ベルがシステムに目覚めたのは間違っているだろうか?(完結)   作:寝心地

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地獄

冒険者「こんなん………………無理だろ」

 

 

 

連合軍の冒険者達の眼前に広がるのは無数の冒険者の死体の山と全てを焼き尽くす漆黒の炎と言う地獄だった

 

 

 

連合軍の誤算は2つ、一つは目標の竜が単独では無かった事、確かに接敵するまでは単独だったのだが連合軍を認識した瞬間、竜は空間に穴を開けそこから無数の竜を召喚したのだ

 

 

 

もう一つは純粋に目標の竜が連合軍の想定を大幅に超える強さを持っていた事、【猛者】や【勇者】の全力の攻撃を防御すらせず受けきり逆に放たれる攻撃の一つ一つが最強たる【猛者(Lv.7)】ですら致命傷になりかねない必殺の威力を持っていた、オッタルですらそんな調子なのだ、それ以下のレベルの冒険者の被害は言うまでもない、そして

 

 

 

リュー(………………どうやらここまでの様だ)

 

 

 

嘗て【疾風】と唱われた元冒険者の命の灯火も消え掛かっていた、ギルドのブラックリストに乗っていた彼女も今回の件では召集が掛かり正義感の強い彼女はそれを受け入れ参戦したのだが目標の竜が呼び出した竜に手も足も出ず彼女を残し彼女のいた部隊は全滅した

 

 

 

リュー(また私が残るとは………………これも運命なのでしょうか)

 

 

 

竜達は一斉に口を開きリューに目掛け放たれるだろう火が現れる、精も根も尽き果てたリューには最早逃れる術はなく己の無力を嘆きながらその時を待つ

 

 

 

リュー「シル………………ごめんなさい」

 

 

 

ソッと目を瞑り紅蓮に燃え上がる火から目を反らす

 

 

 

ベル「………………………………出てこい」

 

 

 

そんな声が聞こえた気がして目を開ける、そこには黒い剣に貫かれる竜と血の様に赤い兜を被ったラフな格好の少年がいた

 

 

 

リュー「クラネル…………さん?」

 

 

 

ベル「大丈夫ですか?、リューさん」

 

 

 

血の兜の向こうから覗く赤い瞳がリューを見ながら懐から赤い液体の入った瓶を取り出す

 

 

 

ベル「…………………ポーションです、飲んで下さい」

 

 

 

ゆっくりとその口に赤い液体が注がれるとたちまち傷が治る

 

 

 

 

ベル「……………………後は任せて下さい」

 

 

 

ベルはそう言いリューから離れるとカイセルに乗る

 

 

 

ベル「……………………行くぞ」

 

 

 

ベルの言葉に影の軍が動き出す、次々と竜を討伐していきあっという間に事態を沈静化していくがベルの表情は余り良いものではない

 

 

 

ベル「奴が【隻眼の黒竜】」

 

 

 

消えない黒炎ヴァルノカミッシー

 

 

 

ベル「ヴァルノカミッシー……」(名前が赤い、転職クエストの時のイグリット以来だな、あの時より僕も強くなったがそれでもか)

 

 

 

名前がドス黒い赤で表示されておりベルは気を引き締める

 

 

 

ベル(兎も角周りから片付けるか)

 

 

 

ベル「……………………起きろ」

 

 

 

ベルの呼び声に答えるように竜の死体から影の兵士となった竜達が現れる

 

 

 

ベル「ペース上げていこう」

 

 

 

ベルの言葉に答える様に竜から這い出た影のモンスター兵達が雄叫びを上げた

最も眩しい光の破片の宿主を決めます(選ばれた者は死にます)12月11日午後11時59分まで

  • フィン・ディムナ【勇者】
  • ヘスティア様
  • アイズ・ヴァレンシュタイン【剣姫】
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