SEED DESTINYに00要素を混ぜ込んでみたら、より一層gdgdになった件について   作:種再燃祭

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ちょこっと世界情勢、メインはとある双子の姉弟の話など。





第06話 C.E.72年5月、とある双子の誕生日。めでたさと傾国 【挿絵入り】

 

 

 

 さて、C.E.72年も5月に入った。

 世間を賑わすニュースとしては、前作において大西洋連邦がパナマのマスドライバーの修復同時に”オーブに大規模静止軌道ステーション(原作の”アメノミハシラ”級)を発注する”という話題が上がったのを覚えておいでだろうか?

 

 

【挿絵表示】

大西洋連邦復興長官ムルタ・アズラエルにより言及されたこの話は正規の契約となり、”ユニウス条約”締結直後からアメノミハシラの軌道ステーションや一部の民生向け工業ブロックが再稼働を始めたオーブ保有のスペースコロニー”ヘリオポリス”などでブロックごとに建造が始まっており、来年度にはパナマ上空の静止軌道に運ばれ結合、本格的に稼働を始める予定だ。

 加えて5月には追加計画としてアメノミハシラの軌道ステーションと、仮称”パナマ軌道ステーション”をナノEカーボンやフェズシフト素材を用いた頑丈なフレキシブル構造をもつレールで繋ぎ、”ハーフ・オービタルリング”を形成するという計画が、オーブ代表首長ウナト・エマ・セイランと大西洋連邦大統領ジョゼフ・コープランドによって締結された。

 

 最大のメリットは、アメノミハシラだけでなくパナマ軌道ステーションにも当然のように太陽光発電システム・地上送電装置・大規模宇宙港機能がつく大型複合多目的ステーションなので、互いに電力を融通できるできるだけでなく、オービタル・リニアトレインを用いた大気や重力という制約のない静止軌道電磁鉄道輸送を行うことにより、二つのオービタルステーションの間を船や飛行機より遥かに速く大きく物流を行える事である。

 この計画は、オーブと大西洋連邦の更なる関係強化、相互利益にも両国の国力強化にも無論、国防力の強化にも当然繋がるのだ。

 

 

 

 さて、5月と言えば18日はカガリ&キラ姉弟の誕生日でもある。

 これは、その頃のエピソード。

 その日、義理の両親であるハルマ・カリダ夫妻に一人娘のミナを預け、マリューはキラを誘って夫婦でビーチデートに来ていた。

 

 

【挿絵表示】

「キラくん、泳ご♡」

 

「うん。マリューさん」

 

 ひとしきり浜辺でイチャイチャしたあと……

 

「うふふ♪ なんだかこうしてビーチで遊ぶのって久しぶりな気がするわ」

 

「今年に入って初めてかも。マリューさんはミナの子育てだし、なんか僕も何となく忙しかったし」

 

 いや、実際は普通の人間に言わせればキラのそれは「何となく忙しい」では済まないレベルだった。

 4月1日付で正式に”アロウズ(ARROWS)”の技術部への所属となったキラだったが、その前から新型次世代核動力モビルスーツ開発計画である月蝕計画(ECLIPSE PLAN)に関わっていて、その合間に”GNオーバーフラッグ”の開発にもアドバイザーとしてスポット参戦していたりもするのだ。

 

 特に”月蝕計画”に関しては、先の大戦でオーブというよりソレスタルビーイングが鹵獲し修復・改良した『ZGMF-X12A”テスタメント”』をベースに”核動力機用ストライカーパック”の開発が原作のそれに近いコンセプトとデザインで機体と共に進められているが、それとは別にキラが主導となっている機体も並行開発が行なわれていた。

 

 基本的には変形機構を備えた原作”エクリプス”のモビルスーツ本体に、ストライカーパックではなく”イージス”のように専用バックパックを搭載して、ストライカーパックの多様性や拡張性とトレードして、より機体性能の高みを目指そうという物だ。

 汎用性や任務適応能力は、バックパックの主武装をユニット構造とする事により補うようにしているらしい。

 

 つまり、原作である「機動戦士ガンダムSEED ECLIPSE」とは別の意味で”()()()()()()()()()”がこの世界線で開発されていることになる。

 現状、キラが担当する非ストライカーパック対応型の進捗は、一番開発に手間がかかる武装をシャニのフォビドゥンを核動力化を含めた改修の時にオーブに予備部品として持ち込まれた誘導プラズマ砲”フレスベルグ”と誘導砲身部分を兼ねた可動式88㎜レールガン”エクツァーン”×2を1ユニットとした再設計した上で核動力対応とした物を製造することで、開発期間の圧縮を狙っているようだ。

 バックパックの設計自体は機体とのマッチングの最適化をメインコンセプトとし、どうやらモビルスーツだけでなくバックパックにも複合核動力ユニットを搭載し、モビルスーツ本体の内蔵核動力と相互補完するような設計でキラは調整を進めているようだ。

 

 ちなみに”月蝕計画”だけではないが、現在育休中のマリューもキラ同様にカガリにスカウトされ”アロウズ”の技術部門に移籍しており、フェイズシフト素材やラミネート装甲のオーソリティーとして時折、オンラインで会議に参加したり、愛娘にお乳をあげながらコンセプトスケッチを書き上げて提出していたりしているようだ。

 

 

 

「でも、こうしてまたキラくんと一緒に海に来れて良かった」

 

 砂浜に寝そべるマリューに、

 

「マリューさんが誘ってくれるなら、僕はいつでも来るけど?」

 

「そう言ってくれるのは嬉しいけど、もうちょっとしたらまたお腹が目立ってきちゃうかな~って」

 

「えっ、それって……もしかして?」

 

 マリューはにっこり微笑み、

 

 

【挿絵表示】

「あ、あのね、また”できちゃった”みたい♡」

 

 ……タイミング的にさては”姫はじめ”で思い切りハイマット・フルバーストしたな、この男(キラ)……

 

「おははっ♪ マリューさん、最高の誕生日プレゼントだよっ!」

 

 実は去年の誕生日にも同じ告白をマリューから受けているキラだったが、あの時はザフトの”オペレーション・スピットブレイク”の真っ最中、しかもその後割と連戦気味だったので、新しい命が妻の胎の中に宿り日々それを実感する余裕はなかった。

 というか、最後のヤキン・ドゥーエ戦を終えて帰宅するまで、そこそこデスマーチ率が高かった。

 ぶっちゃけ、戦死率より過労死率の方が高かったんじゃないだろうか?

 

 

 

 一人娘を愛でながら、愛の結晶が宿った妻の腹を成長を確かめるように優しく撫でまわす日常……それも確かに戦争が終わったからこそできる所業であった。

 故にキラは、その穏やかな日々を脅かす者が再び現れれば、鬼にでも修羅にでもバーサーカーにでもなる。

 彼にとって平和の価値とは紛れもなく妻と子供たちと何事もなく過ごせる時間であるのだから。

 

 

 

 

 

 

 

⌚⌚⌚

 

 

 

 

 

 

 

 さて、その頃一方姉の方と言えば……

 

 

【挿絵表示】

「う・ふ・ふ~♪ カガリ、わたくしの準備はバッチリですわよ♡」

 

 本日は”策士ラクス・クライン”の本領発揮らしい。

 カガリに5/18に必ず休みを取るようにねだった。

 二人きりになれる人里離れた丸太小屋(ログハウス)風のコテージを予約した。

 ほとんどの時間を現代的な建築物や近未来的な構造物の中で過ごす愛しい人(カガリ)に”非日常”を味わってもらうには、このような前近代的な雰囲気を持つ空間が必須だと考えた。

 

 ラクス・クラインにとりカガリ・ユラ・アスハは、紛れもなく”最愛の同性の恋人”だ。

 だが、カガリは少々ワーカホリック気味なところがある。

 何しろ軌道エレベーターの管理権限まであるオーブ太陽光発電公社”ソレスタルビーイング”の代表、オーブ政府直轄の独立緊急展開任務群”アロウズ”の長官を兼任してるのだ。

 おまけに新代表首長のウナト・エマ・セイランからは、常任ではないが必要な時は「外交アドバイザー的な役回り」を期待されていることをラクスは知っていた。

 何のことはない。アズラエル財閥総帥にして復興長官、大西洋連邦最大の資本家で権力者のムルタ・アズラエルと一番太いパイプを持つのは他の誰でもないカガリなのだ。

 

 故に「仕事が恋人」、世間からそう評されるのはなんら不思議でもないし、本人もさも当然のようにそれを受け入れている。

 ラクスはそれがとても気に入らない。

 はっきり言えば、仕事に嫉妬していた。

 例えば、これがどこぞのウマの骨ならぬ雌猫がカガリにちょっかい出してくるなら、いくらでも対処できるし、排除する方法などソフト路線からハードコアな奴までいくらでも考えつく。

 だが、土俵が違う、物理的な姿がない相手は勝手が違う。

 だから、一日だけ……誕生日だけでも仕事とカガリを引き剝がしたかった。

 

 いや、正確には自分以外の何も見て欲しくなかった。

 だからこその”非日常”、仕事まみれの日常からの切り離し。

 

 故に自分も”非日常”の一部にならなければならない。

 ラクスは基本、白やパステルカラー(特にパステルピンク)の衣服を好み、それは下着や水着でも同じだ。

 だが、今日だけは違う。非日常とは特別だ。

 

 ネットアイドル稼業で伝手とコネを作ったエステシャンとスタイリストの協力により自分を磨き上げ、アクセサリーと妖艶さを感じる大人びた下着で煌びやかに飾る。

 イメージするのは”傾国”

 たかが国一つも傾かせることもできず、オーブの至宝太陽と獅子の女王(カガリ・ユラ・アスハ)を魅了しようなんて片腹痛いという訳である。

 

「さあカガリ、理性を捨て去り欲望の赴くままにわたくしを組み敷き蹂躙してくださいませ♡」

 

 

 

 ラクス・クライン……その腹の中は真っ黒で、心に宿りし愛はどこまでも深く重い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




という訳で1年ぶりの妊娠報告、ヤマト家第二子が”できちゃった”らしいマリューさんと、特殊スキル”妖艶なる傾国(笑)”を発動させたラクスでした。

キラとマリューさん、実は受精率的な意味で抜群に相性がいいって訳ではなく、むしろプラントなら「婚姻統制」でカップル不成立程度の”体の相性”なんですが……なんでこうもポンポンとマリューが孕むのかと言えば、

キラ:「命中率が低いのなら、発射数で補えばいいよね?」

要するに”夜のハイマット・フルバースト”を夜に限らず、場合によっては昼夜連結で連射しまくったってことでしょう。
まあ、ヤリ過ぎると双子の姉より鉄拳制裁(ガチ)が入りますが。

そして仕事が恋敵になってしまうラクスw
えー、このシリーズから読み始めた皆様、この世界線のラクスは基本的に胎黒で、性格はともかく性質的には悪女寄りです。
ぶっちゃけ「頭のいい悪役令嬢」とかできるタイプw

実は軌道ステーションを繋ぐ”ハーフ・オービタルリング”建設はちょっとした伏線だったりしますが、まあ今はオーブと大西洋連邦間の関係と物流強化くらいに思っていただければ。

次回は6月の話題でも。

どうか応援よろしくお願いいたします。









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