ベルがシステムに目覚めたのは間違っているだろうか?(完結)   作:寝心地

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影の継承者

5年後

 

 

 

リリルカ「ベル様!!、ベル様!!、もう!!こんな時に何処行ったんですか⁉」

 

 

 

【ヘスティア・ファミリア】本拠地を駆けずり回る小人族の少女の叫びが響く

 

 

 

ヘスティア「全く、ベル君はこの時期になると何時もこうだ、仕方無い、また今回も頼むよ、()()()()()

 

 

 

ヘスティアの後ろから長髪のエルフが現れ頷く

 

 

 

ヘスティア「さて、それじゃあ子供は春姫君、また頼めるかな?」

 

 

 

春姫「おまかせ下さい、ヘスティア様」

 

 

 

ヴェルフ「んじゃ俺は、またベルの奴を探しに行くとしますかね」

 

 

 

リリルカ「ヴェルフ様は今回此方です、前回後継を探すと約束しました」

 

 

 

その場を去ろうとするヴェルフの首根っこを掴みズルズルとリリルカがヴェルフを引き摺っていく

 

 

 

ヘスティア「全く、団員勧誘の為に世間体を気にしなければ行けない程に大きくなるとは、うちも騒がしくなったものだ、ねぇ、()()()

 

 

 

その光景を見ながらヘスティアは春姫に抱かれる幼子に頬を緩める、その少女は母親譲りの金髪と尖った耳、父親譲りの赤い目をしていた、この少女の名こそスズ・クラネル、ベル・クラネルの一人娘だ

 

 

 

スズ「キャ♪キャ♪」

 

 

 

差し出されたヘスティアの指を掴もうと踠くスズに春姫とヘスティアの頬が緩む

 

 

 

リリルカ「ヘスティア様何してるんですか!!、行きますよ!!」

 

 

 

ヴェルフを掴むのとは反対の手でヘスティアを掴みズルズルと引き摺っていく

 

 

 

ヘスティア「さて、それじゃあ面接を始めよう」

 

 

 


 

 

 

豊穣の女主人

 

 

 

フィン「やぁ、来てくれて嬉しいよ、英雄君」

 

 

 

そう言うフィンの隣に座り適当な酒を注文し腕を組む

 

 

 

ベル「それで、今回は何の用ですか、毎度毎度この時期に呼び出して、戦力拡大の妨害ですか?」

 

 

 

フィン「アハハ、まぁそれもあるが君の所でそんな事をしても焼け石に水だろう、今日は君に聞きたいことがあってね」

 

 

 

ベル「聞きたいこと?」

 

 

 

フィン「…………………………約12年前、オラリオが暗黒期と呼ばれた時代、ある噂があったんだ」

 

 

 

ベル「……………………」

 

 

 

フィン「黒いモンスターが市民や冒険者を助けてる、そのモンスターの主は、君だろう?」

 

 

 

ベル「何故そう思うんです?」

 

 

 

フィン「これでも僕は耳が良いんだ」

 

 

 

ベル「………………それで、それを聞いてどうしたいんです?」

 

 

 

フィン「何、ただ君に感謝の言葉を伝えたかったんだ、ありがとう、この街を守ってくれて」

 

 

 

ベル「…………………………もう行きます」

 

 

 

フィン「ああ、そうだ、君の娘、今年で5歳だっけ?」

 

 

 

ベル「ええ、動き回る様になって皆を困らせてます」

 

 

 

ベルはそう言うと金を置き店を出た

 

 

 


 

 

 

ベル「ただいま」

 

 

 

リュー「お帰りなさい」

 

 

 

中に入るとそこには妻であるリュー・クラネルと娘のスズ・クラネルの姿があった

 

 

 

リュー「また【勇者(ブレイバー)】に呼ばれたのですか?」

 

 

 

ベル「うん、それよりあいつらはどうしたんだ?」

 

 

 

そう言うベルの視線の先にはイグリットとベリオン、そして彼らにそれぞれ賛同する兵士達が何やら睨み合っていた

 

 

 

リュー「それが、スズの教育方針の違いで」

 

 

 

ベリオン「小君主様に剣を教えてはならんとはどういうつもりだ?イグリットよ」

 

 

 

イグリット「教えるなとは言ってない、魔法を発現する可能性もあるのだ、それらが判明するまでは走り込みや筋力鍛練等の基礎体力に重きを置くべきだと言っている」

 

 

 

ベル「皆、どういう戦い方でも良いけど、せめてスズが歩き出してからにしたら?」

 

 

 

リュー「そう言う貴方もスズが歩き始めるまでもう少し早く帰ってきて頂ければと私は思います」

 

 

 

ベル「あ、うん」

 

 

 

リューに肩を叩かれそう言われたベルは頷くしか無かった

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