SEED DESTINYに00要素を混ぜ込んでみたら、より一層gdgdになった件について   作:種再燃祭

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前話の後書きの予告通り、今回はヒリングさんの新しい相棒です。
そして、当然のように砲戦特化型ですが……キラよ、正気(マヂ)か?w






第54話 苗字がケアからアマルフィに変わったとしても、やっぱりヒリング姐さんは根っからの巨砲主義者という実例 【挿絵入り】

 

 

 

 

【挿絵表示】

「今度はお姉さんの番ね? キラ君は、私にどんなプレゼンしてくれるのかにゃあ?」

 

「失望はさせないつもりですよ? 最近は特に普段から”お世話”になってますし」

 

 その途端、ニコルが微苦笑を浮かべた。

 そのリアクションは、最近、表向きはソレスタルビーイング、その実はイノベイド管轄のラボで『キラが妙にイノベイドのおねーさん達に構われている』という事情を明らかに知っているものだった。

 その度にヒリングがフォローだかケアだかに入っているのを、ニコルはヒリングからじかに聞いているようだ。

 もしかして、内心では……

 

(いつも飄々としてるキラさんが、タジタジになってるところをちょっと見てみたいかも)

 

 とか思ってるかもしれない。

 興味深いのは、家がお隣さんで可愛い後輩であるシンのキラへの評価は、「ほわわんとした柔らかい雰囲気の先輩。あと社畜」という物に対して、ニコルは「普段は飄々としているが、一度戦場に立てば鬼神へと変わる。趣味人のマッドエンジニア」である。

 

 まあこれは立ち位置の違い、『隣に住んでる奥さん大好きの優しいお兄さん。今は優しい先輩』という見方のシンと、『自分の愛機を何度も手がけてくれる、また轡を並べて何度も同じ戦場で戦った頼りになる戦友』という見方のニコルじゃあ、確かに見えている物も違うだろう。

 

「とりあえず、ベースとなるのは”GNZ”シリーズの”ガデッサ”なんですけど……とりあえず、主兵装である”GNトリプルバレル・メガランチャー”はオミットします」

 

「ちょっ!? ちょっと待ってっ! お姉さん、”アレ”を撃つのとってもとぉ~っても楽しみにしてたんだけどぉっ!!?」

 

 普段の小悪魔っぷりをかなぐり捨ててキャラ崩壊を起こすヒリングだが……まあ、無理もない。

 00原作の”ガデッサ”の標準装備で、ガトリング砲配置の三連装速射GNビームライフルが基本モードだが、砲身展開をすると力場砲身が創成され、一気に強力な高圧縮GN粒子ビーム砲が撃てる”GNメガランチャー”として機能する汎用性の高い武装だ。

 欠点はかなりの大きさであることと、GN粒子の消費が威力に比例して大きいこと。

 しかし、この世界線の”GNZ”シリーズの『複合核動力で常にGN-T×3基をぶん回している=常にオリジナルGNドライブの「GN粒子生成量3倍のトランザム・モード」』の粒子量なら何の問題もなく、イノベイド屈指の巨砲主義者であるヒリング垂涎の装備だった。

 

「それに関してはきちんと説明します。何しろ『ヒリングさんの巨砲主義者的超高火力願望』を叶える為のアセンですから」

 

 キラは一旦言葉を切り、

 

「まず、手持ち武装は”GNトリプルバレル・メガランチャー”から、『セラヴィーガンダム』の”GNバズーカⅡ”を改設計した”GNバズーカ()×2を片手に1丁ずつを基本とします。原型との大きな違いは、一つは『GNキャノンⅡとの()()()()()()()』ことです。というより、GNZ/アルケー・シリーズに搭載されている”GNキャノンⅡ”にGNバズーカⅡとの連結機構は最初からついてません。GNバズーカⅡが標準装備でないのでそもそも無意味ですし、第一……」

 

 キラは薄っすらと、されどどことなくゾクッとする笑み(バーサーカー・スマイル)を浮かべ、

 

「僕たちの想定する戦場に、『悠長に大砲をいくつものパターンを使い分けて、何度も付けたり外したりする』余裕はありませんからね」

 

 そう、キラに言わせれば”セラヴィー”は『砲撃ギミックが戦場で使うには”()()()()()”』のだ。

 例えば……

 ・バスターキャノン;シングルのGNバズーカⅡとGNキャノンⅡを連結したモード

 ・ツインバスターキャノン:両手のGNバズーカⅡと肩部2門のGNキャノンⅡを連結した連装モード

 ・ダブルバズーカキャノン:GNバズーカⅡを上下連結した”ダブルバズーカ・モード”で肩部GNキャノンⅡと連結

 ・ダブルバズーカバースト:”ダブルバズーカ・モード”で砲身展開する高出力モード

 

 ※”ハイパーバースト(別名:絶望キャノン)”は、上記のダブルバズーカバーストと4門のGNキャノンⅡの「クアッドキャノン・モード」を連動・同調させて”巨大な超高圧GN粒子ビーム球弾”を生成し放つチャージショット。

 

「僕が言うのもなんですけど、いくら何でも趣味に走り過ぎというか……”過ぎたるは猶及ばざるが如し”じゃないですが、多過ぎる選択肢は戦場での迷いの元となり、良い結果を生みませんから。なので、GNキャノンⅡとの連結機能を切ってギミックの簡略化をしました。基本的にシングル・モードと垂直連結の”ダブルバズーカ・モード”、そしてダブルバズーカ・モードからの”ダブルバズーカバースト”に機能を絞ってます。ただGNキャノンⅡシンプライズの『クアッドキャノン・モード』と連動・同調射撃の”ハイパー・バースト”は使用できます」

 

 つまり、この時点ですらもヒリングの専用機は実質的に『トライアル・システム非搭載のセラヴィーガンダム』と言っていい状態だった。

 

「当然、機能を絞ってギミックを簡略化するのとトレードオフする形で、リソースを基礎能力の向上に振り分けましたよ? 例えば、シングル・モードでは威力はオリジナルと大差ないですけど、発射速度はGN-XⅡのGNビームライフル標準モードと遜色ないレベルですし、連結チャージショットの”ダブルバズーカバースト”は発射持続時間にリソースを振り分けていて、GNトリプルバレル・メガランチャーの”砲身展開モード”同様に『薙ぎ払い砲撃』が可能です。威力的には計算上はそこまで劣るものではないはずです」

 

 いや、もしかしたら砲力だけなら原作セラヴィーガンダムを上回っていそうだ。

 しかし、この程度で満足するキラでは無かった。

 

「そしててGNトリプルバレル・メガランチャーからGNバズーカⅡ改に変更した最大の理由ですが……両肩に装備した”GNマルチモード・ウイングバインダー”との兼ね合いです」

 

 

 

 そう、ヒリングの専用機となるガデッサの両肩には先に登場した、”リヴァイブ・リヴァイバル”率いるD.S.S.D拠点”トロヤステーション(元ジェネシスα)”に配備された1.5(アイズ)ガンダム”の”アレ”だ。

 マルチモードの名の通り、多機能な翼状の大型フレキシブル・バインダーで、高機動デバイス、あるいはシールドデバイスとしても使用可能だ。

 また、本体にもGNロングレンジ・ビームキャノンを備え、攻撃力の補完も兼ねるが……最大のトピックはそこじゃない。

 00原作同様に”アルヴァアロンキャノン”、この世界線ではカガリの”プロト・アルヴァトーレ”に実装され、”ジェネシス攻略戦”で猛威を振るった『GN粒子ビーム増幅(ブースト)システム』だ。強いて言えば”アルヴァトーレ・キャノン”モードか?

 2年の間に技術革新は進み、増幅率の低い簡易的な物なら”ケルディムガンダム”の”GNシールドビット”×4の「アサルト・モード」に試験的に組み込めるほどダウンサイジングがなされていた。

 GNマルチモード・ウイングバインダーに仕込まれている”GNビーム・ブーストシステム”は、正しくブースト率などの要素も含めてプロト・アルヴァトーレに搭載されていたそれのダウンサイジング版だ。

 ただし、全く制約がない訳でもないようで、

 

「ヒリングさん、GNマルチモード・ウイングバインダーの”GNビーム・ブースト”を使うには、GNトリプルバレル・メガランチャーは()()()()んです。増幅有効範囲(ブーストエリア)には限度がありますから。そうであるが故に全長の短い”GNバズーカⅡ改”の採用なんです」

 

 まあ、そういうことらしい。

 考えてもみれば、”GNマルチモード・ウイングバインダー”は小改造して、背部ではなく両肩部にフレキシブル・アームを介して接続しているが……

 いくらウイングバインダーが大きいと言ってもガデッサ本来の機体の全高ほどもあるランチャーなら、確実に砲口がバインダーの先端から長く突きでてしまう。

 

「ヒリングさん……撃ってみたいとは思いませんか? 存分にブーストしたダブルバズーカバーストの持続性チャージショットの薙ぎ払う砲撃を……戦艦を飲み込むほど増幅した巨大ビーム砲弾の”ハイパー・バースト”を」

 

 と怪しく(=妙に艶っぽく)微笑むキラ。

 一種のマッドエンジニア・スマイルだろうか?

 

「キラさん、人の奥さんを言葉巧みに唆さないでくださいよ」

 

「大丈夫。沸き上がった抑えきれない(たぎ)り”は、全弾ニコルにいくだろうし」

 

「ならいっか」

 

 まあ、ニコルはニコルで大概ではあるが。

 

「フフ……うふふふふふふふ♪」

 

 嗚呼、ヒリングさんが満面の笑みを浮かべてらっしゃる。

 

「キラ君、流石にマリューを娶るだけあって、女心ってのをわかってるわっ!!」

 

 いや、どこの世界に『火力に刺激される女心』があるのだろうか?

 ああ、そういやいたな。ザフトに一人。あっちは弾幕系だから方向性が違うが。

 

「両腰部と両脚部のハードポイントにはニコルの”アルケー・ブリッツ”と同じ高機動GNスラスターとGNキャパシタが詰め込まれたコンフォーマル・ユニットで、これは2機で共通だね」

 

 当たり障りのない共通パーツということだろう。

 GN粒子量がそのまま攻撃力に転換される機体なだけに、無難な選択だ。

 

「あと両腕にはあえて”モノフェーズ光波防御シールド(アルミューレリュミエール・バックラー)”を搭載してます。いざって時の為に一つくらい、GN粒子に頼らず電力だけで作動できる装備ぐらい入れておこうと思いまして。GNバリア・フィールドも武装全般もGN粒子消費しまくりですから」

 

 何というか、そつがない。この世界線のキラの天才性って実はパイロットよりもエンジニアとしての方が強いんじゃないだろうか?

 

「うふふふふふふっ! 今から試射するのが愉しみで仕方ないわねっ♪」

 

「あっ! 言い忘れてましたが機体識別名(ペットネーム)”ガデッサ・サルヴォ―(Salvo)。サルヴォ―は『一斉射撃』って意味ですよ」

 

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

”GNZ”、”アルケー”共通スペック

・主機:複合核動力”HHCRD”(GNコアブースター)+トランザム非搭載GN-T×1(GNコアブースター)+トランザム搭載GN-T×2(両脚部脹脛)

・装甲:”GN-MVPS装甲”(超電導リニアスライド機構連結)

・武装:両シリーズ標準搭載

    GNバルカン×2(頭部)

    GNビームサーベル×2(両手首内側、刀身長調整可能)

    GNカッター×2(両肘部、原作GNZシリーズと共通)

    GNクロー(GN-XⅡと共通装備)

    GNキャノンⅡシンプライズ×4(GNコアブースター×2+両膝部×2。”クアッドキャノン”モード対応)

・防御装備:GNバリア・フィールド(GNコアブースター標準搭載)

 

”ガデッサ・サルヴォ―”固有装備

 ・GNビームバズーカⅡ改×2(ダブルバズーカ・モード、ダブルバズーカバーストのみ使用可能)

 ・GNマルチモード・ウイングバインダー×2(両肩部。高機動デバイス、シールドデバイス、ビーム増幅デバイスとして使用可能。GNロングレンジ・ビームキャノン1門内蔵)

 ・モノフェーズ光波防御シールド”アルミューレリュミエール・バックラー”×2(両腕)

 

 特殊装備:”GN粒子力場増幅砲撃システム(アルヴァトーレ・キャノン)”(GNマルチモード・ウイングバインダーに内蔵)

 

 GNビームバズーカⅡ改をシングルモード、ウイングバインダーはGNロングレンジ・ビームキャノン使用の砲撃(アタック)モードにした場合、GNキャノンⅡシンプライズ4門を含めた最大8門のGNビーム砲を砲撃可能。

 発展型クォンタム・サイコフレームとキラ作成の”マルチロックオン・シーケンス”の補助もあり、”ヴェーダ”のバックアップがなくともマルチロックオン一斉射が可能。

 

 キラ・ヤマト……彼はもう”あちら側”の住人なのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ティエリアとセラヴィーガンダムはマヂに泣いて良いと思う(挨拶

という訳で、『ガデッサの原作装備GNトリプルバレル・メガランチャーとトレードオフする形で、GNビームバズーカⅡ改×2のセラヴィー要素と、GNマルチモード・ウイングバインダー×2の1.5ガンダムを入れました』なのが”ガデッサ・サルヴォ―”なのですよ。
いや、トレード率おかしくね?

ぶっちゃけ、”絶望砲”と”大使砲”、両方撃てる上にやろうと思えば併用できますw
正直、ちょっと頭のネジが飛んだのが多いオーブでも、ここまで火力を突き詰めた機体というのは珍しいかも?
なんせマルチロックオン・モードでは最大8門の高威力GNビーム砲の一斉射撃(文字通り”Salvo”)、そして集束砲撃ではダブルバズーカバーストをGNビームブーストした持続性薙ぎ払いチャージショット、そして同じく増幅したハイパー・バーストを撃てるというまさに「モビルスーツ型の要塞砲」みたいな機体ですね~。

コンセプトは単純な大火力でもありますが、『砲兵は戦場の女神』という古式ゆかしい考え方も見え隠れw

さて次回は……こちらもある意味、作品の垣根を超えた関係かも?

次回もどうかよろしくお願いします。
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☆☆☆

【オマケ】制作裏話

ここまで読んでくださった皆様に、ちょっとだけ舞台裏をw
実は、ヒリングの”ガデッサ・サルヴォ―”とニコルの”アルケー・ブリッツ”って、GNアークエンジェル搭載機の中では、少なくとも原作開始時点では最強で、ぶっちゃけキラやシンの初期機体より強いです。

こんなスペック特盛にしたのも、実はC.E.75年”FREEDOM”の時代まで描くことを前提に書きますが、その時代も小変更・小改良のみでほとんど今のまま登場予定なんですよ。
つまり、現時点でもこの2機に関しては”C.E.75年の戦闘に対応できる戦闘力がある”ってことなんです。



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