問題児たちが異世界から来るそうですよ?~天下最強高校生~ 作:炉斗
夏の晴れた暑い日だった。
おとなしそうな紫色の髪の青年…
「はぁ…あつい…散歩も楽じゃないな。」
朧は夏だと言うのに長袖の黒いコートの下に上等な白いワイシャツを着て黒い長ズボンを穿いていた。
途中で逆方向から小走りで走ってきたマスクとサングラスをして深くニット帽をかぶった男とぶつかった。
「…」
特に知ってる男でもないので足を止めずに歩いた。
そして…気がついたら腹にナイフが刺さっていた。
「…かはっ!!」
朧がバタッと倒れるとニット帽の男は振り返り倒れた朧を見てニヤリと笑い、前を向いた。
ニット帽の男の前に人が立っていた。
前に居たのはたったいま刺して殺したばかりの青年だった。
「うわぁ!?」
ニット帽の男は驚きしりもちをついた。
青年…いや…朧は、ニヤリと笑って呟いた。
「これはもう…俺がやってもただの正当防衛だよなぁ?くそったれぇ!!」
先ほどまでの穏やかそうな雰囲気は無い
『やられたら正当防衛』
それが彼、麟月朧の座右の銘だった。
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朧は何事もなかったの様に道を歩きだす。
「やっぱ僕は不幸だなぁ。よく絡まれるこった。」
また雰囲気が穏やかに戻った。
「しかしあい変わらずにあっついなぁ~…ん?」
朧の目に留まったのは空からヒラヒラと降ってきた封書だった。
朧はその封書を空中で取った。
封書には達筆で『麟月朧殿へ』と書かれていた。
朧はキョロキョロと周りを見た。しかし誰も居なかった。
「…?僕宛?」
朧は封書の封を切り中に書いてある文章を読んだ。
『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。
そのを試すことを望むならば、
己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、
我らの“箱庭”に来られたし』
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「えっ?」
「わっ」
「きゃ!」
「………」
朧、その他三人は、上空4000mほどの位置に投げ出された。
眼前には見たこと無い風景が広がっている。
視線の先に広がる地平線は、世界の果てを彷彿とさせる断崖絶壁。
眼下に見えるのは、縮尺を見間違うほど巨大な天幕に覆われた未知の都市。
彼らの前に広がる世界は
―――完全無欠に異世界だった。
「…僕はこんなの望んでないぞ…平穏に…暮らしたかった…」
麟月朧は、静かにため息を吐いた。
疲れた…
プロローグでもう疲れた…
ついでに通常時の一人称は僕。
キレている時の一人称は俺です。