SEED DESTINYに00要素を混ぜ込んでみたら、より一層gdgdになった件について   作:種再燃祭

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ちょっと本日は用事があり、土曜日名物の一日二度アップが今の時間になってしまいました。

今回は、”襲撃者”達の正体(?)判明、特に”その船”、”この船”と呼ばれていた船の名称やその他色々が明らかに……?






第92話 ”妨害者”達の「自己紹介」、そして”チャールズ・マクモリス級”の「特装艦」という厄介さ 【挿絵入り】

 

 

 

 

【挿絵表示】

『やあ、ご機嫌いかがかな? ザフトの諸君』

 

 その国際救難チャンネルでの通信? 配信?は突然始まった。

 

『私の名前は()()・ロアノーク”。気軽に”ネモ船長”とでも呼んで欲しいね。間違っても艦長とは呼ばないでくれよ? この船、()()・ノーティラス”は、軍艦ではなく言わば”私掠船”、有体に言えば我々は宇宙海賊なのさ』

 

 ……この男、確実に確信犯である。

 ネモ船長もネオ・ノーティラス(正確にはΝ-ノーチラス号)も、とある作品に登場するのだ。

 そう、かつてC.E.リマスター版もリメイク版もある”新世紀エヴァンゲリオン”と同じスタッフで生み出された名作、”ふしぎの海のナディア”だ。

 この作品、C.E.リマスター版は存在するが、どういう理由からか今のところC.E.リメイク版は作られていない。

 ネモ船長を名乗るこの男は、どうやらそれをいたく気に入ってるらしい。

 あと、ネモを名乗る代わりに原作の”ネオ”は船名にしっかりフォローされている。別に本人がそう意図した事ではないだろうが。

 

『ネモ、そこは訂正してください。我々はれっきとしたPMCです。断じて宇宙海賊などという犯罪者ではありません』

 

 そう別の女性の声が入ると、

 

『お約束じゃないか』

 

 と男は苦笑しながらカメラをパーンさせ、

 

『ほら、自己紹介自己紹介』

 

 

【挿絵表示】

『……()()()()・バジル”と申します。。以後、お見知りおきを』

 

 言うまでもなく、”ふしぎの海のナディア”という作品タイトル通り、”ナディア”も登場人物の一人……というより、主人公でヒロイン(いや、ヒーローか?)だ。

 

『ナディアも言っていたがね、我々PMC”プリベンターズ(Preventers)は新進気鋭、現在、絶賛売り出し中のPMCでね。「ザフトの裏をかいた」今回のミッションは良い宣伝になりそうだよ。HA-HA-HA!!』

 

 何やら作風が変わったというか……この世界線では『ガンダムという作品群自体が存在しない』ので、おそらくは英単語そのままの「阻止する者」や「妨害者」という意味なのだろうが……

 ただ、このネモのアメリカンな笑い方は明確な挑発だろう。

 

『ではザフトの諸君、用件も済んだことだし。我々はそろそろお暇させていただくとしよう』

 

 そう通信は唐突に切れた。

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 その通信の一部始終を”ミネルバ”のブリッジで見ていたアスランは、両手の拳を怒りでブルブルと震えさせ……

 

「”フラガ中佐”、アンタ一体何やってるんですかぁっ!!?」

 

 気がつくとそう叫んでいた。

 

「ひゃうっ!?」

 

 至近距離でその怒声を聞いたメイリンは思わず素っ頓狂な声を上げるが、

 

「アスラン君、知り合いかね?」

 

 対してコノエはどこまでも冷静だった。

 

「ええ……十中八九、いえ、ほぼ間違いなく、妙な格好をしていましたが”エンデュミオンの鷹”、大西洋連邦では『大戦の英雄』とされているムウ・ラ・フラガ中佐ですよ」

 

 実際、アスランが戦場に復帰して”アークエンジェル”に乗る頃には、既にムウは大西洋連邦の将校として”ドミニオン”を母艦としていたので、そう多く顔を会わせる機会はなかったが、全く面識がないわけではない。

 

「そして、”ナディア・バジル”と名乗っていた女性も、高確率でナタル・バジルール大尉、いや少佐だったか? 戦時中の”ドミニオン”の艦長です」

 

「なるほどな……」

 

 コノエは言葉を選ぶように、

 

「正規軍人が特殊任務に従事するために、一時的に軍から離脱し、別の身分を得ることは割と古来からよくある事なのだよ」

 

「しかし、あれはどう見てもフラガ中佐で……ということは、今回の背後に居るのは大西洋連邦?」

 

「そうじゃない。そうじゃないのだよ」

 

 コノエは小さく首を横に振り、

 

「彼が”ネモ・ロアノーク”を名乗るならその通りなのだろう。例え正体が君の言う通り”エンデュミオンの鷹”だとしてもだ。本当に大西洋連邦がバックに付いているのなら、きっと『ネモ・ロアノークとしての本物の戸籍』すらも用意してるだろうさ。政府が公式に作るのなら、それは偽造ではなく本物なのだから。おそらくPMCとて、正式に”民間軍事プロバイダ”として起業され、政府に承認・登録されているだろうね。諜報活動や特殊活動が勤勉な組織ならペーパーカンパニーではなく、企業実体もあるはずだよ? 登記上だけの会社なんて、直ぐにバレてそこを詰められる物だからね」

 

 コノエ、やはり一筋縄ではいかない男のようだ。

 元は教師だというが……プラント人にしては”暗部”に対する察しと理解が良すぎる。

 歴史から学んだのだろうか?

 

「それは一体どういう……」

 

「どういうことだ?と聞かれても、そういう事だと言うしかないよ。この場合はね。彼、ネモ・ロアノークは『顔を出して通信してきた。自分がムウ・ラ・フラガだと身バレするのを承知の上』でね。それはつまり、最初から身バレしても構わない……『ネモ・ロアノークとして押し通す準備』が既に整っているということだよ。何を言おうが、大西洋連邦は『ネモ・ロアノークとムウ・ラ・フラガが同一人物だとは()()()()()()()』さ」

 

「……政治、ですか?」

 

「そうだ」

 

 コノエは頷き、

 

「我々ザフト、いやプラントは今回の襲撃班を、相手がそう名乗る以上は『PMC””プリベンターズ(Preventers)”とそれを率いる”ネモ・ロアノーク”』として対処するしかない。間違っても襲撃者は『大西洋連邦とムウ・ラ・フラガ』ではないんだ」

 

 アスランは愕然とした表情になるが、

 

「とはいえ、”ミネルバ”にはまだ何の沙汰も降りてきていない。今できるのは待つことだけだよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【挿絵表示】

「さて、どうやら”魚”は”撒き餌”に群がってくれたようだな」

 

 ”ネオ・ノーティラス”は未だにミラージュコロイド・ステルスは解いておらず……

 

「全砲塔、誘導追尾照準。砲塔2基4門につき1隻を割り当て!」

 

 通信の発信源に集まるナスカ級×1、ローラシア級×2からなるザフトの標準編成の「港にはいなかった巡回に出ていた艦隊」が通信ドローンに接近し、

 

「ネモ、CAPTOR機雷が作動しました。ドローンとの有線接続を物理切断。ワイヤーの巻取りを開始。ドローン、自爆を実行」

 

 予定通り、通信ドローンは証拠隠滅の為に自爆し、その周辺に投射散布されたCAPTOR機雷が作動し、不用意に近づいたザフト艦3隻に至近距離からのミサイル斉射を敢行していた。

 まさに小規模ながら、原作劇場版の”戦術バジルール”の再現だった。

 

「全門、砲撃開始! 全兵装使用自由(オールウエポンズ・フリー)! 斉射三連! ぶちかませっ!!」

 

 ネモの号令の元、連装6基12門の225cm艦載ビーム砲Mk71A3”ゴットフリートM()o()d()2()”の三連射が、予期せぬ奇襲に慌てふためくザフト艦に襲い掛かった!

 このゴットフリートMod2、原型のゴットフリートと威力や射程は大して変わらないが、オーブの”アークエンジェル”に搭載されていた”ゴットフリート改”を参照に、ゲパルト対空戦車のように連装でも左右砲を独立した形態とすることで水平方向への旋回だけでなく垂直方向への仰角/俯角もとれるようになり射角を大幅に向上させている。

 尚且つ荷電粒子生成器の見直しなどでエネルギー変換効率が上昇、まだ荷電粒子サブチェンバーの導入などで発射速度が原型より倍化していた。

 つまり、短い間隔で12門から36閃の太いビーム砲が『背後から』3隻に降り注ぎ……結果的にミサイルも含めた命中弾多数で瞬く間に轟沈させたのだ。

 ザフト艦3隻は、モビルスーツ隊を発艦させる暇もなく宇宙の塵に還ったのだ。

 しかも、”ネオ・ノーティラス”の姿を見せないままの機雷攻撃と艦砲射撃だけで。

 

 そして、モビルスーツ隊を出撃させぬまま、そしてミラージュコロイド・ステルスを展開したまま、”ネオ・ノーティラス”は低温低圧噴射で姿を隠しながら悠々と”アーモリーワン”周辺宙域より離脱する。

 

 アーモリーワン周辺に展開していたモビルスーツ群は、位置的に追いつくことは無いだろう。

 もっとも追いつけたとしても、発見するのは難しいだろうが。

 

 そしてアーモリーワンの攻撃圏内から離脱した”ネオ・ノーティラス”は、所々にあえて加速するような高温高圧噴射を行っていた。

 熱紋という『痕跡』を意図的に残しながら……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかし、その熱紋という痕跡を見逃さなかった者がいた。

 

 

【挿絵表示】

「コノエ艦長、解析してみたのですが熱紋ライブラリーに合致するデータはありません。敵艦、”ネオ・ノーティラス”は低温低圧噴射で離脱したようですが、味方艦が撃沈される直前に捉えた敵艦砲撃の画像と撃沈の際の敵艦砲撃データから推測すると、かなりの大型艦であると推察されます」

 

 流石はメイリンというところか? この僅かな時間で各所に残っていた交戦データをサルベージし、それの多角的な解析まで行っていた。

 

「メイリン君、君の結論は?」

 

 メイリンが既に答えを出していることを見越してコノエが問うと、

 

「データベースにないこと、高火力の大型艦であることを考えますと、建造が始まったとされる”()西()()()()の新型宇宙戦闘母艦”、アガメムノン級の後継艦とされる”チャールズ・マクモリス級”をベースにした”()()()”である可能性があります」

 

 ※”チャールズ・マクモリス級”とは?

 まず最初に書いておくべきは、この世界線に”ガーディ・ルー”は存在しない。

 そもそも、艦名の元となった言葉はフランス語の「Gardy loo(糞尿に気をつけろ)」であり、こんな悪意を感じる悪趣味な命名をする人間は大西洋連邦上層部にいないし、もし居たらアズラエルが軍から叩き出している。

 そこで代わってこの世界線に登場するのが、件の”チャールズ・マクモリス級”である。

 この艦型は『ユニウス条約違反のミラージュコロイド・ステルスを標準搭載する後ろ暗い船』ではなく、公式に『モビルスーツ登場以前の設計で旧式化したアガメムノン級宇宙戦艦の後継艦』として、『大西洋連邦宇宙軍旗艦”ドミニオン”を参考』に『モビルスーツの運用を前提に設計された、戦後第一世代大型宇宙戦闘艦』というきちんとした開発バックグラウンドを持つのが”チャールズ・マクモリス級”だ。

 

 その内容や全体イメージはガーディ・ルーやナナバルクに酷似しているように見えるが、それはゴットフリートの配置や、アークエンジェル級を参考にした「中央船体に前脚や後脚を取り付ける」という艦のレイアウトが似ているからで、細部を見ていくとかなり異なっていることがわかる。

 例えば、ガーディ・ルーの船体後部左右最外縁にはフィン状の追加ユニットがあるが、チャールズ・マクモリス級のその部分はむしろアークエンジェルの左右エンジンブロック外縁に似ており、形状を裏切らず110cm単装リニアカノン”バリアントMk.8”が収められている。

 他にも武装は、ゴットフリートが前述のゴットフリートMod2にアップデートされていたり、ガーディ・ルーのようなミラージュコロイド・ステルスを持たないために内部有効容積は拡大し、モビルスーツの最大搭載数は常用16機(予備機含めると最大20機)と実にナスカ級の2.5倍に達し、まさに『モビルスーツ運用母艦として最初から設計された』という肩書に偽りなしだ。

 また有効容積の拡大は武装強化にもリソースが割かれ、上記のゴットフリートのアップデートやバリアントの追加以外にも、対空砲の75㎜CIWS”イーゲルシュテルン”×16→24、ミサイル発射管を汎用VLS32セル×4に増強。更にはヘルダート装近距離個艦防衛ミサイル16連装VLS×2、自由電子レーザーCIWS×8を追加していた。

 それと、これは未だにザフトに存在その物を知られていないが……表面はオーブから技術がもたらされたマリュー・ヤマト開発の”積層ナノラミネート装甲”、内部のヴァイタルパートにはVTP装甲がインサートアーマーとして入れられ、更には艦首部分にリトラクタブル式の『陽電子リフレクター』まで備える「そう簡単に沈まない鉄壁っぷり」を誇る艦型でもある。

 

 またアークエンジェル級を参考にしながらも「宇宙専用設計」とする事で、大気圏内外で行動できる万能艦であるアークエンジェル級に搭載されていた”電場浮遊装置(レヴィテーター)”が不要となり、加えて使用状況に制限が多い(と大西洋連邦ではされている)艦載陽電子砲(ローエングリン)を非搭載とする事で、全体としてアークエンジェル級に比べてダウンサイジング(全長380m)と低コスト化を実現していた。

 

 ただ、これは書いておかねばならないのは『チャールズ・マクモリス級は大西洋連邦にしか建造・配備予定はなく、ユーラシア連邦並びに東アジア共和国には技術供与されない予定』である事だ。

 

「ただ、こちらが把握してる情報では、”チャールズ・マクモリス級”にはミラージュコロイド・ステルス機能は無いはずなので……」

 

「だからこそ、”特装艦”かい?」

 

「はい」

 

 メイリンがそう肯定するとコノエは天を仰ぎ、

 

「やれやれ……よりによってザフトが全貌をつかんでいない、それどころか名前くらいしかちゃんとわかっていない最新鋭艦の、更にそれを叩き台にした”特装版”? ハハッ、明らかに”ただのPMC”じゃないねぇ~」

 

 その笑い声は妙に乾いていた。

 何しろ、この上の無い”厄ネタ”報告だ。その渇きも無理ないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




アスラン、一発看破!(挨拶

いや、こいつら実は正体隠す気ないやろ?w
まあ、公式にあるいは公的に「はムウ・ラ・フラガやナタル・バジルール()()()()」ので、本人たちが捕縛されて同一人物だと確定しない限り、言いはれますし。

そして、判明した母艦の名前は”ネオ・ノーティラス”。ネモやナディア同様に思い切り”ふしぎの海のナディア”繋がりですw
さてはネモ・ロアノーク、オーブに居た時代にハマったな?w
ちなみに原作でのムウの偽名(?)である”ネオ”の部分を船名に回収してただの”ノーティラス”ではなく”ネオ・ノーティラス”になった模様w

さらにPMC名は”プリベンターズ(Preventers)”……一応、「妨害者」やら「阻止する者」という意味ですが……はい。ネモ・ロアノークの中の人繋がりですw
なんせ「6ピースバンド=特殊部隊」とはばれて欲しくないので、まさか”ファントムペイン”を名乗るわけにもいかない。
なので別の名前を考えたんですが、こんなことにw

そして、やっぱりこの世界線のメイリンって改めて「普通じゃない」なぁ~と。
ちなみに”ネオ・ノーティラス”の原型になった艦型が”チャールズ・マクモリス級”という原作ガーディールーとは似て非なる別の艦型になったのは……ガーディールーの名前元ネタがあまりに酷かったので。
「糞尿に気を付けろ」って……あれ、絶対にジブリールの悪意籠ってますよね?w

次回は……マヨイちゃんの名推理?

次回もどうかよろしくお願いします。
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