろしているカチュアだった

…何せゲレタのやり方は知らない者にとって必殺(・・)そのものであり、逃れられぬ死神の鎌と同義なのだから

 

カチュアとしては、娘であるチキの前でその様な事をしないと思っていたからこそ安堵したと言える

 

 

 

…そんな訳は全くないのだが

 

 

 

 

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その後アンナと話し合いを行ない、ゲレタは一度アリティア軍と会わねばならないとの事で彼女に同行する事を決めた

 

幸いにも、この村には戦える人物が少なからずおり、ゲレタもその者達に対して彼なりの戦術を教えている

 

 

まぁ、ゲリラ戦法などではなく遅滞戦術などの割とやり易い(ゲレタ基準)ものではあったが

 

 

 

ゲレタとしてもミネルバはさておいても、一度バヌトゥに会うべきではないか?と思ったのだ

パオラを置いていくのは少しばかり心苦しくはあったが、カチュアも残していく事とし、2人にはミネルバ宛の手紙を書いてもらう。そしてミネルバ或いはマリアに手渡す事とした

 

 

カチュアは自分も同行すべきだと主張したが、ゲレタは

 

 

「幾ら親しくしても、最終的に頼れるのはやっぱり家族なんだ

…そばにいて、支えてやれよ」

と説得

 

 

妻であるリンダと娘であるチキを伴い、ゲレタはアンナとサムトーと共にアカネイアへと向かう事になる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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流石のアンナとて、いきなりパレスへ乗り込んでマルス王子と交渉する程礼儀を知らない訳ではない

 

パレス最寄りの街でマルス王子達の居場所を確認する事とした

 

 

アンナの本心としては、ゲレタ達3人をこのまま護衛として雇いたいと思っている

 

 

何せ、ゲレタは基本的に目が良いのか山賊などが自分達を視認する前に捕捉、撃破している

加えて、戦利品の確保にも余念がない。その戦利品はアンナ(近くにいる商人)に売っているのだ

 

あまり品質が良いとは言えない武器などであったが、昨今大陸において武器の需要は高まるばかりであり、正規軍に売る事は(品質的に)躊躇われたが村や街の自衛の為の武器としては問題なく売れるだろう

 

 

アンナとしては追い剥ぎを躊躇わないその考え方は寧ろ好感を持てるもの

追い剥ぎ行為そのものではなく『商人を適切に利用する』という所にゲレタの非凡さを感じたのだ

 

 

 

 

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物々交換から人は段階を踏み、貨幣経済へと至った

 

 

だが、物というのは単体で価値を持つ。しかし、貨幣と言うものは国家がその価値を保証するからこそ、その意味を持つものだ

 

 

極端な話となるが、木札ですら国家がキチンと管理し、その価値を認めたならば貨幣としての価値を有する

 

 

 

面白い事に貴族などの所謂上層階級と言われる者の多くは、自分達は一切携わらない農民などの生産階級や商人の様に経済を維持する者を賎民として蔑む傾向がある

 

そして、農民なども商人に対して好ましい感情を持つ事は少ない

 

 

何せ多くの商人は眼前の利益を優先するあまり、売り手側(つまりこの場合は農民だが)の感情を軽視しがちなのだから

 

更に奴隷商人というものも存在する為、商人に対する大陸におけるイメージと言うのはそこまで良いものではない

 

 

だが、ゲレタやリンダにチキはそうではない

それに加えてどうやらゲレタはアンナが思う以上に影響力が強いのではないか?

 

そう少しだが、旅を共にしたアンナは思い始めていた

 

 

 

 

アンナはてっきりグラにおける戦闘は第三者の介入あっての勝利と思っていたのだが、チキの話が事実ならば、ゲレタ1人でほぼ殲滅した事になる

 

そして、現在前国王ジオルを追い落として女王に即位したシーマとも面識があるらしいのだ

 

(惜しいわね。家族が居なかったら、私も上手くやれたのかも知れないのだけど)

勿論、家庭のあるゲレタに変な気を起こすつもりはないが

 

 

 

 

 

そう町でマルス王子の行方を知ろうとしていたアンナ達だったが

 

 

 

 

「ドルーアが攻めてくる

戦える者はパレス防衛に参加せよ!」

 

との言葉により、予定を変更せざるを得なくなる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アカネイア市民などにおいて『竜殺し(ドラゴンキラー)』と呼ばれながらも、後の歴史書からは一切の記述の無かった『闇の狂人』

 

そう呼ばれる事になる戦闘が始まろうとしていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




という訳で、ゲレタと愉快な仲間達
ドルーアとアカネイアの戦闘にダイナミックエントリーします



ある程度テコ入れしないとアカネイアが滅ぶからね、仕方ない

…個人的には滅んでも良い気がするのですが、寧ろ原作2部が本題な部分も多いので


それはそうとして、新しいタグを追加します
あしからず
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