SEED DESTINYに00要素を混ぜ込んでみたら、より一層gdgdになった件について 作:種再燃祭
というかストレートに前回の続きです。
さて、”あの人”の運命や如何に……
さて、ラクスとカガリは”ある目的”がありニューギニア島東部にあるとある農地開拓村へと来ていた。
その目的とは、
とある雑貨屋を尋ねる事だった。なんでも店主は開拓村村長を兼任してるらしい。
そして、お目当ての雑貨屋に入ると……
「いらっしゃいませー!」
威勢のいい若い? 幼い?女性の声……
ラクスの視線が自然と下腹部へと向かう。
膨らんでいた。疑いの余地なく。
もはや、言い訳のしようもないほど”ギルティ”確定だった。
「ふふふ……ふっフフフフフフフフフフ」
嗚呼、ラクス様が笑ってらっしゃる……
「あー、お嬢さん。ちょっと店主を呼んでくれるか? 我々は……そうだな。まず間違いなく”店主の関係者”だ」
ちょっと人間の言語を喋れる状態にないラクスに代わりカガリがそう言うと、
「? ”
「シーちゃん? シーちゃんですか……
ラクスさんや、君別の誰かに憑依されてね?
具体的には某テラニーさんとか。
「す、すまないが早急に取次を頼む。どうやら限界らしい。ああ、暴力沙汰にはならんように私が何とかしよう」
うん。カガリにしてはこう珍しい表情だった。
「う、うん。なんか空気がヤバそうだね? シーちゃ~ん! なんかシーちゃんのお客さんみたいだよ~!」
もう完全に妊娠中の少女(?)が呼びかけると奥からノコノコと……
「はい。私がこの店の店主、”シゲル・クライシ”と申しますが……は?」
そのまま”シゲル・クライシ”死……いや氏とやらはそのまま思考を停止させ硬直する。
「お久しぶりですわねぇ~……人生楽しんでらっしゃるようで何よりです。”
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
当然ながら店は臨時休業。
場所をクライシ家の客間に移して話し合いは続行と相成った。
「まったく……プラントから行方をくらましたかと思ったら、南米の”ハーフコーディネイターの隠里”で代表をやっていた……それどころか、こんな娘より若いあるいは幼い後妻を娶っていたとは思いもよりませんでしたわよ」
と呆れを多分に含んだボヤキがラクスの口から漏れた。
あの後、まさかのラクス・クラインと、何より『あれどっかで見たことあるような……?』と思っていた”マレッタ”が、目の前にいる自称”ラクスの付き添い”が「国家の実質No.2」だったことに気付いて酷く驚く場面もあったが……それは割愛させて頂く。
ただ、カガリが娘と一緒に来ていると分かっても、少しの動揺で済ませたシーゲル・クライン改め”シゲル・クライシ”氏は流石と言える。
「あー、ラクスお嬢さん……でいいか? 一応、いや間違いなくわたしゃお嬢さんより年上だぞ? こう見えて二十歳越えてる」
ギリギリだが本当だ。
「噓でしょ……それはわかりましたが、そういえばまだお名前伺っておりませんでしたわね?」
「アタシは”マレッタ”。昔は”マレッタ・ミッレ”で、今は”マレッタ・
取りようによっては煽りにも聞こえなくもない。
いやラクスとマレッタ(ボテ)の対峙している姿というのは、中々に味わいがある。
というか
「なるほど。つまり事実婚ではなく本当にお父さ……シゲル・クライシ氏とご結婚を?」
「
「ふーん。まあ、最低限の責任は取っていると判断しますわ」
まあ、ラクスとしてもマレッタと敵対しようという気はないようだ。
父親、いやかつての父親と呼ぶべきだろう。何しろ新たに用意された戸籍”シゲル・クライシ”氏には娘はいないのだから。
ともかくラクスのシゲルを見る目はかなり険を含んではいるが。
「まず確認しますが、すでにわたくしには戸籍上の父はいません。『シーゲル・クラインという男は、戦時中に消息不明』となり、先日、『プラント最高評議会の
これはいささか政治的な話になるが……実はプラントには、『シーゲル・クライン待望論』というべき物が、反デュランダル議長派を中心に根強く残っていた。いや、最近のデュランダルの政策から再燃してきたと言うべきか?
本音を言えば、”アイリーン・カナーバ前議長”の復権を望みたいところだが、ついこの間、明確な理由と共に最高評議会総辞職したばかりであり、今すぐどうこうできる状態には無い。
だからこその穏健派首魁だったシーゲル・クラインの待望論だ。
一時は『パトリック・ザラによって暗殺された』という噂が流れたが、そのような事実はプラントからもあるいは地球のあらゆる勢力からも公式発表は無かった。
故にまず流れたのは『シーゲル・クライン生存説』だ。『行方不明になったままになっているのは、復帰の機会を伺っている』という希望的観測もセットだった。
シーゲル・クラインが生きているのか死んでいるのか、生きているのならなぜ表舞台に出てこないのか?を実はデュランダルを含めてプラントは把握していなかったのだ。
だが、もし万が一にもシーゲル・クラインが生存し、プラント政界への復権を望んでいるとしたら……
少なくとも政治的混乱は避けられず、高確率で流血沙汰になる事が予想された。下手をすればそのまま内戦だろう。
そこでデュランダル一派は一計を案じた。
まず戦後処理特例法の一環として、『戦時中の行方不明者に関しては、特例的に死亡が確認できなくとも消息不明から1年を経過していれば死亡届を提出できる』という法案を提出、賛成多数で可決された。
そして、その”新法の具体例と象徴”という名目で、『シーゲル・クラインの死亡届』が議員連名で提出されたのだ。
本来なら肉親や身内から提出するべきものだが、唯一の肉親である一人娘の”ラクス・クライン”は既にオーブ国籍を正式に獲得しており、最高評議会が代行するというのが大義名分だった。
これは地球の政治畑を中心に、『デュランダル議長はそこまで(合法的に葬りたいほど)シーゲル・クラインを恐れているのか』と話題になったが、戦時中から表舞台に出てこないことから大抵は『多分、もう生きてないだろう』あるいは『生きていたとしても表舞台に出て来る気は無い』と判断していたため、プラント以外の国家から特に反対を含めて大きな反応は無かった。
平たく言えば、地球の多くの政治家にとりシーゲル・クラインは『過去の人物』という認識と扱いになっていた。
実はオーブ、いやイノベイドはその動向をつかんでいた。というよりシーゲル・クラインをシゲル・クライシとし、オーブへと引き入れる流れを作ったのが”テリシラ・ヘルフィ”というイノベイドのエージェントだ。
オーブとしてもイノベイドとしても、『シーゲル・クラインを悪用されないように確保』することは重要だったが、逆にオーブとしては政治利用する気が無かった(リスク的に割に合わないと判断された)為に、このプラントの『シーゲル・クラインの死亡処理』は特に不都合がない、むしろ好都合だった為に特に言及しなかったのだ。
☆☆☆
実は、ラクスに「父親がオーブにて生存」が伝えられたのは、シーゲル・クラインの死亡届が正式に受理されてからだ。
実は、ウナト・エマ・セイラン代表首長、ウズミ・ナラ・アスハ特別政務顧問、カガリ・ユラ・アスハ”
プラントの動向的に(シーゲル・クライン暗殺の可能性が否定できなかったので)ラクスに伝えるわけにはいかなかった。
彼女が不用意に接触すれば、そこからシゲル・クライシの正体が露見する可能性があったからだ。
それがプラント最高評議会により正式に死亡扱いとなった事でこれが契機となり、『シーゲル・クラインとしての復活は有り得ない』という事実も加味してラクスに事実を伝えることとなったのだった。
カガリの口から伝えるのは既定路線だったが、『どこまで伝えるか?』はカガリに一任された。
カガリはシゲル・クライシの正確な現状を把握していたが、
『下手に事前情報を与えて先入観与えるより、自分の目と耳で直接確認した方が良いだろう。ラクスはあれで思考型ではなくアーティストらしく感性に秀でた感覚型の人間だ』
そして現在に至るという感じなのだが……
「シゲル・クライシ氏と”今は亡き”我が父シーゲル・クラインに『難の繋がりもない』以上、わたくしにとっては赤の他人。他人の婚姻に一々口を出すほど、わたくし、暇ではありませんわ」
「……すまん」
シゲルはただそう一言頭を下げた。
「もういいですわよ。こうなってしまった以上、わたくしがどうこう言う話ではありませんし、”ラクス・クラインの父”として生きるのでなければ、それこそわたくしがその人生になんら言う事はございません」
「……本当にそれでいいのかい?」
そう確認するように聞くマレッタに、
「良いも何も、これはそういう話なのですよ? わたくしは『シゲル・クライシが死んだはずのシーゲル・クラインなどではなく、”今を生きるシゲル・クライシ”』である事を確認した。それだけですわ」
「強いね。貴女も」
「そうですか? この程度の割り切りができないようでは、難しいと思いますわよ? 生きることが」
やったねラクス様! 弟か妹ができるよっ!!(挨拶
ただし戸籍上の繋がりは無い者とするw
それにしても、マレッタ、開幕ぶっぱしまくttなぁ~と。
この娘、自己申告で「頭は良くない」らしいですが、根性あるし、肝座ってるしで頭は良くても基本的な部分でダメ男でダメおやじなシーゲ、もとい。シゲルさんには丁度良いかなぁ~と。
旦那を尻に敷く、肝っ玉母ちゃん確定ですねw
とりあえず、ラクス的にはこう、心の決着はつきそうなのですが……
さて、次回がこの章のエンドエピソードとなります。
こうなんか色々詰め込みました。
ある意味、つかの間の平和な時期が終わるような気も……いやまあ、原作開始は次の次の章なんですけどねw
次回もどうかよろしくお願いします。
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