SEED DESTINYに00要素を混ぜ込んでみたら、より一層gdgdになった件について   作:種再燃祭

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このエピソードから新章です。
仕事の都合で、相変わらず人気のない深夜にコッソリ投稿ですが……最初からフルスロットルで(原作乖離を)飛ばしますよぉ~♪




第1章::C.E.73年4月1日 ~これもある意味、”エイプリルフール・クライシス”な気がする
第31話 ”Twin Gilbert Struggle” 【挿絵入り】


 

 

 

 さて……時には、少し昔の話をしよう。

 例えば、プラントと地球が武力衝突する前の時代、ザフトがまだ生まれたばかりの頃だろうか?

 

 

数年前、オーブ宇宙コロニー”ヘリオポリス”

 

「先輩、なんか騒ぎがあったみたいですけど……何があったんです?」

 

 オニールシリンダー型のスペースコロニーとはいえ”ヘリオポリス”は立派なオーブの宇宙領土。

 当然、税関や出入国管理局の支署は存在する。

 疑問を呈したのは、そんなヘリオポリスの入管に勤務する新米管理官だった。

 

「ああ。また荷物扱いで男を持ち込もうとした女がいたんだよ」

 

「……は?」

 

 先輩であり教育係も兼ねたベテラン出入国管理官の言葉の意味が解らず、思わず思考をフリーズさせる新米。

 

「ああ、そういえばお前はまだ未経験だったか? 別に珍しいってほどのケースじゃないぞ? まあ、年に数件歩かないかの事例ではあるが」

 

「えっ? えっ?」

 

「あー……なあ、プラントの誇るアホ政策”婚姻統制”って知ってるか?」

 

「ええ、まあ。たしか『遺伝子上の子供ができやすい組合せの男女しか結婚許可がおりない』とかって奴ですよね? あと、プラントでは同性婚が違法だとか何とか」

 

「ああ、それだ。つまり”婚姻統制”には男女の情なんて関係ないってこったな。俺に言わせれば、男と女なら遺伝学的に高確率でできやすいってだけで義務的にヤる輩より、低確率でも情で燃え上ってサカる方がなんぼかガキはできやすいと思うんだが……」

 

 ※後年、キラ・ヤマトが身をもって実証した。キラとマリューは遺伝子情報的には受精率は「0ではないが底辺」だったらしいのだが、性的ハイマット・フルバーストを日々連射することで弾数勝負。C.E.73年3月31日時点で二児のパパだ。

 

「とにかくプラントってのは男女の情より遺伝子の相性を優先するんだが、生憎と人間ってのは感情の動物だ。恋愛感情なんて厄介なモンを持っちまったら、『はいそうですか』と簡単に納得できるわけねーだろ? 惚れた相手の子を産みたい/孕ませたいってのは人間としては自然だ」

 

「そりゃそうですよね」

 

「だろ? だからさ、時折出るんだよ。”そういう”の。男も女も」

 

「”そういう”って?」

 

「簡単に言っちまえば、今回は『女は惚れた男と結ばれたいし、低確率でも頑張って子を孕みたい』。だが男とはプラントじゃあ遺伝子的な理由で結婚許可がおりねー。だが、男は仕事やら何やらでプラントを離れたがらない……んで、女は思い余ってってパターンだな」

 

「うえぇ……でも? そんなんできるんですか?」

 

「そりゃあ、実際にやってるんだからできんだろう。まあ、あれだ。どんな時代にも国にもブラックマーケットは存在するってこったろ? プラントにだって時間制限はあるだろうが、”昏倒した人間を冬眠状態で生かしたまま梱包できる冷蔵パッケージキット”を用意する裏業者もいれば、後ろ暗い運び屋だって探せばいるだろうさ」

 

 ※原作”スターゲイザー”のラストで似たような原理の緊急時冬眠型生命維持システムが作中に登場している。

 

「それで、その……二人はどうなるんですか?」

 

「男は入管付属病院の処置室で再生処理して、回復するまで入院だな。それまで女は身柄拘束だが……後は話し合いだ」

 

「話し合い?」

 

「基本、”迫害されたコーディネイター”を受け入れるのがオーブのスタンスだ。そして『婚姻統制は”個人の自由意志と尊厳を奪う()()に該当する』ってことになってんのさ。だから今回も該当者の男女が話し合って、『オーブへの移民』に合意できれば、移民申請自体はできる。まあ、その後に”オーブ国民として生活できるか?”の思想チェックやら何やらが入るから、申請がそのまま受理されるかはわからんが」

 

 ※『思想的に問題あり』と申請不可となるケースも珍しくはない。

 

「えっ? じゃあ、話し合っても合意できなかった場合は……」

 

「女の方はプラント法的には犯罪しちまってるから、いずれにせよ申請はするだろうさ。まあ、男は戻りたいってんなら”犯罪被害者”って熨斗(ノシ)つけてプラントへ送還ってのが妥当な落としどころだな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから数年後……

 C.E.73年4月1日 オーブ・オノゴロ島郊外、住宅街

 

 

【挿絵表示】

「ん~~~? ”ダッド(とうさん)”!」

 

 リビングでニュース立体映像を見ていた幼子は、台所でおやつの調理に勤しむ父親に呼びかける。

 その父親は”主夫(ハウスハズバンド)”という訳ではなく、研究職であり育児期間中は在宅勤務が許可されていた。

 勿論、育休だってつく環境らしい。

 まあ、ホワイトな職場なのだろう。

 

「”ウィル”、パンケーキはもう少しで焼き上がるから、ちょっと待っててくれ」

 

 妙に慣れた手つきでフライパンを操る父親(ダッド)だったが、

 

「そうじゃなくて……ダッドに似てる人がニュースに出てるよ?」

 

「あん? 似てる人?」

 

 怪訝な顔をしながら父親がパンケーキ片手にリビングに来ると、

 

「うん。なんとなく」

 

 愛すべき息子の”ウィル”こと”ウィリアム”は頷いた。

 

 

☆☆☆

 

 

 

 

【挿絵表示】

『既にご存知の皆様もいるだろうが、この度”プラント最高評議会議長”を拝命した()()()()()()()()()()()だ。まず就任の挨拶として最初に申し上げたいのは……』

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 

【挿絵表示】

「……は?」

 

 ニューズ画像に思わず硬直する(フリーズ)

 確かに言われてみれば、よく似ていた。

 自分が髪を伸ばせば……いや、”結婚前の髪型”に戻せば、きっともっとそっくりになるだろう。

 だが、問題はそこではない。

 まず、”彼”を紹介しよう。

 オーブ国立遺伝子工学研究所勤務の研究者の一人で、割と仕事ぶりが評判の()()()()()()()()()()博士。

 更に言えば、妻との間に生まれた可愛い一人息子の名は、()()()()()()()()()()

 

 そして、グラディスは妻の姓であり、彼の結婚前の……オーブに来る(半ば強制連行だが)前に名乗っていた旧姓は、()()()()()()であった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




という訳で、「何故か二人いるギルバート氏」でしたw
驚いてもらえたらでしょうか?w

まあ、前作からデュランダルの登場の伏線は入れてましたが、”ギルバート・グラディス”氏の登場を予見していた方はいらっしゃらないんじゃないかな~と。

まあ、これにもガッツリかっきり物語の根幹に関わる理由やら何やらがあるんですが、それはおいおいに……

ちなみにこの世界線では、ウィリアム君はちゃんとギルバート氏の血を引いてる息子です。
ギル、超(夜を)頑張ったw
また、どうやらオーブのギルは、レイとは面識ないようで……


さて、次回は”お母さん”の話題をしないと片手間落ちかなぁ~とw

次回もどうかよろしくお願いします。
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