SEED DESTINYに00要素を混ぜ込んでみたら、より一層gdgdになった件について 作:種再燃祭
サブタイでお察しください的な感じの内容ですw
あっ、それとこの44話から45,46話にかけて連作、『前中後編』みたいな感じで読んでもらえればとても嬉しいです。
「おっはよ! おっにいちゃ~ん。マユとデートしよ♡」
さて本日は旗日で学校も、ついでにブラック組織でもないし”
というか、国家非常事態でもない限り、なるべく有給消化を促しているのが”アロウズ”だ。
いや、正確には『技術班を中心に、会社が命じてもいないのに出社してきて仕事に前のめり、ワーカホリックに見せかけた変人の趣味人』な輩が多過ぎるのだ。
真面目にいつか労基局がカチコミかけてくるんじゃないかと、カガリ辺りはヒヤヒヤしてるのだ。
それはともかく昨日はシンの給料日でもあり、マユは当然のようにそれを知っていた。
ちゃっかり者の妹の面目躍如だ。
「おはよーさん。いや、別に良いけど。それはそれとして、自分の部屋はともかくリビングでは服着ろって。下着でダラダラすんのはちょっと行儀悪いぞ?」
今朝も変わりなく平常運転のシンであった。
「んー? いいじゃん。今日はちょっと暑いし。それにほら、いつも一緒にお風呂入って洗いっこしてる仲だしぃ♪」
「いや、そりゃそうなんだけどな。まあ、いいか。俺は顔洗ったりしてくるから、出かける準備整ったら教えてくれい」
「ほーい♡」
☆☆☆
さて、アスカ邸の休日の朝ルーチンワークが終わったところで……
「んじゃあ、行くか」
大型バイクのライダーズシートに跨るシンに、
「はぁーい♪」
と慣れた様子でタンデムシートに座るマユ。
原作TVシリーズではオーブに作中で一時帰郷した時は、スポーツバイク(レンタル?)に乗っていたが、この世界線での愛車は、原作劇場版でキラがラクスを乗っけて走ってたHONDA”ゴールドウイング・ツアー”っぽいデザインのクルーザータイプ大型バイクだ。
勿論、レンタルではなくれっきとしたシンの所有物である。
さて、ここで少し日常パートらしい話題を。
このバイクがリアル・ゴールドウイングと同等品なら標準小売価格は現在の日本円換算で400万円近くになる。
普通の16歳の収入では買うのは難しいのだが……実はシン、去年1年間は”
准尉は少尉の手前の”准士官”、下士官と尉官以上の士官との中間だ。シンは、飛び級制度を使って高校卒業相当の学位は持っているが去年は未成年扱いで正規任官はできなかったのでこのような処置が取られた。
これは慣例としてオーブでは『義務教育課程を修了し、満16歳となる年度の4月1日をもって成人とみなす』ので、C.E.73年4月1日付で”アロウズ”への正規任官の際に正規少尉として任官させる為に必要な手続きだった。
さて、生臭くも大事なお金の話題だが、去年のシンの年収は”オーブ国防軍准尉の正規給与”に加え、パイロット資格を持ち各種実機操縦テストにも参加していたので様々な手当がつき、現在の日本円で約585万円と悪いものでは無い。
加えて、軍の福利厚生の一環である車両や住宅購入などに組める超低金利ローンが組めたので、これを利用しての分割払いだ。(実は就職祝いにアスカ・パパが全額出すと言ったのだが、『もう社会人なんだから、そういうのはいいって』とシンが断った経緯がある。シンの性格がよくわかるエピソードである)
ついでに免許制度の話をすると、同じく『義務教育課程を修了し、満16歳となる年度の4月1日をもって成人とみなす』に従い、自動車もバイクも16歳になるの4月1日付から発行可能となり、教習自体はその前からでも受けられるので直ぐに就職予定の学生などは義務教育課程を修了したら直ぐに教習所に入り、教習カリキュラムを修了させて4月1日の免許証発行を待つというスタイルも珍しくない。
准尉待遇であるシンの場合はオーブ国防軍の自動車教習施設が利用できたので、昨年中にカリキュラムを終わらせて4月1日で無事に自動車並びにバイクの免許証が発行されている。
そして、自動車購入ではなくバイクを選んだのは、既にアスカ家に家族全員が乗れて父がモルゲンレーテ社への通勤に使うワンボックスのミニバン(印象的にはヴォクシーやノアあたりだろうか?)と、専業主婦の母が買い物などにたまに使うコンパクトカー(こっちはこっちでアクアっぽい)と既に2台あるのでわざわざ3代目を買う必要は……というより、現代日本より住宅事情が良好で敷地が広いとはいえ、ガレージに車3台が並ぶのは、ちょっと窮屈な感じがするというのはシンの弁。
それに雨天とかで自動車が必要なら使用頻度が少ない母の車を使えばいいだけだ……と思っちゃう辺り、シンの性格とか価値観とか感覚とか、「勿体無い精神を育んだ小市民的日本人気質」がかなり強いように思う。
ちなみにこのゴールドウイングっぽい大型クルーザーバイクをシンが数あるバイクの中から選んだ理由は、『これならマユを後部座席に長時間乗せても、腰も尻も痛くならないだろう』という配慮からだった。
マユを後ろの乗せること前提に考えている辺りは、日本人気質というより某”千葉の兄妹”っぽい。
更に蛇足であるが、マユは『兄に背中から抱きついて密着できる』という理由から、車よりもバイクでの
☆☆☆
「そういや、今日のお出かけって何か用でもあるのか?」
市街地の端、海が見える一角にバイクを停めてシンがそう聞くと、
「お出かけじゃなくてデートだよ♪ お兄ちゃんとのデート♡」
「大きなお世話かもしんないけど、マユは俺以外にデートする相手とかいないのか? クラスとかにさ」
自分の事を棚に上げてると自覚しながらもシンが尋ねると、
「んー……いないかな? ほら、マユの男の子の基準ってお兄ちゃんだし」
いや、マユさんや……
それって、『シン以上じゃないと男として(デート相手として)認識できない』と言ってるようなもんなのだが?
いや、シンはパルクールのオーブ・ジュニアチャンピオン。世界大会が世界情勢的に開催できないから、もしかしたらジュニア枠(16歳以下)の中では世界有数のフィジカルの持ち主かもしれん。
その時点でハイスペックなのに、加えてオーブ16歳の中では上位に入るだろう高給取りの”アロウズ所属の安定した国家公務員”、しかも将来を嘱望されるエースパイロット候補だ。
これに比べられるクラスメートの男の子が可哀そうだ。
「あー、マユが生まれた瞬間から一緒だからなぁ。それも仕方なしか」
シン、多分そこは納得しちゃいかん所だ。
「そうそう♪ お兄ちゃんとはマユが生まれた時から一緒♪ オムツだってお兄ちゃんが代えてくれたんでしょ? マユにオムツプレイするくらい近い男の子なんて他にいる訳ないじゃん?」
というか、幼少の頃からのマユの過剰供給なスキンシップでシンの女性観が蹂躙されつくし、今となっては「女の子に裸で迫られても動じないウルトラニブチン」になった気もするが、同じくマユの男性感もシンがこう……主人公体質なせいで破壊されつくされている気がする。
「オムツプレイ言うなし。いっつもってわけじゃないぞ? まあ、気が付いた時には確かに交換してたけどさ。覚えてないだろうけど、マユはオムツ離れ遅かったからな」
もしかして、マユのオムツ離れが遅かったのってまさか……
「覚えてるよぉ~。お兄ちゃんに『おにーちゃ、まゆのおみゅつかえて♡』って言ってた記憶あるし。そっかぁ~。つまりお兄ちゃんは幼い頃のマユの
「言い方ァッ! というか公共の場で流石にその言い回しは、はしたないぞ」
「えっ? このくらいオーブっ娘の嗜みだよ?」
※”前作第149話のあとがき”によれば、そうらしい。
「あっ、でもソッチ系だったら今でもしてもらってるか♪ いつもマユが便秘気味の時は、お兄ちゃんに四つん這いにさせられて、お風呂場でお浣……」
医療用ナノマシン・インプラントが国民義務化されてるオーブだが、まあ明確な病気でもない限り、ナノマシンが動かないケースがままある。
あまりにも過保護に動くと『人間が本来持つ自然治癒能力の著しい減退』を招くので、あくまで『自然治癒ではどうにもならないと判断された場合、免疫抗体能力やホメオスタシスを補強する』のが医療用ナノマシンの本来の役割である。
なので、第40話ラストの方のリンダもそうだったが、よほど慢性的で腸閉塞やら何やらの重篤な他の病気に繋がらない程度の便秘なら、市販薬などの薬品や食事改善などの療法が推奨されている。
確かに体の不調が起きれば、何でもかんでもナノマシン頼りだと、生命体としてポテンシャルやら生命力やらが色々退化する気はする。
「やめやめっ! あと『四つん這いににさせられて』は人聞きが悪すぎだ。ああしなけりゃ注入がやりづら……って、よくよく考えればなんで俺が最初からひり出すところや後始末まで全部面倒見てるんだろうな? あと、ああいう時のお前、なんかうるさいし」
思わず遠い目になってしまうシンだった。
流石に風呂場で全裸(なんせその後すぐにシャワー浴びるので)で四つん這いになって尻を見せる妹に思うことはあるらしい。
「えっ、だって自分じゃお尻見えないし、一人じゃ入れづらいし。そりゃあ自分で出したものだけど……なんかイヤじゃん? ああっ、あと、ほら、詰まってたのが解消される時って爽快感ない? 実際、快感だし。こう気分的に盛り上がるのも無理ないよ~」
そして『何を今更、当然のことを?』と言いたげな表情のマユである。
というかこの妹、色々強すぎじゃね?
「知らんて。俺、生まれてこの方、覚えてる限り便秘になったことないし」
シン・アスカ。心身共にいたって健康なようである。
「な、なんて羨ましい体質……世の便秘がち全ての女性に謝れ~~っ! というか、マユの面倒をもっと見ろぉ~~~!」
結局、遺伝子をいじくろうが何をしようが、人間という枠組みである以上は変わらない物も多いようだ。
「おまっ、これ以上兄にどうしろと……あー、もういい。今日のデートだったか? 目的とかあるのか?」
もう話題をすっぱり切り替えることにしたシン。
まあ、食事時にこの話題を出されるよりはマシだと諦めたようだ。
「可愛いマユとの思い出作り?」
「そういうのはいいから」
「むぅ~。ちょっとお兄ちゃん、マユに塩対応過ぎるよぉ」
と唇を尖らせてから、
「えっとね、クラスで聞いたんだけど、なんかいい感じのカフェができたんだって。そこにいってみたいなぁって」
「なんか、フワッとしてんなぁ。場所、わかるのか?」
「うん! ばっちりだよ♪」
きっとこの世界線のシンは気づくことはない。
マユとバカな話で笑い合える、そんな何気ない日常がどれだけかけがえのないものであるかなんて。
そして、それがどんなに容易く壊れてしまうものかなんて……
きっとこの世界のシンは気づく事は無い。
それはなんと幸せな事だろう。
幸せというのはえてして、”失った後”でしか気づかないものだ。
だから多くの場合、「幸せ
きっと、遺伝子操作でもどうにもならない体質ってあるんだと思う。というか後天的要素を甘く見過ぎな気がする(挨拶
その昔、彼女がいた頃に言われたノンフィクションの台詞を抜粋してマユに言わせてたりw
私もシンと同じで詰まることがない体質なのでその苦労は分かりませんが、マジで切実みたいです。いや、本気で羨ましがられたし。
この話をgdgdになるのをわかってて書いた意図って、「給料や免許なんかの所帯臭い話を出して、そこに生きてるってリアリティを出したかった」というのもあるんですけど、
『
が原作のシンが一番迎えたかった未来じゃなかったのかなぁ~と。
制作裏話ですが、今回の日常パートって、『原作のシンが夢に見た、幸せな”あったかもしれない未来”』をイメージして描きました。
この世界線では、それが現実なのが大きな原作との乖離点なのかもしれません。
付け加えるとすると、
※シンにとりマユは、マユが生まれた時から妹で、マユという固有で唯一の存在だから決して異性として認識することはない。だが、女性観の基本もまたマユである。
※マユにとりシンは、自分が生まれた瞬間からお兄ちゃんであり、性別や家族というくくり以外の特別な独立枠として「お兄ちゃん」がある。ただし、男性の基準は
うん。文章にしてみると、我ながら意味が解らないこと書いてるなぁ~とは思いますが、色々と難儀な兄妹だなとw
ちなみにシンとマユのバイクのシーンは原作劇場版のオマージュです。
この世界線では、キラがラクス乗っけてバイクで走るなんてシチュエーション、ほぼありえないでしょうしw
次回は、まえがきで書いたところの44~46話の三連作の中編にあたるカフェ・パート(?)になります。
次回もどうかよろしくお願いします。
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