オリジナルのイベントです。それほど長くはありませんが、楽しんでいただければ幸いです。
変化は突然に
時計の針が夜の十二時を指す頃、ある少女がそれまで動かしていた手を止めた。
机には数枚の紙、すり鉢、すりこぎ、その他ゴタゴタした器具が並ぶ。
「できた」
少女は指先でつまめる程度の小さな玉を手に取り電灯にかざす。そして何やら手を動かす。
しばらくして、先ほどまでいなかった紫色と緑色のツートンカラーの髪色の少女がその部屋にいた。ツートンカラーの少女は状況をつかめないのか、辺りを見回している。
そんなツートンカラーの少女を前に、さきほどの少女がうっすらと口角を上げた。
「これさえあれば……」
机に置かれた紙。その最後の文には練丹術研究会という文字が書かれていた。
「はいお茶」
昼を過ぎ、人気のなくなった食堂で、ジュリとフウカはしばしの休息を取っていた。
休息のお供は安売りしていた百鬼夜行の緑茶だ。緑茶のほのかな甘みがホッと一息つかせてくれる。
「美味しいですね」
「そうね。ゆっくり飲むだけでさらに美味しく感じられるわね」
給食部にとって昼までは戦場に等しい。昼食の時間までに数千人分もの料理をこしらえないといけないからだ。当然一時たりとも休む暇はない。もしすべての料理ができあがっていなければ不満がたまる。ゲヘナ生の限りなく小さな堪忍袋の緒が切れた時、どんな爆発をするか分からない。だからこそ、フウカ達はその事態を避けるために、手を動かし続ける。
そういうわけで昼までフウカ達の手は空いていない。逆を言えば、昼過ぎからは多少の余裕がある。こうして片付けの後にお茶を楽しめるくらいには。
「明日の献立どうしよう」
「今日は豚の味噌漬け。昨日は鯖の塩焼き。おとといは焼きそばでしたね」
「……ちょっと焼き物が続いたわね。そろそろ変えないと文句が出るわ。でも最近暑くなってきたから温かい汁物をメインにするのは不満が出るでしょうし」
「それならカレーはどうです」
「カレー、ね。悪くなさそう」
ゲヘナの給食部では珍しいことにかなり人気のメニューだ。作る側からしても、安い素材を使っても美味しくするのは容易だし、量もたくさん作りやすいと、楽なメニューだ。とはいえ、それにあぐらをかいて頻発させると美食研究会が襲撃してくるのが厄介だが。ここしばらくのメニューを思い出し、十分な期間が空いているのを確認し、頭を縦に振った。
「カレーにしましょうか」
「それならこれはどうでしょう」
ジュリが鞄から取り出したのは一冊のノートだ。受け取ったその表紙には『夏』と書かれており、まだ数ページしか記載されていない。開かれたページにはカレーのレシピが書きこまれている。
彼女がこうして自作レシピを持ち出すのは珍しいことではない。日夜様々な調理方法を研究しているジュリが考えただけあって、そのできはかなりのものだ。出版されている料理本のレシピと比べても遜色ないほどに。それどころか場合によっては明らかにジュリの方ができが良いのもある。そのためフウカもジュリのレシピをありがたく使わせてもらっている。本人はどう料理してもパンちゃんになってしまうのでその努力を活かせないでいるが。
「どれどれ」
いくつかのレシピ――麻婆豆腐、ガパオライス、チリビーンズ、クスクスサラダ、フムス――にざっと目を通しながらページをめくる。すぐにカレーのページにたどり着いた。材料を見たフウカが眉を顰めた。
「ずいぶんスパイスを使うのね」
「最近暑くなってきてクーラーに当たりすぎで体調を崩す人が増えているので。スパイスは漢方薬と同じものもあるそうですから身体に良いかなと。それに旬の夏野菜をたっぷり使えば口当たりもまろやかになるかと」
「そういえば食欲のない人もいたわね。カレーでたくさん汗をかくのは今の時期には良いかも」
フウカは飲み干した湯飲みを置いて立ち上がった。
「よし。明日はカレーにしましょう」
献立が決まったのなら食材を用意しないといけない。ジュリは留守番兼家庭菜園の管理をし、フウカはイビルジョーの背に乗って馴染みの店などを回る。
「トマト、それにナス、ゴーヤ。どれも良いできね」
フウカの前には広大な畑が広がっていた。畑には色とりどりの野菜が実っている。水をやった後なのか、実や葉に大粒の水滴が浮かぶ。それが太陽の光をいっぱいに浴びて輝いていた。その中から一等良いできの野菜を選び抜く。
「お、さすがフウカの嬢ちゃん。目が良いね」
やってきた帽子をかぶった狐の農家のおじさんがうれしそうにうんうんうなずく。
爪の間に泥が詰まった指で畑の一部を指す。
「今年は特にできが良い。あそこらへんは嬢ちゃんからもらった堆肥を撒き続けたおかげか、ずっしり実が詰まっているんだ」
フウカが渡した堆肥とは、イビルジョーの糞から作ったものだ。なにせ食べる量が量である。出す量もかなりのものだ。処分方法として堆肥に加工してジュリの家庭菜園に使っているのだが、それでも消費しきれないために、こうして付き合いのある農家に配っていた。幸いイビルジョー印の堆肥は非常に土が肥えるのか、撒いた畑では豊作が続いている。
実際おじさんがもいだトマトは、八百屋で売っている同じ品種と比べて1.5倍は重い。食べてみろと仕草で促され、一口かじる。あふれ出した果汁が顎からポタポタ滴った。果肉もプリプリして甘酸っぱい。これほどの食感、味、香り。美食研究会のハルナですら、そのまま食べるのも一つの美食と納得するだろう。
「そうだな。嬢ちゃんには世話になっているからな。注文の野菜はこれくらいでどうだい」
電卓に打ちこまれた金額は、流通業者が関わっていないことを考慮しても大分安い。
「助かるのだけれども、この金額で大丈夫」
「ああ。堆肥もそうだが、イビルジョーが来るようになってから、鹿やイノシシみてえな野生動物が近寄らなくなってな。今まで出ていた損失や、罠や獣よけの費用がなくなってむしろ利益が上がっているのさ。だから何も問題ない。それに」
おじさんがフウカから目線を外し、イビルジョーへ向けた。イビルジョーはおじさんから貰ったくず野菜を食べて小躍りしている。
「やっぱり喜んでいる奴の顔が見えるとな、農家していて良かったなって思えるんだ。そう思わせてくれる奴にはちょっとサービスしてやりたくなるのさ」
「そう。それなら遠慮なく」
フウカは買い込んだ野菜をイビルジョーの引く荷車に運び入れ、次の店へ急いだ。
次の店は店舗なのでイビルジョーに外で待っているよう指示を出す。大人しくイビルジョーが待っているのを確認したフウカが店へ急ぐ。ガラス戸を開くと強烈な匂いが鼻をついた。店内には棚が並び、そこには香辛料が並んでいる。スーパーでも買えるようなものもあれば、プロが発注するような専門的なものまで。それらが香らせているスパイシーな匂いは、フウカのお腹をくすぐる。
「おや、フウカ様。お久しぶりです。本日は何がご入り用ですか」
近寄ってきたのは防塵仕様のロボット店員だ。その
「カレーにしようと思っていて」
「カレーですか。この時期冷房で体温調節機能がおかしくなりがちですからね。スパイスをふんだんに使い、発汗作用のあるカレーは良い選択だと思いますよ。もうスパイスの種類と量はお決めで」
「ええ。これだけ欲しいのだけれど」
レシピから抽出したメモを渡すと、店員は目を見開いた。
「これはずいぶん刺激的な……。ええ、もちろん在庫はございます。しかし、差し出がましいようですが、これでは人を選ぶような味になってしまいますが」
「問題ないわ。夏野菜をたっぷり使うの。大分マイルドになると思うわ」
「なるほど。それは美味しそうですね。わかりました。ただいま持ってきます。少々お待ちください。いつものようにお車まで運びますね」
「あ、待って。私の所にいったん運んでくれるかしら。……多分腰を抜かしちゃうだろうし」
フウカの言葉に店員は小首をかしげた。こんな指示を出すのは初めてなので当然だろう。
「はぁ。ではその通りに」
「お願いね」
フウカの予想は当たっており、この後積みこみのために二人がイビルジョーの所までやってきた時、驚きすぎた店員は腰を抜かしてしまった。
「ただいま」
フウカが食堂に入ると、ジュリが雑誌を読んでいた。昨日読んでいた別の雑誌は今季流行りの角ヘアケア用品特集だったか。今日の表紙にはウェディングドレスのモデルが堂々と映り、その上にブライダル特集とある。フウカもよく読む雑誌だ。新刊号だろう。後で買わなければ。そんなことを考えながら、フウカは鞄に雑誌をしまったジュリと協力して食材を運ぶ。
「じゃあジュリ、スパイスの調合はお願いね」
「頑張ります」
鼻息荒くやる気満々なジュリにスパイスを任せている間に、フウカは肉や野菜を食べやすいサイズに切っていく。カレーの良いところは、下準備さえ済ませれば、後は具材を炒め煮こむだけですむことだ。
「先輩、終わりました」
確認すればいくつかの袋に粉末状に加工されたスパイスが詰め込まれている。明日は煮こむ時にこれらを加えれば良い。
「こっちも今日できることは全部終わったわ。仕舞って帰りましょうか」
「はい」
そうして翌日、寝かせた食材を次々と鍋に入れ、火にかける。まずは肉を、その次に野菜を炒め、そこに水を加える。しばらく灰汁取りに精を出し、ジュリ謹製のスパイスを加え一煮立ちさせていく。調理室いっぱいにカレー特有の、暴力的なまでの良い匂いが広がる。
「ごはんもそろそろ炊けそうです」
「ありがとう。味はどんな具合かしら」
味見をしてみる。スパイスの刺激的な味に隠れ、大きめに切った野菜のうまみがしっかり出てルー全体の味を支えている。ただ。
「想定よりずっとマイルドね」
もっとスパイスのきいた辛口になると予想したが、夏野菜のおかげかほどよい辛みとコクに落ち着いた。
自信を持って昼にだせば、珍しくおかわりをする者も。たくさん作ったカレーもすっかりなくなった寸胴鍋を見ていると、ここ最近の給食部の活動の改善ぶりが脳裏によみがえり、フウカは涙がにじむのを止められなかった。
「今日は良い一日になりそうね」
そんなことを考えてしまったのがいけなかったのだろうか。
「先輩、イビちゃんがっ」
いつものように余った食材や切れ端を調理してイビルジョーへ振る舞った。お昼の食事を終えたイビルジョーがぶるりと身体を震わせると、全身から煙を吹き出す。
周囲が霧に包まれたようになってしまい、足先も分からない。
「ジョー、ジョー、無事なのッ」
いつもならうなり声で返答するというのに、それも聞こえない。おぼつかない足取りでイビルジョーがいた方へ向かう。
風が吹き、煙が晴れる。
「煙が晴れて……ええっ」
ジュリの叫び声を耳にしながら、フウカは気が遠くなった。煙が晴れると、イビルジョーのあの巨躯はなく、その代わりに全裸の巨漢が立っていた。
先生がシャーレで減らない書類の山と格闘していると、スマートフォンが震えた。画面を見ればフウカからだ。モモトークのメッセージではなく通話が来るなんて珍しいと、先生はスマートフォンを耳に当てる。
「先生、助けてくださいッ」
耳をつんざくような声量に、先生はとっさにスマートフォンを耳から離した。
「フ、フウカ、どうしたんだい」
事情を問おうにも、フウカは混乱しているようで、その話はどうにも要領がつかめなかった。とりあえずゲヘナの食堂にいるのがわかったので、そこで待っているよう言い含める。通話を切るや、シッテムの箱を掴み、シャーレを飛び出す。
幸いトラブルに見舞われることもなく、ゲヘナには無事たどり着けた。
「フウカ」
食堂の扉を開ければ、そこにはフウカとジュリ、そして見知らぬ男性がいた。
「えっと、どなたですか」
ピッチピッチのTシャツとジーンズを着た二メートルを優に超える背丈の筋肉質な男性に、先生は誰何してしまう。
それに対しジュリが口をもごもごさせながらなんとか絞り出した。
「えっと、イビちゃんです」
「どういうこと」
ジュリの言葉に驚きを隠せなかったものの、これまでいろいろな事件に巻き込まれてきた先生。すぐに冷静さを取り戻し、フウカとジュリから何が起きたのかを聞きだした。
「お昼ご飯を食べさせたら煙が出て、晴れたら彼がいた、と」
「はい。あの短い時間でジョーを隠すなんて不可能です。考えられるのはジョーが人間になっちゃったくらいしか……」
先生は男性の頭上に目を向ける。そこには確かにイビルジョーと同一のヘイローが浮かんでいた。どうやら生徒達はヘイローの形が分からないらしいのでそこから判断するのは不可能だ。しかし先生にははっきりと個別の形が見てとれるので、そこから同一存在か判別することができる。
「そうだね。フウカの言うように、この子はイビルジョーと考えて良さそうだ。だとすると次の問題はなぜイビルジョーが人間になってしまったかだ。二人とも心当たりは」
頭が振られる。イビルジョーはそれを眺めているだけだ。
「しいていえば、お昼ご飯ですけど。ゲヘナの給食として出したものと同じ食材を使ったので、変なものが混ざっていたら私たちも影響があるはずですし」
「ご飯を食べた後にこうなったから怪しいけど、生徒が食べて影響がないならご飯は関係ないのかな」
「でもそれ以外には何も思い浮かばなくて」
「原因不明なままか。よし、ひとまず、イビルジョーの身体の検査をしてみようか」
「それなら以前ミレニアムのエンジニア部でジョーのデータを取ったことがあります」
「それならミレニアムに向かおうか」
先生の言葉に、フウカとジュリが賛同した。ぼうっと空を眺めているイビルジョーの両脇をフウカとジュリががっちり固め、迷子にならないよう手を組む。
そうして人間一日目のイビルジョーを連れて先生達は駅にたどり着いた。
ゲヘナの駅だからか、至る所に銃痕やスプレーによる落書きが残されている。修繕や掃除の跡はあるものの、諦めてしまったのか古い痕跡しかない。元は立派であったろう駅舎も泣いていることだろう。
大人しくホームで電車を待っていると、明らかに旧式かつ、車体に穴が開いた車両が滑りこんできた。
車両内もひどい有様だ。いくつかの座席が引っぺがされている。大方不良が奪ってスクラップ屋にでも売りつけたのだろう。
なんとか全員が座れるボックス席を見つけ数駅を過ぎたところ、前の方が騒がしくなった。ヘルメット団の集団が車掌に詰め寄っている。
「だーかーら、寝過ごしちまっただけだって言ってんだろう。次の駅で反対方向に乗るから」
「なめているのか。ここまでの運賃を払えって言ってんだ」
長距離列車のこの列車は一駅だけでも結構な運賃がかかる。ハイランダー学園としても見逃すわけに行かないのだろう。しかしヘルメット団は貧乏揺すりをして、銃に手をかけだした。
「ああ、もういらつく。てめえらに払う金なんざねえよ」
その言葉に他のヘルメット団も次々と銃を手にし、車掌を嘲笑う。車掌はうつむいて肩をふるわせている。その様子に見覚えがあり、先生が「あっ」と小さな声を上げた。
「どうしました、先生」
素っ頓狂な声にフウカが尋ねる。先生は青い顔で脂汗をかいていた。ハンカチで吹き出る汗を拭う。
「い、いや、何でもないんだ。大丈夫」
フウカは小首を傾げるも、それ以上尋ねることはなかった。
そうこうしているうちに前方の気配が荒々しくなってきた。
「……か」
「あん。何だい、アタシ達に何か文句でもあるのかい」
「……払う金がないって……ふざけているのか? ワケってなんだ、もしかしてアレか? どうせゲヘナ発の列車なんだから、まともなものじゃないだろうって? うるさい乗客ばかりだから、乗務員の目も誤魔化せるとか……? 無賃乗車くらい許されると思ったんだろ? 言い訳なんて、もう分かってんだよ! どうせ無法地帯だろうなんて考えで……白昼堂々、無賃乗車をしようってんだろう!! もう限界だ!! ヘルメット団まで馬鹿にしてくるなんて!!!」
「え、ちょ、ちょっと落ち着けよ」
「わ、悪かったって。言い過ぎた。きちんと払うから」
ヒートアップした車掌の様子に、ヘルメット団が気圧され、なんとかなだめようとする。しかし、一度興奮した車掌の耳には届かないらしく、笛を吹いて仲間を呼び出した。
この先の展開なんて想像に難くない。フウカとジュリが先生を座席の影に押しこめて隠す。直後、先生の座っていた座席の背中に銃弾がめりこむ。フウカもすぐに隠れようとしたが、その足下に流れ弾が着弾した。
「危ないわね。あのヘルメット団、いくら何でも腕が悪すぎないかしら」
さっきから滅多矢鱈に撃ちまくっているが、そのほとんどはあさっての方向に外れている。面倒くさいことになったと言わんばかりにフウカはため息をつき、イビルジョーも遮蔽物に隠そうとした。
しかしそのイビルジョーはうなり声を上げてヘルメット団をにらんでいた。
「ちょ、ジョー」
フウカの制止も聞かず飛び出したイビルジョーは、ハイランダー生との撃ち合いに夢中になっていたヘルメット団を、横合いから襲った。
「え、うわぁっ」
猛犬もかくやな勢いで突っこむと、その胴体にかみつく。痛みで暴れるヘルメット団だが、その咬合力で逃さない。
「イタタタッ、放せ、こんにゃろうッ。へっ、ちょっ、何をするつもり」
イビルジョーはヘルメット団を口にくわえたまま背を伸ばす。生徒達よりも二回り、三回り高い背丈はよく目立つ。当然かみつかれたヘルメット団も。
「そいつを放せ、このデカブツ」
仲間を助けようと、ヘルメット団が銃を撃ちまくる。さすがにほぼゼロ距離では外さないらしく、弾丸がイビルジョーの身体を打ち据える。
しかしそれらはすべてイビルジョーの身体に傷をつけるにはあまりに非力だった。皮膚に当たった瞬間弾頭がひしゃげ、ポトポト地面に落ちる。
一方的に撃たれていたイビルジョーは目をぎょろぎょろと動かすと、何かに気付いたらしく、一歩二歩と歩む。そのままヘルメット団の密集している場所へ頭突きをするようにくわえたヘルメット団をたたきつけた。
「ぐべぇ」
「もっぽ」
「ぶばぁ」
巨躯は失われていも、そのパワーはある程度残っていたらしく、衝撃だけで幾人ものヘルメット団が吹き飛ぶ。車両の床を転がる彼女たちは気を失いヘイローが消えていた。イビルジョーは床に転がるヘルメット団を無視し、まだ動けるヘルメット団をにらんだ。
その目で射すくめられた彼女らは後退りする。
イビルジョーはだらりと力なく手足を垂れ下げた
「ま、待ってくれ、降参、降参する」
ヘルメット団の振り上げた白旗。しかしそれはイビルジョーの手によってあっさりへし折られた。
オリジナルイベントを書いていたら、公式が給食部のイベントを供給していました。