ベルがシステムに目覚めたのは間違っているだろうか?(完結)   作:寝心地

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慣らしと王の攻撃

ダンジョン25階層 通称第二の死線(セカンドライン)、この階層から地形そのものが冒険者達に牙を向き水に落ちればLv.4ですら自殺行為と言われる、そんな階層に足を踏み入れた2人の前では

 

 

 

ベル「……………………」

 

 

 

リュー「……………………」

 

 

 

ジークフリード「グオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

 

 

 

惨劇が広がっていた

 

 

 

現れる魔物を全て瞬殺し水を使った罠を口から放つ火炎で水ごと蒸発させ逆に地面を煮え立たせる、【水の迷都】と言われた25階層は一瞬にして火に包まれ見る影も無い

 

 

 

ベル「成る程、ジークフリードの力を纏めると、①圧倒的フィジカル、②口から出す火炎、この二つか、他には何が出来るの?」

 

 

 

ジークフリード「はい、傷を燃やし再生させる事が出来ます」

 

 

 

ベル(………………ああ、あれか)

 

 

 

ベルはヴァルノカミッシーが傷口から炎を吹き出し一瞬で傷を治していた事を思い出す

 

 

 

ベル「じゃあその三つがジークフリードの力なんだね」

 

 

 

ジークフリード「はい」

 

 

 

ベル「……………………良し、分かった、ジークフリードの力も大体分かったし今日は帰ろうか」

 

 

 

リュー「このモンスター達を兵士にしないのですか?」

 

 

 

ベル「この辺りのモンスターは水場が無いとその力を十全に発揮できないモンスターばかりですからね、兵士には不向きです」

 

 

 

リュー「成る程」

 

 

 

ベル「帰りましょう」

 

 

 

リュー「もう良いのですか?」

 

 

 

ベル「今日は慣らしとジークフリードの実力の把握ですからね、無理に下に行く必要は無いでしょう」

 

 

 

ベルの言葉に頷き2人は地上を目指し動こうとした時

 

 

 

ベル「ッ!!」

 

 

 

リュー「ッ!!」

 

 

 

地上でぶつかり合う2つの凄まじい力を感じた

 

 

 


 

 

 

同じ頃 【ロキ・ファミリア】本拠地 フィンの自室

 

 

 

フィン「……………………はぁ」

 

 

 

団長としての仕事を終え息を吐き背もたれに背中を預ける

 

 

 

フィン(今回の黒竜討伐で死者は500を越えた、うちも100人近い死者を出した、黒竜は討伐されたとはいえ今後も何もない保証はない、人材の補強が必要だ、それも早急に即戦力となるレベルが………………はぁ、今日はもう寝よう)

 

 

 

フィンが考えを止め席を立ち上がろうと背もたれから起きると同時に異変を感じる

 

 

 

窓の外が夜の様に暗くなり人の気配が消える、周りを見回すと来客用ソファにエルフが座っていた

 

 

 

フィン「……………………何者だ?」(気配を一切感じなかった)

 

 

 

???「■■■■■■■■■■■■(外部との繋がりは遮断した)

 

 

 

フィンには聞き取れない言葉でそう言いながらエルフは手に氷の礫を作り出しそれがフィンの肩を掠める

 

 

 

フィン「ッ!!」(早い!!、全く反応出来なかった!!)

 

 

 

フィン「君は誰だ?、僕に何の用だ?」

 

 

 

???「■■■■■■■■■■■■■(その質問は聞きたくなかった)■■■■■■■■■(やはりただの人間か)

 

 

 

フィン(何を言っているんだ?)

 

 

 

???「■■■■■■■■■■■■■■■■■(私には弱者を痛め付ける趣味など無い)■■■■■■■■■■■■(姿を見せるのだ光の破片よ)

 

 

 

エルフの男から覇気が放たれ部屋に冷たい真冬の様な空気が支配する

 

 

 

???「■■■■■■■■■■■■■■■(器が崩れるのを恐れているのか?)

■■■■■■■■■■■■■(だが貴様の死は確定している)■■■■■■■■■■■■■(怖じ気付き隠れているのなら)■■■■■■■■■■■■■■■■(君にはもう言葉を交わす価値もない)

 

 

 

エルフはそう言うと巨大な氷塊を飛ばす

 

 

 

???「■■■■■■■(やっと現れたか)■■■■■■■■■■(最も眩しい光の破片よ)

 

 

 

氷塊の向こうからフィンの姿が現れる、その身には淡い光を纏い通常のフィンの数倍の覇気を纏っていた

 

 

 

フィン「■■■■■■■■■■■■■■■■■(この部屋を切り離すとは大したものだ)

 

 

 

???「■■■■■■(随分探したぞ)■■■■■■■■■■■■■■(随分矮小な器に入ったものだ)

 

 

 

2人は壮絶な争いを繰り広げるが次第に謎のエルフに天秤が傾き

 

 

 

フィン「グフッ!!」

 

 

 

グサリッ!!と氷の剣がフィンを貫いた

 

 

 

???「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■(君達が新たな器を探すのにどれくらいかかる)■■■■■■(一年?二年?)■■■■■■■■■■■■■(我々の軍は間も無く到着する)■■■■■■■■■■■■■■■■■■(君達の兵士が来る前にこの世界は終わる)

 

 

 

フィン「■■■(ククッ)■■■■■■■■■■■■■■■■■(確かに君達の顕現は予想出来なかった)■■■■■■■■■■■■■■■■■■(だが同様に君達にも大きな誤算が生じた)

 

 

 

???「■■■(誤算?)

 

 

 

フィンは歯を食い縛り槍を握ると振り回しそれを窓の外に放り投げる

 

 

 

???「■■■■■■(これは驚いた)■■■■■■■■■■■(今のが君の秘密兵器か?)

 

 

 

フィン「■■■■(そうとも)

 

 

 

瞬間

 

 

 

部屋を隔離していた闇にヒビが入り一部砕ける

 

 

 

???「■■■■■■(これが狙いか)■■■■■■(だがもう遅い)

 

 

 

フィン「■■(今だ)

 

 

 

バッと何かが飛び出し隔離された部屋から外に飛び出す

 

 

 

???「???、■■■■■■(混世の住民⁉)■■■■■■■■■■■■■■■■■■(あの様な軟弱な兵士1体に何が出来る?)

 

 

 

ユラリと黒い影がエルフの目に移る

 

 

 

???(黒い残像⁉、ま、まさか⁉)

 

 

 

エルフは外に飛び出した兵士の後を追う、兵士に追い付き切り飛ばそうとする

 

 

 

???「■■(ッ!!)■■■■(やはり!!)

 

 

 

そこには剣を掴むベルの姿があった

 

 

 

ベルは空いている方の手でエルフの首を掴み引き寄せる

 

 

 

ベル「お前が、九君主の1人か?」

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