SEED DESTINYに00要素を混ぜ込んでみたら、より一層gdgdになった件について   作:種再燃祭

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前話とはガラリと雰囲気を変えて……全国(推定)1000万の強炭酸(コーラサワー)ファンの皆様、お待たせしました!

いよいよコーラサワーが華々しい勝利を飾る日が来たみたいですよ?

強運:「この世界線じゃ主が死にかけんから出番がね-な」

幸運:「しかし、”LUCK”ばかりが使い道もなく溜まってるってのもな」

悪運:「なら別の方向に使ってみっか」





第51話 パトリック・コーラサワーの大勝利!!! ~00では異能生存体扱いされる程の『彼の強運、幸運、悪運』はこの世界線で一体どんな仕事をするのか?~ 【挿絵入り】

 

 

 

 C.E.73年の7月某日、払暁……

 

 

【挿絵表示】

「さぁ~て今日も元気にかっ飛ぶぜぇ~~っ!!」

 

 言葉通りに元気一杯の表情で、朝焼けに輝く愛機、大のお気に入りである”エクリプス()()()を見上げた。

 特に”()()()調()()()()カラーリング”が特に良いらしい。

 彼の名は”パトリック・コーラサワー”大尉。

 ついでに言うとC.E.でもリマスター版もリメイク版もある”エヴァンゲリオン”が大好物で、機体とパイロット込みで『弐号機のファン』なのである。

 蛇足ながら”エクリプス初号機”は紫のカラーリングであり、開発スタッフに熱烈なファンがいるのは疑う余地すらない。

 

 このコーラサワー、今年の3月31日まではオーブ国防軍所属で、4月1日から念願かなって”アロウズ(ARROWS)”所属となった。

 と言葉で言うのなら簡単だが……実はこの男、中々に凄い。

 何が凄いって行動力だ。

 なにしろ昨年度、愛しのカティ・マネキンが中将に昇進して”アロウズ”司令官に着任すると知った途端、自ら組織の本格稼働に向けて準備状態だった”アロウズ”の本部に押しかけて、自分の売り込みをかけたのだ。

 多分、これまでの流れで分かると思うが、基本的に”アロウズ”はスカウトが中心で、志願も一昨年のシンのように募集があって、応募して、試験と審査を受けて合格してという、ハードルの高さが違うだけでごく普通のオーブ国防軍入隊と手順は同じだ。

 おそらくだが、『先の大戦の戦績(エース)を売り込み材料に”アロウズ”本部まで直談判に来た』のは、後にも先にもコーラサワーだけだろう。

 

 ちなみにだが、コーラサワーがなんで先の大戦であれだけ活躍して、トップエースの一人にまでなったのにスカウト対象にならなかったのかと言えば……以前、カガリが”アロウズ”立ち上げの時に絶対に確保しなければならない『スカウト必須根幹(ライトスタッフ)メンバー』以外の人員の収集を図ったとき、オーブ国防軍に『移動可能人員』のリスト提出を求めたのだ。

 しかし、提出されたリストの中にコーラサワーの名は無かった。

 

 軍上層部はコーラサワーを出すことを惜しんだわけでは無い。むしろその逆だ。

 ”アロウズ”の長官であるカガリ・ユラ・アスハは、同時に兼任で太陽光発電公社ソレスタルビーイングの代表でもある。

 そして、100機ほどの生産計画があり軍モビルスーツの主力を占める予定の”GN-XⅡ”、その要である”疑似太陽炉(GN-T)”を製造してるのはソレスタルビーイングだ。

 というか世界でソレスタルビーイングしかGN機関は製造できない。

 

 そして、ここで未だにコーラサワーが”大尉”、つまりキラやピーリスと同じ階級でとどまってる理由なのだが……

 実は一度、問題のある言動や素行不良、規律違反、一つ一つは重いものではないが度重なる累計で昇進取り消し処分を食らってるのだ。

 いや、年齢と実績を考えればグラハムと同じ少佐になっていてもおかしくないのだが、いやむしろそれだけやってるのに大尉でとどまっているのが凄いかもしれない。

 これが並み程度の技量のパイロットなら昇進取り消しどころか降格処分、最悪、不名誉除隊になってもおかしくはない。

 だが、軍はコーラサワーの戦績と技量を高く買っていたのは事実で、だからこそ正規大尉でいられたのだが、基本的には『腕の立つ問題児』というのがコーラサワーの評価だった。

 

 しかし、この問題児をカガリ・ユラ・アスハに引き渡すとなると……考えるだけで胃が痛くなりそうだった。

 例えばの話であるが、「長官で大将待遇であるカガリと、司令官で中将のマネキンから同時に異なる命令が出た」とする。

 軍人にとって階級は絶対であり、普通ならカガリの命令を優先する筈だが、コーラサワーは迷いなく「マネキンの命令を優先する」だろう。そういう漢なのだ。

 しかも先の大戦での縦横無尽、あるいは傍若無人なド派手な活躍のせいで、カガリの国民人気は絶大でまさに天井知らず。

 もし何らかの問題が起きたとすれば、確実に軍が悪者にされてしまうだろう。

 シビリアンコントロールの利いた軍隊は、国民の声に鈍感であってはならない。

 コーラサワーの問題発言や問題行動で、軍とソレスタルビーイングの関係にヒビが入る展開など考えたくもなかった。

 

 、まあ実際のカガリは、コーラサワーが起こす愉快な行動など、鼻で笑って済ますような人物なのだが、軍上層部とて(いや、現場に出ない上層部だからこそか?)そこまでカガリの為人(ひととなり)を知る人間は極めて少ない。

 どこぞの”古鉄”のパイロットな南部さんじゃあるまいし、「分の悪い賭け」をするのは上層部じゃない。

 というか、旧大日本帝国の「起死回生が狙える乾坤一擲の大博打」を上層部が画策したら、前線の兵士がかわいそうだ。というか兵士の家族たる納税者あるいは有権者が納得しない。

 少なくともオーブ軍人は、軍事費がどこから出てるのか知っているのだ。

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 そして、その配慮をぶっ壊したのが”アロウズ”本部に凸ったコーラサワー本人だというのだから、いかんともしがたい。

 案の定、カガリの反応はというと……

 

 

【挿絵表示】

「なんだ。自分からわざわざ売り込みに来たのか? スカウトする手間が省けたな」

 

 というぐらいだった。

 この女、コーラサワーが「マネキン目当てなの承知の上で」このリアクションだ。

 ただ、この所業で流石に面子を含めて色々と台無しにされた軍上層部は本気でキレて、『書類上は、コーラサワーを重大な軍規違反で中尉に一階級降格処分の上、予備役編入』という形にし、『”アロウズ”へは予備役中尉から実績を踏まえて一階級昇進で大尉として服役』という形になった。

 つまり、終戦後に中尉として一度退役し、今年度に大尉として”アロウズ”に復帰したキラと同じ扱いということだ。

 この降格処分というのがミソで、軍人として考えるなら「降格した上での予備役編入=不名誉除隊よりうくらかマシと言える程度の”懲罰人事”」であり、本来はかなり不名誉で将来に大きな影響を与えるのだが……しかし当の本人、コーラサワーにしてみれば、『マネキンと一緒に居られれば、後は二の次三の次』なので実質ノーダメージという辺りが何とも言えない。

 

 

 

 さて、カガリにしてみれば……

 

「ふむ。これも怪我の功名か? 開発が遅延していた”エクリプス弐号機”に、丁度良いタイミングでテストパイロットが自分から転がり込んできたな」

 

 ってなもんである。要するに”棚から牡丹餅”。

 本当に「そろそろ本格的に専属テストパイロット決めねばならんか」と思ってた矢先のベストなタイミングだったっぽい。

 まさに「とりあえずマネキンの側に居たい」コーラサワーと完全に利害の一致、いわゆるWin-Winの契約が結べたという訳だ。

 しかもマネキンが辞めない限りは、よほどのことが無いとコーラサワーも残るだろうと容易に想像がつくあたりも実に(カガリにとり)都合が良い。

 なんせマネキンは最低でも『このままアロウズで”大将まで昇進”』してもらう予定だ。

 

 この世界線のコーラサワー、00原作と違い『強敵と遭遇して死にかける』ということがほとんど”有り得ない”。

 なんせ本人の技量が、先の大戦での戦果を踏まえて「オーブ国防軍の中でも十指に入るモビルスーツ・エースパイロット」と言われており、それも誇張や大げさではない十分な上澄みだ。

 加えて、乗機にも比較的恵まれている。本人の技量もあるが先の大戦で30機弱程度しか実戦投入されていない”GN-X”のパイロットに選出されたことからもそれが分かる。

 なので原作由来の『異能生存体と勘違いされそうな生存特化の”豪運”』が、使われる事無く蓄積されていたのが、それが思わぬ方向に噴出してる感じがある。

 実際、タイミングよく開発が遅れていた”エクリプス弐号機”のテストパイロットの座を射止めたのみならず、実は弐号機だけでなく初号機も込みで基地モビルスーツ、『GNアークエンジェル搭載機ではなく、オノゴロ島”アロウズ”本部直属の長距離哨戒/要撃機』である。

 平たく言えば、本部付きのマネキンのすぐそばに居られるということだ。

 なんせ”アロウズ”の本部と地上基地は隣接しているのだから。

 

 実は”アロウズ”というのは公式的にはそこまで規模の大きな部隊ではない。

 まあ、有事の際に出撃する『代表首長直属の緊急展開特殊任務群・即応部隊』という設立目的なので、そこまで大きくする理由がないのだ。

 なので保有戦力は、『火種が小さいうちに飛んで行って初期消火、可能なら鎮火させる』事が目的の遊撃戦力、”鉾”の役割を果たす”GNアークエンジェル隊”と、『予期せぬ奇襲攻撃など緊急性の高い国家有事に即応し出撃する』、”盾”の役割を担う”本部直属遊撃隊”だ。

 大きく分けると、この二つしか部隊は存在せず、『スタンディングアローンで戦える万能戦艦1隻と、モビルスーツとモビルアーマー合計30機弱、総人員は非戦闘員含めて3000名強』というのが実情だ。

 GNアークエンジェルを筆頭に個の戦力に規格外が混じっている気がするが、まあ数的な規模は妥当な所だろう。

 本来ならば大将(相当)が長官、正規中将が司令官を務めるような規模の部隊ではないのだが、自国領域だけでなく海外派兵が前提となる独立性の高い戦力なのであれば、性質上それもやむなしであろう。

 

 なので、やろうと思えば基地の待機室(ガンルーム)から本部司令官室まで歩いて行ける距離なわけで……とりあえずコーラサワー大勝利であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ちなみにコーラサワーがカガリに直談判して”アロウズ”への入隊をもぎ取ったと聞いた時、カティ・マネキンは冷静沈着が軍服着てるような彼女には珍しく思わず卒倒しそうになったらしい。

 そして、自分には直接関係のある事柄では無かったが、流石に元部下の不始末ともなれば看過するわけにもいかず、正規任官後に新たな直属の上官となるカガリに謝罪に行くと……

 

「お前恋しさにわざわざ来たんだ。可愛いものじゃないか? こっちとしても開発スケジュール遅延で空席のままだったエクリプス弐号機のテスパイが決まったんだ。悪い話じゃないさ」

 

 そう笑った後、

 

「せっかくだからマネキン、コーラサワーが無事に弐号機飛ばして成果出せたら、デートの一つでもしてやったらどうだ? そうすりゃアイツにもこれ以上ないってほどの励みになるだろう。」

 

「公的な関係をプライベートに持ち込むのは如何なものかと。それに職場恋愛というのは、その色々と……」

 

 多分、その瞬間にマネキンが思い浮かべたのは、

【挿絵表示】

↑きっとこの後輩の顔だろう。

 「リーサ・クジョウのまま」で生きられ、今やソレスタルビーイングの”実働部隊トップ”として、(本人が望む望まないに関わらず)幹部待遇というキャリアウーマンまっしぐらな女傑だが……

 恋人を00原作のように同士討ちで戦死させる事は無かったが……結局、恋人とは別の原因(明言しないが男女の仲ではありきたりな物)で破局し、軍に居ずらくなったところをソレスタルビーイングにスカウトされた過去がある。

 

「言いたいことはわかるがな」

 

 そう苦笑するカガリ。当然、部下がスカウトされた経緯も知ってるので察したらしい。

 

「他人の行動から教訓を得るのは悪くはない。だが、お前はクジョウではないし、コーラサワーはクジョウの当時のお相手でもない。一般論ってのはどこまでも一般論だぞ?」

 

「……この歳になると色々と慎重になってしまうのです。後が無いですので」

 

 割と切実な言葉だったが、

 

「好いてくれる男がいるうちは、女は花盛りさ。まあ、私に男はいらんがな。ラクスがいてくれれば文句はない」

 

 確かにこの世界線のカガリの気を引ける男というのは中々に想像し辛い。

 

「なあマネキン、お前さんは『自分の欲望に忠実に動く』ことに慣れてないように見える。自分の欲ばかりでいつも動いていたら、そりゃあ軋轢だの火種だのがわんさか生まれるが、偶には自分の思うままに行動するのも良い物だ」

 

 どうもカガリの発言は、10代後半のそれとは思えないが、まあコヤツも普通の人生を歩んでる訳ではない、「一般論の通じない生き方」をしてるのだから無理もないのかもしれない。

 

「それにな羽目を外すってのは、存外に重要だぞ?」

 

 この時の会話がどう作用したのかは不明だが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてC.E.73年7月某日、市街地にて……

 

「ふぉぉぉぉ~~~っ!! マネキン中将の生足ィーーーーッ!!」

 

 

【挿絵表示】

「コラッ! 街中で妙な大声をだすな。私だって足ぐらい出す。オーブは暑いからな……そんなに変か?」

 

「とんでもねぇっス! なんてーか、感動のあまりつい声が……思わずむしゃぶりつきたくなる美脚っス!! スンゲー眼福っすよっ!!」

 

 なんか街中で目一杯力説し始めるコーラサワー。

 まあ、確かに美脚ではある。

 

「お前という奴は……まあいい。お前から誘ったデートなんだろ? さっさと行くぞ。まさか予定位は考えてるな?」

 

 

【挿絵表示】

「モッチロン! エスコートはバッチリっすよっ!! 楽しみにしててくださいっ!!」

 

「ああ、あとな……公の場、なおかつ非番で”中将”はTPO的にNGだ」

 

 するとコーラサワー、パッと笑顔を一層輝かせ……

 

「じゃ、じゃあ、”カティさん”でっ!!」

 

「まったく。仕方のない奴だ」

 

 呆れ顔のマネキンだったが……まんざらでもないような?

 もしかしてこの世界線でも、パトリック・コーラサワーは大勝利……なのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




弐号機(の専属パイロットの座)、ゲットだぜっ!!(挨拶

という訳で
タイミングよく売り込みをかけて、まんまと”エクリプス弐号機”の専属パイロットを射止めたコーラサワーでしたw
記念に初イラスト化♪
いや~、AIパイセンは本当に男描くの苦手だわw

勿論、腕は抜群にいい(なんせオーブ軍のトップエースの一人)ことが大前提なんですが、カガリってこういう「自分から売り込みかけてくるような破天荒キャラ」好きそうですもんね~。
この世界線のラクスもどっちかというと破天荒キャラですしw
いやまて……オーブ組の登場ネームドで破天荒じゃないキャラって誰だ?
トダカさんとか……いやアークエンジェルの艦長時代は割と大概だった気ガガガ
ハワードとダリルがギリギリかな?
キャラが濃いのが集まってるのがオーブってことで。

んで女傑マネキンさん、何とかデートに応じてくれましたw

えっとこの後書きを読んでくれる皆様にちょっとお教えしますと……コーラサワーとマネキン、少なくとも原作開始までは、理由があって前作より心持ち出番多いかも?
原作が始まっちゃうと、どうしてもGNアークエンジェル組の出番が多くなるので。

嗚呼、きっとクジョウ女史は飲んだくれて荒れるんだろうな~(確信

さて、次回は前作からの伏線回収でもしようかな~と。

次回もどうかよろしくお願いします。
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