SEED DESTINYに00要素を混ぜ込んでみたら、より一層gdgdになった件について   作:種再燃祭

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さて、今回は00サイド、しかも外伝系のお話になります。
そして、新キャラ登場っす。





第15話 874と887、そしてアルテミーとアーチャー 【挿絵入り】

 

 

 

 さて、C.E.72年もそろそろ最後の月に入ろうかという頃……ガンダム・マイスターであり、自他共に認める刹那・F・セイエイの永遠のパートナーであるハナヨは淡い照明に照らされた透明シリンダー、正確には培養液の中で眠りについていた自分の相似形のような少女を眺めていた。

 そして……

 

 

【挿絵表示】

887(ハヤナ)、目覚めなさい』

 

”お姉さま……?”

 

 イノベイドの()()()で、一人の人工生成された少女が目覚めようとしていた。

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 ”ハヤナ”

 原作では、データ上の存在であった”ガンダムマイスター874(ハナヨ)”が武力介入に参加するために造られた肉体だったが、ハナヨが受肉を拒否したために新たに”887という人格”が植え付けられた人造の少女……となっているが、この世界線では「そんな事情知らん!」とばかりにハヤナが”製造”された経緯が異なっている。

 ただ、そう難しい話ではなく「874に万が一があった場合、あるいは同じ系統の人材が必要となった場合に備えたバックアップ」として計画されたのが887であり、『必要とされなければ目覚める予定は無かった』個体でもはる。ただし、「887は874のスペア()()()()」。

 おそらくだが、誕生と覚醒の経緯の違いがハヤナのハナヨに対する呼び方の現れているような気がする。

 そしてハヤナにとり幸か不幸かは分からないが、”彼女が必要とされる瞬間”がついに来たのが今だった。

 そう、

 

「簡単に言ってしまえばハナヨは刹那の背中にずっとくっついていなければならなくなりました。なので既に強化プランもできているというのに”アルテミー”が空席になってしまいます。せっかくの有力なモビルスーツを遊ばせておくのは勿体ないのですが、”アルテミー”はハナヨに合わせて製造・調整されたモビルスーツです。なので普通の人間にもイノベイドにも少々扱いづらい機体になっています。なので、ハナヨと同じ特質を持ち、バイオメトリクスすらも同期できるハヤナこそがもっとも適任だと考えたのです」

 

 さて、場所は2人がリラックスできる場所というので、ソレスタルビーイングの宿泊もできるゲストスペース、そのベッドルームだ。

 えっ? なんでハナヨは自分の寝室にしなかったのかって?

 いや、ハナヨの寝室=刹那の寝室だからなのではないだろうか?

 

 

【挿絵表示】

「えっと……発言にそこはかとない地雷臭がするのは置いておくとして、ハヤナは豪快に話を端折り過ぎだと思うの」

 

 目覚めたばかりのハヤナは、上手く事態を吞み込めずに困惑顔だ。

 どうでもいいが、選んだ服がへそ出しミニスカメイド服であるあたり、服装のセンスが姉妹そっくりなのがちょっと微笑ましい。

 識別点はハヤナが白タイツとガーダーベルトを好むところだろうか? 姉は基本、黒だ。

 また同じ銀髪でもハナヨの方が少し青みがかっているのだが、光の加減でわからなくなってしまうぐらいの差異だ。

 

「わかりました。ではもう少し詳細を語りましょう」

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 さて、先の大戦ではハナヨは疑似太陽炉(GN-T)を搭載した”アルテミー”、そして大戦後半にはエクシア用の”GN-TNアームズ”を駆り、刹那と共に戦場を駆け抜けた。

 さて、ハナヨがGN-TNアームズ専属になってから、彼女が乗っていた”アルテミー”に強化改修プランが持ち上がったのだ。

 GN-TNアームズはエクシアやあるいは輸送船”プトレマイオス(トレミー)”の追加兵装としては有益だが、常に使うような武装ではない。

 なのでハナヨには、GN-TNアームズと”アルテミー”を使い分けてもらおう、またオリジナルGNドライブのガンダムが軒並み強化されるのだから、それに対応できるように強化しようということになったのだ。

 

 そう、”アルテミー”の強化機体、”GNアルテミー・アーチャー”のプラン自体は直ぐに出来上がった。

 何しろお手本があったからだ。

 そう、複合核動力”NBSCハイブリッド・パワーパック”と疑似太陽炉を組み合わせたGN-TNアームズ、そして前作の最終決戦で大暴れした”プロト・アルヴァトーレ”の中身だった複合核動力とGN-Tを併載したアストレイ・ゴールドフレームだ。

 

 そのような先例があったこと、そして同時期に前にも少し触れたツインドライブの00を除く次世代オリジナルGNドライブ・ガンダムにサブリアクターとして核動力ないし複合核動力を搭載する計画が持ち上がっていたので、それも追い風になったようだ。

 

 元々、”原作におけるガンダムアルテミー”はミツバチがモチーフのようなデザインとカラーリングのモビルスーツで、蜂の腹のような太い尾部パーツにGNドライブ、背部に蜂の翅のようにGNビット×4を搭載しているというレイアウトだった。

 そしてアルテミーが原型となって2ndTVシリーズにも登場した”GNアーチャー”が生まれたわけだが……

 

 この世界線におけるアルテミーは、オリジナルGNドライブではなくGN-Tに変更されてる以外、そこまで大きな変更は無かった筈だが、この”GNアルテミー・アーチャー”、将来的な懸念材料とされていた火力不足の是正を中心に実戦データをフィードバックした大幅な強化が行われる計画だったのだ。

 

 

 まず、その外観の変更から語っていこう。

 アルテミーをベースに、背部に核動力を仕込んだバックパックを取り付け、その左右に原作GNアーチャーの赤い大型ウイング状のフレキシブル・バインダーを取り付けるという外観だ。

 ”GNアルテミー・アーチャー”はあくまでアルテミーの進化版であり、GNアーチャーのような合体変形機構はない。

 あくまで、多機能ウイング・バインダーという扱いで、故にその中身も違っていて、左右のバインダーに1門ずつスローネツヴァイ・トゥルブレンツで搭載されていたGNロングレンジキャノンを内蔵。この世界線では”アーチャー(弓兵)”の由来になったのが、この長射程対応のGNビーム兵器だ。

 これ以外にも、レーザーや指向性マイクロウェーブの外部受電アンテナ、GNコンデンサ、パワーエクステンダー系の高温超電導バッテリー、直列16連装GNマイクロミサイルVLS、重量増加による機動性の低下を補うGNフレキシブルスラスターなどが内蔵されているかなり多機能なそれとなっている。

 また、この背部ユニットに干渉しないよう、GNビット×4の搭載位置がGN-T内蔵の尾部ユニットに変更されている。

 

 更に発電量やGN粒子生成量共にアルテミーよりもかなり余裕があるため、手持ち武装は汎用性を考えこの世界線のGN-X(ジンクス)用に開発され、オーブGN-T搭載モビルスーツの標準携行火器とも言えるマルチモードGNビームライフルに変更され、両手首に仕込まれたGNビームサーベルは刀身長が自在に調節できる新型にアップデートされ、胸部にはGNバルカンが追加されている。

 

 と武装は強力だが、開発期間短縮の為に先の大戦で実績のある兵装をそのままか小変更や小改良を加えて採用していて従来の延長線上にあると言ってもそう間違ってもいない。

 だが、大幅にことなるのが防御面だ。

 そもそも、キラがシステム主設計を行った”NBSCハイブリッド・パワーパック”は、モビルスーツの通常可動に加えてフェイズシフト装甲とGN-T×2基をスターター込みで稼働させるだけの発電能力を持っている。

 そこで1基しかGN-Tを搭載していないのだから、GNアルテミー・アーチャーはかなりの余剰電力があることになる。

 無論、それを無駄にするような技術者はソレスタルビーイングには居ない。

 いたらイアンとシェリリンが吊るすだろう。

 

 なので、まず機体駆動m関節各部に仕込まれた非接触超電導リニアモーター&リニアレール、関節部などの高負荷部分やヴァイタルパートにはVTP素材をインサートとして用いて、更には表面装甲にはソレスタルビーイング製のガンダムにしては珍しくフルVPS素材に変更され、両腕にはモノフェーズ光波防御シールドである”アルミューレリュミエール・バックラー”まで取り付けられていた。

 

 要するに”種”の技術要素をてんこ盛りにして、機体の構造と駆動、防御には一切GN粒子に依存せず、逆に武装と推進剤にGN粒子をガン振りするというかなり思い切った設計になっている。

 まあ、少なからずソレスタルビーイングの技術陣が「良い機会だし、せっかくだから複合核動力やフェイズシフト素材の技術習得を本格的にやりたい」という思考が見え隠れしてる気がするが……

 とにかく完成した時のスペックは、

 

”GNアルテミー・アーチャー”

動力:複合核動力”NBSC”+疑似太陽炉(GN-T)×1

固定武装;GNロングレンジキャノン×2(背部バインダー)

     直列16連装GNマイクロミサイルVLS×2(背部バインダー)

     GNビット×4(尾部GN-Tポッド)

     GNビームサーベル×2(両手首)

     GNバルカン×2(頭部)

手持武装;マルチモードGNビームライフル×1~2

防御装備:モノフェーズ光波防御シールド×2(両腕)

装甲素材:VPS(表面装甲)、VTP(重要区画内部装甲)

フレーム:VTP強化フレーム

特殊装備:”クォンタム・サイコフレーム”

 

 と確かに遊ばせておくには惜しいモビルスーツだ。

 

 

 

「刹那は第4世代ガンダムの目玉機体(フラッグシップ)”00ガンダム”のパイロットに選ばれました。さすがハナヨの刹那です。ですが”00”はかなりの曲者でじゃじゃ馬。特に”ツインドライブ”……2基のオリジナルGNドライブの同期・同調動作が酷く不安定なのです。理論上、上手くシンクロできればドライブ2基分ではなく二乗分の粒子を生成できるのですが……オリジナルドライブは一つ一つ量子波動の周波数が違うので、モビルスーツ搭載の自動制御ユニットの処理能力では無理があったのです」

 

 そしてハナヨは一呼吸おき、

 

「そこでイアン・バスティを座長とするプロジェクトチームは、『外付けのシンクロナイズド・ユニット』を企画・設計しました。それが”00ライザー”。ガンダムの背中に貼り付き、背中から抱きしめるように合体するユニットです」

 

 ……何故だろう。ハナヨの説明が妙に湿度が高い気がするのだが。機体の説明だよね?

 

 

【挿絵表示】

「だけど、能動的に乱数的周波数変化が起きるオリジナルGNドライブを常に安定的にシンクロさせるには、普通の人間と機体搭載演算処理装置では力不足です。つまり、”ヴェーダ”の演算バックアップを脳量子波リンクで十全に行えるハナヨこそが最適任のユニット・パイロットだったのです」

 

 実際は、もうちょっと強行突破的と言うか……少なくとも策略でサイズ的な意味も含めて自分専用のリニアシートを準備し、据え付けさせ、なおかつ00ライザー専用に要請された特化型クォンタム・サイコフレームを更に自分用にフィッティングするという強硬手段? 暴挙?に出たのだ。

 実は全イノベイドの中でも特殊技能持ちのトップクラスのハイスペックで、尚且つ監査役としてリボンズに意見できるイノベイド・コミュニティの上位者という権力を余すところなく駆使した結果とも言える。

 

「お姉さまがその00ライザーっていうユニットの担当になったっていうのはハヤナも理解したよ。なぜお姉さまがドヤ顔でフンスフンスしているのかは謎だけど。あっ、刹那ってガンダムマイスターもデータベースで確認したけど、お姉さまとはどういう関係なのかな?」

 

「ハナヨの生きる理由、その全てです」

 

 ハナヨは曇りのない瞳で迷いなく言い切った。

 

「そのような理由で、ハナヨは物理的にベッドやお風呂だけでなく戦場でも刹那と合体していなくてはならなくなりました。まさに四六時中いつも一緒です。そうでなければならないのです。故にハヤナ、”妹”である貴女を目覚めさせて”GNアルテミー・アーチャー”を託そうと考えたのです」

 

 

【挿絵表示】

「あのね、お姉さま……起き抜けの妹にいきなり激重感情を吐露するのは、流石にどうかと思うよ? それを聞かされたハヤナはどんな顔をしていいか分からないんだけど」

 

「嗤えばいいと思いますよ?」

 

「どうしよう。ハヤナ、もしかしてお姉さまに性格の悪い娘だとか思われてる?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




という訳で、満を持して(?)”ハヤナ”登場です。

実は、ハヤナは原作よりずっと「ハナヨの妹」という自意識が強いみたいですね。
まあ、製造理由も何も違いますし、そもそも覚醒させられたのがハナヨの極めて個人的な事情……いや、確かにソレスタルビーイングの保有戦力強化には繋がりますがw

割とハヤナはハナヨに振り回されそうな気もしますが……ただ、ハヤナも「やっぱりハナヨの妹だな……」という部分もあったり。
ちなみに周囲も、「ハナヨとハヤナは別人格」であることは当たり前、事情を知る関係者さえ、「ハナヨって妹いたんだ?」と普通にハヤナを受け入れるって感じです。

AIパイセンの気まぐれで二人の識別しにくいかもしれませんが、基本的に黒タイツはハナヨ、白タイツがハヤナだと思ってくださいw

そして、”GNアルテミー・アーチャー”かなり凶悪に進化するアルテミーですw
いや、原作でもアルテミーとGNアーチャーは”繋がってる”機体なのですが、この世界線では種系の核動力やらフェイズシフト素材やらの技術を取り入れ、それを”繋ぎ”にニコイチっぽい強化と相成りました。

それにしても、久しぶりに書いたけど……ハヤナも言ってましたが、ハナヨは相変わらず”重い”ですw

さて次回は、ちょっとした事件? 事故?の話など……

どうか応援よろしくお願いいたします。

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