公安特捜班 殺意の犯行路線   作:新庄雄太郎

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いよいよ、最終章です。


第5章 解決

「ほう、アリバイ成立ですか?。」

 

と、高杉は言った。

 

「ええ、新幹線に乗って熊本へ行っていたのは確かだそうです。」

 

「それに、次の日に豊肥本線に乗って別府へ向かったんですから。」

 

と、高山は言った。

 

「なるほどね。」

 

「早速、関警部に報告してくるよ。」

 

「主任、僕も行きます。」

 

そう言って、南と高山は捜査本部へ向かった。

 

「何、彼は事件当日に九州へ旅行していただと。」

 

と、南は関警部に言った。

 

「はい、彼は2泊3日で新幹線に乗って九州へ行っていたそうです。」

 

「本当に、九州へ行っていたのか。」

 

「ええ、確認取りました。」

 

「という事は、事件前日に殺害してそこから東京駅へ向かったって事か。」

 

「ええ、恐らくな。」

 

「なるほどね。」

 

そこへ、1本の電話が入った。

 

「はい、こちらマンション殺人事件特別捜査本部、はっ、公安隊の南と高山ですか、ええいますよ。」

 

と、関警部は南に変わってもらった。

 

「はい、ああ班長。」

 

「南、今何処だ。」

 

「捜査本部です、今アリバイ捜査で話をしているところです。」

 

「そうか、実はな名古屋で起きた新幹線「ひかり33号」に乗っていた人は女装して乗っていたと目撃したそうだ。」

 

「それで、場所はどこなんですか?。」

 

と、南は言った。

 

「名古屋駅のトイレの方だ。」

 

「なるほど、班長、すると犯人は女装していた可能性がありますね。」

 

「ええ、それも考えられるな。」

 

「うん、このことを捜査本部の刑事たちに伝えてくれ。」

 

「わかりました。」

 

南は、電話を切った。

 

「警部、犯人は女装して新幹線に乗ったんじゃないでしょうか。」

 

「何、犯人は女装して新幹線「ひかり」に乗って九州へ行ったのか?。」

 

「ええ、その可能性があります。」

 

「わかったよ、その線で捜査してみるよ。」

 

「お願いします。」

 

と、高山は関警部に言った。

 

「という事は、着替えた後に別の新幹線に乗り換えて九州へ行った可能性がありますね。」

 

「そして、名古屋駅で下車して乗り換えたって事か。」

 

「ええ、それも考えられますね。」

 

「わかったよ、犯人が使った列車トリックが。」

 

「ええ、わかった。」

 

「本当か。」

 

「うん。」

 

早速、時刻表で調べてみると。

 

東京発7時07分 東海道山陽新幹線「ひかり33号」に乗車

 

名古屋着9時01分 下車

 

名古屋発9時08分 東海道山陽新幹線「ひかり35号」に乗車

 

博多着13時43分 下車

 

博多発14時48分 特急「有明15号」に乗車

 

熊本着16時14分 下車

 

熊本発8時31分  特急「あそ1号」に乗車

 

別府着15時52分 下車

 

別府発12時08分 特急「にちりん22号」

 

小倉着13時29分 下車

 

小倉発13時38分 東海道山陽新幹線「のぞみ18号」に乗車

 

「なるほど。」

 

「そうか、犯人は名古屋で下車して、トイレで着替えて新幹線「ひかり」に乗り換えて九州へ行ったのか。」

 

「その通りですよ。」

 

「それで、犯人は誰なんです。」

 

と、小海は言った。

 

「犯人はあの人だ。」

 

「えっ、分かったのね。」

 

「ああ、犯人は三島康彦だ。」

 

と、南は言った。

 

「つまり、犯人は名古屋で下車して新幹線に乗り換えて熊本へ向かったんですよ。」

 

「なるほど、犯人はそれを利用したって事か。」

 

「ええ。」

 

「これで、三島のアリバイは崩れた。」

 

「早速、警部に連絡して逮捕状を取ってきます。」

 

と、高山は言った。

 

早速、高山と南は関警部がいる捜査本部へ向かった。

 

「えっ、犯人は三島!?。」

 

「はい、奴は名古屋駅で下車して女装に変装していたんですよ、トイレに入って着替えてね。」

 

「そうか、犯人は最初から新幹線に乗って彼女を殺害して名古屋駅で新幹線に乗って九州へ行ったって事か。」

 

「その通りです。」

 

そして、部下の捜査主任で安藤警部補がやって来た。

 

「警部、大変です。」

 

「どうした!。」

 

「三島が昨日から行方をくらましました。」

 

「何、それは本当か。」

 

「ええ、部屋を調べていたら奴は北九州へ向かったと考えられます。」

 

「そうか。」

 

「三島の逮捕は、特捜班に捜査しておきます。」

 

「お願いします。」

 

そして、次の日。

 

南と高山と小海は三島が北九州へ逃げ込んだと判明して、北九州へ。

 

福岡県・小倉市

 

「ん。」

 

「おいっ、誰だお前は。」

 

「三島康彦だな。」

 

「鉄道公安隊だ、都内のマンションと新幹線「ひかり33号」の殺人の事で話を聞きたい。」

 

と、高山は手帳を見せた。

 

「くそっ、捕まってたまるかっ。」

 

と、三島は逃亡した。

 

「まてっ、三島。」

 

「くそっ。」

 

そこへ、小海が挟み撃ちをした。

 

「確保っ。」

 

「観念しなさいっ。」

 

「三島、もう逃げられないぞ。」

 

と、南は手錠をかけた。

 

「くっ、くそーっ。」

 

そして、南と高山と小海が乗った新幹線「ひかり」は東京駅に到着した。

 

そこへ、関警部と部下たちがやって来た。

 

「さすがですね。」

 

「ええ。」

 

三島は、マンションの殺人と新幹線「ひかり」の殺人を自供した、不倫による犯行だった。

 

「南、高山、小海、ご苦労さん。」

 

「班長、これで解決ですね。」

 

「ええ。」




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劇中の列車時刻は平成8年のダイヤを使用しています
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