ベルがシステムに目覚めたのは間違っているだろうか?(完結)   作:寝心地

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本編完結です


勝利の先にあったもの

光が世界を包み十年の時が戻る、ある村で少年が目を覚ます、今だ健在の祖父と1日過ごす

 

 

 

祖父「どうしたベル?」

 

 

 

そう問い掛ける祖父は目を丸くしている、頬を伝う滴を感じた

 

 

 

ベル「悪い夢を見たんだ」

 

 

 

そう言い祖父と共に1日を過ごした

 

 

 

その翌日

 

 

 

祖父「お~いベル!!、ベル!!」

 

 

 

孫の名前を叫び頭を掻く祖父の手には1枚の置き手紙が握られていた

 

 

 

オラリオで英雄になってきます

 

 

 

           ベル

 

 

 


 

 

 

虚無の世界

 

 

 

ベル「………………………………」

 

 

 

そこはひたすらに荒廃した大地と闇が続く世界、ひたすらに戦いを続けていなければ狂ってしまう程に何もない場所

 

 

 

ベルはそんな大地で戦い1人、また1人と君主達を倒していった、龍帝アンタレスに辿り着く頃には虚無の大地に来て30年近い年月が経とうとしていた

 

 

 

身長は180近くになり白い髪は伸び続け腰辺りまで来ている、まともな防具も持ち込めず常に闇をその身に纏い続けている

 

 

 

ベリオン「主君、敵の全滅を確認しました」

 

 

 

ベル「うん、じゃあ今度こそ全てを終わらせよう」

 

 

 

ベルは立ち上がり死者達に告げる

 

 

 

ベル「………………………………起きろ」

 

 

 

無数の影の兵士が立ち上がり進軍する、目指すは最後の敵にして最大の敵、破滅の君主、龍帝アンタレス

 

 

 

アンタレス「■■■■■■(大したものだ)■■■■■■■■■■■■■(この長きに渡る戦いも終わる)■■■■■■■■■■■■(今度こそどちらかが永遠の)■■■■■■(亡者となって)■■■■■■■■■(私の名はアンタレス)■■■■■■■■■■■■(お前の名は2代目影の君主)

 

 

 

ベル「……ベル、ベル・クラネル」

 

 

 

アンタレス「■■■(そうか)■■■■■■(覚えておこう)

 

 

 

2人の刃がぶつかり合う、方や破滅を司る龍達の王、方や人間の身から死の王へと成った亡者達の王、2人の戦いはその破滅の炎を死の影が飲み込む形で決着となった

 

 

 


 

 

 

一方、ある村では

 

 

 

後に太陽神の眷族となる少女が世界の滅亡を予言した、その内容は【死の神が間も無くこの地に降り立つだろう】と言うもの、彼女の両親含め誰も彼女の言葉を信じようとしなかったがある時その言葉を信じざるを得ない状況に陥る

 

 

 

空に大きな穴が開いた

 

 

 

冒険者「……………………?、終わり?」

 

 

 

そう、空に穴が開いただけで他にこれと言って何かあるわけでもなかった、無数のモンスターが出てくるわけでも災害が起こるわけでもなかった、軈て空の大穴は閉じ皆次第にその興味を失った、その地に1人の王が帰還したことを知らないまま

 

 

 

ベル「……………………」

 

 

 

帰還したばかりのベルの前に1人の男が現れる、その手には花束を持ちベルに微笑む

 

 

 

???「ご無事の帰還大変喜ばしい限りです、ベル・クラネル様、いえ、影の君主様、まさかあの日の姿で降りてこられるとは」

 

 

 

ベル「この姿の方がしっくりくるからね、それより、支配者の使者が何でここに?」

 

 

 

使者「支配者達から伝言を預かっています、ここでは何ですので場所を変えましょう」

 

 

 

ベル「分かった」

 

 

 

ベル達はある店の個室に入る

 

 

 

ベル「それで?、支配者達の伝言って?」

 

 

 

使者「まずは今回のお礼を…………」

 

 

 

ベル「良いよ、早くお爺ちゃんにあって安心させたいし」

 

 

 

使者「では、君主様の力はこの地に住むもの達にとって強すぎる力です」

 

 

 

ベル「まぁ、大元は破壊の力だからね」

 

 

 

使者「そこで今回、支配者達があなた様に相応しい世界への移住を提案したいと」

 

 

 

ベル「力だけ封印とかすれば良いのに」

 

 

 

使者「いかに支配者と言えどそこまでの事は」

 

 

 

ベル「ま、話は分かったよ、考えとく」

 

 

 

使者「畏まりました、偉大なる君主様」

 

 

 

使者はそう言い机に金を置き店を出た

 

 

 

ベル「………………………………」

 

 

 

それから暫くベルも店を出る、その時、すれ違う金髪のエルフが目に入る、木刀にマスクに近い布を口に当てている、此方を振り返り彼女はじっと見ている

 

 

 

リュー「………………………………」

 

 

 

アリーゼ「リュー!!、何してるの⁉、行くよ!!」

 

 

 

リュー「すいませんアリーゼ、知り合いを見かけた様な気がしたのですが、気のせいだったみたいです」

 

 

 

彼女は仲間に呼ばれスタスタとその場を去る

 

 

 

 

ベル「………………………………フッ」

 

 

 

ベルはその姿に微笑み何も言わずソッと彼女の元を離れた

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