ジョジョなNPC(?)の黄金/漆黒伝説   作:鐘楼卿(ベル卿)ベルフェスティフ

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別作品書いてて遅れました。
別作品は書き溜めてて投稿してません。いつかprojectE(マイクラ)×呪術の小説出します。


参入/告白⁉ 望まないTSって、クソだと思わない?

キャラメイク。それは、ゲームの中において自分を象徴する姿を作ると言う行為。

 

そしてその自由度は、神ゲーの方がクソゲーよりも広い傾向にある。

 

たまにバカほど自由度あるクソゲーもあるが。

 

とにかく、俺が何を言いたいのかというと、

 

「キャラメイク難かしすぎなんだが?」

 

そう、このシャンフロにおいて、キャラメイクの幅は並のゲームを圧倒的に凌駕するのである。

 

例えば、「角を生やす」だとか、「1mm単位で目の位置を調整できる」とかだ。

 

よし。

 

「先にロールから決めるか」

 

〘逃げるなよ、オイ〙

 

移行しようとした俺の肩を、ミストががっしりと掴んでくる。

 

「だってよぉー、仕方ないだろ?ステ振りとか決めてからの方がイメージぜってー作りやすいって!!」

 

俺の反論に多少は納得したのか、ミストは少し力を緩め…もう一度強く握る。

 

〘確かに。と言いそうになったが、やっぱりダメだ…そんなに嫌なら僕が決める。いいね?〙

 

「えいいの?頼むわサンキュー!」

 

俺は、この後ミストを死ぬほど恨むことになるとは思わなかったのである。

 

<><><><><><>

 

「ロールはどんなのが…って多いなぁ!」

 

軽く並べただけでも、騎士(槍使い)騎士(大剣使い)騎士(細剣使い)と、武器ごとに分かれるほど細かいのである。

 

そして10分ほどウィンドウを睨めっこして俺は決める。

 

「よし、もうめんどいし狩人(弓使い)でいっか。スタンドも元は矢だし!」

 

ロールをタップして決定させると、次は出身の選択が出てくる。

 

出身は効果なんて見ずに即決。獣の子である。

 

ほらなんかさ…獣の子ってなんか…よくない?字面的に?まぁ俺の趣味だからそこら辺はどうでもいいんだけど。

 

ちなみに決定してから読んだんだけど、獣の子は自然フィールドでの挙動補正があるらしい。遠距離型だし隠密にも挙動補正かかると良いけどなぁ…

 

そしてキャラメイクをするミストの元に戻った時、俺は目を疑った。

 

〘お、帰ってきたのかい。もうすぐ完成するから待っていてくれ〙

 

「なぁ…一つ聞きたい」

 

〘なんだい?〙

 

ミストは律儀にいったん手を止めてこちらを向く。

 

「そのキャラクター、なーんで美少女アバターになってる?」

 

〘?好きにしていいと言ったじゃないか?〙

 

「それにしたってどーしてなぜこーなった!」

 

世間(一部の狭い世界)ではTSしたいというやつもいるらしいが、少なくとも俺は望まない。

 

〘完全に僕の趣味だね…というより、今のこの反応目的で作ったといっても過言ではない〙

 

ふむ、なるほど?

 

「つまり直してくれるってことでおけ?」

 

〘違うし、もちろんこのままログインしてもらうよ?〙

 

「クソが!ふざけんな!」

 

〘なんとでもいいたまえ。君と僕は一心同体。すなわちすべて自分に言っていることになるのだから〙

 

そういわれるとなんも言えねぇ…自分を卑下したいわけじゃないし…やっぱこいつクソだわ。

 

そうして、俺はこの世界に半強制的にTSした体で送られることになるのだった。

 

<><><><><><>

 

シャンフロの人気の秘訣に、リアルすぎるNPCも含まれている。だが、だからと言って、

 

「付き合ってください!」

 

NPCのガキンチョに告白なんてのをされるとは…

 

このゲームに入って一週間と少し。俺は世界観重視のプレイヤーであるために、町(サードレマ)のいろいろなところを散策していた。その中で、一つの孤児院と出会ったのだ。

 

ちょうどその時、ミストが悪い考えを思いついたのだ。

 

そう、それは、

 

「お姉さんを演じて、孤児院の子供の性癖をゆがめよう」という最悪の提案。

 

だが、あまりにもスムーズな挙動のゲームに興奮していた俺はそれを受け入れ、実行してしまった…それがすべての始まりだった。

 

3日ほど、孤児院――シスターが一人いたが、取り入るのは簡単だった――で生活をし、ミストの提案によってわざと惚れられるような行動をとらせられていたのだが…

 

「お願いします!」

 

三日でこうなるとは…こいつが惚れっぽいのか、これがデフォルトなのか。それはわからないが、現実を見ねばなるまい。

 

「あー…すまんね。俺の恋愛対象は女性で、俺自身男なんだ」

 

少年は俺があってから初めて「俺」という一人称を使ったことから、騙されていたということも断られたということも同時に悟ったらしく、涙を目にためて脱兎のごとく走り去った。

 

「…どうすればいいと思う?」

 

俺が問いかければ、ミストは周囲に霧を出しながら出現する。

 

〘逃げるかい?〙

 

「当たり前だろ」

 

そうして俺は、この孤児院に二度と近づかないことを誓って走るのであった。




霧のイメージは、FGOのロンドン的な感じの濃さをイメージよろしくお願いします。
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