ベルがシステムに目覚めたのは間違っているだろうか?(完結)   作:寝心地

137 / 159
異世界の歴史

リューが君主達の前に立ちはだかっている頃

 

 

 

影の君主とベルは影の君主が見せるこれまでを見ていた

 

 

 

影の君主「この世界とは違う異なる世界、全てが始まる前そこには光と闇が存在した、我々の創造者【絶対者】と呼ばれる存在が光から神の使者を闇から8人の君主を造った」

 

 

 

そう言って影の君主が見せたのはいつかカンディアルが造った巨大な石像に似た存在

 

 

 

影の君主「世界を破壊しようとする君主達と世界を守ろうとする使者、その戦いは多くの兵士の犠牲を伴った、最も眩しい光の破片は終わらぬ戦いに疲れ果て【絶対者】にこう訪ねた」

 

 

 

光の破片『【絶対者】よ、何故貴方の為に戦う忠実な従に救いの手を差し伸べないのですか?、貴方の為に命を落とした兵士の悲鳴が届きませんでしたか?、私達にあの者達を制する力をお与え下さい、必ず勝利を納め帰還致します』

 

 

 

影の君主「しかし【絶対者】はそれに応じなかった、その時光の破片達は漸く悟ったのだ、【絶対者】にとって君主との戦いは鑑賞し楽しむ物に過ぎず戦いの終息など望んでいないと言う事を」

 

 

 

争いの中で光の破片は悲しそうな顔をし死者を弔った

 

 

 

影の君主「【絶対者】の存在する戦いに終わりは無い、使者はこの意味なき戦いを終わらせるために刃を向けた、反乱だ、あれは嘗ての私だ」

 

 

 

そう言って影の君主が指差したのは天使の様な翼を3対持つ光の破片

 

 

 

影の君主「神の使者の反乱に唯一立ち向かった神の使者だった、しかし私の軍は無力で反乱軍の攻撃に瞬く間に壊滅した、終わりだと思った、ところが闇の中で目を覚ました私は秘められし力…………【絶対者】が私の中に隠した力があることに気付いた」

 

 

 

光の破片『……………………起きろ』

 

 

 

スルスルと嘗ての体から隣に立つ影の君主の姿となり仲間の死体から兵士を呼び起こす

 

 

 

影の君主「私は新たな軍を率い再び戦場へ向かった、しかし、全ては終わった後だった」

 

 

 

そう言って映し出されたのは無数の武器を体に突き刺され絶命している【絶対者】だった

 

 

 

影の君主「光の破片達は【絶対者】を殺し自ら神を名乗る【支配者】となり【絶対者】の力が込められた道具を使い君主狩りを始めた、私は君主達に手を差し伸べ君主の一員として戦った、月日は私に味方し戦場が過激になればなる程私は軍を増強していった、だが、その強さが裏切りを招いた」

 

 

 

映し出されたのはベルがカルテノン神殿で見た悪魔の軍と獣の軍

 

 

 

影の君主「後はお前も知っての通りだ、牙の君主は軍を捨て逃げ出したが白炎の君主は高い代償を支払った、そして」

 

 

 

その先はベルも知らない話、天から支配者達が現れ陰の君主に相対する

 

 

 

ベル「……………………え?」

 

 

 

そこに映し出されたのは影の君主に跪く支配者達だった

 

 

 

光の破片『どうか、私達をお許し下さい、最も偉大だった光の破片よ』

 

 

 

光の破片『私達はもう、戦う理由がありません』

 

 

 

その言葉に影の君主は怒りを露にする

 

 

 

影の君主『理由がない?、何を言っている!!、私の主君の命を奪ったのはお前達だ!!』

 

 

 

光の破片『私達の主君でもありました』

 

 

 

影の君主『だからこそ私はお前達が許せないのだ!!』

 

 

 

光の破片『私達があの方に槍を向けた時の心情は貴方が誰よりもよくご存知の筈です、私達はこの戦いを終わらせたかった』

 

 

 

影の君主『その槍で私の心臓を貫け!!、そうすれば戦いは終わる!!、お前達はこの戦いの勝者になるのだ!!』

 

 

 

光の破片『お願いです、私達をお許しください』

 

 

 

影の君主『早く殺せ!!』

 

 

 

光の破片『どうか、怒りをお沈め下さい、最も偉大だった光の破片よ』

 

 

 

支配者だけでなくその軍全員が胸に拳を当て影の君主を敬った

 

 

 

影の君主「困惑し、ただその場を去った、私は身を潜め破滅の君主に迎えられた、牙の君主もいたが体と軍を回復させるのが先だと説得された、その後は私達の軍を育成する世界を探しそして地球と言う惑星に目を付けた」

 

 

 

ベルの前に青い惑星が現れる

 

 

 

ベル「チキュー?」

 

 

 

影の君主「本当ならその世界に基盤を作るつもりだった、だがその世界は魔法は愚か魔力すら無く魔力をその地に根付かせる事から始める必要があった、仕方がないとその地に魔力を植え付けようとした時、君達の世界を見つけた」

 

 

 

ベル「僕達の世界を?」

 

 

 

影の君主「惑星の名も無い、だがこの地は魔力を含んでいた、それにダンジョンも、我々がその地に兵士を送り込む入り口が既に【ダンジョン】と言う形で開いてあったのだ」

 

 

 

再び場面が変わり辺り一帯が炎の世界に包まれる

 

 

 

ベル「これは未来?」(悪魔の城?)

 

 

 

影の君主「いいや、過去だ」

 

 

 

ベル「え?過去?」

 

 

 

影の君主「支配者達は一足先に地球で私達を待ち構えた、だが私達は目標をこの世界へと変えた、世界を渡るのには莫大な時間と力が必要だ、支配者達がこの世界に来た時既に手遅れだった、それに気付いた彼らは【絶対者】の力の宿った道具【輪廻の杯】を使い約10年の時を戻した、後は今日まで同じことの繰り返しだ」

 

 

 

ベル「……………………」

 

 

 

影の君主「選択の時だ、お前が選べ、死の領域で美しい夢と永遠の安らぎを得るか、現実に戻り戦うか」

 

 

 

ベル「一つ…………聞かせて下さい、支配者と戦いたくないなら何故君主に?」

 

 

 

影の君主「居場所が無かったからだ」

 

 

 

ベル「僕は違います、僕の居場所はちゃんとある、でもここじゃない」

 

 

 

その言葉に影の君主は笑う

 

 

 

ベル「また会えますか?」

 

 

 

影の君主「私はここに残り君は真の影の君主となり不滅になる、会うことは無いだろう、永遠に、元の世界に戻るには」

 

 

 

ベル「知ってます、僕達は違うけど同じだから」

 

 

 

ベル「…………………………起きろ」

 

 

 

プレイヤー育成システムに消滅コードが入力されました

 

 

 

システムを削除します

 

 

 

プレイヤーにかけられた力の制約が全て解除されます

 

 

 

力の制約が全て解除され君主に権能を与えられた元帥級兵士が元の力を取り戻します

 

 

 

元帥級兵士イグリットの力が復旧します

 

 

 

元帥級兵士ジークフリードの能力値が大幅にアップします

 

 

 

先代の影の君主アスボーンが無の世界に帰ります

 

 

 

本当に全システムを削除しますか?

YES/NO

 

 

 

YES

 

 

 

ベルが真なる死の王となって蘇った

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。