ベルがシステムに目覚めたのは間違っているだろうか?(完結)   作:寝心地

136 / 159
死の王降臨

ベル「…………貴方が影の君主?」

 

 

 

影の君主「………………好きなだけここに居ろ、永遠に幸せな夢を見続けさせてやれる」

 

 

 

ベル「どんなに幸せでも夢は夢だ、現実でも真実でもない」

 

 

 

影の君主「だがやり直したい過去はある筈だ」

 

 

 

ベル「……………………貴方に何が」

 

 

 

影の君主「分かるさ、私はお前が思っている以上にお前を見てきた、ある時は平凡な冒険者で終わり、ある時は祖父と暮らし続け、そして多くの時を英雄として過ごした、私はお前の争いの歴史であり、安らぎの歴史であり、至れなかった見返り、私はお前だ」

 

 

 

そう言う影の君主の姿がベルの物へと変わる

 

 

 

影の君主「私の領域の中でお前は何だって出来る、私の力が及ぶ物であれば何だって手に出来るしそこから私の力を吸収する事も出来る、その中から抜け出す事は出来ないが世界を創造し滅亡に導く事まで可能な全能の力」

 

 

 

ベル「……………………何故僕を」

 

 

 

影の君主「見せてやろう、私達の始まりと終わり、そしてお前の始まりを」

 

 

 


 

 

 

牙の君主「■■■■■■(息絶えた様だ)

 

 

 

クンクンと鼻を鳴らしベルの匂いを嗅ぐ牙の君主はそう言う

 

 

 

瞬間

 

 

 

黒い魔力の稲妻がオラリオを駆け巡り君主達はその元を辿る、そこに居たのは息絶えた筈のベルだった

 

 

 

牙の君主「■■■(何故!!)■■■■■■■(何故こんな事が)

 

 

 

君主達の目に写ったのはドクンドクンと脈打つ黒い心臓

 

 

 

酷寒の君主「■■■(まさか)■■(いや)■■■■■■■(そうはさせない)

 

 

 

そう言って襲いかかる2人の君主の行く手を阻んだのは

 

 

 

リュー「彼に恩を返すチャンスを頂きました、今度こそ彼に報いる為に」

 

 

 

傷が治り先程とは比べ物にならない覇気を纏うリュー・リオンがいた、近くには命の神水の薬瓶が転がり落ちている、その姿を見た君主達は一様に焦りを見せる

 

 

 

酷寒の君主「■■■■■(光の破片⁉)■■■■■■■■■■■■■■■(お前が守ろうとしている人間が史)■■■■■■■■■■■■■■■■■■■(上最悪の災いをもたらそうとしている!!)■■■■■■■■■■■■■■■■■■(このままではこの地が滅びてしまうぞ!!)■■■■■■■■■■■■■■■(支配者達は一体何を考えている!!)

 

 

 

リュー「起こり得ない未来を嘆いても意味は無いでしょう」

 

 

 

リューは君主とすれ違い様にそう言い牙の君主の顎を蹴り上げる

 

 

 

今までなからは考えられないスピードに力、堕ちたとはいえ嘗ては正義の神の名の元に活動していた彼女が光の破片の器に選ばれたのは偶然か運命か、3人が互いの命を奪うため動こうとした時

 

 

 

ヘスティア「全員動くな

 

 

 

現れたのはヘスティア、オラリオを包む程の神威を放ちその場にいる全てを威圧する、その力は君主達ですら動くのを躊躇う程だ

 

 

 

リュー「ヘスティア様」

 

 

 

リューは分かっていた、ヘスティアのそれは単なるハッタリ、いくら位の高い神でも地上では等しく全知零能、実際に戦えばヘスティアは一秒と持たないだろう、それでもそのハッタリは間違いなく君主達を警戒させた、だが目の前で生まれようとする強大な敵を見過ごす事も出来なかった

 

 

 

牙の君主「■■■■■(時間がない)

 

 

 

牙の君主がそう言いベルに爪を突き立てようとした時、ヘスティアの神威を飲み込む様に世界に威圧的な気配が吹き出した

 

 

 

牙の君主「■■■■■■(俺は降りる!!)

 

 

 

酷寒の君主「■■■(なに⁉)■■■■■■(ふざけるな!!)■■■■■■■■■■(力を合わせて影の君主)■■■■■■■■■■■■■■■(を倒そうと約束したではないか!!)

 

 

 

牙の君主「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■(人間に宿った影の君主を倒す約束はしたが)■■■■■■■■■■(真の影の君主が降りよ)■■■■■■■■■■■■■■■■(うとしている今その契約は無効だ!!)■■■■■(健闘を祈る)

 

 

 

牙の君主はそう言うと空間を引き裂き逃げ出す、その直後、ベルを包んでいた氷が砕けベルが声を上げる

 

 

 

ベル「牙の君主は何処だ?、逃げたのか?、皆を傷付けておいて?」

 

 

 

真なる死の王が君臨した

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。