ベルがシステムに目覚めたのは間違っているだろうか?(完結) 作:寝心地
時間は少し遡りベルが到着する少し前
ヴァルノカミッシー「ギャオオオオオオオオオオオオ!!!!」
アイズ「あ………………う………………」
オラリオ最強の一角【ロキ・ファミリア】の【剣姫】と呼ばれた少女は血と土にまみれ地に這いつくばっていた、彼女の周りでは彼女の仲間である【ロキ・ファミリア】の第一級冒険者達が同じ様に倒れている
アイズ(何で!!、今目の前にアイツがいるのに!!!!、何で、何で届かないの!!!!)
ギュウッ!!と悔しそうに拳を握り煮えたぎる地面に叩き付ける、高温の地面がその拳を焼き涙が一瞬で蒸発する
ヴァルノカミッシー「ギャオオオオオオオオオオオオ!!!!」
ヴァルノカミッシーが高らかに吠えアイズ達に向け火炎を放とうと口を開く
アイズ「う、ウウウウウウ」
悔しさから涙が溢れ出る、そんなアイズの目に映ったのはマントをはためかせ稲妻が迸る大剣を担いだ漆黒の騎士だった
イグリット「………………………………」
アイズ「う、あ、あな…………た…………は」
そこでアイズの意識がフッと途切れ視界が真っ暗に染まった
イグリットの前には無数の竜が吠えながら突進してくる
イグリットの後ろではヴァルノカミッシーに無謀にも勝負を挑み倒れる冒険者達がいる、そしてイグリットの主、ベルの命令は冒険者達の救助、つまり引くことは出来ない
イグリット「……………………」
イグリットは大剣を構え竜を斬る、1匹斬る度に稲妻が迸りその稲妻が他の竜を葬る
大量の竜の血が地面を汚し稲妻に焼かれる竜の肉が臭いを発するがイグリットにとっては些末な事だ
そうしてどれ程そうしていたかイグリットには分からないが向かってくる全ての竜を倒した後イグリットは倒れ伏すアイズ達を抱えその場を離れる
アミッド「急いで次の怪我人を!!、重傷者は優先して私の所へ!!」
連合軍の後方で怪我人の治療をしているアミッドは重傷者の治療をしながら他の者に的確な指示を飛ばす
冒険者「アミッド様!!、新たな重傷者が!!」
アミッド「!!、急いで連れてきて!!」
アミッドがそう言うや否やイグリットがアイズ達を担ぎ入ってくる
アミッド「なっ⁉………………こ、ここに寝かせて下さい!!」
アミッドはイグリットの姿に一瞬驚くが患者を確認すると直ぐにイグリットに指示を出す
イグリット「……………………」
イグリットは言われるままアイズ達をベットに寝かせる
アミッド(火傷、裂傷、骨折、出血こそ少ないですが生きてるのが不思議なレベルだ、それが7人、私の残りの魔力で持つだろうか?)
アミッドがそう考えていると見ていたイグリットが不意に懐から赤い液体の入った瓶を取り出すとアイズ達に振り掛ける
アミッド「な、何を⁉」
アミッドが止めるがイグリットは構わず振り掛ける、するとアイズ達の傷が見る見る内に癒えていく
アミッド「これは、あの⁉」
アミッドがイグリットに話を聞こうとするが既にそこにイグリットの姿は無くアイズが目を覚ました時には全てが終わっていた