ベルがシステムに目覚めたのは間違っているだろうか?(完結) 作:寝心地
ベル「……………………」
ベルの前には真っ二つになったヴァルノカミッシーの死体があった
ベル「……………………起きろ」
パァンと竜の死体から何かが弾ける
| 影の抽出に失敗しました |
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| 残り2回抽出が出来ます |
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ベル「すぅ……はぁ……………………起きろ」
瞬間
プツンッと漆黒の闇に飲まれ全てを感知出来なくなる、しかしそれも少しの間で直ぐに治まり視界が開けていく、そうして闇が完全に消え去る頃には
| 影の抽出に成功しました |
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ベル「え?」
1体の強力な兵士が頭を垂れていた
| ??Lv.1 将軍級 |
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ベル(将軍級、見たこと無い等級だ、でも一番変わったのは)
ベルは頭を垂れる兵士を
ベル(生前に比べて格段に小さいが内包する力は大差ない、まるで圧縮したようだ、何より)
ベルは兵士をまじまじと見る、特徴的な角に長い尻尾、更に前足だった場所には人間と遜色無い鋭い五指が付いており
ベル(姿形はリザードマンに近いけど彼は元は竜だ、種族名を付けるなら
ベル「……………………さて、じゃあ残りの竜も」
ベルは残りの竜の抽出も行おうと動き出す
??「…………王よ」
しかし背後から声が聞こえ振り返る
??「私にも……名を」
その声の主はヴァルノカミッシーから抽出した影だった
ベル「君は、喋れるのか?」
??「喋れ……ました」
ベル(喋れました?、他の兵士達も将軍級まで上げれば喋れるのかな?)
ベル「えっと、名前を付ければ良いんだね」
??「はい、王よ」
ベル(竜だから格好いい名前が良いよな、折角ならヴァルノカミッシーとは違う名前を………………)
ベル「……………………ジークフリード、君の名前はジークフリードだ」
| ジークフリードLv.1 将軍級 |
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ジークフリード「…………ありがとうございます、王よ」
ベル「良し、じゃあ他の竜も兵士にしよう、死体は…………取り敢えずインベントリに入れて帰ったらギルドに持っていこう」
ベルはそう言ってそそくさと竜の死体をインベントリに突っ込んだ
ベル「あ、そうだジークフリード、黒竜と合体したもう1体がどこから来たか知ってる?」
ジークフリード「はい、王よ、私は黒竜とカミッシー、両方の記憶を有しています」
ベル「カミッシー、それがもう1体の竜の名前?」
ジークフリード「はい、カミッシーは破滅の君主、龍帝アンタレスに使える劣兵の1体でした、今回の攻撃は君主達により計画された物です」
ベル「君主達?それってケレシャみたいな奴ってこと?」
ジークフリード「はい」
ベル「君主の詳細って分かる?」
ジークフリード「はい、君主は全員で9名、総じて九君主と呼ばれています、それぞれ雪男の王・酷寒の君主、獣の王・牙の君主、蟲の王・疫病の君主、悪鬼の王・剛体の君主、悪魔の王・白炎の君主、巨人の王・大初の君主、魔霊の王・幻界の君主、そして狂龍の王・破滅の君主です」
ベル「…………ん?後1人は?」
ジークフリード「はい、亡者の王・影の君主様です」
ベル「影の君主は僕だとして、疫病と白炎は倒したから後6人?」
ジークフリード「はい、それに加え光の破片達も貴方を狙っているでしょう」
ベル「何か、敵が多いね」
ジークフリード「いえ、君主達は恐らくまだ王の存在に気付いてません、今は光の破片に注意した方が宜しいでしょう」
ベル「…………そっか、分かった、取り敢えずリューさんの所に戻ろう、皆影に戻って」
ベルの声に反応し全ての兵士が影に入るとベルはリューの元へ戻った