SEED DESTINYに00要素を混ぜ込んでみたら、より一層gdgdになった件について 作:種再燃祭
もうすぐ楽しい楽しいクリスマスに年末年始だというのに、ユーラシア連邦と東アジア共和国で疑似太陽炉が爆発したり、大西洋連邦で産業スパイ騒ぎがおきたりで世間は何かと騒がしいし、相変わらず世界に敵意と悪意に不足はない。
そんなふざけた世界だからこそ、国難に対応するための準備もオーブで着々と進められていた。
「何とか完成したね……これなら年始の閲兵式に間に合うかな?」
キラは大事な家族とゆっくりクリスマスと年末年始を過ごすため、抱えた仕事の
C.E.72年12月、とあるモビルスーツが満を持してようやく産声を上げる。
次世代複合核動力モビルスーツ開発計画”
ただし、そちらの作品では”日蝕”を意味するらしい。付け加えると日蝕も月蝕も英語では”ECLIPSE”だ。
細かい説明は省くが、
『”月蝕”ってのは世界中の神話で不吉な物とされてるからな。他国が頑張って諜報活動してこの計画名を知ったら、血眼になって全容を探ろうするだろうな』
とはこの世界線において開発を主導する独立緊急展開任務群”
まあ、この世界線のオーブの国体と気質を考えれば、”日が蝕まれる”なんて自虐的な計画名をつけることはないだろうが。
しかし、この世界線で”エクリプス”と呼ばれる次世代核動力モビルスーツは、原作の1号機と2号機とは違う意味で開発が二つに分岐する事になる。
一つは、中身の詳細ははともかくコンセプト的には原作と同じストライカーパック対応の機体。
もう一つは……
「まさか、僕の方が”初号機”になるとは思わなかったけど」
実はキラ、もう1年近く”エクリプス”に関わっている。具体的に言えばストライカーパック非対応、より正確に表現すると「専用バックパックを装着した
さて、この世界線の”エクリプス”の特徴はいくつかある。大きなものを挙げると……
・キラが設計した複合核動力”NBSCハイブリッド・パワーパック”を主動力としている
・装甲材にマリュー・ヤマトが概念とコンセプト・デザインを行った次世代フェイズシフト素材”Multi-merit Twin Variable Phase Shift Armor(MTVPS装甲)”を採用
・フレームに高負荷部分/重要区画部分の内部装甲にVTP素材を採用し、大々的に水素吸着素材も構造材に導入している。
・機体表面に展開するミラージュコロイドはステルスだけでなく、ゲシュマイディッヒ・パンツァーとしても展開可能。
・操縦システムに全周囲モニターやエアバッグ付リニアシート、制御系にQ-IFSを操縦補助システムとして搭載。
という感じだろうか?
ちなみにMTVPS装甲だけでなく、マリューはエクリプス計画全体のメインコンセプトにも割と深く関わっていたりする。
例えば、MTVPS装甲を中空装甲化してミラージュコロイドのコンフォーマル・タンクとして機能を持たせるというアイデアや、ミラージュコロイドに蓄熱しアクティブ制御で熱対流を起こさせることで圧縮熱を回収し、電磁推進用のチェンバーに排出するというアイデアを出したのもマリューだ。
”マリュー・ヤマト”、旧姓マリュー・ラミアス。
原作より幾分年齢が低く(
もしかしてキラのスーパーコーディネーターっぷりよりもとんでもないんじゃないだろうか?と思わなくもない。
ちなみにキラの担当機が、開発が先行していたストライカーパック対応機を追い抜いて完成したのは、実はマリューが相応に”月蝕計画”に関わっていたからではないか?という説もある。
言い方を変えれば、”夫婦の共作”とでもなるのだろうか?
それはともかく、ここまでは2種類のエクリプス共通コンセプト。
そして、キラの担当した”初号機”独自の特徴は……
「流石にデュートリオン受電システム組み込んだ新型複合核動力は間に合わないけど……機体とバックパックの核動力をシンクロさせることは何とかできたのは僥倖だったよ」
そう、最大のトピックはモビルスーツ本体とバックパックにそれぞれ”NBSCハイブリッド・パワーパック”を搭載し、計2基を同期させ制御するツインドライブならぬ”ツインリアクター”仕様であることだ。
単純に2倍の発電量・電力量というだけでなく相互補完する事でアイドリング状態から最大出力まで安定した持続的電力供給が可能だ。
キラが提唱したエクリプス専用バックパックは、発展的余裕を持たせるためやや大振りながら、デザイン的にはジャスティスのファトゥムの系譜を感じさせる。しかし、その中身は製造期間の短縮を要求された為に割とシンプルだ。
表面は前述の中空構造を持つMTVPS装甲+内部の水素吸着フレーム、中身は先にあげた複合核動力を中心にパワーエクステンダー系の追加高温超電導バッテリーやコンデンサ、ミラージュコロイド用増加コンフォーマル・タンク、宇宙空間ではAMBACユニットとしても用いられる試験的にMTVPS素材を導入した”次世代空力弾性翼”、強制酸化剤を用いれば宇宙空間でも使用可能なプラズマ・パルス・デトネーション・エンジン(PPDエンジン)とMHD推進システムの複合推進エンジン×4基をフレキシブル・スラスターとして装備、そしてユニット化された武装を入れ替えることで汎用性を確保した”兵装ブロック”で構成されている。
現在、武装ユニットは完成を急いだせいで、オーブで核動力化した為に予備部品も技術蓄積もモルゲンレーテ社を中心に確保していた”フォビドゥン”のメイン武装、誘導プラズマ砲”フレスベルグ”と曲射弾道を実現する磁場誘導発生器と一体化された88㎜レールガン”エクツァーン”×2門を1ユニットにコンパクトにまとめ、小変更・小改良を加えた物1種類になっていた。
これをバックパック左右にオーバーハング・キャノン風に装備する。
また原型からの大きな変更点は、八木アンテナのような形状で空気抵抗の大きなエクツァーンの砲身部と誘導装置をエアロダイナミクス・カウリングで覆い、空気抵抗の低減を図っていること、そして”フレスベルグ”と共々核動力対応となっていることだ。
例えば”フレスベルグ”は威力や有効射程その物に大きな変化はないが、エクリプス初号機の発電量の大きさとそれを活かすためのプラズマ・サブチェンバーの組込みで発射速度(チャージ速度)や照射時間がかなり向上した”フレスベルグN式改”にアップグレードされている。
つまり、バックパックだけでオリジナル”フォビドゥン”2機分以上の相対火力があるということになる。
10秒近い照射時間を誇る集束プラズマを間断なく2門から曲射弾道でつるべ撃ちしてくるのは、割と洒落にならない気がする。
また、死角から接近するミサイルの迎撃や敵機の牽制を行う為にターレット・マウント&ポールマウント式砲口で射角を広くとれる自由電子レーザーの自動迎撃システム(CIWS)を2基搭載している。
他にも武装面で言うと、頭部には先の大戦からオーブ軍モビルスーツ全般で標準装備として使われている30㎜液体装薬機関砲の改良型がガンダムっぽく2門が装備され、ビームサーベルはオーブでは一般的な両手首に収納。
ビームライフルは腰部マウントも含めて原作からの変更は無いように見える。
ただ、開発期間の関係もあるが、単純な防御装置だけでなく空力デバイスとしても用いるため両腕のモノフェーズ光波防御シールド”アルミューレリュミエール・バックラー”以外にも航空機形態では機首となる脚部などにもモノフェーズ光波防御シールド発生器が搭載され、また必要ならば”ハイペリオン”のように機体全体をモノフェーズ光波防御コクーンで覆うことができる。
モノフェーズ光波防御シールド以外にも装甲表面に展開したゲシュマイディッヒ・パンツァーはビーム湾曲だけでな空力整流にも使用され、持ち前の高出力と相まって、エクリプス初号機は、
・理論上、航続距離無限の電磁推進のみで大気圏内でM2+の超音速巡航が可能
・フレーム吸着の水素を推進剤に用いた場合、高度15,000mをM3.3で巡航可能
という性能が確保されていた。
つまり、攻撃力、防御力、機動力どれもが次世代機に相応しい高次元のバランスを実現していた。
さて、この「専用バックパック一体型のエクリプス」が”初号機”となった理由だが、まず第一は「システムアップが完了したのがキラ担当機の方が先だった」というのが大きい。
開発が先行していたのは当然、ストライカーパック対応型の方だが、専用固定武装の開発も必要だったうえに2種類の核動力対応ストライカーパックを並行開発していたので、一応は完成しているが調整に思いの外手間取ってるようだ。
ここはあえて技術的冒険をせず、可能な限り新規開発をせず既存のコンポーネントや装備を丁寧にブラッシュアップして積み上げたキラ担当機の方が後発なのに完成が早かったのも、まあ、理解できなくもない。
そして、これはあくまで噂だが……キラ担当機は、GAT-Xシリーズの”イージス”やキラが愛機としていた”ジャスティス・ソーディアン”からリスペクトと言われる一本角に見える頭部多目的ブレードホーン・アンテナを装備していたことも理由と言われている。
そう、何となくキラ担当機の方が原作のエクリプス2号機に近い印象がある(ただ、似ているというのであれば、ジャスティスの頭の方が近い)のだ。
そして……
『やっぱ初号機と言えば一本角だよなぁ』
と開発スタッフの1人が言いだしたとか何とか。
故に”エクリプス初号機”は、原作1号機の白強めのトリコロールでも黒地に赤の2号機カラーでもなく、”
この”怪物”がもうすぐオーブの大空を舞うことになる。
☆☆☆
さて、長々とスペックを書いておいてなんだが……実は”エクリプス初号機”最強なのは出力でも武装でも速度でもなく……
「ヴェイアさん、”
「お任せください。ヤマト技官」
エクリプス初号機担当テストパイロット、”グゥド・ヴェイア”。
ザフトの英雄にも地球連合の英雄にもならずに済み、オーブでの高度ナノマシン治療により「自分になる」事ができたこの男は、恩義を返す為に”アロウズ”のモビルスーツ・パイロットとなり、忠義と共にエクリプス初号機を駆る。
”エクリプス初号機”(初期型)
動力:NBSC型複合核動力×2(機体、バックパック。シンクロ制御)
固定武装;誘導プラズマ砲”フレスベルグN式改”×2(バックパック)
88㎜レールガン”エクツァーン”×4(バックパック)
自由電子レーザーCIWS×2(バックパック)
72式ビームサーベル×2(両手首)
30㎜液体装薬機関砲×2(頭部)
手持武装;72E4式ビームライフル”ジンライ”×2(両腰部マウント可能)
防御装備:”アルミューレリュミエール・バックラー”×2(両腕)、機体各所にモノフェーズ光波防御帯発生器
装甲素材:MTVPS装甲(中空装甲構造)、VTP(重要区画内部装甲)
フレーム:水素吸着フレーム材、高負荷部分にVTP素材
特殊装備:”Q-IFS”、ミラージュコロイド・ステルス、ゲシュマイディッヒ・パンツァー
専属パイロット:グゥド・ヴェイア
という訳で、”エクリプス初号機”が無事にロールアウトしたようですよ?
超音速巡航してくる、連射できる歪曲弾道プラズマ砲と、容易に撃墜できない防御力を兼ね備えたステルス可能な可変モビルスーツという既存技術テンコ盛り仕様の機体ですw
まあ、
まあ、これは初号機がバックパックをシンプルな構造にし可能な限り既存のコンポーネントの流用を行ったことと、ストライカーパック対応機(弐号機)が新規開発部分が多く、調整に手間取っていたことなども理由です。
そして、テストパイロットは前作のエピローグに登場した、この世界では英雄にならされずに済んで、オーブでのナノマシン治療の末に命永らえたグゥド・ヴェイア氏というつよつよ布陣です。
キラが作った機体にヴェイアが乗るとは、敵対者涙目案件なのは確定か?w
しかも、これでもまだ「とりあえず、実戦投入な可能な状態」に仕上げた”初期型”です。
現在、予定されてる後期型(中期型?)は、”フレスベルグ”に変えて歪曲弾道/拡散砲撃などが可能となる発展型”スキュラ”やモノフェーズ光波防御シールドをモノフェーズ・ビームシールドに変更したりする草案があったり。
次回はガラッと雰囲気を変えて、C.E.72年のクリスマスの風景などを……
どうか応援よろしくお願いします。