ベルがシステムに目覚めたのは間違っているだろうか?(完結)   作:寝心地

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封印

数年後

 

 

 

ベルは今日もダンジョン探索に出掛け生活費を稼ぐ何時もの様に家族が温かく迎えてくれる家に足を踏み入れた

 

 

 

ベル「ただいま~」

 

 

 

しかし何時もの様に出迎える人間はおらず何かあったのかと少し警戒気味に中に入る

 

 

 

リビングでは【ヘスティア・ファミリア】全員がテーブルを囲み何処か憂鬱げに顔を伏せている

 

 

 

ベル「皆、どうしたの?」

 

 

 

中に入りヘスティア達に声をかける、全員が驚いた様に顔を上げる

 

 

 

ヘスティア「なんだ、ベル君か、お帰り」

 

 

 

ベル「???、ただいま、何かあったんですか?」

 

 

 

春姫「実は、今日スズちゃんと一緒に近くの公園に遊びに行ったんです」

 

 

 

ベル「はぁ」

 

 

 

春姫「最初はお友達と地面にお絵描きしたり追いかけっこをしたり楽しく遊んでいたんですが、途中、子供達がスズちゃんを怖がり始めまして」

 

 

 

ベル「子供達が?」

 

 

 

ベルの問いに春姫は黙って頷き話を続ける

 

 

 

春姫「喧嘩があったり苛めたり等は無いのですが、突然子供達が怯え始めて」

 

 

 

ベル「…………………………」

 

 

 

ベルは壁に張ってあるスズの描いた絵を見ながら考える

 

 

 

ベル(子供は大人より感覚が鋭いって言うし君主の力を感じたのかも、今はまだ怯えるだけで済んでいるけど、このまま喧嘩何かして子供を傷付ける可能性があるな)

 

 

 

ヘスティア「ベル君?」

 

 

 

ベル「周囲に合わせられる様になるまでスズの力と影の兵士に関する記憶を封印しようと思います」

 

 

 

ジークフリード「………………王よ」

 

 

 

ベル「ん?」

 

 

 

ジークフリード「小君主様に惜別のご挨拶を申し上げてよろしいでしょうか?」

 

 

 

そう言うジークフリードの目には涙が浮かんでいた

 

 

 

ベル「スズと一番仲が良かったのはジークフリードだったね、良いよ」

 

 

 

音を立てない様にスズの部屋に入りジークフリードが別れを告げる

 

 

 

ジークフリード「小君主様、全ての影の兵士を代表しご挨拶申し上げます、小君主様にお仕え出来た事はこれ以上無い栄光でございました」

 

 

 

モゾモゾとスズが動きジークフリードの名を呼ぶ

 

 

 

スズ「じーく…………じーく」

 

 

 

幼い口ではジークフリードと呼ぶことが出来ず『じーく』と呼ぶスズにベルは笑みを浮かべる、その影の中ではイグリットが知識を収集する大切さを解きベリオンが別れを惜しんでいた

 

 

 

ベル「お休み、良い夢を」

 

 

 

その日、スズは夢を見た

 

 

 

頭に羽の付いた兜の騎士と竜の亜人と羽の折れた騎士、他にも数多のモンスター達と焚き火を囲み踊り明かす夢を、朝になるとスズ自身は夢の事を全く覚えておらず何時もの様に元気に走り回っていた

 

 

 

そうして、スズが16になった誕生日

 

 

 

ヘスティア「それじゃあ、スズ君、準備は良いね?」

 

 

 

スズ「その確認3回目だよ、ヘスティア様、私は準備は良いってば」

 

 

 

スズは恩恵を刻み【ヘスティア・ファミリア】の一員となった

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