SEED DESTINYに00要素を混ぜ込んでみたら、より一層gdgdになった件について 作:種再燃祭
さて、そろそろ12月24日のオーブにも、夜の帳が降りる頃合いになってきた。
唐突だが……書類上は、オーブで抑留中ということになっている我らがヒーロー(?)、”大戦の英雄”であるアスラン・ザラ。
父親の命日をコロッと忘れていたこの男には、身の回りのお世話から、メイド服を脱いでのシモのお世話まで献身的にこなす三人の専属メイドがいる。
”アンジェリカ・アンデルセン”
”ブリジット・ベルリネッタ”
”チェルシー・チェスター”
この三人、通称”アスラン・メイドトリオ(あるいはメイド隊)”の出自は謎に包まれているが……まあ、単純にアスランとは相思相愛関係にあると言っていい。
どのくらい相思相愛なのかと言えば……
「やはり、俺はプラントへ戻らねばならないのか?」
「まあ、そうなるな。それも政治という物だ。今は、お前が”ボアズ”に居住できるように根回しと背景作りをやってる最中だ。まあ、プラント本国に住むのはリスクが高すぎるからな」
「……それはいつ頃になる?」
「順調にいっても多分、春くらいだろうな」
※オーブは季節が反対の南半球の国ですが、日本より継承した暦を使ってるのでカレンダー上の春夏秋冬は日本のそれです。まあ、常夏の国だし。
「カガリ代表、折り入って頼みがあるのだが……アンジェリカ、ブリジット、チェルシーを連れていっては駄目だろうか?」
とカガリに直談判するぐらいには、だ。
ちなみにこの時のカガリの返答は「善処する」にとどめられた。
さてさて、そんな通称”メイド御殿”、アスランのセーフハウスのクリスマス風景はと言えば……
「メリークリスマスですぅ、ご主人様♡」
「メリークリスマスだ、ご主人様」
「ん。ご主人様、めりくり」
三人そろってこの日の為に準備した、三者三様のミニスカサンタ衣装でご挨拶だ。
えっ? なんで全員、スカートたくしあげでパンツをガン見せ状態かって?
そりゃあアスランの希望を叶えるため、”聖なる夜”を”性なる夜”にするためだろう。
「可愛いぞ。三人とも」
「うふふ。ありがとうございます♡」
「今夜は一晩中」
「可愛がって欲しい、です」
「任せろ……!」
あっ、なんかアスランの瞳孔が開いて……ああ、”種割れ”かぁ。
やっぱりコヤツ、キラの親友だけの事はある。
アスラン、素肌にバスローブと準備万端である。
どうやらこの男、最初からクライマックスでチキンやケーキよりも別の物を食べる気満々であるようだ。
⌚⌚⌚
God's in His heaven(神は天に知ろしめす)
All's right with the world(すべて世は事も無し)
契約によりオーブ領海内に係留されることが特別許可されているギガフロート、そこを拠点としているのが”ジャンク屋組合”だ。
この世界線においては、残念ながら”ジェネシスα”はソレスタルビーイングに急襲→接収されてしまい、現在、来年度に国際機関”The Deep Space Survey and Development Organization(深宇宙探査機構)”、通称”D.S.S.D”の拠点としてリスタートすべく準備のラストスパートに入っていた。
さて、その”ジャンク屋組合”には様々な人材が揃い、中には名物扱いされるジャンク屋さえいるのだ。
例えば、”ロウ・ギュール”なんてその典型だろう。
さてさて、そんな名物の1人として、ここ1年でめきめきと頭角を現してきた人物がいる。
その名は”ラウム・クルゼーロ”。
”ラウ”という愛称で知られるこの男、今から1年ほど前、赤毛がトレードマークの組合所属の船持ちジャンク屋”ブリング・スタビリティ”がデブリ帯でスカウトしたフリーのジャンク屋……という触れ込みだ。
廃棄された、あるいは撃墜されたザフトのモビルスーツやその残骸がよく流れ着く宙域のデブリ帯に居たせいか、ナチュラルの身でありながらロウ・ギュールも舌を巻くほど「コーディネイターしか操縦できない」とされていたザフト機を手足のように十全に操る、規格外のナチュラル・パイロットだ。
そして、『芸は身を助く』という言葉があるが、クルゼーロのそのスキルこそが、彼を一躍時の人にしたのだ。
”ユニウス条約”の締結とその履行でモビルスーツの保有数が制限されたプラントは、新型機導入の為にも現有の余剰機を放出せねばならなくなった。
他国はと言えば、モビルスーツ後進国だったユーラシア連邦と東アジア共和国は元々の保有数が多くなかったのに加え、パナマやヤキン・ドゥーエ絡みで大量損失を出していたし、大西洋連邦は戦後に南アメリカ合衆国が再独立を拒否した為に登録人口が急造、”ユニウス条約”が『人口当たりのモビルスーツの保有上限を決める』軍縮内容だったために、結果としてプラントの15倍以上の人口を誇ることになり終戦後でもでもまだまだモビルスーツ保有数上限まで余裕があったのだ。
ちなみにオーブは、”ユニウス条約”その物に批准していない。
結果として、ザフトが使っていた中古モビルスーツがマーケットに溢れたのだが……そのままでは、メインユーザー層であるナチュラルでは満足に動かせない。
そこで先ずはジャンク屋組合が大量購入し、その後にモビルスーツ開発に実績あるオーブにナチュラル向けのコックピット改修や操縦サポートシステム共同開発・改修を打診。
それを受けたオーブのモルゲンレーテ社から出向してきた”ジャン・キャリー&ユン・セファンの技術者夫妻”が多大な尽力をしたのだが、それでも元設計の問題でプラント製のモビルスーツは操縦の癖が強かった。
操縦難易度を例えるなら、フォーミュラ・マシンから市販車ベースの草レース用改造車になったという感じだ。
まあ、頑張れば乗れなくはないというレベルになったのは良いのだが……そこで「プラント製モビルスーツの扱いに
そう、今のクルゼーロは、ジャンク屋としての稼ぎや立場より「ジャンク屋組合所属のモビルスーツ教導官」という方が強い。
とまあ、ここまでは
ラウム・クルゼーロの正体は、公式にはMIA→戦死扱いになった元ザフトのエース、”ラウ・ル・クルーゼ”その人だ。
まあ、この世界線においてクルーゼは元々が、自分と”弟分”のテロメア異常のナノマシン治療を対価にオーブというよりイノベイドのエージェントとしてザフトで活動していたのだ。
その中で紆余曲折があり、最終決戦で「死んだふり」をし、表の顔はジャンク屋、裏の顔は”ターミナル”の協力者というややこしい立場のイノベイドのブリングに拾われ、オーブで新たな戸籍を得たのだった。
まさに人生山あり谷ありだ。
そして今日……
「綺麗だ……”
「ありがとう。ラウ」
彼女の名は、スカンジナビア王国出身の移住者で旧姓”エミリア・ジャンセン”……いや、かつてザラ派のNo2まで上り詰めた才媛、”エザリア・ジュール”だ。
ラウ・ル・クルーゼとエザリア・ジュール……原作では直接の接点は無かった2人が、この世界線では運命のいたずらで出会い、そして恋に落ちた。
1年ほど前、プラント本国でエザリア・ジュールは謎の失踪をし、一説には粛清されたという噂まで流れたが……
そして、約9ヶ月前……かつてクルーゼと呼ばれた男を追って、オーブへやってきた。
流石にエザリア・ジュールの名は不都合があり過ぎたので、”エミリア・ジャンセン”という別人の戸籍を用意してもらった。
だが、ジュールでもジャンセンでも、もう関係ないのかもしれない。
この9ヶ月で綺麗な銀髪も随分と伸びた。
何より、お腹に新しい命が宿ったのだ。
C.E.72年のクリスマス・イブ、かつてエザリア・ジュールと呼ばれた女はラウム・クルゼーロの妻、”エミリア・クルゼーロ”となる。
「私、とっても幸せ……こんなに幸せになれるなんて思わなかった」
愛しい男との愛の結晶が居る胎をそっと撫で、微笑みながら涙を零す
「安心しろ。これからもっと幸せにしてやる。その程度の甲斐性はあるつもりだぞ?」
そこには祝福があった。
不愛想だが仕事のパートナーとして組むことも多いブリング・スタビリティが、教官職をしてる時によく絡んできて一緒に食事することも多いロウ・ギュールと恋人の山吹樹里が、そして技術者として話す機会よくあるジャン・キャリー&ユン・セファン夫婦が……
こじんまりと結婚式だが、ラウム・クルゼーロとして生きたこの1年で絆を結んだ参列者が確かに居たのだ。
ブーケトスは、どうやら順当に樹里が受け取ったらしい。
もしかしたら、周囲が「お前らもいい加減くっつけ!」と気を回したのかもしれないが。
『さてさて、クリスマス・イブの夜も更けてきましたわね? 皆さんはどんなホーリーナイトをお過ごしですか? オーブではちょっと難しいですけどホワイト・クリスマスとか憧れちゃいますわ♪ 今日のラストナンバーは、せめてその気分だけでも味わって欲しくて、』
ラクスのクリスマスイブ限定配信、流れる静かなイントロはそっと降る淡雪のように優しく……
『願わくば、皆さんが大好きな人と過ごしていることを願って……”POWDER SNOW”』
粉雪が空から 優しく降りてくる
手のひらで受け止めた 雪が切ない
どこかで見てますか あなたは立ち止まり
思い出していますか 空を見上げながら
嬉しそうに雪の上を歩くあなたが
In the white snows, falls
私には本当に いとおしく見えた
今でも覚えている あの日見た雪の白さ
初めて触れた唇の温もりも忘れない
I still love you.
粉雪が私に 幾つも降りかかる
暖かいあなたの 優しさに似ている
楽しそうに話しをしてくれたあなたが
In the white snows, falls
私には心から恋しく思えた
今までも夢を見るの あの日見た白い世界
あの時触れた 指先の冷たさも忘れない
I still love you.
今でも覚えている あの日見た雪の白さ
初めて触れた 唇の温もりも忘れない
粉雪のようなあなたは 汚れなく綺麗で
私もなりたいと 雪に願う
I still love you....
イザーク、やったね! お兄ちゃんになったよ!(挨拶
という訳で、かつてクルーゼと呼ばれていたラウム・クルゼーロさんとかつてジュール姓を名乗っていた女性は結婚し、”エミリア・クルゼーロ”となりました。
しかも、お腹には既に新しい命が宿ってます。
こじんまりした結婚式けど、ジャンク屋組合繋がりの参列者はかなり豪華だったというw
それにしてもクリスマス・イブに結婚式とは……存外に二人ともロマンチストかな?
久しぶりにご本人登場のアスランは、素で”聖なる夜”を”性なる夜”にしようとしてますが、まあプラント(正確には”ボアズ”)に三人をお持ち帰りしようと本気で交渉し始めたあたりは進歩か?
ブリジットの胸が急成長してるように見えますが、単に持ってるのかアスランが揉んで育てたのかは謎w
クルゼーロだけでなく是非ともアスランにも甲斐性見せて欲しいところ。
そして、”POWDER SNOW”。
前に出したゲーム”WHITE ALBUM”のED曲です。英語verもある、なんか冬になると、あるいは初雪が降ると無性に聴きたくなる一曲ですね~。
聖なる夜には、こういうしっとりした曲も良いかなーと。
次回は、クリスマスのラストと技術ネタ……かな?
どうか応援よろしくお願いいたします。