ベルがシステムに目覚めたのは間違っているだろうか?(完結) 作:寝心地
ベル「さて、大体の力も分かったし、これからの作戦会議にしよう、ベリオン、相手の数って全部でどれくらい?」
ベリオン「数にして我々の100倍、最低1000万は下らぬと思われます」
ベル「流石に向こうに不死身はいないよね?」
ベリオン「はい」
ベル「いつ頃来るかは分かる?」
ベリオン「正確な事は分かりません、ですがあまり時間は残されていないと思われます」
ベル「…………………………何処から来るかな?」
イグリット「最有力となるのはダンジョンかと思われます」
ベル「それ以外だと?」
ベリオン「幻界の君主の開くゲートを世界中に開き同時に襲うかと…………」
ベル「ゲートを開くって事はまた空に穴が開くって事だよね?」
ベリオン「はい」
ベル「……………………取り敢えずその2案を考慮して考えよう、暫くダンジョンには誰も入れない様にギルドに掛け合ってみよう」
ベルは立ち上がりダンジョンから外に出た
ギルド
ロイマン「つまりこう言いたい訳ですか?、神と同等の存在が軍を率いてこの世界を支配しようとしている、そしてそれがダンジョンから来るかも知れない」
ベル「はい」
ロイマンはコツコツと指で机を叩きながら考える、【最後の英雄】の言葉を無下には出来ないがかといって鵜呑みにするには余りに突拍子の無い話
ロイマン(と言うわけでもありませんね)
黒竜の進軍に始まり突如現れた空の大穴にオラリオを襲った謎のモンスター、そして次に世界を破滅させようとしてくる神にも等しい怪物達、最早世界はロイマンの想像も出来ない様な次元での争いに巻き込まれているのではないかと感じる
ロイマン「…………………………分かりました、他でもない貴方の言葉です、信じましょう」
ベル「ありがとうございます、それともう一つ、オラリオから民間人を避難させて下さい」
ロイマン「………………そこまでですか」
ベル「はい、必要な事です」
ロイマン「………………………………」
数日後
ギルドから正式にダンジョン攻略の無期限禁止と一般人への避難勧告がオラリオ全体に言い渡された、冒険者達は当然反対と抗議をギルドに行い、ギルドの勧告に従いオラリオを出た一般人は各地に散らばった、そして
ヘスティア「これもベル君の仲間の仕業?」
ベル「いえ、恐らく敵です」
空には以前の【ゲート】を超える大きさの【ゲート】が現れた、それも複数
ベル(ダンジョンから来ると思ってたけど、ベリオンの言う通り幻界の君主の力で一気に来るつもりか、となると数日後、オラリオは地獄に変わる)
ベル「神様、皆を連れてオラリオを離れる準備をして下さい」
ヘスティア「へ?」
ベル「以前見せた通り、あそこから出てくるのは君主達です、そしてオラリオは戦場になる、奴らの兵士は兎も角、君主と戦えるのは僕だけです」
ヘスティア「…………………………何か僕に出来ることは?」
ベル「無事で、無事でいて下さい、僕の帰る場所を守って下さい」
ヘスティア「……………………分かった」
リリルカ「ベル様」
ベル「リリ、皆の事お願いね」
ヴェルフ「ベル、お前にはこれでもかと恩がある、だから生きて帰ってきてくれ、恩も返さないで相手が死んだなんて目覚めが悪すぎるからな」
ベル「もう十分返してもらったさ」
春姫「私の魔法が役立つと思ったのですが、申し訳ありません、私は役に立てない様です」
命「私も、あの時の汚名返上をと思ったのですが、相手が違いすぎる様です」
ベル「春姫さん、命さん、神様の事、宜しくお願いします」
リュー「……………………ベル」
ベル「リューさん」
リュー「……………………まだ話したい事が沢山あります、無事に、どうか無事に帰ってきて下さい」
リューはベルに抱擁しそう囁く
ベル「………………はい」
ベルはゲートを開きその中を皆が通っていく、行き先は世界の反対側、そこまで行けば戦いの影響は小さいだろう
数日後
オラリオに現れたゲートが音を立て開く
ベル「…………………………出てこい」
その驚異に向けてベルは軍を展開した