汚泥の中で   作:アカネイアの雑兵

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長い!

人によっては好みが分かれると思います(今更)


それでも良ければ、どうぞ


責任

崖から落ちたガトー

 

獣からは逃げおおせたが

 

 

久しぶりじゃのう、ガトー

 

「バヌトゥ、お主」

 

「······」

 

脅威は全く去っていなかった事を彼は知る事となる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

責任

 

 

 

----

 

 

 

 

 

チェイニーは嫌な気配を感じた

 

 

それは言い様のないもの

 

 

 

チェイニーにとっては遥か昔に忘れ去ったもの

生物としての権能

 

第六感とも言えるものだった

 

 

 

 

 

----

 

 

 

 

 

 

「丁度良い、バヌトゥ

チキは何処だ?」

 

ガトーがそう口を開く

 

すると

 

 

 

 

「が、がぁっ!」

 

ガトーは激痛に呻き声を上げる事になる

 

「はて、それを聞いてどうするつもりじゃ?」

 

ガトーの問いにそう返すバヌトゥ

 

「あ、あの娘は自身の力を制御出来ぬ

封印するに決まって」

 

 

そう口にした瞬間

 

ゴリッ!

 

ガトーは脳天を突き抜ける様な激痛に襲われる

 

 

「制御できないから、何だって?」

 

初めてその場にいたもう1人が口を開く

 

「貴様は、何者だ」

 

ガトーはそう問うが

 

 

「んな事どうでも良いんだよ

随分な話じゃねぇか。神竜ナーガと共にありながら

ナーガの理想たる人と竜の共存。それを知りながら

竜人族としてではなく、人として生きながら

アカネイアの蛮行を

メディウスの嘆きを

アルテミスやアンリの幸せを

ミロアとガーネフどちらも不幸にして

挙げ句世界の調停者気取りか?」

 

そう男は冷たい眼でガトーを見る

 

「なに?」

 

「しまいには封印の盾の事もスターライトの事も全てマルス達に任せきり

なぁ、大賢者サマよぉ」

 

男ゲレタはガトー()を睨み付けると

 

「テメェは何がしてぇんだ?」

 

そう突きつける

 

 

 

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その場を痛い程の沈黙が支配した

 

(この男、何者だ

何を知っておる?)

 

ガトーは痛みを堪えながら目の前の男について考える

バヌトゥは沈黙したまま

 

 

「何を言っておるか、分からんな」

 

男の言っている事は事実だ

だが、それを態々素直に認める必要もない

そうガトーは判断した

 

 

 

「ぐっ」

 

「まぁそうするのも構わねぇよ

真実だとしても証拠がなけりゃあ否定すればどうにかなるもんだからな

······だがよぉ

それはテメェの命が安全な時にするべきだろう?」

 

ゲレタの顔は憤怒に

憎悪に染まっていた

 

そして

 

 

 

『面白い話をしておるな』

 

頭上から巨体がその場に舞い降りる

 

 

 

----

 

 

 

魔竜の王バジリスクとも呼ばれるモーゼスは神竜族の女を部下に任せてガトーを探していた

 

 

何せ小賢しさだけは一流なのだ

 

 

完全に目の前で息の根を止め、その死体すらも焼き尽くさねば安心出来ない

 

 

幸いにもモーゼスならば、魔力の痕跡を辿る事も難しくはあるが不可能ではない

 

 

 

 

(面倒をかけさせおるわ

が、見つけたぞガトー)

 

モーゼスはガトーの魔力の痕跡を見つけた

それは獣の子供達を殺した時の痕跡

 

 

そして

 

 

崖、か

 

獣どもが居たことから考えればヤツが此処から落ちた可能性は高い

 

 

すると

 

 

(他の気配、だと?)

 

1つは恐らく同族なのだろう

隠す気の微塵もない魔力を感じ

 

(なんだ、これは?)

永い時を生きたモーゼスをして、初めての気配

 

魔力は確かにある

しかし、その魔力が広範囲に渡って拡がっているのだ

 

しかも崖の上にもその魔力が微風となって届こうとしていた

 

 

(······おもしろい)

モーゼスは獰猛に笑う

 

 

モーゼスはメディウス配下ではなく、あくまでも協力者

 

ガトー(竜族の恥さらし)を殺す事には全面的に協力しているが

 

 

 

モーゼスは部下に神竜の女をメディウスへと届ける事を命じ

 

 

崖の下へと降りて行った

 

 

 

 

 

 

 

そして男の常識外れの魔力操作と誰から聞いたのかは知らないが、実に興味深い事を口にしていた

 

アレの反応を見るに事実なのだろう

 

 

 

 

 

ならば、あの男の話を聞く理由はある

 

 

そうモーゼスは判断し、3人の目の前に姿を見せたのだ

 

 

 

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『面白い話をしておるな』

 

その声と共に巨体が舞い降りる

 

ガトーは表情を歪ませ、バヌトゥは少しだけ表情を動かし

 

「こりゃまた驚いたな

竜人族のダイナミック·エントリー(飛び入り参加)とは」

 

『···ほう、我等の旧き呼び名を知るか

異端の魔道士よ』

 

ゲレタは軽口を

巨竜は楽しそうに笑う

 

「参加してもらうのは構わねぇよ

が、俺の目的は此処にいる超越者気取りにケジメを付ける事だ」

 

『ククク

構わん。なれば姿を変えるとしよう

我は魔竜族の長モーゼス』

 

そう口にするとモーゼスは人の姿となり

 

「異端の魔道士よ

名を聞こう」

 

そう喜悦に染まった顔で問い掛け

 

「ゲレタ

元山賊のしがない一般人だ」

 

山賊はそう獰猛な笑みで答えた

 

 

 

 

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なお

 

 

は?モーゼス?

なんでそんなヤバい奴がランダムエンカウントするんだよ!

 

難易度調整、仕事しろやぁぁぁっっ!!

 

 

と内心ぶちギレていた人物がいたらしい

 

 

 

 

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「ゲレタ

元山賊のしがない一般人だ」

 

(···ほう?)

モーゼスはゲレタの言葉を聞きながら感心した

 

意識は確かに自分に向いている

が、アレは気付いておらぬ様だが常にゲレタとやらの魔力がアレの周囲をたゆとうている

 

 

そして、先程の様に何時でも傷を開く事が出来るのだろう

 

(喰えぬ者よ

我に注意が逸れたと油断したアレが何かを仕出かそうとすれば)

 

「ぐ、ぐうっ」

 

こうなる訳だ

 

 

周囲はむせ返る様な血の匂いで満たされているが、獣達が近寄る様子はない

 

 

何故か?

 

目の前の男が魔力で境界線を引いているのだ

そして

 

その線を踏み越えたものは等しく死を与えられているのをモーゼスは魔力で感じ取っている

 

 

 

実に面白いと思う

 

モーゼスは理解した

 

 

メディウスの配下が神竜の娘を捕らえようとした時や再度パレスへ攻め入った時

 

この者がその場にいたのではないか?と

 

 

 

「ゲレタと言ったか

我はそこの老いぼれにしか用はなかった

···ほんの少し前まではな

貴様のその特異に過ぎるものに興味が湧いた

我はコレを殺すつもりだ

うぬはどうするつもりか?」

 

モーゼスの言葉にバヌトゥは目を見開いた

 

 

 

 

 

 

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さて、どうしたものか

 

ゲレタはモーゼスの言葉を聞いて思案する

 

 

今までの経験からすると、どうにも竜人族や竜の中にも色々な者がいるらしい

まぁそれは当たり前だ

 

 

 

ゲレタの元いた世界でも多様性は叫ばれて久しい

ましてや積み重ねた経験や年月が人のそれとは比べ物にならない彼等ともなれば、そうなるのも道理だろう

 

 

実力を持つ者程強者や新たな道を拓こうとする者に敬意を払う

どうやらそんな感じらしい

 

 

 

ま、そこにいるのは例外中の例外なのだろうな

 

つかこんなんが何人も居るってなら、いっそメディウスの指導力も疑わしくなるわ

 

 

 

少なくとも、パレスで戦った奴みたいな感じを受ける

 

 

 

····流石にもう原作知識(メタ読み)は通じんだろうし寧ろそこのアレさえどうにか出来れば、あとはもう好き勝手にやるさ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やれやれ

人を傷つけるのが当たり前になっちまったな

 

······仕方ねえとは言え

 

 

 

 

 

 

 

ゲレタは心の奥底に眠るもの(悲鳴)を無視して、向き合う事とした

 

 

 

 

 

 

----

 

 

 

 

 

モーゼスが来たとなると、マズイ

ガトーは内心歯噛みしていた

 

 

何せモーゼスは万全の自分であっても無事に勝ちきれる相手ではない

 

 

そして、モーゼスは自分の鬼札(ジョーカー)の存在を知っているのだから、更に危険だ

 

 

 

しかし、バヌトゥも明らかに殺意を持っている

目の前の男ゲレタとやらはその正体が掴めないときた

 

 

····恐らくはマムクートの1人なのだろう

自分の事すら知らぬとは嘗められたもの

 

 

この正体不明の痛みさえどうにか出来れば

 

 

 

バヌトゥから何としてでもチキの居場所を聞かねばならない

 

 

 

 

 

大陸の未来を守る為に

 

 

そうガトーは改めて決意したのだった

 

 

 

 

 

 

 

----

 

 

 

 

その頃

 

 

「おいおい、何だよこれは」

 

チェイニーは絶体絶命の窮地に立たされていた

 

 

 

 

「動くな、喋るな」

 

「次にその口を開けば、撃ちます」

 

明らかに殺意を持って自分を見ている金髪の弓兵に紫髪の魔道士

 

 

まあ、これは最悪何とかなる

 

問題は

 

 

「····」

 

明らかに殺意は向けられているのに、その瞳からは一切の感情が見られない緑髪の騎士だろう女

 

 

 

そして

 

 

「」

 

魔道書すら構える事なく自分を見据えるあの男の(つがい)

 

 

 

 

 

まずったなぁ

 

チェイニーは自分の迂闊さを呪うしかなかったのである

 

 

 

 

 

----

 

 

 

 

 

 

 

 

「『白き賢者』『大賢者』なんて世間では言われてるのにやってる事はその場凌ぎばかり

アンタが評価されたものってのは誰かにそれをやらせたに過ぎねぇんじゃねぇか?

賢者ってのは『賢き者』だと俺は思ってたが、どうやらアカネイアでは『小賢しい者』をそう呼ぶんだな」

 

 

「クックッ」

 

ゲレタの余りの言い方に思わずモーゼスは笑い声をもらす

 

「勝手にそう呼んでおるだけの事

それに全て必要だった。故にしただけの事だ」

 

「ほざくなよ?

必要だった?メディウスがラーマン神殿で薄汚い盗賊アドラに殺されかけ、メディウスの部下は皆殺しにあった。メリクル、パルティア、グラディウスが奪われファイアーエムブレムもまた盗賊の手に落ちた」

 

「······」

 

「だんまりかよ、つまらねぇな

まぁ構わねぇよ

アドラはファイアーエムブレムについていた宝玉を売り払い、3つの神器を手に戦いアカネイアを建国

ま、それはどうでも良いか

仲間を、ナーガの遺産を奪われ、あまつさえそれを薄汚い盗賊風情の仲間が使い

挙げ句、竜人族をマムクートと蔑み迫害した

だから、メディウスはドルーア帝国を建国しアカネイアを滅ぼした

人からすりゃあふざけんなって話だ

しかし、竜人族からすれば寧ろ当然の報復だろうよ」

 

当時の事を思い返しているのか、バヌトゥとモーゼスの表情は険しい

 

「だが、人ってのは中々しぶとくて強かなもんだ

滅ぼした筈のアカネイアの王族に生き残りがいた

アルテミス。彼女はアカネイア王家唯一の希望だったんだろうよ

で、此処からは知らねぇとは言わさねぇぜ?大賢者サマよぉ」

 

ゲレタの言葉を受けてもガトーは黙して語ろうとしない

 

「都合の悪い事はだんまりか

今まで俺が見てきた竜人族の中でもテメェが一番人らしいぜ

勿論、人でなしって意味で褒めてるがな

アルテミスは辺境のアリティアに落ち延び、アリティアはドルーアの非道に対して徹底抗戦を決意したらしいじゃねぇか

マルス王子もそうだが、さぞアンタからすればアリティアってのは都合が良い国に見えるだろうよ

···反吐が出るぜ」

 

ゲレタは不快感を隠そうともしない

 

「ドルーアはアリティアに対して攻撃をかけた

犠牲は多かっただろうさ

それでもアリティアはアルテミスを守った

そして、アリティアの青年アンリが出てくる

『アンリの道』ってのがあるらしいなぁ?

アンリは試練を課され、そしてそれを乗り越えた

その試練を課したのが、テメェだろうが

何をしたり顔でナーガの遺産であるファルシオンを託したんだか

竜にも馴染めず、竜人族としても生きれず

挙げ句人にすら混じれぬ

それが言うに欠いて大賢者?

馬鹿じゃねぇの?」

 

「···なんだと?」

 

ゲレタの言葉にガトーの眉がつり上がる

 

「誰がテメェに感謝すんだよ

結局テメェがしたのはファルシオンを出し渋っただけじゃねぇか

アリティアの若者と言えば聞こえは良いが、単にテメェの言う事を盲目的に信じる都合の良い駒が欲しかっただけだろうがよ

テメェが本当にメディウスの事に危機感を持っていたならよ?

なんでテメェはアリティアの一員となって戦わないんだ?

少なくとも、メディウスは遥か古とは言え、人を守るためにナーガ達と共に同族相手に戦った

そうだろ?バヌトゥ」

 

「そうじゃのう」

 

「結局テメェにとってはドルーア(元同族)アカネイアやアリティア(人の世の平和)もどうでも良いんだろ?

恐らく大賢者ってテメェを呼んだ者の中には皮肉を込めて呼んでた奴はいたと思うぜ?

何せ、守る気がないんだからなぁ」

 

「そんな事は」

 

「笑わせんなよ

今のドルーアとアカネイアの戦いだってテメェは何をしたよ?

知らねぇとでも思ってやがんのか?

ガーネフの持つマフーはテメェが管理してた魔道書で、テメェがガーネフを認めなかったのは心に闇があったからだろう」

 

「そうだ

闇を持つ者を後継者には出来ぬ」

 

「頭わいてんのか

闇を持たねぇ人間なんざいるかよ

結局テメェは人の世に関わっていながら、人が分かってねぇんだよ

つうかよ、仮にも師なら弟子を矯正するのも役目だろうが

それでもどうにもならんなら、弟子を殺す

それが師匠としての(力に目覚めさせた者の)責務だろうが

テメェは結局責任を取りたくないんだ。だからあれこれ理屈をつけて他人にその責を負わせようとする」

 

ゲレタの口撃は続く

 

「チキの事もそうだろうが

何が「力が制御出来ないから封印」だよ

で、既にチキは結構な年月生きている筈だが

何時になったらチキは力を制御出来るのかねぇ?

俺にはどうしても「自分では扱いきれないからとりあえず封印しとけ」としか見えんのだが?」

 

「···」

 

「俺は今までに竜人族と戦う機会があったんだが、力を制御するのって眠ってて出来る様になるもんなのか?バヌトゥにモーゼスさんよ?」

 

「あり得ぬだろう」

 

「言うまでもなかろう

出来る筈がない」

 

バヌトゥとモーゼスのガトーを見る視線に絶対零度の殺意が籠り始める

 

「だそうですが?」

 

「チキは神竜族の娘だ

普通とは違う」

 

 

ガトーのその言葉にゲレタは満面の笑みを浮かべた

ガトーはその笑顔を見た瞬間、悍ましいナニかを感じ取った

 

 

「普通とは違う、ねぇ

そっかそっか。俺は今チキと共に暮らしているが、力を暴走させた所は見た事がないし

少なくとも、チキは力を制御しようといつも頑張っているんだ

チキ(教え子)が悪いんじゃねぇ

テメェ(教師役)が無能なだけだろうが

テメェの無能を棚にあげて、チキのせいにすんなよ

このクソ野郎が」

 

「何!?」

 

「···ほう?」

 

ゲレタの突然の言葉にガトーは驚き、モーゼスは興味深そうにゲレタを見やる

 

 

 

「どれだけ綺麗事を並べたところでよ、そいつの本質はこれまでの言動に現れているんだ」

 

「責任を果たさねえなら、もうテメェの役目は終わりだよ

疲れただろう?竜にも竜人族にも人にすらなれなかったんだからな」

 

ゲレタの声が急に優しいものへと変わる

それはまるで

 

 

 

 

 

 

 

 

まるで何も知らない赤子の相手をするかの様であった

 

 

「···ゲレタとやら

面白いものを見せてもらった礼だ

マフーとやらは始末するとしよう」

 

モーゼスは愉しそうに笑う

 

「マ?

そりゃありがたいが、何故に?」

 

「そなたの魔力行使

人でありながら、コレを圧倒した

それに、だ

ナーガの娘を心から愛しておるそなたならば、良く育てられようて」

 

「では、こやつは用なし。じゃの?」

 

バヌトゥは笑い

モーゼスも嗤う

 

 

「お疲れさん

もうアンタは必要ないんだ」

 

ゲレタの言葉に思わずガトーの頭に血がのぼる

 

しかしガトーは知らないのだ

 

 

 

 

 

ガトーの頚には既に死神の鎌が添えられていた事に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

----

 

 

 

 

 

「や っ た ぜ」

 

「良い見世物だった

メディウスに協力するよりも遥かに楽しめたわ」

 

「まぁナーガ様も許してくれるだろうて」

 

ゲレタとモーゼス

そしてバヌトゥは清々しい顔で笑いあった

 

 

 

 

「しかし勢いでやらかした感が凄いんだが」

 

「なに、既にメディウスがガーネフを始末していよう」

 

「ふむ?何故かのう」

 

ゲレタの言葉にモーゼスは苦笑しながら、ゲレタが気にしている不安を払拭した

バヌトゥは小首を傾げる

 

 

「闇に囚われたからだ」

 

モーゼスは冷たく言い切った

 

 

 

 

 

闇のオーブとは本来、人の身に余る代物

それはオーブだけではなく、神器やファルシオン

果てはデビルアクスもまたそうだ

 

強力な武器や旧き世からあったものと言うのは少なからず意思がある

 

 

 

 

 

彼等は自身の遣い手にも求めるものがある

 

 

過ぎた力を身を滅ぼすのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてガーネフは闇のオーブの下僕と成り下がった

走狗となった者などに用はない

 

 

故にメディウスはガーネフを始末する事としたのである

 

 

 

まぁガトーの遺産ごときで力をつけたと思い上がったと判断された事と大きいだろうが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「チキの事は良いのか?」

 

「構わぬ

アレよりもそなたの方が遥かに良いであろうからな

それに

チキの為にあれだけ怒る事の出来るそなたにならば、ナーガの遺児を預けられようて」

 

モーゼスはそう痛快そうに笑う

 

 

「そなたの事は我の心のうちに秘めるとしよう」

 

 

 

そうしてバジリスクは去って行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 




と言うわけで大賢者殿は無法者の手により永遠の眠りにつきました




時代は今を懸命に生きようとする者達のもの


そう思うので

別キャラルート ヒロイン

  • パオラ
  • エリス
  • ミネルバ
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  • ニーナ
  • ミディア
  • マリア
  • クライネ
  • カタリナ
  • その他
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