SEED DESTINYに00要素を混ぜ込んでみたら、より一層gdgdになった件について 作:種再燃祭
今回は、サブタイ通りにこの世界線における”ミネルバ”の紹介エピソードです。
勿論、感想欄で興味津々の艦長やクルーなんかも登場っス。
あと、”オリ(?)キャラ”も……?
ルナマリアに連れられ、多分に新装備実験艦という趣のある”ミネルバ”に向かったメイリンとレイは、そこで着任の挨拶を行った。
艦長は”アレクセイ・コノエ”という軍人らしからぬ優し気な中年男性だった。
ただし、彼の評価はザフトが「(主にオーブ相手に)天文学的損害を被った」とされる先の大戦において、最前線に居ながら見事に生き残ったという時点で高い。
それだけでなく被撃沈0、更には
先の大戦のザフトの損耗率の高さを考えれば、それがどれほど高い評価か自ずと納得でき、また同時にまだ海の物とも山の物とも分からないこれまでのザフト艦にないコンセプトで作られたまっさらの新造艦”ミネルバ”の艦長就任は、むしろ納得しかない人事だった。
加えて、”ミネルバ”には新人・若手が多く配される事が決まっていたので、「教師という前歴を持つ」コノエは二重の意味で適任と言えた。
また、副官のアーサー・トラインという青年は、少し頼りなさそうな印象はあるが人は悪く無さそうだった。
しかし、それ以上にメイリンが気になったのは……
「座ったままで失礼。わたくし、”マヨイ・バグジー”と申します。この”ミネルバ”の操舵を任されている者で、言ってしまえばメイリン・ホークさんとご同業なブリッジクルーという訳です。歓迎しますよお二方、”ミネルバ”へようこそです」
どう見ても子供にしか見えない”緑服”の少女がそう言うと、
「マヨイ君は前にも私の乗艦の操舵手でね。どのような操艦癖が出るか分からない新造艦の舵を任せるには彼女しかいないと無理言って引っ張ってきたのさ。まあ、私が生き残れた理由の半分は、彼女の操艦テクニックのおかげだよ」
そのコノエの言葉を言葉を真に受けるなら、どうやらマヨイは”ザフト版ないし少女版の
「過分な評価ですよ、コノエ艦長。ああ、先に言っておきますと、わたくし、こう見えてもキチンと成人しておりますので。というか、そこにいるアーサー君と実は同期ですよ? どうやら遺伝子操作でちょっと失敗があったらしくてこんな容姿なだけなんで」
今年26歳になるアーサーはこくんと頷き、
「信じられないでしょうが事実です。まさかマヨイさんとまた一緒の職場になるとは思いもよりませんでした」
「アーサー君、またこき使ってあげますから覚悟してくださいね?」
そうニッコリ微笑むマヨイである。
この瞬間、メイリンとレイは理解した。この船の実質No.2はアーサーではなくマヨイであると。
その認識を確認するように、二人は見つめ合ってこくんと同時に頷いた。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
それにしても、”この世界線のミネルバ”は、オリジナルと比べると少し……いや、かなり”変”だ。
まず、確実に一回り大きい。
オリジナルが全長350mなのに対して全長385mとぴったり1割長く、全体もそれに合わせてボリュームアップされているので艦格が1サイズ大きくなっている。
次に武装配置だ。そもそもオリジナル・ミネルバの武装配置こそが、実は欠陥がある。
三次元的に敵が攻めてくる宇宙艦として設計されていながら、主兵装であるXM47トリスタン連装ビーム砲と、M10イゾルデ三連装火薬砲が艦上面、同一平面上に配されているのだ。
これじゃあ、艦に対して水平面以下、特に艦底部などを攻撃されたらひとたまりもない。
それを踏まえてなのだろう。
まず、M10イゾルデが、液体装薬/
門数は変わらないが、サイドデッキ左右の砲は垂直方向に全周囲射界を持ち、艦底砲はオリジナルと違い遮蔽物のないフラットな部位への配置となった為に水平方向への全周囲射界を持つに至った。ついでに単装砲化により仰角俯角という垂直方向への砲身可動域もかなり拡大していた。
また、XM47トリスタン連装ビーム砲は2基とこちらも門数は変わらないが、劇場版に登場した後継艦”ミレニアム”を彷彿させるブリッジ前に連装2基を背負式に配し、オリジナルより(特に左右に)広い射界を確保している。
更に陽電子砲QZX-1タンホイザーだが、取付位置が斜めにカットされた艦首部上方ではなく、靴に例えるなら爪先にあたる、艦首部先端に変更されている。
これには明確な理由があった。
まず、その大きさゆえに固定砲であり非旋回式の陽電子砲であるが、技術革新により四本一体伸縮式の”マズル・ガイドレール”を搭載することにより、曲射弾道は無理だが偏向砲撃、つまり上下左右に30度ずつ”正面だけでなく斜めに向けて砲撃”できるようになったのだ。
これは、「威力はあるが、固定砲ゆえに舳先を向ける方向にしか撃てない」陽電子砲の欠点を、大いに是正できる機能だった。
そして、その偏向砲撃能力を最大限に生かすために『陽電子砲を艦の最も先端』に搭載したのだ。
実はこのマズル・ガイドレール、”GNアークエンジェル”のローエングリンに新たに採用された”多目的砲口制御リング”の簡易版のような機能なのである。
何となく、これは偶然ではない気がする。
更には、『ポジトロニック・サブチェンバー』なるどこかで聞いたことがあるような装備も追加され、初弾発射から砲身冷却終了時点で即時2発目の発砲ができるようにもなっているようだ。
また、防御面にも大幅な改善があった。
まず、艦の主要区画の内部装甲にはVPS装甲が大々的に採用され、ザフト艦としては極めて堅牢でダメージコントロールに優れた内部構造を持ち、また装甲表面には『積層ラミネート装甲採用以前のアークエンジェル』と同等の耐ビーム性を持つラミネート装甲が採用されると同時に、大西洋連邦の”ドミニオン(改修型)”と同じく『モノフェーズ光波防御帯』が装備されていた。
そもそも原作公式によれば、ザフトのビームシールドは『アルテミスの傘』の技術を何らかの形で入手し発展させた物だそうだ。
おそらくだが、この世界線でも同じような裏取引があった可能性がある。というか宇宙要塞アルテミスを保有しているのはユーラシア連邦であり、正直、彼らならやりかねない妙な説得力がある。
モノフェーズ光波防御帯の開発元であるアクタイオン社は今は大西洋連邦だが、ユーラシア連邦時代にデータを引き抜かれた可能性は否定できない。
そして、ある意味、真骨頂であるモビルスーツ運用デッキも大幅な編成変更がなされた。
まず、ZGMF-X56S”インパルス”用のコアスプレンダー、チェスト/レッグフライヤー、シルエットなどの機材と射出システムが艦中央から左右のデッキに移された。
これは繫盛に射出し、場合によっては戦場で装備換装すら行うのに、射出システムが1基では宝の持ち腐れになりかねないという、まさに「ミネルバはインパルス・システムの運用を前提に建造された、実戦投入可能なテスト艦」という側面が浮き彫りに出た設計変更だった。
また、タンホイザー陽電子砲とイゾルデ→イゾルデ改へのアップデートと配置変更でより長大でフラットなスペース確保が可能となった艦中央船体上面は通常モビルスーツデッキと内臓式リニアカタパルトが装備されている。
ビジュアル的にはオリジナル・ミネルバのタンホイザーの位置に通常モビルスーツ射出口が来ると考えてよく、また着艦は上面甲板を用いて行い、エレベーターで再び艦内へ収容するスタイルだ。
無論、左右デッキと中央船体の格納庫は艦内で繋がっている。
これだけ大幅にオリジナルとの違いがあるミネルバだが、そうなった理由は単純だった。
原作公式でも、『ミネルバはアークエンジェルを参考に設計された』とあるが、そもそもこの世界線のアークエンジェル、並びに姉妹艦のドミニオンが、原作のそれとは大幅に違っていたのだ。
例えば、度重なる改修により、元は原作のそれと大差なかったはずのアークエンジェルは、先の大戦終盤には全長420m→444mと全長からして変わっていたのだ。
今の”GNアークエンジェル”に至っては艦船用疑似太陽炉搭載と相まって前脚と後ろ脚を総とっかえしたせいで全長は480mに達していて、もう完全に別の船だ。
さて、総括すると……
・”この世界線のミネルバ”は、原作のオリジナル・ミネルバより大きくブラッシュアップされ、武装面の数こそ大差ないが機能的には大幅に強化されている。
・能力的には”GNアークエンジェル”を相手どるのは流石に無謀だが、単艦同士であるのなら大西洋連邦旗艦”ドミニオン(改修型)”とは十分に対抗可能である。
などが言えるだろう。
また地味にモビルスーツ母艦としての能力も高く、インパルス・システムと通常モビルスーツの混載で最大12機、計算上はナスカ級の倍の運用能力がある。
更にデュートリオン・ビーム送電装置がターレットマウント化され全方位にビーム送電可能となり、しかも数が中央船体と左右デッキに1基ずつの合計3基に増設されている。
このミネルバと”インパルス”が量産されれば、オーブにとっても大西洋連邦にとっても厄介なことになるだろうが……建造コストを考えれば、ザフトの財政的にそれが難しいのは幸いであろうか?
ただ、決して油断してはならない。
コノエという有能な艦長と、マヨイという見るからに曲者の操舵手、メイリンというシステムオペレーター、レイにルナマリアに加えてアスランまで近々やってくるという。
”この世界線のミネルバ”は、ハードウェア面だけでなく、そのクルーまで含めてかなり凶悪であることは疑う余地はない。
☆☆☆
次世代技術実証試作艦”ミネルバ”
全長:385m
装甲:ラミネート装甲(艦表面)、VPS装甲(艦内部ヴァイタルパート)
武装:艦首陽電子砲QZX-1タンホイザー×1門(固定砲。偏向砲撃機能/陽電子サブチェンバー搭載)
XM47トリスタン連装ビーム砲×2基(旋回砲。艦橋前に背負式)
M10A1イゾルデ改42㎝液体装薬/電化熱単装砲×3基(旋回砲。左右サイドデッキ側面、艦底部前面)
40mmCIWS、ミサイルVLS、汎用発射管など多数
特種装備;沈降式ブリッジ、モノフェーズ光波防御帯、インパルス・システム対応射出デッキ×2(船体左右デッキ)
搭載機数:インパルス・システム対応機×6機+通常モビルスーツ×6機(中央船体)、最大12機運用可能
備考:大気圏突入能力、大気圏内飛行能力を有する。
武装を展開しない通常航行時は一回り大きい事とトリスタンが背負式になってる以外、あまり大きな原型との印象変化はないが、いざ戦闘時となり位置移動されたタンホイザーや単装砲化したイゾルデ改を展開し、左右2ヶ所に移動・増設されたインパルス・システム対応デッキなどを開放するとその印象は原型とかなり異なる事になる。
また、モノフェーズ光波防御帯を展張しながら各種武装が使えるのが何気に意義が大きく、例えば、原作にあった『タンホイザーを撃とうとしたら、その直前にフリーダムのビームライフルで砲身を射貫かれる』ということが防止できる。
ただ、モノフェーズ光波防御帯は『ローエングリンなどの艦載陽電子砲』のような一定以上の威力の武装を防ぎきれる防御力は無いので過信は禁物であろう。
この操舵手、只者じゃねェ……(挨拶
という訳でオリキャラ、”ミネルバ”操舵手の”マヨイ・バグジー”さん登場です。
元ネタ当は然、化物語の”八九寺真宵ちゃん”ですね~。
ただし、見た目は(コーディネートの失敗で)JSバージョンの真宵ちゃんですが、性格と落ち着きは21歳バージョンの八九寺お姉さんと同等かそれ以上。
まさに「見た目は子供、中身は大人」の”マヨイさん”ですw
コノエ艦長とは戦時中からの付き合いで同じ戦場を生き延びた戦友、アーサー君とは同期というバックグラウンドを持ってるみたいです。
それにしても、この世界線の”ミネルバ”……先の大戦の末期に登場したモノフェーズ光波防御帯装備の改修型ドミニオン相手なら性能的には互角以上に張り合えるし、オマケに「引き上手」のコノエ艦長にもしかしたらノイマン君のライバルキャラになるかもしれないマヨイ、限定解除状態のメイリンのブリッジクルーに加えて、初期パイロットにアスラン、レイ、ルナマリア&”インパルス”×3機と原作より大幅に強化された強力な布陣な筈なんですが……
”GNアークエンジェル”と比べるとw
まあ、単艦で挑むのはどう考えても無謀でしょうね~。
そもそも、標準搭載機がGNアークエンジェルの方が7機と多い上にモノフェーズ光波防御帯も陽電子リフレクターもぶち抜ける装備をもったモビルスーツが揃ってますし。
ただ、大西洋連邦にとっても厄介な、ユーラシア連邦や東アジア共和国にとっては十分以上に脅威になる船に(乗員込みで)仕上がってると思いますよ?
それにしても……原作と違って、この布陣の”ミネルバ”って沈む予感がしないんですよね~w
さて、次回はいよいよ『劇場版で最もFREEDOMだった男』の登場かな?
次回もどうかよろしくお願いします。
お気に入り登録、ここすき、ご感想、高評価などなどいただければ、本当に励みになります。