ベルがシステムに目覚めたのは間違っているだろうか?(完結) 作:寝心地
暗黒期を抜け出したオラリオは今日も平和な時間が流れていた、ダンジョンに潜り、金を稼ぐ、物を売り、買い、店が繁盛する
アリーゼ「う~ん!!、やっぱり平和が一番ね!!」
ライラ「まだ言ってやがるのか、うちの団長様は」
輝夜「あれからもう7年、あの時が夢の様だ」
リュー「……………………………………」
リューはあの日出会った少年の事を考える、あの日以降少年が姿を現す事は無かったが時折黒いモンスターが助力をしてくれた事はあった
不意に隣を歩く冒険者が白髪の様に見えた
リュー「ッ!!」
振り返り周りを見る、人は無数に歩いているが白髪の人間は1人として居ない
ライラ「リオン!!、何してる、早く行くぞ!!」
リュー「…………………………はい、今行きます」
ギルド
エイナ「………………はぁ」
無数の書類の前で溜め息を付く、朝から荒くれ者が多い冒険者達の相手が終われば書類の整理、それも終われば新人の研修と目まぐるしく動かなければならず今漸く一息付ける状態だ
???「すいません、冒険者登録をお願いします」
隣を見れば同僚が新たな冒険者志望の相手をしていた、白い髪に赤い瞳、装備はまだ買っていないのか平服に左手のみと言う特徴的な手袋を付けており武器も下げていない、見た感じは年下、どんなに高くても年上と言う事は無いだろう
エイナ(珍しい子だなぁ)
ギルド職員「アドバイザーの要望等はありますか?」
白髪の少年はニヤッと笑い職員に答える
ベル「そこで、ずっと僕の事を見つめてる方で」
登録完了後
エイナ「はぁ~」
ベルが退出した後エイナは再び溜め息を付き項垂れていた
職員「お疲れ、変わった子だったね」
エイナ「お疲れ様、変わったどころじゃなかったけどね、初めての子の筈なのに私の質問に即答するし、相当勉強したみたい、って普通なら思うんだけどね~」
職員「何かあったの?」
エイナ「うん、それがさ~」
数分前
エイナ『で、では、最後になりますが冒険者は…………』
ベル『冒険してはいけない、ですよね?』
エイナ『へ?、あ、はい』
エイナ「ってことがあったの、此方が言おうとしてること当てるとかあり得る?」
職員「う~ん、同じ様な事を主神様に言われてるとか?」
エイナ「あの子どこのファミリアなの?」
職員「えっと、【ヘスティア・ファミリア】、最近出来たばかりの新設みたい」
エイナ「う~ん、謎の多い子ね、それにどっかで見たことがあるような気がするのよね~」
職員「気のせいでしょ、白髪の子なんてそれこそ暗黒きの【謎の黒いモンスター】操ってたって言う謎の英雄位でしょ」
エイナ「そうよね、ハハハ」
ダンジョン 18階層
ベル「………………ここは変わらないな」
サクサクと草を踏み18階層を歩く、ここに来た目的はただ1つ、彼女に会うため、場所も分かっている
アリーゼ「アハハハハハハ、もうライラったら」
女性特有の声が聞こえそちらに歩く、一同に姿を表しその人物に近付く
リュー「あ、あなたは」
突然の乱入に驚くリューと【アストレア・ファミリア】の面々、ソッと彼女の手を取ると【アストレア・ファミリア】の全員がその事に驚いていた
ベル「…………会いたかった、この7年ずっと貴女の事を考えてた」
リュー「………………………………私も、この7年ずっと貴女の事を考えていた、貴方は何者なのか、貴方はどういう人なのか、私達は、何処で会ったのか」
ベルの手がリューの手から離れその身体をソッと抱き寄せリューはソッとその瞳を閉じ全てを思い出した