ベルがシステムに目覚めたのは間違っているだろうか?(完結) 作:寝心地
その日の夜
リュー「……ウッ…………フゥ…………ハァ……ハァ……ハァハァハァ」
アリーゼ「リオン?」
その日、リュー・リオンは夢を見た、真っ白な獣に腹を貫かれる夢、その前では槍を携える
???『リューさん!!!!』
リュー『貴方は誰だ?、何故私の名を』
そう口に出そう口を動かすが声が出ない、代わりに出るのは赤い血飛沫だけで身体が崩れ落ちる、少年は短剣を放り捨て赤いポーションの様な物をソッと口に流し込む
リュー『あ』
寸前、先程の獣が今度は少年の身体をその爪で貫くと同時に少年が最後の力でポーションを全て流し込んでくれた
傷が癒え身体に力が入る、しかし少年は助けることは出来ない、ポーションも無い上に少年も持って無いからだ
リュー『そんな、駄目、死なないで』
涙で視界を濡らし抱き寄せようとするも彼の身体は同族の槍に串刺しにされ氷塊の中に閉じ込められてしまった、せめて彼の敵を倒そうと立ち上がる
リュー『貴方の仇を取ります、待っていて下さい、ベル』
リュー「ハッ!!」
そこで目覚め布団をはね除ける、グッショリと汗をかき寒気が走る、知らない少年に知らない景色、知らない敵、けれどもその全てを何故か懐かしく思ってしまう、少年の名前も呼んだ気がするが最後の最後に聞き逃してしまった
リュー(嫌に現実的な悪夢だった)
アリーゼ「リオン、大丈夫?」
アリーゼの声を聞き多少落ち着きを取り戻し深呼吸をする
リュー「はい、大丈夫です、アリーゼ」
気が付けば日が昇っていた、今日もまた闇に泣く1日が始まる
この日からリューは毎夜同じ夢を見ることになる、夢の少年と再会するまで
ベル「……………………」
血の池の中に佇み闇派閥を殺す
闇派閥「な、何だ、お前は、いや、お前達は一体何なんだ⁉」
ベル「………………ただの
その言葉を最後にベルは闇派閥の首を切り飛ばす
冒険者「な、何だお前⁉、これは全部お前がやったのか⁉」
冒険者達が警戒しながら集まりベルを囲む
ベル「…………………………」
ベルは1枚の紙切れを残し影に消えた
それからも【黒いモンスター】の噂は絶えず、最早噂の域を越える、闇派閥の情報が【ガネーシャ・ファミリア】や【アストレア・ファミリア】に出回り向かえば既にそこは【黒いモンスター】が迎撃し終えた後か終わりかけと言う惨状ばかり、モンスターの姿も一貫性が無く
龍だったり騎士だったり獣だったりだ
1度捕獲してみようという話も上がったのだが影に逃げ込まれるだけで大した成果もなくひとまず闇派閥に専念すると言う方針になった
そして
ベル「…………………………行くぞ」
影の君主が動き出す