ベルがシステムに目覚めたのは間違っているだろうか?(完結) 作:寝心地
光を見た
灰色に汚れた、鈍い鉄の輝きを
己よりずっとずっと弱い筈の彼がけれど懸命に命を張った冒険をしている姿を
ベル「………………………………」
疲労度は80を超えた
手足は痺れ頭が回らない、致命傷は何とか避けているがダメージも与えられていない、何処からか雷と光の魔術が飛んでいる破滅の邪竜を打ち落とした、イグリットだろうか?いずれにしろ
柄頭で手指を砕いて棍棒を奪う。短剣を喉に刺す
棍棒で頭蓋を叩く。投擲。死骸から槍を拾い上げる
屠り、屠り、屠る
数えきれない小鬼を数多の戦法を持って塵殺する
反撃も受ける。
目の前で竜と兎が戦う余波で吹き飛ばされ受け身を取る
当然だ。この身はただの
奴と違い才能は無い。出自も平凡。取り立てて得手な事も無い
あるのは根性だけだと師に言われた
痛みはある。ならば生きている。骨は動く。
ゴブリンスレイヤー「ゴフッ」
みっともなくちを吐き出して兜の中を赤く汚す
それでも武器を握り、足を踏みしめ、立ち上がる
分かっている
俺は冒険者ではない。勇者ではない。英雄でもない
そんな者には、恐らくなれないだろう
ゴブリンスレイヤー「だが」
だが、俺は
ゴブリンスレイヤー「俺は、
ゴブリンスレイヤー「おおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
雄叫びが聞こえる、タウラスだろうか?だが聞いた覚えのある声だ
ベル「………………………………そうだ」
彼は決して世界を救う事は無いだろう
彼が何かを変えることも無いだろう
けれど、だからこそ、彼は最も【英雄】らしいのだ
| 英雄への憧れを取り戻しました |
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| 健闘を祈ります |
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システムがそう告げてくる、意味があるのかどうかは分からない
いや、きっと意味はあるのだろう
そうだ、英雄になりたかったのだ
イグリットが吹き飛びその体を再生させる、近くに悪魔王の長剣が転がってくる
ベル「ゴブリンスレイヤーさん」
ゴブリンスレイヤー「ああ」
ベル「行きます!!」
ゴブリンスレイヤー「ああ、行け!!」
迷わずその剣を手に取り走り出す
???「頑張れ~」
フレイヤ「…………頑張って」
バチバチと稲妻が迸る、破滅の邪竜の首を跳ねれば勢い余ってその後ろの壁に大きな斬り傷を作ってしまった
カランと悪魔王の長剣が手から滑り落ちる
| 疲労度98 |
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無理もないフラリと体の力が抜け崩れ落ちるのを誰かに受け止められる
ゴブリンスレイヤー「…………良くやった」
見れば全面鉄兜に隠れた顔が此方を見ていた
ベル「ありがとうございます」
ゴブリンスレイヤー「何がだ?」
ベル「貴方のお陰で倒せました」
ゴブリンスレイヤー「いや、俺はなにもしていない、ただゴブリンを殺しただけだ、だが」
お前は、
ベル・クラネル
四方世界を統べるのは《宿命》と《偶然》の賽子
その出目は、神様にだって分からない
だから、冒険者達の冒険もそれらに左右されるのだ
けれど、間違いなく居るのだ
決して賽子を振らせようとしない者が
どんなに悪い出目も、目も当てられない様な目でも
その悉くを破壊し己の求める結末にする力を持った者が
神々は、そんな彼らの事こそ
【英雄】と呼ぶのだろう、本人達が決して認めようとしなくても
ベル「ッ⁉」
気が付けばダンジョン16階層で皆倒れていた、モンスターの襲撃もあったのだろう兵士達が立ち自身も含め皆を守っていた
ベル「………………夢?」
皆を起こしダンジョンから出た後もあの嫌にリアルな夢の事を考えている
いや、決して夢では無いだろう、何故なら、彼にはその夢を真実だと教えてくれるものがあるのだから
| 報酬2を受け取ります |
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| 称号: |
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そろそろ本気でヒロインを決めます。12月7日午後11時59分まで
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それでもアイズさんが良い!!
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ヘスティア様愛してる!!
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リリルカこそ至高!!
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リューさんだろ馬鹿野郎!!
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春姫さん!!、ケモ耳って良いよね!!