ベルがシステムに目覚めたのは間違っているだろうか?(完結) 作:寝心地
ベルとフィンは裏路を駆使し『ウィーシェ』と言う喫茶店に入る
2人は席に座りカップとテーブルを囲み向かい合う
フィン「一応、派閥の団長同士の密会と言うことになる、くれぐれも秘密にして貰えるかな?」
ベル「ええ、勿論」
フィン「まずは、先の戦争遊戯の勝利の祝辞を述べておこうかな?、僕も観戦させて貰ったけどあの戦いは見事だった、派閥の結成も含めておめでとう、…………いや、君は元々多くの仲間を持っていたんだったね」
ベル「ええ、まぁ、ありがとうございます」
フィン(………………これが零細ファミリアの団長の気配か?)
フィンはベルと対面した時から疼く親指を必死に抑え平静を装いベルから漂う気配を感じる
フィン(覇気…………なんてチャチなものじゃないな、これは、ダンジョンで何度も感じた死の臭い、それが彼に纏わり付いている、これは簡単に身に付く物じゃない、一体どれだけの死線を越えればこんなものが身に付くんだ?)
ベル「それで?、ご用件は?」
フィンが考えに耽っているとベルの声にハッとする
フィン「最近何か変わった事はないかい?」
ベル「と言いますと?」
フィン「市壁の中は平和だけど身の回りには注意した方がいい、近頃は物騒だからね」
フィンはそう言ってカップに口を付ける
ベル「………………そうですね」
ベルもそれに倣い口を付け中身を飲む
フィン「前置きが長くなったけど本題だ、君のサポーターの栗色の髪の
ベル「……………………は?」
ベルが惚けているとフィンが更に分かりやすく告げる
フィン「率直に言おう、同族である彼女に縁談を申し込みたい」
ベル「……………………はぁあああああああああ⁉」
ベルはシステムに目覚めて以来、否、オラリオに来て以来初めて心の底から驚いた
フィン「落ち着いてくれ、別に酔狂で言っている訳ではない、君は『フィアナ』と言う女神を知っているか?」
ベル「ええ、
フィン「そう、古代の英雄達、精強かつ誇り高い
ベル(
フィン「神が下界に降りてくる様になって『フィアナ』に対する信仰は一気に衰退した、下界に降りてくる神々の中に彼女の姿は無かったからだ」
ベル「そうして
フィン「そうだ、だから我々には光が必要だ、女神の代わりになる新たな希望が」
ベル「………………それが貴方の子孫、それも純潔の、つまりリリは」
フィン「………………君の考えている通りだ、彼女には僕の子を産んで貰いたい」
ベル「他派閥同士の結婚は認められていない筈ですが?」
フィン「そこは問題ない、ロキには話を通してる、僕が入団する時にロキに突きつけた条件は2つ、一族の再興の協力、そして僕の邪魔をしない事だ、勿論神ヘスティアやリリルカ・アーデ本人が断ればそれまでさ、僕は歳も結構行ってるしね、無理強いは出来ない」
ベル「……………………失礼ですが、おいくつで?」
フィン「もう40は過ぎてるかな」
ベル「40………………」
フィン「おや、ステイタスの副次作用は知らなかった?」
ベル「まぁ、はい」
フィン「それで、良ければなんだけど、彼女と2人で話をさせて貰えないかな?」
ベル「……………………」
フィン「明日、もし話をしてくれるならこの場所で待っている」
フィンはそう言い場所と時間の書いたメモをベルに渡しその場を去る
誰もいない喫茶店にベルだけが取り残された
最も眩しい光の破片の宿主を決めます(選ばれた者は死にます)12月11日午後11時59分まで
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フィン・ディムナ【勇者】
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ヘスティア様
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アイズ・ヴァレンシュタイン【剣姫】