ベルがシステムに目覚めたのは間違っているだろうか?(完結) 作:寝心地
冒険者「はぁ、今日も平和だなぁ、あの空以外は」
冒険者は空を見上げ【ゲート】を見る、最初に比べ大きさこそ変わらないが日に日に放つ魔力は大きくなっていき今では冒険者では無い市民達ですらその魔力を靄として視認出来てしまう程だ
ベル「……………………動きは今の所ありませんね」
リュー「これだけの魔力を垂れ流しているにも関わらず一切動きを見せない、向こうにいる者達は挑発のつもりなのか、或いは威圧のつもりなのか」
リューは【ゲート】を見上げベルにのみ聞こえる様に呟く、2人は互いに違う相手を想像しているがどちらも敵であろう事に変わりは無いため対して違いは無かった
ギルド
ギルドから出てくるある冒険者がいた、彼は長年Lv.3として活躍し今日も【ゲート】の周りの見回りをしている
すると、突然目の前に大柄の男が現れる、彼はズンズンと歩いていく
???「……………………」
冒険者「あ、おい、止まれ、この先は危険だ!!」
そう言い止めようとする冒険者次に見たのは鋭い牙とまるで暗い穴の様な巨大な口だった
グシャッ!!と人からしてはいけない音が響き頭が消え体が崩れ落ちる
辺りは騒然となり冒険者の前衛職が集まり男を取り囲みその後ろから後衛職が男を狙う
冒険者「何だお前は⁉」
???「ペッ」
と食らいついた冒険者の頭を吐き出し吠える
???「
ベル「………………………………」
荒れ狂う牙の君主を遠くから見つめベルはリューを見る、両腕を抱えガクガクと震え膝を付く、その姿に以前までの気高さは無くただ恐怖に震える小娘だ
ベル「リューさん、大丈夫です」
リュー「べ、ベル、私はとてもあれを大丈夫とは思えません、あれは、あれは怪物だ、人の形をしているだけで中身は全くの別物だ」
ベル「…………………………そうですね、でも奴は、いえ、奴らは排除しなければならない」
ベルはそう言うと牙の君主の頭上を取りバランの嘆きを振り抜いた
牙の君主「
鋭く放たれた短剣は牙の君主の心臓を的確に貫いた、普通の生物なら死、しかし牙の君主はそこから体を翻しベルに掴みかかってきた、ベルは慌てて飛び退き事なきを得るが明らかにまともな生物とは言い難かった
ベル(人とは違う言葉、心臓を潰しても死なない生物、間違いなく君主だ、恐らく牙の君主、しかも3人)
いつの間にかベルを囲むように2人の男が立っていた、1人は以前フィンを殺した男、もう1人は見上げる程高い大男
| 獣の王 牙の君主が敵を認識しました |
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| 雪男の王 酷寒の君主が敵を認識しました |
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| 巨人の王 大初の君主が敵を認識しました |
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4人の君主の魔力が複雑に絡み合い一瞬でバベルに迫る程の魔力の塔を作り上げる
ベル「…………………………出てこい」
ベルの呼び声に答え影から無数の兵士が立ち上がり君主達を襲う
大初の君主「
酷寒の君主が息を大きく吸い吐き出すと兵士達が凍り付き何人かの冒険者も巻き込み大惨事となった
酷寒の君主「
ベルはそんな中凍り付いた大地を踏み締めたった1人君主達に立ち向かった