SEED DESTINYに00要素を混ぜ込んでみたら、より一層gdgdになった件について   作:種再燃祭

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ほぼサブタイでネタバレしてますが……前話に直結する”奥様”が登場です。

中途半端な時間ですが、休みと少しだけあがった評価、ご感想や少し増えたお気に入り登録でテンションとモチベーションが上昇、勢いで描き上げましたw

言ってしまえば、原作と異なる空白期間の穴埋めエピソード。
ついでに割と”重要な原作乖離のターニングポイント回”ですよ?

日付的久しぶりの一日二話投稿、楽しんでいただければ幸いです。






第32話 ”タリア・ザ・グラディウス”と”去り際のロマンティクス(物理)” 【挿絵入り】

 

 

 

 さて、前回の真相は、今は投げっぱなしジャーマンで放置するとして……

 日本において4月1日は新年度の始まりで、その伝統を受け継ぐオーブにおいてもそれは変わらない。

 

 そしてここ、オノゴロ島に新設された……

 

 独立緊急展開部隊”アロウズ(ARROWS)

 

 の司令部においても、今の時期ならでは情景が見られていた。

 皆様は先の大戦終結後に提唱された”アロウズ”を覚えているだろうか? 

 まずはローマ字表記が原作00の”A-LAWS”でないことに注意して頂きたい。

 その意味(差異)は、ARROWSとはそのまんま「有事の際には束になって矢(ARROW)のように現場へすっ飛んでいく部隊」として名付けられた。

 名前の通り、オーブ国防軍(=正規軍)とは独立した部隊であり、指揮命令系統は代表首長直轄、つまり軍のように出動に議会の承認が必要なわけではなく、今はウナトの許可があればいつでも出撃できる即応任務群という訳だ。

 

 基本的には少数精鋭、期待される約悪は『(有事が)燃え広がる前に鎮火させる”早期火消し役”』、つまり国防的あるいは政治的な初期消火担当だ。

 故に、スタンディングアローンで機動的に動ける大改装を受けていた大気圏内外問わない万能戦艦”GNアークエンジェル(仮称)”と搭載モビルスーツを保有戦力の中核に据え、それを補うように各戦力を有するように執り行う。

 

 具体的に言うならば、単独で長距離哨戒・偵察や広域要撃ができる”月蝕計画”の成果物、”エクリプス”などが『基地攻撃機』として”アロウズ”に配される予定だ。

 基本的に数が必要なオーブ正規軍に対して、”アロウズ”の保有モビルスーツはせいぜい20機、多くとも30機程度に収まる計画だった。

 

 保有戦力の大きな正規軍は、動かすのに時間も予算もかかる。

 かと言って同じ少数精鋭の組織である”ソレスタルビーイング”は、独自のモビルスーツ戦力保有理由が、『太陽光発電施設や周辺設備の警備と警護』という建前である以上、投入できる作戦には限度がある。

 

 先の大戦のように、太陽光発電設備でもあり”ソレスタルビーイング”に管理権限がある軌道エレベーター”アメノミハシラ”が襲撃されたともなれば、大腕をふって参戦できるが、逆に言えば太陽光発電が無関係の案件には出動させずらい。

 何事も大義名分やら口実やらは必要なのだ。

 

 こう書くと、”アロウズ”の出動案件がどういう物か見えてくる。

 ・”ソレスタルビーイング”が出動できない案件

 ・尚且つ大規模な戦力より、即応性が必要な案件

 

 何となくだがその在り様は、かつてのUS.SOCOM(合衆国特殊作戦軍)に似てなくもない。『モビルスーツを用いた即応性の高い特殊作戦任務群』という意味では同じ係累だろう。

 おまけに設立に国民理解が得られた理由が、『常備兵力の削減(=国家予算に占める軍事費の削減)』というのだから何をいわんや。

 事実、”アロウズ”が設立できたことで10万規模の国防兵力の人員削減ができたと試算されている。

 大規模な事前準備が不要でフリーハンドで動かせる、独立性の高いこじんまりとした部隊というのは、国にとっても実に都合が良いのだ。

 だからこそ21世紀でも、各国に軍やそれ以外でも特殊部隊が存在する。

 

 さて、そんな”アロウズ”の長官を、”ソレスタルビーイング”の(表の)代表と兼任で引き受けることになったのが……

 

 

【挿絵表示】

「ああ、よく来てくれたな。招聘に応じてくれて嬉しいな」

 

 そう、”アロウズ”の提唱者でもあるカガリだ。

 これもある種の”言いだしっぺの法則”だろうか?

 そしてカガリは微笑み、

 

「君の話はよく聞いてるよ。”タリア・グラディス大佐”」

 

 

 

【挿絵表示】

「ハッ! 光栄でありますっ!!」

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 

【挿絵表示】

”タリア・グラディス”

 

 出自はザフト黎明期の幹部候補生、将来を嘱望された若手有望株の1人だったが”()()()()()”でプラントを出奔。

 オーブへと移民し、いち早く市民権と国籍、永住権を得るためにオーブ国防軍への入隊を志願。

 難無く士官学校入試を突破し、宇宙軍へと配属となった。

 その中で順調に頭角を現し、先の大戦では大尉でドレイク級の艦長として初の実戦を経験し、最終的には少佐に戦地昇進してネルソン級を旗艦とするドレイク級×2に輸送船改装モビルスーツ母艦を加えた臨時編成の船団護衛戦隊指揮官として宇宙輸送船団護衛任務に従事(少佐で戦隊指揮官は割と異例)し、最後の”ジェネシスならびにヤキン・ドゥーエ攻略戦”にも補給部隊を引き連れ参戦していた。

 実直で堅実、されど豪胆な指揮に定評がある。

 それが評価され終戦時に中佐へと昇進。

 そして、

 

「もう辞令を確認しているだろうが、確認も兼ねて口頭で改めて告げる。君は4月1日付で大佐に昇進すると同時に”アロウズ”に移籍。所属艦”GNアークエンジェル”の艦長に就任してもらう」

 

 原作世界を知るなら、何とも皮肉な配置だ。

 もっとも、タリアがオーブに居る時点で皮肉だが。

 

「何か質問はあるか?」

 

 そう促すカガリに、

 

「質問というより疑問ではあります。他にも有望な者は居るのに、なぜ小官が選ばれたのかと」

 

 そう、”アークエンジェル”の艦長と言えば、”質実剛健”の二つ名をもつ『トダカ大佐』だ。

 戦時中、全期間を通じて”アークエンジェル”の艦長として数々の激戦を戦い抜き、戦後に准将へと昇進。

 しかし、そのまま今年の3月31日まで艦長として務め、これまでの働きの評価により順当に少将に昇進して、どうやら再編される海上打撃艦隊の提督に就任していた。

 海上は宇宙と勝手が違うが、トダカなら何とかできる気がする。

 

”タリア・()()()()()()()()(頑剣のタリア)”。先の大戦で、どんな激しい戦いの最中でも怯まず船団護衛(エスコート)任務を続け、見事に輸送船被撃沈0を成し遂げたゆえに、尊敬と共に付けられた二つ名だったか?」

 

 そう、タリアは先の大戦で、度々ザフトのゲリラ的な小規模通商破壊部隊に襲撃されたが、無事に輸送船団を守り通したのだ。

 「航路の維持こそ海軍の本懐」という伝統は、その重要性も含めて宇宙軍にも引き継がれているので、それを実質損害0で切り抜けた彼女への評価は高い。

 

「えっと……その話、長官にまで伝わってましたか?」

 

 その少し照れくさそうなどこか困ったような口ぶりは、カガリが大将待遇であること以上に、戦時中に成し遂げた数々の武勇伝を知っているような感じであった。

 まあ、カガリは敵であるザフトにまで”太陽と獅子の女王様”なんて二つ名が知られてたくらいだから、さもありなんだ。

 

「まあ、戦時中の活躍も評価しているが……」

 

 カガリは人の悪い笑みを浮かべ、

 

「私個人としては、あれだ。『今の旦那をスリーパーホールドで失神させた隙に冷凍パッケージに押し込んみオーブに持ち込もうとした』ってエピソードが特に気に入っている」

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 タリアさん、何をやってんだか……

 少し当時の詳細を書くと、場面は原作の「ギルバートとタリアの別れのシーン」まで遡る。

 まあ、”あのシーン”に至るまでは大まかには同じだ。

 タリアはギルバートと結ばれて子供が欲しいけど、プラントでは婚姻統制のせいで結婚が許されない。

 ギルバートとタリアの体の相性は良かったが、子作りという一面だけを遺伝子工学的に見れば悪かった。

 だから、「オーブへ行こう」とギルバートを誘った。

 

 だが、ギルバートはタリアを愛していたが、同時に遺伝子工学という生命の神秘に関わる仕事も愛していた。

 だから、プラントを出ることはできなかった。

 男が女より仕事を取る以上、それは必然的な別離だったはずだ。

 

 しかし、この世界線のタリア・グラディスは、原作よりほんのちょっとだけ覚悟ガン決まりだった。

 言い方を変えれば、女傑要素がつよつよだった。

 

 いや、でも原作でも予期せぬ再開で「焼け木杭に火がついて」、部下が山ほどいる作戦行動中の戦艦の中で元気にサカってたくらいだ。もしかしたら、元々素養はあったのかもしれない。

 だから、タリアは背を向けて歩き出したギルバートの背後に気配を消して素早く接近し、”去り際のロマンティクス(物理)”で頸動脈を圧迫したのだ。

 まあ、傍から見れば(絞め墜とすのが目的でも)後ろから愛する男の首筋に抱きついたのだから、確かに見た目だけはロマンティクスかもしれない。

 

 タリア・グラディウス。趣味は某”実戦形態(ブラジリアン)柔術”……その若くして格闘能力の高さ(タツジンの領域)が、黎明期のザフトから勧誘された原因の一つだった。

 蛇足だが、寝技の巧さや拘束術(グラウンドコントロール)が、子作りに多いに役立ったのは言うまでもない。特に”マウントポジション(意味深)”をタリアに取られると、彼女が満足するまでギルバートは脱出不可能だったらしい。

 

 そして、後はギルバートをコールドスリープ・パッケージにして、念願の(結婚が許される)オーブへやって来たということだ。

 最初、ギルバートはかなり混乱したが、やがて落ち着きこの『亡命劇』にも納得した。言い方を変えると、体が復調した後、改めてタリアにベッドで”ワカラせ”られた。

 まあ、タリア相手に体力勝負を挑むなんて、某”重賞取れるウ○娘”に挑むようなものだ。しかも彼はトレーナーさんじゃなくて、コーディネイターでも研究職。嗚呼、結果は目に見えている。

 

 なんのかんのあって、二人はオーブで幸せになる決意を固めて結婚。

 その覚悟の現れなのか、婚姻を機に長かった髪をバッサリ切りってイメチェンし、ギルバートは嫁の”グラディス姓”に改めた。

 

【挿絵表示】

↑ちなみに上記の写真は、オーブで新婚生活を楽しんでいたパパになる前のギルバート氏。なんかこう、色々吹っ切れた感じがする。

 

 

 

 とにもかくにも、やがて本来は”できる”確率は低いはずなのに、オーブに根を張ってから数年後に無事に二人は一人息子を授かった。

 つまり、タリアとギルバートは身をもって『プラントと婚姻統制に”()()()()()()”』のだ。

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

(こ、これがいわゆる『くっころ』って心境なのかしら……)

 

 割と高強度な羞恥に苛まれるタリアであるが、カガリはお構いなしに、

 

「別に冗談で言ってるわけじゃないぞ? ”アロウズ”は即応任務部隊だ。最前線の現場指揮官を兼任する艦長には、随時”素早く的確な判断ができる能力”と、何よりそれを実行できる”果断さと度胸”が求められる。肝の太さは重要だぞ? 何しろ戦場では何が起こるわからん。臨機応変に即断即決ができる人間は貴重だ」

 

 まさに経験者は語るだ。

 さすがはジェネシスすらも鎧袖一触にした”オーバーキルが芸風の雌ライオン”は面構えが違う。

 

「それに安易にリスキーな打撃を選ばず、確実に意識を狩り取れる絞め技を選択する適切な判断力や慎重さも評価できるだろう」

 

 ちなみにカガリの得意技は、150kgを超える(あれから2年、カガリは見た目は大差ないが未だに”能力は延びている”ので今は200kg近いかも……)握力を活かした”蛇咬掌(スネークバイト)”。一応は絞め技だ。

 ちなみにキラが理性蒸発しマリューを(主に性的に)壊しかけようとすると、優秀な頭脳が台無しになる国家的損失を回避するために発動するケースが多々ある。

 

「グラディス、お前を”アークエンジェル”の艦長に選んだ理由を並べるならこんなところだ。ところで……」

 

 カガリは少し考え、

 

「”新しいプラントの議長”は、お前の旦那の兄弟親戚かなんかか?」

 

「いえ、少なくても私は知りませんわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




という訳で、皮肉にも”GNアークエンジェル”の艦長に就任した”タリア・ザ・グラディウス(笑)”大佐でした。
この皮肉展開が書きたかったw

そして彼女、オーブでも歴戦だったという。
そして、旧デュランダル(現グラディス)氏ェ……
やっぱり前話のエピソードはこのグラディス夫婦でしたw
まあ、原作よりはウィリアム君込みでグラディス一家全員が確実に幸運値高いからヨシッ!
きっと家族全員で、「原作とプラントに中指立ててる」事でしょうw

そして、やっぱり「プラントのギルバート」はタリアさんも知らないらしいです。
ただ、旧クルーゼさん(&レイ)が親交あったのは「プラントのギルバート」で、移住した年代的に「オーブのギルバート」とは面識が無いっぽいですね~。

次回は、ちょっと「プラントのギルバート」について書いてみようかなぁ~と。

次回もどうかよろしくお願いします。
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