汚泥の中で   作:アカネイアの雑兵

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そろそろ連続更新が途絶えると思いますが、何とか続けたいと思っています
 

いつもの如く独自設定も出てきますが、生温かい目で放置して下さると助かります


 手を伸ばす者達

マチス、サジ、シーザを失ったマルス達は一度アカネイアへと帰還した

 

 

と言うのも、ミディアとアストリアが援軍と物資を用意すると言った為である

ミディアは早馬でアカネイアのボア司祭とジョルジュに事の些細を知らせて、再度のマケドニア侵攻に向けた準備をするべきではないか?

と結んでいる

 

ミディアはラングという人物が信用ならなかった

 

 

元々アドリア伯であるラングは決して評判の良い人物ではなく、寧ろアカネイア(腐敗)貴族の代名詞としてミディアは認識していたから

 

 

今でこそ、アカネイアの中で存在感を示しているが、ラングもまたパレスから逃げ出した貴族の1人

信用出来るはずもない

 

 

そして、自身の恋人であるアストリアが座るべき場所に居座っている事も無意識のうちにラングに対する感情を悪化させている

加えて、先のパレス防衛戦においてミディアはその声望を大きく落とした

その理由の1つがラングからの要請であったのも決して無視出来るものではないだろう

 

 

 

故にミディアはラングに対して連絡する事は無かった

 

 

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しかし、アカネイアにおいて対立しているニーナ派とアカネイア貴族達を仲裁出来る人物は限られており、アドリア伯であるラングは立場もあり貴族達の考えも理解出来る(なお賛同するとは言っていない)

仲裁というものは、本来双方の意見に耳を傾けて客観的な判断を下さねばならない

 

どちらかに偏ってはならないのだ

 

 

故にラングは取れる手段が限定される

何せ、彼は絶対的な権力者でもニーナの代理人でもないのだから

 

 

 

 

 

しかし、ボアに対するラングの叱責の噂はすぐアカネイア貴族達に広まった

ミニディ侯爵、ディール侯爵家の両家の動きが教会に対して不満を持つ貴族達に支持されたが故の事

 

何せ、ドルーアによる第一次侵攻の際教会勢力もまた王都付近にある総本山を捨てて逃げている

…結果、ドルーア軍による略奪を受ける事となり、教会は速やかな総本山の再建に向けて各地の教会に対して『教会の危機』として、市民にお布施を求める様に動いていた

 

 

マケドニアやグルニアの教会はそれらを妄言として黙殺

他の地域においても、その様な事をすれば教会の存在意義自体が揺らいでしまうとして、難色を示す

 

結果、総本山の再建は予定通りに進む事はなかった

 

 

焦った教会指導部はボアの考えたマルス或いはハーディンの取り込み策を起死回生の一手として推進させている

 

 

 

市民に対する治療を良心的なシスターを支援し、彼女達をサポートする体制をラングは両侯爵に提案

両侯爵も煩わしい教会の勢力を削る好機として、それを是としたのである

 

 

何せ、様々な事に民衆からの支持を名目に口を出してくるのだから教会に対する反感は根強い

 

 

付け加えるならば、癒し手であるシスターや司祭の動員は教会の裁量次第なので、下手をすると癒し手抜きでの戦闘を強いられる

故に教会に対して一定の配慮を貴族や国ですら求められた

 

 

それらに対して漸く精算できる好機が訪れたのだから、貴族達は挙ってボアの追い落としを進めようとした

 

 

 

 

 

 

 

…ところが

 

 

「…まさか、ニーナ様が動くとはな」

ボア排斥の動きはニーナの一言により、止まってしまったのだ

 

 

 

 

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アカネイアの中に幾つもの派閥が存在する

 

 

 

王女ニーナを支持するジョルジュ、ミディア、アストリアを中心とするニーナ派

 

ボアを中心としたハーディンの取り込みを進める教会派

 

ミニディ、ディール侯爵の束ねる貴族派

 

ラングの中立派

と大きく分ければなっている

 

 

そしてもうひとつ

廷臣派

 

というものが存在するのだ

 

 

 

 

 

 

本来ならば、貴族や軍の意見をニーナに取り継ぐだけの廷臣なのだが、何せニーナには政治も軍政も知識がない

…その為、廷臣達が補佐する

 

 

 

…という形になっている

 

形式上は

 

 

 

本来、廷臣というものは1人程度であり、宰相を置く事が多い

何せ廷臣というのは容易に国を傾ける事の出来る立場なのだ

 

…ところが、第一次ドルーア侵攻に際してアカネイアの国政の中心的人物や軍の有力者の全てが死亡

 

 

国王の側でアカネイアという巨大な国家を運営していた者は例外なくあの世(ヴァルハラ)へと旅立った

その結果、残ったのは国政に携わる事の出来なかった者達

 

 

能力、覚悟、自覚が足らず

国の中枢にあるべきでない

 

そう見なされた者達が

 

 

 

アカネイアの中枢にあって、美味しい思いをしたい

 

何とも唾棄すべき考え方を持った者達がニーナの側に真っ先に駆け付けた

…まぁ、それでもマルス達がパレスを解放してからだったのだが

 

 

 

結果彼等はニーナにとって、信用できる人物と映ってしまい

廷臣として取り立てられたのだ

 

 

故に彼等はニーナに対する提案などを自分達の判断で取捨選択する

先のマルス達に対するマケドニア侵攻も軍からその様な話はなく、廷臣達が発案したものであると発覚した

 

 

今回のボア司祭に対するニーナの行動もまた廷臣達の働きかけにより、ニーナが危機感を覚えた為

 

 

 

アカネイア内部において、深刻な対立が起きようとしていた

 

 

 

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そんなアカネイアの内情を知る由もないグルニアは遅まきながらアリティア軍のマケドニア侵攻の情報を掴む事が出来た

 

…そして困惑する

 

 

確かに先のアカネイアによるグルニア遠征は失敗に終わった

グルニアからすれば文句のつけようのない大勝であったと言えるだろう

 

故にこそ、アリティア軍の不可解な動きに戸惑う

 

 

何故アリティアはマケドニアに向かったのか?

 

 

防衛戦とは言え、グルニア軍も国境付近にまで出撃している

残念ながら、物資や食糧も相応に消費

 

ましてや、ドルーアやマケドニアにグルニアの遠征軍を撃破し続けてきたアリティア軍となれば、如何な精強で知られるグルニア軍とて苦戦は免れない

 

グルニアの指揮官であるカミュ、ロレンス両将軍も油断ならない相手として警戒していたのだ

 

 

 

マケドニアへの侵攻とグルニアへの侵攻

アカネイアからの出兵となるならば、どちらがやりやすいかなど考えるまでもない

 

 

 

グルニアとしては、かのマルス王子相手ならば無体な事はしないだろうとして、最終的には降伏する事も選択肢となっている

 

…残念ながら、先の勝利により国内にあった厭戦機運はなりを潜め、寧ろアカネイアに対して反攻すべきではないか?

との意見が主に若い騎士や兵士達の中から出てくる始末

 

 

カミュとロレンスは決意を固めた

無益な戦いであろうとも、一度アリティア軍と戦わねばならない

 

 

先の勝利により、国民の中にもアカネイアを打倒すべきではないか?

との話が持ち上がりつつある

 

…鮮やかに勝ちすぎたのだ

 

 

既に老齢である国王の体調が思わしくない事も事態を複雑なものとしてしまう

…仮に国王が崩御した場合、グルニア国民のやり場のない怒りや悲しみがアカネイアに向かう可能性も文官達は2人に告げている

 

 

あり得ない

と一蹴する事が出来なかった

 

現在のグルニア王は長い事その地位にある

 

 

ロレンスが幼い頃に国王が変わったと聞くが、その時の事をロレンスとてそこまで正確に覚えていない

 

つまり、多くのグルニアの者はその様な事態に直面した事がないのだ

 

 

文官達の杞憂に終わるならばそれで良いだろうが

…ロレンスとカミュの中には言い知れぬ不安が残った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰もが明日に手を伸ばす

 

時に人は手を伸ばし、繋がる事も出来るのだ

 

 

 

 

…だが、言葉が届かない事も時にある

 

 

人は過ちを繰り返しながら、生きてゆくのだ

 

 

 

 

 

 

 




というか、ゴタゴタし過ぎて中々前に進まねぇな?


と疑問符を浮かべながら書いております


なお、アンケートのR-18版もそのうち投稿しようと思います

ifルート(18禁バージョン)いる?それだけ独立して投稿するものとする

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